2018年08月15日

オーシャンズ8

オーシャンズ8

ちえさまダニーLOVEだから、もちろんオーシャンズ8は初日の翌日に鑑賞。
だって舞台化されるかもしれないから。

ゴージャスな女優陣による宝石強奪プロジェクト。
突っ込みどころは満載だけれど、そんな野暮なことはしない。
ただただキャハハと彼女たちの活躍を応援しながら、笑って見るのが正しい。
ちゃんと韻を踏むかのごとくオーシャンズ11のメンバーと呼応させてあるキャラクターにも、うふふとうれしくなる。

サンドラ・ブロックも素敵だけれど、やっぱりケイト・ブランシェットが好き〜
「エリザベス」「エリザベス:ゴールデン・エイジ」「ブルージャスミン」「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」「シンデレラ」「キャロル」と、彼女が出ているとつい手が出てしまう。
ケイトを見るだけに、もう一回、見てもいいなあ。

サンドラも、アン・ハサウェイも、ヘレナ・ボナム・カーターも、好きだから、とにかく楽しい痛快な映画だ。

が、しかし、舞台化=ちえさま主演という妄想にも浸りたく、見たんだけれど、うーん・・・女の迫力と色気が課題すぎる。
米倉涼子、観月ありさ、鈴木京香、中谷美紀・・・あたりに取られそうな予感がしてしまった。

ちえさまは、かっこよくて美しい・・・んだけどなあ
でも、なにかが足りない。
ダンスが入れば、いけるか!(笑)

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2018年08月13日

梅田芸術劇場 宝塚宙組「ウエストサイド・ストーリー」千秋楽

8月9日 宝塚宙組「ウエストサイド・ストーリー(WSS)」千秋楽を梅田芸術劇場メインホールにて観劇。
1月の初日以来の2回目。
あれから7か月。その間、我が家の大プロジェクトを遂行し、右手首骨折を経て再びのウエストサイド・ストーリー。ちえさまは、マタハリから、ゼロトピアを経て、ただ今、夏休み中。ようやくRJ3で本来のちえさまに出会えるとスタンバイ中。長かったと思っていたけれど、早いとも。高校野球が終われば、今年も、師走へ向けてなだれ込んだいくのだろうなあ。

主演の真風涼帆(ゆりか)がご挨拶で言っていたように、この作品のメッセージ性は普遍的なもので、現在にもつながり、深いテーマに愕然とする。誕生以来、半世紀以上たっても、まったく色あせない作品の凄みに劇団は、正攻法で取り組んでいた。

大人の世界の面白さや深みに気づき始めた初々しさが体中からあふれているゆりかトニー。
未来にはちきれそうな夢を抱いている星風まどかマリア。
対象的なジェット団とシャーク団のチンピラたち。
自分たちのアイデンティティをつかめず、小さな世界の中でシマを奪い合っている。
希望が見いだせないのだ。

希望や夢に向かって歩みだしたトニーとマリア
出口の見えない毎日にいら立つ仲間たち
この二つのせめぎあいが、美しい音楽に彩られ、何度見ても、人間の業の深さに震撼とさせられつつ、どこか甘い目眩のような夢のひとときを味合わせられる。

元ネタのロミオとジュリエットも、ジュリエットが悲劇への扉を次々に開けていく。
WSSも、また、マリアが悲劇の大きな扉を開ける。

トニー、あなたが行って、みんなを止めてちょうだい

シェイクスピアって、やっぱりすごいなあ

マリアは、これからどうやって生きていくのだろう、と毎回観るたびに思ってしまう。
世界平和のために邁進するのかなあ。
修道院にでも入って、祈りの日々?
いずれにしても、自立して、一人で生きていくのだろうなあ。

トニーとマリアの二人の世界が、東京公演初日から、かなり磨きがかけられたようで、大阪千秋楽には、しっかり出来上がっていて、二人の世界がそこにふわっと浮かんで漂っているような気がした。
結局、地上に引きずり降ろされるんだけれど…( ;∀;)

初日のメンバーから、ベルナルドとリフとアニータの役が入れ替えられていた。
好みで言えば、東京公演の芹香斗亜(ききちゃん)ベルナルド、桜木みなと(ずんちゃん)リフ、梅田の桜木みなとアニータ。
特に娘役ずんちゃんの迫力と色気には、かなり驚かされた。
東京の和希そらのアニータもよかったけれど、ずんちゃんの存在感はすごかった。
時折、男役ずんちゃんが顔を出すんだけれど、それが邪魔でなく、アニータの女としての色気になっていた。
ずんちゃん、恐るべし!

ということで、大阪公演WSSの大収穫は、ずんちゃん、すてき!だったのだ(笑)






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2018年07月16日

5月から7月の観劇日記

昨年の晩秋からの嵐のような実家整理と引っ越しプロジェクトがようやく完了に近づいたと思ったら、脚立から派手に落ちて、右手首と肋骨を損傷してしまった。
左手だけの生活の不便さに辟易とさせられ、くしゃみをしても、咳をしても肋骨が痛いのにも困った。

膨大な家財を整理し、捨てている間は怪我ひとつしなかったのに、あと一息というところで油断したとしか思えない。

物心ついたころから馴染んだものたちとの決別には、本当に参った。体の疲れより、そのストレスが重くのしかかった。

心にも、体力にも余裕がないと、ブログやらSNSなんていうのはやる気にならないものですな。
Facebookは、すっかりめんどうになってしまった。

とはいえ、観劇はどんなときでも忘れない(笑)


宝塚大劇場 星組『ANOTHER WORLD』『Killer Rouge(キラー ルージュ)』

右手首骨折の翌日に観たから、ほとんど心ここにあらず・・・前夜は、手首と肋骨が痛くてよく寝られなかったし。
「ANOTHER WORLD」は落語の地獄八景亡者戯などを元ネタにしたお話。
セリフがやたらと早くて、眠気と痛さ(主に肋骨)で朦朧としているから、なにを言っているのかイマイチわからない。というか、落語というのもを勘違いしている?吉本とごっちゃにしている?
落語だからって、関西弁だからって、あんなにきゃんきゃんセリフを言う必要はないはず。役者たちがそうしているとは思えず、これは演出家からの指示なのかなあ。
瀬央ゆりやの赤鬼赤太郎と紅の康次郎(だっけ?)のやり取りシーンが私のツボだった。
はるこちゃん(音波 みのり)が美しかったし、面白かった。

レビューは、スピーディであっという間に終わってしまった。
ことちゃんのヒデキの情熱の嵐がよかった〜!



梅田芸術劇場「メリー・ポピンズ」

メリー・ポピンズの映画は祖父に手を引かれて連れて行ってもらった映画のひとつだ。
ストーリーはあまり覚えていないのに、チムチムチェリーなどのナンバーはほぼ覚えている。
そんな懐かしさのかたまりのような映画が舞台になっているというので、懐かしさのあまり足を運んだ。

場面ごとにエンターテイメントな趣向が凝らされている贅沢な舞台だった。
濱田めぐみさん、島田歌穂さんという二大ミュージカル女優の圧倒的な歌唱力と演技力に酔わせてもらった。
そして、一番びっくりしたのが大貫勇輔(ヌッキー)の歌とお芝居!!!
ちえさまのことを「ダンスだけでなく、歌って、お芝居できて最強ですね」なんて言ってたけれど、それはあなたです。

ラストに子供たちが「パパ、大好き」と抱き着くシーンで、涙が止まらなくなりそうになり、かなり焦った。
ハッピーな、そして、やさしい気持ちになれる作品だった。

梅芸でこれだけの舞台美術ができるんだから、やっぱり「マタハリ」は、もっと演出を考えられたはずと、また思ってしまった。


赤坂ACTシアター 宝塚月組「雨に唄えば」

とにかく楽しい舞台だった。
珠城りょうと美弥るりかのコンビはもちろん、意外性のある配役だった輝月ゆうまのリナが最高に楽しかった。
たまきちのずぶぬれ「雨に唄えば」も。


バウホール 宝塚月組『愛聖女(サントダムール)−Sainte♡d’Amour−』

愛希れいか(ちゃぴ)主演のスペシャル公演。
信念を持った気高いジャンヌ・ダルクそのものに見えてしまうほど凛々しくかっこいい娘役ちゃぴ。
お話はタイムスリップものでお定まりの内容だけれど、ちゃぴがイキイキと舞台狭しと飛び回り、脇をからん、ゆりや、るね、かなでと芸達者たちが支え、さち花姐さんが怪演に励み、アキちゃんが、斎藤吉正氏のかなり下ネタ満載のセリフをこなし、月組メンバーの層の厚さを感じさせるよい舞台だった。


宝塚大劇場 雪組新人公演「凱旋門」

本公演を観ていないから、比較ができないのだけれど、新人公演とは思えない落ち着いた演技で、大人の恋の世界が展開されていて、ちょっと驚いた。特に主演の縣千。あの落ち着きはなんなんだ〜!終了後の舞台挨拶は、しどろもどろしていて、声も高めで、とてもかわいいかったのに、ラヴィックは、大人の心に大きな傷を負った男だった。また一つ楽しみが増えちゃったな。


大阪フェスティバルホール 地球ゴージャス「ZEROTOPIA」大千秋楽

長い長い公演がようやく終わった。
4回目にして、ようやく地球ゴージャスなるものがわかった。
ゲスト出演の主要キャストの見せ場を用意した場面をつないでいくというものなんだな。
地球ゴージャス好きの友人によると、「ストーリーを深く考えてはダメ」だそうな。
なるほど〜。登場人物たちの悲惨な過去が、あまりにも悲惨すぎるから、なんかすごいメッセージがあるのかと思っちゃった。なのに、ラストは、なんかよくわからないけれど、カタルシスみたいな状況が設定され、悲劇と希望で終わる。やっぱり4回観ても、なんでそうなん?考えたら、あかんねん・・・
それにしても、ちえさまの「見せ場」とやらの貧相なこと。
ずいぶんと過小評価されたんだなあ。。。

ラストシーンのちえさまは、とても美しく神々しくさえあった。
なよなよした女も、芸の肥やし、と思うしかないか。
それにしても、逃げ回るちえさまは、もう見たくないなあ。

西川くんは、ミュージカル(なのか?)の歌い方と違うから、まるでそこだけコンサートみたいだ(笑)
ある意味、ちえさまと西川くんが手をとりあって歌うなんてシーンは、超貴重なのやもしれない。

とにかく終わってよかった。





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2018年04月23日

「修羅天魔 髑髏城の7人」と「地球ゴージャス ZEROTOPIA」

新感線の「修羅天魔」と地球ゴージャスの「ZEROTOPIA」を1日でW観劇。
対照的な公演だった。

まずは新感線の「修羅天魔」
天海姉さんを迎え、従来の極楽大夫と捨之介が合体。
捨之介の決めセリフを姐さんが言う

クラクラします・・・かっこよくて
とにかく美しくて、かっこよくて、見ているだけで幸せ〜

1幕ラストもついて行きたくなったし、2幕ラストも、私も一緒に関東平野で無界の里づくりをしたい〜と切望しちゃいました。

「みんな、死ぬんじゃないよ!」と姐さん
はーい!がんばります!と心の中で叫んじゃうもんね(笑)

天魔王は古田新太。
迫力ないなあ。やっぱり森山未來よね
古田さん、歩き方が変。じじむさい
動きにくそう
お体は大丈夫?

無界屋蘭兵衛が、今回は、夢三郎として変形した役になっていた
竜星涼、お初です。
夢虎になってからの悲しさが、すごく伝わってきて、これはこれでありだなあ


清水くるみの沙霧、家康の山本亨、ぜん三の梶原善、しっかり見せてくれる

兵庫の福士誠治も、舞台は初めてだったけれど、この方、うまい人なのね〜

三宅弘城、この人もテレビでは知っていたけれど、舞台は初めて。
いや〜、面白い!
タナカさん、最高!

そして、髑髏党のミュージカル仕立ての歌とダンス!
兵庫とぜん三の鎌による戦いぶり

すべてがツボで、4時間近くがあっという間だった。
新感線のセンス、好きだわ〜
天魔王と極楽のラブシーンも、宝塚的アプローチで大変よろすぃ。

ストーリーは、いつもの髑髏城だから、じっくりゆり姐さんを鑑賞させていただきました。
姐さんのセンターのオーラは、ほかの人の追随を許さないものがあるなあ
いつかちえさまも、立ってほしいセンターだ

着物の着付け、所作も、すごくきれい
胸元をすっと手で切って、帯に両手をかけて、ぐっと下におろす所作なんて、頭の中でステキ!がぐるぐる回ってしまった。

今回は8列目だったので、とても近く、ほぼオペラなしで見ることができた
IHIアラウンドのステージの流れるような演出を楽しもうと思うと、真ん中あたりの席がよさそうだけれど、それだと姐さんから遠くなるしなあ。
このステージは、このくらいの濃密な舞台でないと、すかすかになっちゃうだろう。
緻密な舞台構成、的確な配役とセリフ、センスのよい笑(関西系ですな。だからテイストが合うのかも?)、大満足の修羅天魔だった。
メタルマクベスも、面白そう。


・・・・・・・・・

さて、相変わらずなにもない市場前駅から、赤坂へ

地球ゴージャス・・・映像でちらっとみたことしかなかったけれど・・・悪い予感が的中(´;ω;`)


柚希礼音をこれだけムダ使いできるのはアミューズならではだ

Shun先生、原田薫さんが共演しながら、ほとんど踊らないちえさま
なよなよと悩みまくるちえさま
そもそもヒロインのJUNがあて書きだそうだけれど、ちえさまの魅力をまったく引き出していない
どこに共通点があるのだ?


なんだ、これ?
看板に偽りあり、だな

Shunさんと原田さんが、演技も、歌も、できちゃうのには驚いたけど。

まったくテイストが合わない!

笑えないんだもん

笑う仕掛けは随所にあるんだけれど、テーマは妙に深刻ぶってて、でも、論理は破たんしていて、ぜんぜん入り込めなかった。
会場は、それなりにウケていたから、みんな、あまり深く考えてみてないのか、こういう論理破たんした状態で世の中が回っているのか
後者だと怖いな

JUNの置かれた状況は、すべて「あんたのせいやん」で終わるもの
ほかの登場人物は、テロリストとして養成されたり、内戦に巻き込まれたり、要するに世界のあちこちで起きている理不尽な争いに巻き込まれていたりする。サンディにいたっては、父親から虐待され、逆に殺しちゃったというまるで映画「愛のむきだし」(すごく気に入って、2回も観ちゃったやつ)状態の設定。

なのにラストで明かされるのは、人間が地球を破壊しているから、自然を大地に返すために「怒り」の感情を利用した新しい兵器をつくるらしい。

はあ?

地球の自然破壊と登場人物たちの慟哭は、まったく違う次元のものじゃん

気分なんだよな〜


一口に言って陳腐です。


自然環境とか、内戦とか、殺戮とか、虐待とか、そんなものを組み合わるだけで、社会性が出るわけじゃない。

最近のショー化されているニュース番組の影響を受けすぎじゃないのか?
あのショー化されたニュース番組は、日本人の論理思考の弱さを露呈しているゆえのこと。だから、毎日、イライラしちゃう。
観ていて、あら、ここにも…と思っちゃった。

いやはや、100歩譲って、ストーリーはどうでもいいけど、柚希礼音のムダ使いだけは許せない!

ちえさまの先輩方も、地球ゴージャスには1度は出演しているけれど、2度出演している人はいないそうなので、これに耐えれば、二度とこのようなことは起きないと思いたい。

ちえさまは、ゆり姐の最大最短の後継者なのに。
ゆり姐のあのセンターに立てるのは、ちえさまだけなのに。
ちえさま…愛するちえさまをもっと大切にしてあげてほしい

まあ、ご本人は、楽屋がとっても楽しいようで、新しい人脈づくりができて、芸の肥やしをたくさん得て、むだではないと思うけど…
でも、時間のムダは取り返せない…ちえさま、アラフォー・・・

というわけで、ちえさまのちえさまらしいかっこよさとかわいさとステキさ満載の舞台を切望するばあやは、相変わらずやきもきしまくりの日々なのだ
やきもきしながら、名古屋も、大阪も、観に行くけどね(笑)
お支えしなくっちゃ。

このどうしようもないフラストレーションは、REON JACK3で発散しまくるぞ〜(ちえさま風)

そうそう、西川くんは、陳腐なストーリーの中で一番?な役なのに、ゆるぎないなにかがあって、すごい人だ。
もう立ち位置を確立しちゃっているからゆえの心の広さ、なんだろう。
楽屋でちえさまのやらかすあれやこれやに、紅ちゃんに代わってつっこみまくってあげてくださいませ。
ちえさまにとっての一番の癒しなのですから


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2018年03月24日

「グレーテスト・ショーマン」「KU-KAI」

「グレーテスト・ショーマン」
サーカスは、人間の祝祭だったんだ。
ほとんど情報を得ないで見たので、すごくハラハラしたし、ワクワクしたので、エンターテイメントとして、とても楽しめたけれど、どうも私は「ら・ら・ら・ランド」の制作スタッフとは、どこかマッチしないみたいで、大感動という感じではなかった。
一番ほ〜💛となったのが、美しい女優陣。
バーナムの妻のミシェル・ウィリアムズ。見ているだけで心が温かくなるような美しさ
オペラ歌手のジェニーは、レベッカ・ファーガソン。見ているだけでうっとりする美しさ
ブランコ乗りのアンは、ゼンデイヤ。見ているだけで惹きこまれるエキゾチックな美しさ
いやはや、オトコでなくても、目の保養ですがな
それだけで十分楽しめましたっ!
サーカス団のメンバーが、なんとなくスターウォーズに登場するいろいろな星人みたいで、あまり人間ぽくなかった。みんな違って、みんないいは、SWで十分味わっているので、あえて、ま、いっか、みたいな感じ(笑


「KU-KAI」
字幕で見たかった。染谷くんが、せっかくモノにしていた中国語のセリフで見たかった。
なぜ、そのバージョンをやってくれないのかしら。

空海が大活躍するものの、なんとなく思っていたストーリーではなかった。
楊貴妃の死の謎を解きながら、空海が成長し、恵果と出会うのは、予想通りだったんだけれど、こんなに黒猫が主役だとは…(笑)
タイトルを見たら、「妖黒猫傳」となっているではないの。

美しき王妃の謎なんて、副題でもったいぶらず、「楊貴妃の死の謎」にした方が注目されたのではないかしら?

仲麻呂の阿部ちゃんの存在が、ちょっとわかりにくい。いないと、ラストにつながらないんだけど、唐突に出てくるし、日本人が目撃する意味ってあるのかな。

というわけで、王妃の謎は解けたけれど、映画のストーリーの謎が深まったので、原作を読むことにした( ´艸`)

監督のチェン・カイコーとえいば、「さらば、わが愛/覇王別姫」
この映画は、忘れられない、思い出したくない思い出ある。
と言いつつ、つい中国映画には惹かれて、見てしまった。
もうちょっと気取った映画なのかと思ったら、カンフー映画っぽいエンターテイメント映画だった。

楊貴妃って、あんなイメージなのかなあ
とてもフレンドリーで、誰にでも優しい人だったように描かれていた。
あのキャラなら、オトコたちにいいようにされちゃったよね〜(笑)


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2018年03月09日

「シェイプ・オブ・ウォーター」「ウィンストン・チャーチル」「ダンケルク」「羊の木」

飛行機の中で4本を鑑賞。
思ったよりも、大きな画面だったので、そこそこそれぞれ楽しめた。
4本見たうちの2本がアカデミー賞を受賞して、ちょっとびっくり。

「シェイプ・オブ・ウォーター」2017 (米国)
どこかで見たような既視感満載の映画だな〜と思っていたら、大好きな「バンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロが監督・脚本・製作だった。
冷戦時代に捕獲された半魚人みたいな生物と、言葉が出てこないというハンデを背負った女性イライザとのラブロマンスという不思議なストーリーの映画。
アマゾンで神のように崇拝されているという半漁人に惹かれていくイライザ。ゆで卵が二人のコミュニケーションを育んでいく。
ギレルモ監督らしく、ちょっとグロテスクで、おとぎ話の中の残酷さを映像化したような大人のファンタジー。おとぎ話なんだけれど、登場人物が、ゲイだったり、黒人だったり、口がきけなかったりのいわゆるマイノリティ。そこに不思議な現象が絡むことで物語が進んでいく。
この映画で一番いいなあと思ったのは音楽。夢の中で聞いているような、懐かしいような・・・
半魚人とイライザのラブシーンが素敵だった。
ラストは、途中から、なんとなく読めた感じで、私は「バンズ・ラビリンス」の方がスリリングだったし、物語が複雑に交差していて、好き。
ラストは、イライザも、半魚人の一族(ぽいちに影響されているなあ (笑))ということを示唆しているのだろうか。もう一度見たくなる映画だ。

作品賞、監督賞、美術賞、音楽賞と4つの賞を獲得。米国映画界も、こういう映画が好きなのね〜
2017年・第74回ベネチア国際映画祭の金獅子賞も受賞している。
旅行に行く直前にテレビで見た「ブルージャスミン」のサリー・ホーキンスがイライザ。
どこかキャサリン・ヘップバーンのようなタイプの女優。ブルージャスミンも、プライドに翻弄されていく女性を冷静に見つめたいい映画だった。

「羊の木」(2017年 日本)
このあとに見たのが「羊の木」で、またしても同じような半漁人が、今度は海の神様として「のろろ」として出てきて、シンクロぶりにびっくり(笑
こちらの神様も、最後はお怒りになっていた。
漫画が原作だということで、どこまでリアルに考えたらいいのかだけれど、それぞれが持つ闇が、日常にふっと煙のように立ち上る瞬間をつないだような映画だ。
錦戸くんの月末という6人のめんどうを見る役割の役場職員が、「ふつう」が歩いているような人で、平和な日常の代表者的な存在。6人のことよりも、気になる木村文乃の演じる幼馴染の文が気になって仕方がないのだ。
一方で、デイサービスに通う父親の世話をしている6人のうちの一人の女(優香)が、父親と恋仲になるというまさかの展開。どうやら女は、そういう性癖をもっているらしい…。おまけに気になっている文は、6人の一人である宮越(松田龍平)と付き合い始めてしまった。どんなに平凡でも、どんどん人の人生に巻き込まれていってしまう。
犯罪者になりたくてなった人はいないわけで…と思いきや・・・
なかなかに面白い展開だった。のろろさまのお怒り、ごもっともです。
人間のなにをみて、どんなふうに付き合うのか。難しいなあ。自分の中に眠っているものも、怖いし…。

「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」
以前から、「ダンケルク」を観たかったのだが、プログラムリストをみたら、両方あったので、まずはこちらから見てみた。
ロンドンに空襲が、かなりあって危うかったというのは知っていたけれど、ここまで連合軍がドイツ軍に追い詰められていたとは知らなかった。ファシズムが、勢いを増し、ひたひたと海岸線を浸食されつつある危機的な状況の中で、チャーチルがリーダーシップを発揮。ヒトラーに降伏しようという意見が政治家たちの中に主流になりかけているときに、ファシズムには屈しないという確固たる信念を持って国を導いていく。
初めて乗った地下鉄の中で、庶民にファシズムと戦うかと聞き、全員のイエス!という反応に勇気を得るシーンが印象的。国を思う気持ちは、政治家が考えているよりも、もっと一般の国民の中にあったということ。
今の日本も、きっと同じ。野党議員のあほさに呆れかえっている国民の方が多いと思う。

「ダンケルク」
こちらは帰りの飛行機の中で見たので、ちょっと切れ切れになってしまった。
途中までは、ものすごいリアルさとスリルで息をのむ展開が続いたのだけれど、イギリスから民間の船がやってくるシーンが、あまりにも迫力がなくて、ダンケルクって、こんな程度で戦局が変わったの?と、ちょっと白けてしまった。
少年が犠牲になったのは事実なのかな?
食事が出たり、アナウンスが入ったりで、頻繁に1940年代の海峡での戦いから引き戻されたので、あまり集中できなかった。

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2018年03月07日

宝塚大劇場 月組公演「カンパニー/BADDY 悪党は月からやって来る」

サラリーマンのたまちゃんと、わるいやつのたまさまの両方を一挙に楽しめるうえ、組子たちが、とっても楽しそうにやっていて、きゃあきゃあしながら、観られるいい公演だ〜!
1粒で2度おいしい、いや、10度くらいおいしい。

るりるりに流し目をがんがん飛ばされ、
ありちゃんのキレのあるダンスとかわいい笑顔にとろかされ、
れいこちゃんのコミカルさに笑わされ、
としちゃんのかっこよさにウキウキさせられ、
ダンス・ユニット”バーバリアン”にドキドキさせられ、
ちゃぴのキュートさにうっとりさせられ、
柔道家たまきちのがたいのよさとバッディのダイナミックな動き(好み♡)にズキュンと撃ち抜かれたり、
もうずっときゃっきゃしまくりの3時間だった。

若返りエキスをしっかり吸収しちゃった。

カンパニーは、石田先生、さすが〜!ヅカファンのツボを心得てはるなあと感心しまくり。
サラリーマンだし、そもそもスーツものは苦手だし…と、ぜんぜん期待せずに観たけれど、とても面白かった。
それぞれの役が、とてもばっちりな適役のうえ、見せ場もあって、組子たちのイキイキぶりが半端なかった。

上田久美子さんのレビューは、斬新な今まで観たことないものだった。
レビューには、だいたいのテーマ性はあるものの、一貫した筋のようなものがあるのは、ボレロとか、ノバボサノバあたりかな。
その路線からも、思い切り飛んでみました的なアプローチで、途中、なんだっけ?みたいなところはあるものの、たまきちの悪役ぶりを追ううちにどんどん引き込まれていった。
たまきち、成長したなあ。男役群舞の部分のダイナミックさに、ちえさまを彷彿とさせるものさえあった。
デュエットダンスも、ドラマチックで、実はこういうのを観たかったのよね〜とワクワクさせられた。

お芝居も、レビューも、かなり実験的な公演なのに、破たんすることなく、両方とも、とてもとても楽しませてもらった。
月組、やるなあ!
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2018年02月21日

松岡圭祐著小説を5冊連続で読破!

松岡氏と講談社でなにやらプロジェクトが動いているのだろうか。
日本人のアイデンティティを思い出させ、国を愛する心を取り戻そうというプロジェクト。

まず最初に「黄砂の籠城」を読了。
高校で習った「義和団事件」は、義和団による事件というほんの1行で終わる歴史的な事件だった。
それしか頭に残ってなかった。

この小説により、初めてなにが起こっていたのかを知った。
そして、日本人がそこでどういう行動をとったのかも。

本当に驚いた。
どうしてこんな重要なことを学校教育でやらないのだろう。
だから、日本人のアイデンティティを壊そうとする変な左系のメディアに国の根幹を浸食されてしまうのだ。

そして、「8月15日に吹く風」
陸軍と海軍が力を合わせ、綿密な計画のもと、アメリカ軍に包囲されたキスカ島から守備隊5000人を救出した歴史的事実を日本側とアメリカ側のそれぞれの視点で描いた小説。

ロナルド・リーン氏は、日本研究の大家として私でも名前を知っている。
そのリーン氏が通訳官として参加していたキスカ島包囲網の艦隊で、日本軍による救出作戦を見聞きしたことで、日本人が玉砕、自決、自爆するだけの狂信的な国民ではないという報告書が本国に提出された。これにより、日本降伏後にマッカーサーが日本統治計画に武力を使わなかった。

こんな重要なことも、今まで一切知らなかった。
終戦記念日にNHKは偏向報道をせず、繰り返し、こういう情報を出しなさいよ!

そして3冊目は「生きている理由」
男装の麗人で戦前戦中に注目された川島芳子の人生を少女時代から描いた小説。
どうやら、これはまだまだ続くようで、今回は、なぜ男装するようになったか、まで。

北京籠城でリーダシップを発揮して西洋で認知された最初の日本人 柴五郎
8月15日の木村昌福海軍少将
生きている理由の山家亨少尉

みなさんキャラが似ている…(笑)
冷静で責任感が強く優しく、有能
理想的な殿方です。そして、みなさん、実在のお方

正統派のいい男たちは、こんなところにいたのか!!!

4冊目は、「ヒトラーの試写室」
真珠湾攻撃を成功させた国からの要請で、特殊撮影技術を駆使して戦況を再現。そのフィルムがヒトラーと宣伝相のゲッペルスの目に止まり、今後はドイツからの要請で戦時中のドイツで国策映画を撮るハメになった柴田彰氏の体験をもとにした小説。円谷氏により、戦後、ゴジラに代表される特撮の基礎となったのは、国策映画の特撮だったという事実にびっくり!
ウソを塗り重ねる国と軍に利用されつつも、職人としての誇りがいいものを完成させてしまう皮肉。
人心を映画で掌握し、左右しようとする国と軍。敗戦が色濃くなっていくにつれ、都合の悪い情報を隠しまくったため、ますますなにが真実で、嘘なのかがわからなくなっていく・・・

(以下、ネタばれ


ゲシュタポがユダヤ人たちを大量に乗せた船をイギリス軍に攻撃させ、あとで特撮で赤十字船を攻撃したと世界に発表しようとした事実には驚愕!
それもヒトラーも、ゲッペルスも自殺したあとに!

帰国したくても、戦況の悪化に伴い帰国できなかった柴田氏が、そのゲシュタポの悪だくみに巻き込まれた状況に心から同情する。そんな状況に置かれたときに、自分はどんなふうに向き合うのか…私には、自信がないなあ

ネタばれここまで)


オンナだからか、この3つの小説の中で、一番の哀しみと孤独を抱えて生きていかざるを得なかったのは川島芳子のような気がしてならない。
オトコたちには守るべきものがあったのに、芳子には、なかった。
滅亡した清朝の再興を一身に背負わされ、さまざまな思惑に翻弄された人生。
どこかでぬくもりを感じることができたひとときはあったのだろうか。
山家亨も、別れて生きたとはいえ、同じく時代の奔流の中で並走し続けたような人生だったようだ。
あの時代、どう生き死んだかは、もっともっと文学や映画などの文化で語り継いでいかねばならないことだと思う。
今後の小説の展開が楽しみ。
川島浪速が、事実としても戦後まで生き延びているのが、なんとも悔しいけど。

それにしても文庫に書下ろし小説を4作続けて刊行するなんて、松岡さん、すごすぎる。
この小説は、どれも映像化されて、多くの人に注目されるといいなあ。

泣いたのは「8月15日に吹く風」
ハラハラしたのは「黄砂の籠城」
闇が深いのは「生きている理由」
コワいのは「ヒトラーの試写室」

事実は小説よりも奇なりとはよく言ったもの。
その事実を、実在の人々を登場させて小説にしてしまうのだから、面白くないはずがない。
松岡氏、目のつけどころがすごい!
どんどん掘り起こしてほしい。そして、映画化や舞台化をして、広く知らせてほしい。
日本人の過ちは、数多く報道されているけれど、時代の激流の中で命がけで誇りを持って生きた事実は、案外知られていない。

川島芳子の人生
ちえさま、どうかしら…
でも、あのころの男装はちょっと違うしなあ
壮一帆が、この前、舞台でやってたっけ
ちえさま、あまり似合いそうにないなあ
男装、じゃないのよね
かっこいいキャラクターをやってほしいだけなんだから(笑)

実在の人物が主人公だった上記4冊と、ちょっと毛色が違うんだけれど、そういう見方もできるよね〜というのが「シャーロックホームズ対伊藤博文」
ニコライ2世の日本滞在における大津事件がテーマ。この事件の裏に隠された真実をホームズと博文が力を合わせて探り出し、日本とロシアの友好関係を取り戻すという、こちらは完全に小説。それぞれのパズルの断片をホームズ流にうまくはめ込み、なるほど、そういう見方もできるよね〜という「真実」が解き明かされる。

松岡さん、ものすごい勢いで歴史小説を生み出している。
全部読んじゃった( ´艸`)
次をお待ちしていまーす!

いつもは図書館で借りるのに、久しぶりに買っちゃったわ


posted by 風土倶楽部 at 21:22| Comment(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月18日

国際フォーラム ホールC「マタハリ」大千秋楽

こんなに感動したのは、ちえさまの宝塚時代の「ロミオとジュリエット」以来だろうか。

15日に観たときとこんなにも違うなんて。
ちえさまになにが起きたのか?(笑

今日のマタハリは、女が惚れる女だった。

手や腕の動かし方が、とてもしなやかで、かたちとしての「柚希礼音」がどこにもなかった。

セリフは、とてもやわらかで、声のトーンも、相手によって自在に変わっていた。
15日に観たときには、大阪のときと同じようにアンナに対する言い方が、少しきつくて、まるで下級生に言っているような印象を受けた。
なのに今日は、語尾がやわらくなっていた。
人生の同士としてのアンナとの関係がきちんと伝わってきた。

5回目の友人と観て、同じ感想だったのが、ラストの鉄格子のなかのマタハリの感情の動き。
素晴らしかった。

アンナに今日の客席は?と問い、アンナが「大入り満員です」と答えたときの「ステキ」の一言が、心に飛び込んでくるようなすべてを込めたセリフだった。
そこからのソロの歌い上げ、そして銃の音。
青一色の舞台の上で彷徨うマタハリが、
手を差し伸べた向こうにアルマンを見つけたかのように目を輝かせ、そっと微笑む。

大泣きしてしまった…

ようやくちえさまのマタハリが完成したんだと思うと・・・涙
もちろんマタハリの愛を求めて駆け抜けた人生にも、涙

まるでバシバシ4回転を決めるゆずるくんみたいだったちえさま。
すべてのトリプルアクセルに成功したみたいだった今日のマタハリ。
金メダルをたくさんあげたいっ!

ばあやは、ついに本当の女優ちえさまの誕生を目撃できて、とてもとてもうれしい。

大阪で観たときは、生キスと半裸の姿でのダンスにショック状態になり、思考が停止してしまった。
まさかおへそまで見せてしまうなんて思ってもみなかったから。

ようやく慣れてきて観た東京公演。
今度は、逆に柚希礼音があちこちに顔を出していて、どういうマタハリになっちゃうのかと心配になってしまった。

今日、マタハリと共に暗い世界大戦の時代を駆け抜けることができた。
この並走感、懐かしい。ロミオとジュリエットを観たときを思い出す。
舞台のちえさまと客席との一体感。これぞ柚希礼音の真骨頂。

思えば退団直後に出演したPOB(プリンス・オブ・ブロードウエイ)で、裸の背中を見たときにその筋肉の付き方に驚いた。
大柄なねねちゃんをかついで、くるくる回していたんだから、筋肉がついて当然だった。
ああ、ちえさま、ほんとうにご苦労されていたんだ…と、そのたくましい背中を見て感慨深いものがあった。

その背中は、今は、美しい筋肉に彩られ、女らしい肉づきになっている。
ちえさまの進化と私の気持ちがシンクロできなかったら、どうしようと不安だったけれど、今日、ぴったりシンクロできて、ほんとうにうれしい。

どこまでもついて行く!

共演者の人たちがすごかったな〜とあらためてつくづく思う。
この優秀な役者さんたちに支えられて、マタハリを自分のものにしていったちえさま。
これは再演しなくっちゃね〜。
今度は、毎日、大泣きしに通います!

でも、やっぱり舞台のカーテンは、もう少し工夫してほしいな(笑

posted by 風土倶楽部 at 17:50| Comment(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月16日

国際フォーラム ホールC「マタハリ」

2回目のマタハリ
今回は、後方センターだったので、舞台全体を把握できた。
全体の印象はほぼ同じ。

ちえさまはセンターで光り輝いていた。
まっすぐに生きるマタハリ。
どんな苦労や困難が立ちはだかろうが、ひたむきに幸せをつかむために邁進する女マタハリ。

まさにちえさまでなければできないマタハリ。

が、マタハリのドラマは、それでいいのかなあ・・・という思いがどうしてもよぎってしまう。
オンナが虐げられることが多々あった時代という背景があるとしても、マタハリの生きる力強さゆえに、そうした背景がかすんでしまうのだ。

ちえさまのオーラが強すぎるというべきか。

必死で自分を守っているから、アルマンの稚拙とも見える近づき方にコロリとはめられてしまうのか?
誰か頼るべき相手が欲しいから。

でも、ちえさまマタハリには、その弱さがあまり見えないのよね〜
先入観があるから、なのかなあ(笑
あまりにもピュアで、なにものにも汚されていない感じなのだ。

それはそれで魅力的なオンナなんだけれど、この物語のマタハリは、もっとドロドロしていた方が悲劇性が強調されると思うんだけどなあ。

ラスト近くの尋問を受ける場面で、ラドゥがマタハリの過去をあげつらうシーンになって、ようやくサーカスにいたのか〜、街角に立っていたのか〜、コールガールだったのか〜と、あらためて思わせられるわけで…

ちえさまはピュアすぎるから、
力強いから、
ついて行きたくなっちゃうから

女闘志みたいなマタハリなのよ・・・好きだけどね💛
だいもんロベスピエールより、リーダーシップあるかも( ´艸`)

私は、やっぱり2幕が好き。
ベルリンの病院にアルマンを訪ねるまでのちえマタハリのイキイキしていることといったら!
水を得た魚のようです。
ちえさまのこういうシーンをたくさん観たいなあ。

今回のラドゥは佐藤隆紀さん。
なんという美声!気持ちよすぎる!

佐藤さんで、ジャンバルジャンを観てみたいなあ。
ちょっと堕されてしまったかも。シュガーさん💛

加藤アルマンは、もう完璧。完全にラドゥとアルマンを演じ分けている。

そして、やっぱりすごいなあと思うのは福井晶一さん。
迫力が半端なく、物語の大きなカギを握るドイツ将校にぴったり。

和音美桜のアンナは、ちえさまとの対比が鮮明。
「私は、あたなを通して生きている…」と歌う曲は、ものすごく難しいはずだけれど、歌詞がきちんとひしひしと伝わってくる。

それにしても、やっぱり気になるのは、あの旗での場面転換。
あのチープさが、小劇場のチープな芝居を見ている気分を呼び起こしてしまう。
なんとかならなかったものか。
鉄パイプの階段の多用も。
13000円の公演とは思えない。
第一次世界大戦の時代が暗かったとはいえ、一方で欧米諸国が植民地支配に地道をあげていた時代でもあり、上流階級を中心に華やかさがあったはず。

それとオープニングのマタハリの登場の仕方。
舞台奥から走って、群衆を分け入っての登場。
群衆が散らばると、そこに豪華な衣装のマタハリがすくっと立っていた、みたいにしてほしかった。
宝塚を観過ぎ?(笑

走ってはけるというのもあった。

そういえば、和樹アルマンは2回も、ひきずられて退場してたっけ(笑

ラストのちえさまがブルーの背景をさまようシーンは、とても物悲しいながら、生き抜いたマタハリの人生を感じさせられた。
ちえさまは、ほんとうに歌が上手くなった。
マタハリのナンバーは、どれもワイルドホーン氏ならではの甘いメロディの切ないナンバーばかり。
CDが欲しい

来月、韓国バージョンの舞台映像の映画を見るので、比較がとっても楽しみ。

さて、ちえさまの生へそも、あと1回。
これが最後の露出かもしれないから、よっく拝んで来ようっと。

posted by 風土倶楽部 at 21:05| Comment(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする