2018年03月24日

「グレーテスト・ショーマン」「KU-KAI」

「グレーテスト・ショーマン」
サーカスは、人間の祝祭だったんだ。
ほとんど情報を得ないで見たので、すごくハラハラしたし、ワクワクしたので、エンターテイメントとして、とても楽しめたけれど、どうも私は「ら・ら・ら・ランド」の制作スタッフとは、どこかマッチしないみたいで、大感動という感じではなかった。
一番ほ〜💛となったのが、美しい女優陣。
バーナムの妻のミシェル・ウィリアムズ。見ているだけで心が温かくなるような美しさ
オペラ歌手のジェニーは、レベッカ・ファーガソン。見ているだけでうっとりする美しさ
ブランコ乗りのアンは、ゼンデイヤ。見ているだけで惹きこまれるエキゾチックな美しさ
いやはや、オトコでなくても、目の保養ですがな
それだけで十分楽しめましたっ!
サーカス団のメンバーが、なんとなくスターウォーズに登場するいろいろな星人みたいで、あまり人間ぽくなかった。みんな違って、みんないいは、SWで十分味わっているので、あえて、ま、いっか、みたいな感じ(笑


「KU-KAI」
字幕で見たかった。染谷くんが、せっかくモノにしていた中国語のセリフで見たかった。
なぜ、そのバージョンをやってくれないのかしら。

空海が大活躍するものの、なんとなく思っていたストーリーではなかった。
楊貴妃の死の謎を解きながら、空海が成長し、恵果と出会うのは、予想通りだったんだけれど、こんなに黒猫が主役だとは…(笑)
タイトルを見たら、「妖黒猫傳」となっているではないの。

美しき王妃の謎なんて、副題でもったいぶらず、「楊貴妃の死の謎」にした方が注目されたのではないかしら?

仲麻呂の阿部ちゃんの存在が、ちょっとわかりにくい。いないと、ラストにつながらないんだけど、唐突に出てくるし、日本人が目撃する意味ってあるのかな。

というわけで、王妃の謎は解けたけれど、映画のストーリーの謎が深まったので、原作を読むことにした( ´艸`)

監督のチェン・カイコーとえいば、「さらば、わが愛/覇王別姫」
この映画は、忘れられない、思い出したくない思い出ある。
と言いつつ、つい中国映画には惹かれて、見てしまった。
もうちょっと気取った映画なのかと思ったら、カンフー映画っぽいエンターテイメント映画だった。

楊貴妃って、あんなイメージなのかなあ
とてもフレンドリーで、誰にでも優しい人だったように描かれていた。
あのキャラなら、オトコたちにいいようにされちゃったよね〜(笑)


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2018年03月09日

「シェイプ・オブ・ウォーター」「ウィンストン・チャーチル」「ダンケルク」「羊の木」

飛行機の中で4本を鑑賞。
思ったよりも、大きな画面だったので、そこそこそれぞれ楽しめた。
4本見たうちの2本がアカデミー賞を受賞して、ちょっとびっくり。

「シェイプ・オブ・ウォーター」2017 (米国)
どこかで見たような既視感満載の映画だな〜と思っていたら、大好きな「バンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロが監督・脚本・製作だった。
冷戦時代に捕獲された半魚人みたいな生物と、言葉が出てこないというハンデを背負った女性イライザとのラブロマンスという不思議なストーリーの映画。
アマゾンで神のように崇拝されているという半漁人に惹かれていくイライザ。ゆで卵が二人のコミュニケーションを育んでいく。
ギレルモ監督らしく、ちょっとグロテスクで、おとぎ話の中の残酷さを映像化したような大人のファンタジー。おとぎ話なんだけれど、登場人物が、ゲイだったり、黒人だったり、口がきけなかったりのいわゆるマイノリティ。そこに不思議な現象が絡むことで物語が進んでいく。
この映画で一番いいなあと思ったのは音楽。夢の中で聞いているような、懐かしいような・・・
半魚人とイライザのラブシーンが素敵だった。
ラストは、途中から、なんとなく読めた感じで、私は「バンズ・ラビリンス」の方がスリリングだったし、物語が複雑に交差していて、好き。
ラストは、イライザも、半魚人の一族(ぽいちに影響されているなあ (笑))ということを示唆しているのだろうか。もう一度見たくなる映画だ。

作品賞、監督賞、美術賞、音楽賞と4つの賞を獲得。米国映画界も、こういう映画が好きなのね〜
2017年・第74回ベネチア国際映画祭の金獅子賞も受賞している。
旅行に行く直前にテレビで見た「ブルージャスミン」のサリー・ホーキンスがイライザ。
どこかキャサリン・ヘップバーンのようなタイプの女優。ブルージャスミンも、プライドに翻弄されていく女性を冷静に見つめたいい映画だった。

「羊の木」(2017年 日本)
このあとに見たのが「羊の木」で、またしても同じような半漁人が、今度は海の神様として「のろろ」として出てきて、シンクロぶりにびっくり(笑
こちらの神様も、最後はお怒りになっていた。
漫画が原作だということで、どこまでリアルに考えたらいいのかだけれど、それぞれが持つ闇が、日常にふっと煙のように立ち上る瞬間をつないだような映画だ。
錦戸くんの月末という6人のめんどうを見る役割の役場職員が、「ふつう」が歩いているような人で、平和な日常の代表者的な存在。6人のことよりも、気になる木村文乃の演じる幼馴染の文が気になって仕方がないのだ。
一方で、デイサービスに通う父親の世話をしている6人のうちの一人の女(優香)が、父親と恋仲になるというまさかの展開。どうやら女は、そういう性癖をもっているらしい…。おまけに気になっている文は、6人の一人である宮越(松田龍平)と付き合い始めてしまった。どんなに平凡でも、どんどん人の人生に巻き込まれていってしまう。
犯罪者になりたくてなった人はいないわけで…と思いきや・・・
なかなかに面白い展開だった。のろろさまのお怒り、ごもっともです。
人間のなにをみて、どんなふうに付き合うのか。難しいなあ。自分の中に眠っているものも、怖いし…。

「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」
以前から、「ダンケルク」を観たかったのだが、プログラムリストをみたら、両方あったので、まずはこちらから見てみた。
ロンドンに空襲が、かなりあって危うかったというのは知っていたけれど、ここまで連合軍がドイツ軍に追い詰められていたとは知らなかった。ファシズムが、勢いを増し、ひたひたと海岸線を浸食されつつある危機的な状況の中で、チャーチルがリーダーシップを発揮。ヒトラーに降伏しようという意見が政治家たちの中に主流になりかけているときに、ファシズムには屈しないという確固たる信念を持って国を導いていく。
初めて乗った地下鉄の中で、庶民にファシズムと戦うかと聞き、全員のイエス!という反応に勇気を得るシーンが印象的。国を思う気持ちは、政治家が考えているよりも、もっと一般の国民の中にあったということ。
今の日本も、きっと同じ。野党議員のあほさに呆れかえっている国民の方が多いと思う。

「ダンケルク」
こちらは帰りの飛行機の中で見たので、ちょっと切れ切れになってしまった。
途中までは、ものすごいリアルさとスリルで息をのむ展開が続いたのだけれど、イギリスから民間の船がやってくるシーンが、あまりにも迫力がなくて、ダンケルクって、こんな程度で戦局が変わったの?と、ちょっと白けてしまった。
少年が犠牲になったのは事実なのかな?
食事が出たり、アナウンスが入ったりで、頻繁に1940年代の海峡での戦いから引き戻されたので、あまり集中できなかった。

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2018年03月07日

宝塚大劇場 月組公演「カンパニー/BADDY 悪党は月からやって来る」

サラリーマンのたまちゃんと、わるいやつのたまさまの両方を一挙に楽しめるうえ、組子たちが、とっても楽しそうにやっていて、きゃあきゃあしながら、観られるいい公演だ〜!
1粒で2度おいしい、いや、10度くらいおいしい。

るりるりに流し目をがんがん飛ばされ、
ありちゃんのキレのあるダンスとかわいい笑顔にとろかされ、
れいこちゃんのコミカルさに笑わされ、
としちゃんのかっこよさにウキウキさせられ、
ダンス・ユニット”バーバリアン”にドキドキさせられ、
ちゃぴのキュートさにうっとりさせられ、
柔道家たまきちのがたいのよさとバッディのダイナミックな動き(好み♡)にズキュンと撃ち抜かれたり、
もうずっときゃっきゃしまくりの3時間だった。

若返りエキスをしっかり吸収しちゃった。

カンパニーは、石田先生、さすが〜!ヅカファンのツボを心得てはるなあと感心しまくり。
サラリーマンだし、そもそもスーツものは苦手だし…と、ぜんぜん期待せずに観たけれど、とても面白かった。
それぞれの役が、とてもばっちりな適役のうえ、見せ場もあって、組子たちのイキイキぶりが半端なかった。

上田久美子さんのレビューは、斬新な今まで観たことないものだった。
レビューには、だいたいのテーマ性はあるものの、一貫した筋のようなものがあるのは、ボレロとか、ノバボサノバあたりかな。
その路線からも、思い切り飛んでみました的なアプローチで、途中、なんだっけ?みたいなところはあるものの、たまきちの悪役ぶりを追ううちにどんどん引き込まれていった。
たまきち、成長したなあ。男役群舞の部分のダイナミックさに、ちえさまを彷彿とさせるものさえあった。
デュエットダンスも、ドラマチックで、実はこういうのを観たかったのよね〜とワクワクさせられた。

お芝居も、レビューも、かなり実験的な公演なのに、破たんすることなく、両方とも、とてもとても楽しませてもらった。
月組、やるなあ!
posted by 風土倶楽部 at 11:45| Comment(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月21日

松岡圭祐著小説を5冊連続で読破!

松岡氏と講談社でなにやらプロジェクトが動いているのだろうか。
日本人のアイデンティティを思い出させ、国を愛する心を取り戻そうというプロジェクト。

まず最初に「黄砂の籠城」を読了。
高校で習った「義和団事件」は、義和団による事件というほんの1行で終わる歴史的な事件だった。
それしか頭に残ってなかった。

この小説により、初めてなにが起こっていたのかを知った。
そして、日本人がそこでどういう行動をとったのかも。

本当に驚いた。
どうしてこんな重要なことを学校教育でやらないのだろう。
だから、日本人のアイデンティティを壊そうとする変な左系のメディアに国の根幹を浸食されてしまうのだ。

そして、「8月15日に吹く風」
陸軍と海軍が力を合わせ、綿密な計画のもと、アメリカ軍に包囲されたキスカ島から守備隊5000人を救出した歴史的事実を日本側とアメリカ側のそれぞれの視点で描いた小説。

ロナルド・リーン氏は、日本研究の大家として私でも名前を知っている。
そのリーン氏が通訳官として参加していたキスカ島包囲網の艦隊で、日本軍による救出作戦を見聞きしたことで、日本人が玉砕、自決、自爆するだけの狂信的な国民ではないという報告書が本国に提出された。これにより、日本降伏後にマッカーサーが日本統治計画に武力を使わなかった。

こんな重要なことも、今まで一切知らなかった。
終戦記念日にNHKは偏向報道をせず、繰り返し、こういう情報を出しなさいよ!

そして3冊目は「生きている理由」
男装の麗人で戦前戦中に注目された川島芳子の人生を少女時代から描いた小説。
どうやら、これはまだまだ続くようで、今回は、なぜ男装するようになったか、まで。

北京籠城でリーダシップを発揮して西洋で認知された最初の日本人 柴五郎
8月15日の木村昌福海軍少将
生きている理由の山家亨少尉

みなさんキャラが似ている…(笑)
冷静で責任感が強く優しく、有能
理想的な殿方です。そして、みなさん、実在のお方

正統派のいい男たちは、こんなところにいたのか!!!

4冊目は、「ヒトラーの試写室」
真珠湾攻撃を成功させた国からの要請で、特殊撮影技術を駆使して戦況を再現。そのフィルムがヒトラーと宣伝相のゲッペルスの目に止まり、今後はドイツからの要請で戦時中のドイツで国策映画を撮るハメになった柴田彰氏の体験をもとにした小説。円谷氏により、戦後、ゴジラに代表される特撮の基礎となったのは、国策映画の特撮だったという事実にびっくり!
ウソを塗り重ねる国と軍に利用されつつも、職人としての誇りがいいものを完成させてしまう皮肉。
人心を映画で掌握し、左右しようとする国と軍。敗戦が色濃くなっていくにつれ、都合の悪い情報を隠しまくったため、ますますなにが真実で、嘘なのかがわからなくなっていく・・・

(以下、ネタばれ


ゲシュタポがユダヤ人たちを大量に乗せた船をイギリス軍に攻撃させ、あとで特撮で赤十字船を攻撃したと世界に発表しようとした事実には驚愕!
それもヒトラーも、ゲッペルスも自殺したあとに!

帰国したくても、戦況の悪化に伴い帰国できなかった柴田氏が、そのゲシュタポの悪だくみに巻き込まれた状況に心から同情する。そんな状況に置かれたときに、自分はどんなふうに向き合うのか…私には、自信がないなあ

ネタばれここまで)


オンナだからか、この3つの小説の中で、一番の哀しみと孤独を抱えて生きていかざるを得なかったのは川島芳子のような気がしてならない。
オトコたちには守るべきものがあったのに、芳子には、なかった。
滅亡した清朝の再興を一身に背負わされ、さまざまな思惑に翻弄された人生。
どこかでぬくもりを感じることができたひとときはあったのだろうか。
山家亨も、別れて生きたとはいえ、同じく時代の奔流の中で並走し続けたような人生だったようだ。
あの時代、どう生き死んだかは、もっともっと文学や映画などの文化で語り継いでいかねばならないことだと思う。
今後の小説の展開が楽しみ。
川島浪速が、事実としても戦後まで生き延びているのが、なんとも悔しいけど。

それにしても文庫に書下ろし小説を4作続けて刊行するなんて、松岡さん、すごすぎる。
この小説は、どれも映像化されて、多くの人に注目されるといいなあ。

泣いたのは「8月15日に吹く風」
ハラハラしたのは「黄砂の籠城」
闇が深いのは「生きている理由」
コワいのは「ヒトラーの試写室」

事実は小説よりも奇なりとはよく言ったもの。
その事実を、実在の人々を登場させて小説にしてしまうのだから、面白くないはずがない。
松岡氏、目のつけどころがすごい!
どんどん掘り起こしてほしい。そして、映画化や舞台化をして、広く知らせてほしい。
日本人の過ちは、数多く報道されているけれど、時代の激流の中で命がけで誇りを持って生きた事実は、案外知られていない。

川島芳子の人生
ちえさま、どうかしら…
でも、あのころの男装はちょっと違うしなあ
壮一帆が、この前、舞台でやってたっけ
ちえさま、あまり似合いそうにないなあ
男装、じゃないのよね
かっこいいキャラクターをやってほしいだけなんだから(笑)

実在の人物が主人公だった上記4冊と、ちょっと毛色が違うんだけれど、そういう見方もできるよね〜というのが「シャーロックホームズ対伊藤博文」
ニコライ2世の日本滞在における大津事件がテーマ。この事件の裏に隠された真実をホームズと博文が力を合わせて探り出し、日本とロシアの友好関係を取り戻すという、こちらは完全に小説。それぞれのパズルの断片をホームズ流にうまくはめ込み、なるほど、そういう見方もできるよね〜という「真実」が解き明かされる。

松岡さん、ものすごい勢いで歴史小説を生み出している。
全部読んじゃった( ´艸`)
次をお待ちしていまーす!

いつもは図書館で借りるのに、久しぶりに買っちゃったわ


posted by 風土倶楽部 at 21:22| Comment(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月18日

国際フォーラム ホールC「マタハリ」大千秋楽

こんなに感動したのは、ちえさまの宝塚時代の「ロミオとジュリエット」以来だろうか。

15日に観たときとこんなにも違うなんて。
ちえさまになにが起きたのか?(笑

今日のマタハリは、女が惚れる女だった。

手や腕の動かし方が、とてもしなやかで、かたちとしての「柚希礼音」がどこにもなかった。

セリフは、とてもやわらかで、声のトーンも、相手によって自在に変わっていた。
15日に観たときには、大阪のときと同じようにアンナに対する言い方が、少しきつくて、まるで下級生に言っているような印象を受けた。
なのに今日は、語尾がやわらくなっていた。
人生の同士としてのアンナとの関係がきちんと伝わってきた。

5回目の友人と観て、同じ感想だったのが、ラストの鉄格子のなかのマタハリの感情の動き。
素晴らしかった。

アンナに今日の客席は?と問い、アンナが「大入り満員です」と答えたときの「ステキ」の一言が、心に飛び込んでくるようなすべてを込めたセリフだった。
そこからのソロの歌い上げ、そして銃の音。
青一色の舞台の上で彷徨うマタハリが、
手を差し伸べた向こうにアルマンを見つけたかのように目を輝かせ、そっと微笑む。

大泣きしてしまった…

ようやくちえさまのマタハリが完成したんだと思うと・・・涙
もちろんマタハリの愛を求めて駆け抜けた人生にも、涙

まるでバシバシ4回転を決めるゆずるくんみたいだったちえさま。
すべてのトリプルアクセルに成功したみたいだった今日のマタハリ。
金メダルをたくさんあげたいっ!

ばあやは、ついに本当の女優ちえさまの誕生を目撃できて、とてもとてもうれしい。

大阪で観たときは、生キスと半裸の姿でのダンスにショック状態になり、思考が停止してしまった。
まさかおへそまで見せてしまうなんて思ってもみなかったから。

ようやく慣れてきて観た東京公演。
今度は、逆に柚希礼音があちこちに顔を出していて、どういうマタハリになっちゃうのかと心配になってしまった。

今日、マタハリと共に暗い世界大戦の時代を駆け抜けることができた。
この並走感、懐かしい。ロミオとジュリエットを観たときを思い出す。
舞台のちえさまと客席との一体感。これぞ柚希礼音の真骨頂。

思えば退団直後に出演したPOB(プリンス・オブ・ブロードウエイ)で、裸の背中を見たときにその筋肉の付き方に驚いた。
大柄なねねちゃんをかついで、くるくる回していたんだから、筋肉がついて当然だった。
ああ、ちえさま、ほんとうにご苦労されていたんだ…と、そのたくましい背中を見て感慨深いものがあった。

その背中は、今は、美しい筋肉に彩られ、女らしい肉づきになっている。
ちえさまの進化と私の気持ちがシンクロできなかったら、どうしようと不安だったけれど、今日、ぴったりシンクロできて、ほんとうにうれしい。

どこまでもついて行く!

共演者の人たちがすごかったな〜とあらためてつくづく思う。
この優秀な役者さんたちに支えられて、マタハリを自分のものにしていったちえさま。
これは再演しなくっちゃね〜。
今度は、毎日、大泣きしに通います!

でも、やっぱり舞台のカーテンは、もう少し工夫してほしいな(笑

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2018年02月16日

国際フォーラム ホールC「マタハリ」

2回目のマタハリ
今回は、後方センターだったので、舞台全体を把握できた。
全体の印象はほぼ同じ。

ちえさまはセンターで光り輝いていた。
まっすぐに生きるマタハリ。
どんな苦労や困難が立ちはだかろうが、ひたむきに幸せをつかむために邁進する女マタハリ。

まさにちえさまでなければできないマタハリ。

が、マタハリのドラマは、それでいいのかなあ・・・という思いがどうしてもよぎってしまう。
オンナが虐げられることが多々あった時代という背景があるとしても、マタハリの生きる力強さゆえに、そうした背景がかすんでしまうのだ。

ちえさまのオーラが強すぎるというべきか。

必死で自分を守っているから、アルマンの稚拙とも見える近づき方にコロリとはめられてしまうのか?
誰か頼るべき相手が欲しいから。

でも、ちえさまマタハリには、その弱さがあまり見えないのよね〜
先入観があるから、なのかなあ(笑
あまりにもピュアで、なにものにも汚されていない感じなのだ。

それはそれで魅力的なオンナなんだけれど、この物語のマタハリは、もっとドロドロしていた方が悲劇性が強調されると思うんだけどなあ。

ラスト近くの尋問を受ける場面で、ラドゥがマタハリの過去をあげつらうシーンになって、ようやくサーカスにいたのか〜、街角に立っていたのか〜、コールガールだったのか〜と、あらためて思わせられるわけで…

ちえさまはピュアすぎるから、
力強いから、
ついて行きたくなっちゃうから

女闘志みたいなマタハリなのよ・・・好きだけどね💛
だいもんロベスピエールより、リーダーシップあるかも( ´艸`)

私は、やっぱり2幕が好き。
ベルリンの病院にアルマンを訪ねるまでのちえマタハリのイキイキしていることといったら!
水を得た魚のようです。
ちえさまのこういうシーンをたくさん観たいなあ。

今回のラドゥは佐藤隆紀さん。
なんという美声!気持ちよすぎる!

佐藤さんで、ジャンバルジャンを観てみたいなあ。
ちょっと堕されてしまったかも。シュガーさん💛

加藤アルマンは、もう完璧。完全にラドゥとアルマンを演じ分けている。

そして、やっぱりすごいなあと思うのは福井晶一さん。
迫力が半端なく、物語の大きなカギを握るドイツ将校にぴったり。

和音美桜のアンナは、ちえさまとの対比が鮮明。
「私は、あたなを通して生きている…」と歌う曲は、ものすごく難しいはずだけれど、歌詞がきちんとひしひしと伝わってくる。

それにしても、やっぱり気になるのは、あの旗での場面転換。
あのチープさが、小劇場のチープな芝居を見ている気分を呼び起こしてしまう。
なんとかならなかったものか。
鉄パイプの階段の多用も。
13000円の公演とは思えない。
第一次世界大戦の時代が暗かったとはいえ、一方で欧米諸国が植民地支配に地道をあげていた時代でもあり、上流階級を中心に華やかさがあったはず。

それとオープニングのマタハリの登場の仕方。
舞台奥から走って、群衆を分け入っての登場。
群衆が散らばると、そこに豪華な衣装のマタハリがすくっと立っていた、みたいにしてほしかった。
宝塚を観過ぎ?(笑

走ってはけるというのもあった。

そういえば、和樹アルマンは2回も、ひきずられて退場してたっけ(笑

ラストのちえさまがブルーの背景をさまようシーンは、とても物悲しいながら、生き抜いたマタハリの人生を感じさせられた。
ちえさまは、ほんとうに歌が上手くなった。
マタハリのナンバーは、どれもワイルドホーン氏ならではの甘いメロディの切ないナンバーばかり。
CDが欲しい

来月、韓国バージョンの舞台映像の映画を見るので、比較がとっても楽しみ。

さて、ちえさまの生へそも、あと1回。
これが最後の露出かもしれないから、よっく拝んで来ようっと。

posted by 風土倶楽部 at 21:05| Comment(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月08日

梅田芸術劇場メインホール「黒蜥蜴」

ちえさまのマタハリは絶賛の嵐のようで、ひとまずよかった。
ばあやは、裸同然の衣装や、生キスにショック状態で、いまだによみがえれず・・・
一緒に観たちえさまファンも、ゼロトピアは、もうどうでもいいとまで言う始末。
求めているものと、ちえさまの進化がシンクロしなくなるということはあり得ることで…
近々、2回目、そして、千秋楽を観るので、また、感想が変わるやもしれない。

さて、三島由紀夫とシェイクスピア看板には、とても弱くて、まるで街灯に集まる蛾のごとく劇場に吸い寄せられてしまう傾向にある私。

今回は、それに加えて中谷美紀!
以前、「メアリー・スチュアート」のメアリー中谷を見て、魅了された。
その彼女が黒蜥蜴をやるなら、これは観なくっちゃ!

期待通り、黒蜥蜴にぴったり!
美しくて妖艶、冷酷で、真剣なのに、どこか滑稽さがある。
華麗な犯罪そのものの黒蜥蜴。今、できる人は中谷美紀しかいない!と思わせられた。
黒いドレスがとてもよく似合っていた。
明智探偵の井上芳雄の存在感が薄くなってしまうほどの中谷黒蜥蜴。

私も、中谷黒蜥蜴に「青いカメ」の称号を与えてやろうと言われてみたい♡

手下役の朝海ひかる(こむちゃん)の立ち姿の美しさが、首領の黒蜥蜴の美と調和していて、配役がばっちり!

三島由紀夫の耽美なセリフに彩られた戯曲は、まるで強いお酒を飲まされたような気分になる。

それにしても、「黒蜥蜴」」は、ほんの少し前に観た「マタハリ」と同じ劇場とは思えない舞台構成、展開、装置だった。
すごくよく考えられていて、シンプルなのに簡素ではなく、地味でもない。そして、状況展開がわかりやすい。

冒頭のいくつかのドアを役者に持たせ、マジックのうに登場人物を登場させるところから引き込まれた。
時も、場も越えて、ホテル内なんだけれど、ホテルでもなく、東京タワーなんだけれど、タワーでもない。黒蜥蜴のアジトの不気味なんだけれど、不思議な静謐さと芸術性が入り混じった空間。

役者、舞台の調和がとれた公演だったと思う。

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2018年01月23日

梅田劇術劇場メインホール「マタハリ」

ちえさま(柚希礼音)主演の「マタハリ」を鑑賞。

ついに生キス・・・

ちえ組一同ショックが大きすぎる
女優なら、当然あってしかるべきシーン
でも、いまだに受け入れられず・・・

もともと宝塚が好きなメンバーばかりだから、どこかで夢をずっと見ていたいのだ。
宝塚の男役はイリュージョンの中のイリュージョン
いつかその夢が破られる日は来るのはわかっているし、わかっているから、その舞台を愛でる

では、宝塚以外の舞台の上での芝居は、なにもかもリアルでなければならないのか…といえば、そういうわけでもないはず。特にミュージカルなら、なおさらだ。
いつも思うのは、ミュージカルにおいて、宝塚式のラブシーンではいけない理由がどこにあるというのだろう。

「マタハリ」の舞台の印象は、とにかく地味。
ちえさまマタハリの衣装は、とてもキラキラしていて、豪華。
第一次世界大戦時代の話。20世紀は戦争の時代でもあり、その最初の最悪の世界情勢の中にあって、あだ花としてほんのひととき咲き誇ったマタハリを象徴するかのようなマタハリだけの豪華な衣装だ。

それに比して、舞台装置の地味なことといったら!
舞台の端から端まで、まるで洗濯干しのロープのようなものが3本ほど渡されていて、そこにカーテン状のものがかけられていて、場面展開に使われる。ドイツなら、ドイツ国旗のような柄、フランスなら、三色旗のような色合いといった具合。するするとそのカーテンがひいてこられ、その前で芝居が展開されることが多い。

いやはや、地味にもほどがある。
スケール感がないのだ。

それ以外は、鏡前と着替えだけの貧相なマタハリの楽屋と、パイプで組んだ屋上を模した階段など。
マタハリとアルマンが心を通わせるシーンも、そのパイプの屋上。
宙組のWSSのトゥナイトの場面と似ているのだが、WSSのほうが数倍美しい。
照明でどうとでもなるだろうに。宙組も、パイプが組まれた上でのラブシーンだったけれど、星が散らばっていて、それは美しかった。
マタハリの場合は夜明けなんだから、朝日に照らされたシーンにしたらよいのに。
なぜ徹底して、地味なんだ?

梅芸メインホールではなく、ドラマシティでも、よかったんとちゃうの?
演出家の石丸氏は、大きな劇場の経験が少ないのかしら。

そんな舞台だから、ちえさまのパワーは舞台の上にあふれかえっている。
とても過去のある不幸の塊みたいな女には見えない(笑

おまけにマタハリ衣装をつけてのダンス。
まさかちえさまの生腹を観ることができる日が来ようとは…
思わず拝んじゃう♡

本当にすごい挑戦だ!
声も、高音がずいぶん出るようになって、聞きやすい歌声になっている。

この日はアフタートークの日。
「なにもかも変わってしまって、みなさん、大丈夫でしょうか…」ととても心配な様子のちえさま。

変わっているかなあ…
マタハリの衣装を着てみたり、女優として役をこなしているけれど、やはり随所にちえさまが出てくる。

お稽古で力が入ると石丸氏に「柚希礼音が出ている」と注意されたそう。

確かに出ていた…そんなダメだしなら、たくさんできる。
でも、私たちファンにとっては、ダメな個所じゃないもんね。
それがちえさまなのだ!
そんなちえさまが輝く役に早く出会ってほしいなあ。

ちえさまのマタハリは、とてもピュア。ちえさまそのものなのだ。
まじめで、なんにでも一生懸命で、人を疑えなくて、与えられたものをやさしく、そして、必死に守ろうとする。

ちえさま・・・♡

アルマンが入院しているベルリンの病院に命がけで行くシーンが好き♡
凛々しくて、必死で、たくましくて、美しい。
2幕が圧倒的によいのだ。

それにしても、マタハリの秘密にしなければならない過去って、なんなのか?
父親にレイプされて、ダンナに裏切られて、子供を殺された過去なら、ラドゥーに脅される必要があるのかしら。
プログラムを買い忘れたので、次回にチェックしよう。

マタハリは、どうやら各国の政府高官などのコールガールという存在でもあるらしいのだが、そのあたりも隠したい過去の一部なのかな。その謎めいた感じが、残念ながら、ないのよね〜。アルマンとの恋の落ち方をみていると、過去があるわりにはすぐ信じてしまうし(笑 
ちえさまのまだまだ力を発揮していない未開拓の部分もあるだろうけれど、脚本のせいもあると思う。
韓国バージョンを観てみたい。

ラドゥーが、ソファでマタハリに迫るシーンでは、あら、デジャブ…
黒豹で、紅ちゃんがねねちゃんに似たような感じで迫っていたなあ。
衣装まで似ていて、かなりむふふ・・・と楽しかった。
あれから、すでに3年。早いものだ。

オープニングの戦闘とパリの街の戦火におびえる群衆(といってもスケール感はないんだけど)のシーンの歌が、とっても聞き取りにくかった。かなり前方センター席だったのに、こんなにぼわぼわしちゃって、歌詞が聞き取れないというのは、私の耳のせいか?と思ったら、後方席で見ていた友人たちも同じように感じたとのこと。エコーが強いのか、合唱の歌詞が聞き取りにくいところが多々あった。

ラストシーンのちえさまの歌は、ぞくぞくするほど素敵だった。
昨年のロザリンドのラストシーンのお歌からすると、一段と進化していた。
ブルーの布がゆらめいて、新感線の「蒼の乱」の忘れられない天海姐さんのラストシーンを思い出した。
あちらの方がスケール感があったけど…

あの演出は必要なのかなあ。
私なら、「あの瞬間」に暗転して、終わりにするけど…
もしくは、もっとドラマチックにする。

加藤和樹ラドゥー、東啓介アルマン、そして、ちえさまと役者はそろっているのに、舞台展開と舞台デザインが残念。いい役者たちをもっと輝かせてくださいっ!

今年後半こそ、ちえさまらしいちえさまに会えますように。
REON JACK3を心から待ち望むちえ組一同だ。

小池修一郎氏とちえさまがタッグを組んで、ワクワクするような作品をまた作ってくれないかなあ。

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2018年01月12日

宝塚歌劇団 宙組「WEST SIDE STORY」

真風ファンの叔母にチケットを取ってもらい、初日を観劇。
ゆりかちゃん、大丈夫かしら・・・心配で・・・とドキドキしまくっている叔母
もちろんテンション高め

私も、真風は大丈夫なんだろうか…と心配でドキドキ
でも、かなり冷静

ちえさまマタハリなんて、1か月以上前から、心配でドキドキしまくっているのに

真風登場シーンから、息をひそめて、叔母と共に見守っちゃった。

が、しかし!!!

心配は完全なる杞憂に終わったのである。

真風は、りっぱにトップとしての責を全うしていた。
歌が格段に上手くなったし、歩き方も、変な揺らぎがなくなったし、セリフも明快。
この三段跳び的な成長を促進したのはなんなんだろう

いや、私が宙組を真剣に見ていなかっただけか…

ちえさま門下生が、また、一人立派に巣だったのね(涙

オープニングのジェッツ団とシャークス団のダンスによる小競り合いに
映画と同じやん!
なんと映画の宣伝写真と同じ足の上げ方だ!
と、まずワクワクさせられた。

プログラムにある昔の舞台写真では、あんなに足はあがってないもんね
みんなのダンス力すごいぞ!

殺伐とした冒頭シーンのあとの真風登場では、一陣のさわやかな風が吹き抜けるようだった。
ギャングを卒業し、地道に歩き始めた青年の人生への期待・・・そして、なにかに出会えそうな希望
そういうことをきちんと伝えられる真風の登場の仕方に、まずは驚かされた。
(どこまで真風のことを過小評価していたのだ!とファンに怒られそう (笑))

Tonightのシーンの美しさに息をのみ、マリアとアニータの歌に魅了され、次々と繰り出される名曲にうっとりし、ドキドキさせられ・・・

そして、ラストシーンの星風まどかちゃんの演技に涙した。

たった一人だけで、物語を締めくくるまどかちゃんの息詰まる演技。
今まで名曲とともにあった演者たちなのに、ここは音なし。
ただ、まどかちゃんマリアの哀しみ、怒り、そして、悲しみ、どうしようもない悲しみが舞台に満ち溢れる。

思えば、ロミオとジュリエットの恋は、ジュリエット主導なのだ。だから、ウエストサイドも、マリア主導。
最初に、決闘にはいかないというトニーに、あなたが止めるのよと言うマリア。
このマリアの願いがなければ悲劇は避けられたかもしれないのだ。

ひとつとして、いらないシーンも音楽もない、研ぎ澄まされた楽曲により、最初から、最後まで緊張感がみなぎる。

人種差別、移民たちの苦しみ、葛藤、若者たちのはけ口としての決闘。そこに行きつかざるを得ない彼らの背景までもが言葉や行動の端々にきちんと描き込まれている。
久しぶりに見たこのミュージカルのすごさを改めて感じることができた。

大劇場でやってもよかったんじゃないのかなあ。
今、このミュージカルをやる意義は、すごく大きいから。

男役たちの頑張りを大いに認めたうえで、ひとつだけないものねだりをさせてほしい。
みんな、もう少しでいいから、体重を増やした方がいい。
華奢だから、とにかく軽い。

男役だけで踊っていると、どこか頼りなげ。そこに娘役が加わると、急に男っぽく見えてくるんだけどね。
これが宝塚だから、やっぱりないものねだり、よね〜
ききちゃんのベルナルド、ずんちゃんのリフも、適役。
でも、それぞれ、やっぱりベルナルドにはアニータが、リフにはヴェルマがそばにいるときがステキに見えた。

7月の梅芸で、また、観ようと叔母と約束。
でも、これ以上、進化するかしら・・・と叔母。

ファンゆえの心配なのだ(笑

そらのアニータが、迫力があって、とてもよかった。
適役!
激情のカルメンをやってくれないかなあ。


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2018年01月02日

宝塚大劇場 花組「ポーの一族」

今年の初観劇は、花組「ポーの一族」

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今や、お国から、勲章までもらっちゃった小池修一郎氏が、40年近く舞台化したいと狙っていたという原作の舞台化。ついに、ついに15,6歳の少年をトップが演じ通すという宝塚始まって以来の作品の登場〜!
これは観に行かずばなるまい。
花組は、ミーマイ以来だから、2年ぶり?

漫画が原作のものにリアリティを求めるというのは変な話だけれど、この舞台化のカギを握っているのは、エドガーがどれだけ原作に近いものに仕上がるか、そのリアルさにかかっている。いやいや、近いものではなく、そのものでないと、原作の世界観がすべて壊されてしまうことになる。

プログラムに小池氏が書いているように明日海りお(みりお)というトップスターの出現こそ、舞台化を可能にしたと思う。

人間の無邪気な少年で始まり、永遠の命を得て、悲しみをたっぷり抱えたバンパネラとして成長し、果てしない時を旅する少年となるまでを、みりおは実に丁寧に細やかに演じている。

なにがびっくりといって、ちゃんと少年に見えるんだもん
それも飛び切り美しい少年に…

だから感情移入がとってもしやすい♡
これぞ、宝塚なのだ

エドガーの喜び、悲しみ、焦り、あきらめ、不安・・・
メリーベルという唯一の支えを守り通そうとする健気さ
アランに惹かれ、シーラにときめく、まさに少年の心を持った美しきバンパイア

大人たちに翻弄され、運命を握られていくエドガーにこんなに寄り添えるとは思わなかった〜。

みりおちゃん、お見事!
「春の雪」の清さま以来のみりおにしかできない役を得ましたね
これは語り継がれるだろうなあ

ちぎちゃんのルパン3世も、お見事だったけれど、エドガーは、なんといっても「少年」なんだから。
宝塚と漫画の世界の親和性の高さが、またまた証明された。

舞台展開は、相変わらずのイケコならではのもので、まあ、いわゆるイケコ歌舞伎
盆回しががんがん行われ、1幕ラストは全員がそれぞれの立場を歌いあげ、大好きなバルコニー(ナポレオンでも、AFOでも大活躍)も登場。

お話が、途中、あらあら…というぐらい、語りやら、寸劇やらで、猛スピードで進む部分があり、ばあやは復習兼予習をしておいてよかったと思った。
客席は、ついていっていたのかなあ
まあ、ほぼ出ずっぱりのみりおエドガーに目を奪われていると、主軸ストーリーだけで十分という気分になるんだけどね(笑

とはいえ、1幕終盤でちょいと気絶しそうになった。
いかん!と思い、必死にこの世に戻ってきたら、柚香光(ゆずかれー)アランと、エドガーが銀橋で絡み合ってた。
なにかいいものを見逃したのか?(笑

ポーツネル男爵夫妻、メリーベル、アランをはじめ、登場人物がどれも生きていて、素晴らしい!
特に仙名 彩世(ゆきちゃん)のシーラの役作りには、感心させられた。
人間ならぬ美しさと儚さとコワさを、みりおエドガーに呼応するように醸していて、ほぼ二人で世界観を作り上げていると言っても過言ではないような…

できる娘役トップだ!
フィナーレのゆきちゃんwith B(ちなつ鳳月 杏 とあきら瀬戸 かずや)が、華やかで、美しくて、とっても素敵だった♡

ちなつのジャン・クリフォードも、あきらのポーツネル男爵も、漫画から抜け出たように、いや、それ以上に素敵なオトコたちだった。
シーラが、命をかけて愛してしまう男爵、誘惑したくなるクリフォードなのよね〜♡

久しぶりに観た花組
あの目立つ子はだれだ?と思ったら、マイティ(水美 舞斗 )
うまいなあ…と思ったら、タンバリンみちると和海しょう
専科の一樹さんはじめ、組長など、脇をしっかりベテランが抑えている。

思ったよりはアランかれーが、はまってはいたけれど、存在感がいまいち薄い。
アランがエドガーに惹かれていく過程が、すでにストーリーを知っているから、そうなんだ…とは思うけれど、ちょっと唐突かな。

ラストのまさかのペガサス登場!
実際はペガサスじゃないけれど、例のあれね。
相変わらず、胴体が見えちゃっていて、おいおい・・・
まあ、エドガー&アランを見上げていれば、すぐ気にならなくはなるけど…でも、ないか(笑

老ハンナの消え方が完璧だったので、メリーベルや、シーラの最後をもう少しなんとかならなかったのかなあとつい思ったりして…

人間の命を奪わないと生きていけないバンパネラの生きている意味とは?なんなんだろう・・・と考えると、
人間も、また、ほかの生物の命を得て生きながらえていることに思い至る。

愛を求めて時の中をさまようエドガーが、いつのまにか他人事に思えなくなるといったら、いいすぎかなあ。
宝塚には駄作も多いけれど、たまに(最近はそこそこの打率で)いい作品に出会えるから、やはり観たくなっちゃうのよね〜。

近々、もう一度観るので、また、印象が変わるかな。

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2幕はバラなし
プログラムを読んじゃうと、つい「ぽいち」と読んでしまう(笑

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いや〜、美しい♡
ふんだんにエドガーたちが現れるプログラム♡

そして、これにも、くらっとした。

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ゆりか(真風涼帆)、やばい(笑






posted by 風土倶楽部 at 22:23| Comment(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする