2020年05月16日

コロナ禍での映画とテレビドラマ鑑賞

新型コロナのおかげで思うように外出できない。
出かけて、コロナのやつめがついてきたらと、同居の高齢者がおびえるから

テレビのワイドショーは、毎日ネタに困らないから、盛大にいい加減な情報を怪しい「専門家」たちとまき散らしている。
日中、テレビの前にいるのは高齢者たちがほとんどだろうから、洗脳されまくっていることでしょう。
なぜ、学校が休校になるのかデータを使って納得するように説明せよとか、劇場閉鎖で文化をないがしろにしているとか、いろいろお怒りの方が多いようで・・・

でもね、これは未知のウイルスで、グローバル化した現代だから、どんなに扉を閉めたくても、流れは止められない。
経済的な視点で言えば、もう世界は一つ、ワンチームなのだよ
それに生きた健康な人間が活発に活動してこそ、経済も、文化も活性化する
今は、とにかく新型コロナ、別名武漢コロナをなんとか抑え込まねばならない。

不思議なのは、世の中の人は、未知のウィルスのことを専門家が熟知していると思っていること
未知なんだから、誰も正解なんてわからない
わからないから、必死でデータを集め、研究し、薬や検査方法を探している
病気が蔓延して、医療崩壊が起こらないように、少しでも重篤な患者を優先していこうとする方向性は正しいと思う。

というわけで、政府にも、感染研にもあたたかい理解を示し、協力的な私は、、おうちでまったりと過ごすことにしました。

こういうときにおお!という日本映画を発掘!
うれしいなあ
大好きな若尾文子さまと京マチ子さまがご出演!

なんと贅沢な映画なのだ。

1960年製作「女経」
https://eiga.com/movie/70777/

これを皮切りにコロナ引きこもりで見た映画

「こんな夜更けにバナナかよ」
とても面白かった。大泉洋のキャラクターが妙にマッチしていて、彼の演技がすごいのか、普段のキャラにこの実在の人物が近いのかわからない〜(^▽^)

「ボディ・ガード」
ちえさまのミュージカル「ボディ・ガード」の公演が2回観れただけで中止になってしまいました。
なので、フラストレーション解消のためにご本家を久しぶりに見てみた。
ホイットニーはやっぱり稀代の歌姫だ!


「女系家族」
急死した船場の大店の当主の愛人若尾文子さまを相続人の当主の娘たちがいじめ抜くおそろしーいお話。
でも、面白い。

「ビクター・ビクトリア」
前から見たかったミュージカル映画。
ジュリー・アンドリュース主演。やはりこの方も稀代の歌姫でエンターテナー。
楽しいミュージカル

「コンテイジョン」
2011年制作の映画。ある日、未知のウィルスによる感染症が発生、世界中に拡散していく・・・って、今の話?というくらいリアルな映画。
10年前に見ていたら、そんなことって起こるのぉ?と思ってただろうけれど、今、見ると、そうなのよ!そうなのよ!の連続。
で、結末はどうなるんだ?なんだけれど、やっぱりワクチン。
これがないとどうにもならないよね〜。結末もある意味リアルな映画。

「お嬢さん 乾杯」
日経新聞で紹介されていた映画。むかし、むかしの1949年制作。さすがに生まれてない(^0^)
原節子さまが、本当に美しい。

「Fukushima 50」
最初から最後まで胸が締め付けられて、息苦しかった。
福島第一原発であの日、悪戦苦闘して日本を救ってくれた人たちの話。
ラッキーだったからメルトダウンしなかっただけだということにあらためて震撼とさせられた。

「蜜蜂と遠雷」
原作の小説が、文字で音楽を描くという筆力にうならせられ、酔わせられたから、映像でピアノを聴かせられても、迫力が足りないという意外なことが起きてしまった。

「グレース・オブ・モナコ」
途中でアナザーワールドしてしまったから、見たといえないかも(^0^)
一つわかったこと。ニコール・キッドマンは十分美しいと思っていたけれど、本物の美しさと気品には遠く及ばなかった。
グレース・ケリーのすごさがあらためてわかった。


そして、ずっと見たかったアメリカのテレビドラマ「Good Wife」シーズン2以降。
シーズン7まで一気してしまった。
アリシアがどんどんいやな女になっていく。自分の欲望に忠実な女に。
ピーターとはよいコンビだと思うけど、ご本人は私は違うわ・・・とずっと思っているのよね
ウィルは犠牲者だ。
でも、とにかく面白くて、やめられなくなってしまった。
ウィル役のジョシュ・チャールズも、カリンダ役のアーチーも、途中で降板してしまったのはなぜなんだろう・・・
登場人物のキャラがバラエティに富んでいて、ユーモアも、ペーソスも、サスペンスも、ロマンスも盛り込まれていて、とにかく面白い。

「Good Fight」
GoodWifeの主要な登場人物の一人であるダイアン・ロックハートが主人公のスピンオフシリーズ。
現在、シーズン4がアメリカで放送されている。
シーズン1を見ていたので、2と3をわくわくして見た。
んーでも、面白いんだけど、どんどんトランプがらみの話が中心になってきて、アメリカ社会のねじれがテーマになっているので、わかりにくくなってしまったかな。
posted by Luna at 21:26| Comment(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月02日

乙川優三郎著「この地上において私たちを満足させるもの」

この本にどうやって出合ったのか思い出せない
新聞の書評?

短編小説の連作のような章だてがしてある。
どの章も、やがて小説家となる高橋光洋の放浪の人生の一幕。
その一幕ずつは、光洋が出会う世界各地のけっして豊かではない地に暮らす人々の果敢な人生への挑戦の日々でもある

光洋の目線を通して、本の中で出会う人たちの生きざまが彷徨しつつも潔い

ああ、こんなふうに潔くありたいと何度も思った。

光洋の眼差しが、温かいけれど、冷徹でもあり、でも、時にウェットで、具体的に手を差し伸べることも。

出会った人々が彼の栄養となり、小説へと昇華していく
しかし、その過程には大きな苦しみが当然のことながらあり、光洋のからだをむしばんでいく。

最終章に漂う静けさと豊かさこそ、人生に一番必要なものなんだろうなあ
光洋を心底羨ましく思った。

久しぶりに抱きしめて寝たくなる本に出会いました。

乙川さんの本をいろいろ読んでみよっと。
ちょうどコロナ危機で外出があまりできずヒマだし。

posted by Luna at 15:58| Comment(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月26日

宝塚大劇場 星組新人公演「眩耀の谷」

最近は、本公演と新人公演を抱き合わせで観ることが多くなった。
面白いことに、本公演より、新公の方がストーリーを把握しやすい。
時間がコンパクトになったり、一部演出が変わりシンプル化されるから?
先に本公演を観ていることが多いから、という単純な理由でもあるけど。

今回は、本公演を先に観ていて、作品としては2回目。
やっと登場人物たちの名前とキャラが頭に入った〜
馴染みのない中国らしき名前の氾濫なんだもん
とはいえ、2回目でも、人間関係はなんとなく把握できたけれど、名前まではっきりインプットされたのはレイシン、トウカ、カンブ将軍くらいだけど( ´艸`)

説明的なセリフがちょっと多めだから、新人たちは大変そう
でも、みんな滑舌、がんばってました。

星組は、最近、あまりちゃんと観てないから、若手はよくわからず…
でも、事前に主演の碧海さりおちゃんは、ちえさまファンとの情報を得て、愛いやつめ(笑)と俄然、熱い視線で観てきました。

さりおくん、とってもよかったです。
169pと、最近の男役ジェンヌの高身長が多い中では、やや普通。
でも、とても大きく見えました。
歌も、高音がとてものびのびしていて、レイシンのまっすぐな性格、疑うことを知らない人物像を演じていました。

驚いたのが極美くん。
オーラがすごい。悪役の迫力もすごい。
美しいから、悪役をするとコワさが増していいなあ。
管武将軍が、自分の息子なのにさっさと殺してしまうところが、設定にもうひとひねり欲しかったな〜
必然がね
子殺しは、すみれコードにひっかからないのかなあ。
私は、できれば避けてほしい。
あの子が生きられない設定は、ほかにもできるはず。手違いで部下が…とか

天飛 華音くんの謎の男
せおっち?というくらい似ていた(笑)
ノリノリのせおっちに似ているのだから、よいことなのだ

新公を観るたびに、宝塚はとりあえず2030年ごろまでは安泰だな〜と思うのであります。
106期生の文化祭を観てきた友人によると、またまた粒ぞろいで、美形ばかりよく集めてあるし、歌うまさんも多いとのこと。
2035年ぐらいまで安泰か(笑)


posted by Luna at 16:49| Comment(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月18日

新歌舞伎座「シャボン玉とんだ 宇宙までとんだ」

多くの人に観てもらいたいけれど、そっと心の中に大切にしまっておきたいような作品でした。

孤児の女の子折口佳代(なんという昭和な香りあふれるヒロインの名前なのだ!)が、やくざに養女にされ、虐待で命を落とす。
同じころ、宇宙船の中で事故で生命素を失い、佳代の肉体に憑依した形で生命を繋ぐことに…
やがて数年がたち、宇宙人たちは、佳代を回収しようとするが…
ユウスケ(ゆーあんちゃん)と出会って、初めて人として心を通わせることを知った佳代は幸せを初めて知る。
その幸せそうな様子に、心優しい宇宙人たちは、自分たちの寿命は地球人の1000倍(と言ってたような)ほどあるから、佳代が寿命を終えるまで待ったところで問題ないということになり、佳代の幸せを見守ることになる。
果たして佳代は、やくざに弄ばれ、すりを生業にさせられていた過去を断ち切り、ゆーあんちゃんと幸せな寿命を終えることができるのか…

なんという時を越えた雄大なストーリーなのだ!
昭和な香りがぷんぷん漂う舞台なのに( ´艸`)

最初にまだ幼い佳代がシャボン玉を吹きながら登場。
無垢なままの笑顔で空に昇っていくシャボン玉を見上げるシーンは、これから佳代が歩む人生が幸せでありますようにと思わず願わずにはいられない。それ以後、不幸にまみれても、ゆうみちゃん(咲妃みゆ)のはじけるような笑顔がみられる瞬間をつい期待して物語を見守ってしまった。

私たちもまた宇宙人、とはよく言われることだけれど、星空を見上げなくても、宇宙とつながっていることを実感させてくれるなんともスケールの大きい物語だった。

なぜ、ふとしたときに私たちは空を見上げるのか。
無意識のうちにそこになにかを期待しているのか。
広大無辺なのに懐かしいような…
誰かが見守ってくれているような…

その謎が、ああ、そうか…と素直に納得できるようなラストでした。
命は宇宙の果てまでつながっている。

気が付いたら、涙が流れていました。

井上芳雄、濱田めぐみ、福井晶一・・・というミュージカル界のトップスターたちが、出たい!という思いを注ぐ作品。
納得です。
濱田さんは、出発は音楽座だったのね。

そして、音楽座のオリジナルでは、31年前の初演のときから佳代を演じていた土居裕子さん。
今回は、宇宙人ミラで、佳代を見守る側に。
その透き通る声に宇宙を感じました。

久しぶりのみゆちゃんとゆきちゃん(仙名彩世)
元雪組と花組のトップ
みゆちゃんの佳代、守ってあげたくなる健気さの塊。さすがの演技力と歌唱力でした。
ゆきちゃんは、今回はサポートに回っていたけれど、高慢ちきな金持ちの娘も、レビューのダルマ姿も、レポーター役も、見事に演じ分けていました。

井上くんは、こんな役の方が好きだなあ。
ちょっと野暮臭いんだけれど、やさしくて、包容力があって、とてもステキだった。
みゆちゃんとの歌が沁みました。

舞台がシンプルにつくられていて、迷路のシーンは人が手に持って移動するのだけれど、それが本当に迷路っぽい。
音楽座の舞台でも、同じ演出なのかしら。
宇宙船もシンプルだけれど、ちゃんと宇宙船だった(笑)

バブル時代の設定だから、ゆきちゃんのお嬢様や、カフェ「ケンタウルス」に集まるマスター夫妻やお客さんたちの服装も昭和、井上くんも、しっかり昭和のイケてないオトコ、5000万円をもって地上げに来るやくざ・・・
そうかあ、あれからもう30年以上経ったのか〜

年をとるはずだわ〜・・・

再演してほしいなあ



posted by Luna at 15:55| Comment(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月12日

梅田芸術劇場ドラマシティ「出島小宇宙戦争」

今の宝塚で一番好きな並びは、「ありゆのちなつ」
その3人が観られるうえに、英かおとくん、彩音星凪くんも見れちゃう
そのうえ、うみちゃん、るうさん、さちか姐さん!

なんとお得な・・・
こんなに主力が集中していいのか?
御園座は、大丈夫なのか?と不安になるほどの最強月組メンバーによる公演

物語は、予想を大きく裏切られました。いい意味で。
歴史ロマンだったのね

伊能忠敬と、その弟子の高橋景保、シーボルトの関係性を軸に、月のロマンをからめた夢のある作品でした。
夢とロマンに生きる景保にちなつ(鳳月 杏)はぴったり
指の先まで行き届いたたたずまいで、かっこいいことこのうえなし!
惚れ惚れ〜

ありちゃん(暁 千星)は、間宮林蔵。誤解から、景保の命を付け狙う。
ばぶー感が薄れ、すっかり男っぽくなったありちゃんっ💛
おまけにちえさま松浦か?というような衣装を着こなしていて、むふむふしちゃいました。

おだちん(風間柚乃)のシーボルトは、怪しい外国人を楽しそうに演じていました。

光月るうさんの忠敬がさすが〜!

かおとくん、彩音くんも👀を引いたし、うみちゃん、さちか姐さん、葵ちゃん・・・いやもう楽しいったら

安心して楽しめる月組
って、トップコンビがいない方が、なんだか安定するって、どうよ(笑)
たまきちも、れいこも、好きだけど

私にとっては、ありゆのちなつがいれば、満足なのです。

お話は、景保の今後を思うと切ないなあ・・・

宝塚的には、ちなつとうみちゃんのデュエットダンスのステキさと、
ありゆのちなつのダンスに目と心を奪われ、
満足度マックスでした。



posted by Luna at 21:45| Comment(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月11日

宝塚大劇場「眩耀(げんよう)の谷」「Ray -星の光線-」

新星星組の公演、早速、東京からの遠征組とともに観劇してまりました。

まずは「眩耀(げんよう)の谷」
物語の設定を理解するまでが、なかなかセリフが頭に入ってこなくて、おたおたしているうちに眠気が襲ってきて・・・
それは私の理解する能力のなせるものであり、謝先生の初の脚本のせいではないっ!と思いたい。
ストーリーは、単的にいえば、周という大国に、金山と薬があるがゆえに飲み込まれ、支配されている小国が、どのように生き延びていくのかです。そこは大国だから、理不尽で横暴なことがいろいろあり、民は苦しまされて・・・花組の「メサイヤ」っぽい。
でも、「メサイヤ」の方がするっと入っていけたかな。
知っている史実だから、かも?

歌がやたらと多いのです。

ことちゃん(礼真琴)だから、っていうのはあると思うけれど、歌で片づけられていく感じがする…
イケコみたいな物語が進む部分と、歌の部分が融合していないような気がする、のは気のせいか?
ちょっとアナザーワールドしていたから、自信がないです。

ことちゃんの歌のうまさは、もう言うまでもなく、なので、今更、言わない。


今回、一番の見どころは、せおっち(瀬央ゆりや)の覚醒!

すごいです。登場したときからのオーラがすごくて、歌声も、やわらかく、力強くて、一気に👀が覚めた!

ことちゃんとのデュエットも、ばっちり。

龍の宮で開眼しちゃったんだね〜。
役も、すごく重要な役で、しっかり応えていた。

話を進める役のくらっち(有沙 瞳)の声のトーンが、とても心地よく、また、せおっちとなにかやってくれないかなあ。
劇団さん、どうか二人をうまく使ってあげてね。


ショーは、すごいスピード感で、がんがん進んでいく。
令和は、こういう感じなのね。昭和感がゼロになりました。
愛ちゃん(愛月ひかる)、せおっち、以下、花組から異動してきた綺城 ひか理、極美慎(いつもよくつけたよな〜と思う)、天華えまの並びに加え、若手の起用も目立ち、よくいえば切磋琢磨、下世話に言えば、ポジションレースが面白くて、ほうほう、そうきたかと思いながら、みているうちに終わってました(笑)

みなさん、パワー全開。
ことちゃんの技術になんとしてもついていくぞ!感が満ちていて(私の先入観かも)、ちょっと疲れました。

花園だけれど、咲き誇るさまを競うわけだから、みなさん、がんばってね。

最近のジェンヌたちの歌、ダンス、芝居は、どれもレベルが高くなってますよね〜。


帰宅後に、録画していた「翔んで埼玉」を鑑賞。
メジャーなところにしか住んだことがないから、埼玉人の気持ちはイマイチわからへん( ´艸`)
20年ほど前に仕事で地方をうろうろしていたころ、訪問した地域の人たちがよくここにはなにもないと言っていたっけ
なにがあったら幸せなのかしら
日本は、どこにいっても、みんな、そこそこ幸せそうに見えたけどなあ


posted by Luna at 10:48| Comment(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月29日

映画「インビクタス」

以前の家の周囲には、レンタルビデオショップがあちこちにあったので、せっせと借りて見ていたんだけれど、今の家の周囲にはない。
まあ、ずっと引っ越しや不動産の整理などに時間をとられ、おまけに疲労からか手首を骨折したり、足をねんざしたり、風邪をひきまくったりと体調がすぐれなかったから、そこまで気も回らず・・・その割には観劇は途切れてないけど( ´艸`)

楽天TVで映画が見られる!
私的には大発見。
ネットフィリックスのボタンがリモコンにあるのだから、当たり前なんだけどね(笑)
なぜかそこに思い至らなかったわけで・・・なぜだ???

観劇に忙しいからです。はい。


にわかラグビーファンのご指導担当の友人から見るようにとのご教授があった「インビクタス」(2010年)

クリントイーストウッド監督だから、派手さはないけれど、着実にいろいろな重要なシーンを繋ぎ合わせて、きちんと見るものの心に大きなものを残していく。そういう映画でした。

マンデラ大統領が主役で、スプリングボクスのキャプテンのピナールとの友情を主軸に南アフリカのアパルトヘイトを乗り越えていく様子が描かれている。

マンデルの自分や黒人にされたことを赦すことでしか、この国は次のステージには行けないという確信に満ちた言動に心を打たれる。
その言動の静かな力強さを映像が正面から、変な小細工をせずに見せてくるから、襟を正して見てしまう、そんな感じがある。

ラスト20分ほどのワールドカップのシーンは、本当に感動的。
まさにワンチーム。
ちょこちょこさしはさまれる会場以外での人々の変化が、ささいなことなんだけれど、胸に響いてくる。
肌の色や国を越えて、一緒に熱くなれるスポーツの力ってすごい!

にわかファンとしては、日本が熱く沸いた2019年のワールドカップを体験したから、当時の南アフリカの人々の心が一瞬でも一つになれたという実感をトレースすることができた。

その後の南アフリカがどうなっているのかはわからないが、2019年のワールドカップで優勝したのだから、マンデラ氏がいなくなっても、少しずつでも前には住んでいると思いたい。

☆☆☆☆★



posted by Luna at 11:28| Comment(0) | 極私的観賞日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月28日

映画「海外特派員」

いや、びっくり
アルフレッド・ヒッチコック監督の「海外特派員」
1940年製作ですがな〜!!!
ヒッチコックのアメリカでの第2作目。1作目は「レベッカ」

最初は、能天気なアメリカの新聞記者の話?と思って見ていたのだけれど、彼ジョニーが欧州に派遣されてから、大戦前夜の欧州の緊迫した状況が徐々に迫ってきて、お話にぐいっと引き込まれてしまいました。
あとはヒッチコックのお馴染みの不安感をあおる映像で目が離せなくなり、一気に2時間映画の世界に浸ってしまった。

彼の手のひらの上でコロコロされるカイカン・・・

お話自体は、先がそこそこ読めるのに、映画の中の世界でなぜか手をつかんでひっぱりまわされる感覚。
オランダの政治家ヴァン・メアが暗殺されるあたりは、びっくりしたものの、あれだな・・・と読めちゃうんですけどね。

平和運動家フィッシャーの娘キャロル役のラレイン・レイの美しいことと言ったら、これまた目が釘付けになるほど
ジョニーでなくても、一目ぼれしちゃう

そのジョニーのジョエル・マクリーさん
ぜんぜん知らない俳優さん。知っている戦後すぐの俳優たちを融合したみたいな典型的なアメリカンアクター。

結局、ストーリーはプロパガンダそのもので、ナチスを倒すためにみんなで今こそ力を合わせるのだ!が結論。

わかりやすいです。

キャロルさんも、立ち直って、戦争に立ち向かっているし(笑)

ある意味、勧善懲悪(アメリカから見た)、最終的には納得、安心感、満足感で満たされるという安心して見ていられるのがヒッチコックのサスペンス映画でもありますね。

こんな映画を1940年に作っていたとは…
「風と共に去りぬ」も、1939年だったし、映画をもっと研究していれば、日本も無謀な戦争に突入していなかったかも?とつい思ってしまう。
が、世界の勢力図は、映画を知ってどうなるもんでもなかったわけで・・・

先日、NHKのBSで正月に放送されていた「風と共に去りぬ」を久しぶりに途中から見たけれど、スカーレットは、こんなにもどうしようもないオンナだったのか…と唖然とした。
アシュレイという自分で勝手に描いてしまった王子様の呪縛に捕らわれた憐れな女だったのだ。

でも、気持ちがよくわかって、アホだなと思いつつ、逃れられないとはこういうことよねとも。

それだけこちらも年をとったということですな。

posted by Luna at 16:18| Comment(0) | 極私的観賞日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月24日

映画「リチャード・ジュエル」

ちえさまは、毎日、エクササイズに余念がないご様子。
あんなに筋肉を鍛えないと、ホイットニーのナンバーは歌えないのか?
そんなにハードなダンスを披露してくださるのか?
ん?ホイットニーは踊ってなかったよね・・・

ちえさまの筋肉は大好きだから、ま、いいんですけどね

「ファクトリーガールズ」が読売演劇大賞の優秀作品賞を受賞とのことで、うれしいことこのうえなし。
華やかな場面がほぼない舞台だったし、地味なテーマだったし、プロモーションの仕方も、ぱっとしなかったのに、ちゃんと見る人は見ているんだなあ。


久しぶりのクリントイーストウッド監督の映画ということで、いそいそと映画館へ。
「リチャード・ジュエル」

アトランタオリンピックのときに実際に起きた爆破事件で第一発見者となり、多くの人の命を救い、一時は英雄扱いされたのに、FBIにテロリストだと嫌疑をかけられ、マスコミに翻弄され、ひどい目にあったリチャード・ジュエルという人が名誉を回復するまでのお話。

リチャードは、正義感が強すぎて、融通が利かない。人との関係性も、自分の正義にあてはめてすぎてうまくつきあえない。煙たがられる。
本人が真面目に取り組めば取り組むほど、うんざりされる。そのくせ、ジャンクフードばかり食べすぎて、太りすぎていて、動きが鈍いから、バカにされてしまう。

そんなリチャードの人間性を否定することなく、FBIと共に戦う弁護士のワトソンの力を借りて、リチャードは大きな壁に立ち向かっていく。

警官になりたいリチャードだから、FBIという警官の世界ではエリートの彼らに犯人だと決めつけられても、抗えない。

見ているとイライラするけれど、彼が納得するまでワトソンは、ときに怒りながらも並走してやる。
このワトソンの人物像がとてもステキ。
実はイーストウッドなのかな。

彼の映画は、いつも声にならない深い悲しみや怒りを掬い上げて、陽のあたるところに出してやる。
今回も、ワトソンがその役割を担う。
実録ドラマだから、ワトソンという人も実物の人。
こんな人が世の中にちゃんといてくれるということこそ、人間社会も捨てたもんじゃないなあと。

アトランタジャーナルの女性記者をはじめとするマスコミのやり方が、今とまったく変わっていない。
人間とは同じことを繰り返す生き物なんだなあ。

ラストにリチャードが言い放つセリフに胸がすっとする。
まさにリチャードの言う通りなんだけれど、大きな組織の中で飼いならされて、優先順位を間違えていくのも人間なんだろうなあ。


☆☆☆☆

posted by Luna at 21:03| Comment(0) | 極私的観賞日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月22日

宝塚大劇場 雪組新人公演

『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』新人公演

ラストチャンスを得た諏訪さきちゃんのヌードルスを観ることができて、とても幸せな気分になりました。
実力を備えたうえで、着実にスキルをアップさせてきたしゅわっち。
壬生義士伝の新公の大野次郎右衛門役ですでに充実を見せていましたっけ。

新公主演でこの役が回ってきたという巡りあわせは幸運もあるけれど、来るときが来た
まさに満を持しての…お役ですね。
赤い薔薇のシーンは、初めてのヅカ的な濡れ場。
どうなるかと息詰まる思い出観ていたけれど、オトコの野望、切なさ、どうしてもものにしたいオンナが目の前で逃げていくくやしさ、ちゃんとにじみ出ていました。

後半に向けて、人生にたくさんの重荷を背負っていくヌードルス。
お芝居も、どんどん難しくなっていく。
でも、しゅわっちのお芝居も、深みを増していって、ラストの苦い結果を余裕で受け止めたオトコの厚みが出てました。

絶賛です(笑)

縣千(あがちゃん)のマックスは、これもキャラクターがあがちゃんにぴったり。
立ち姿がすでにマックス。
色気がだだもれ(笑)
とにかく目立つ

が、しかし、歌が〜・・・あがちゃんのウィークポイントなのだ。
課題ですな〜

彩海せらのジミーも、的確な表現で安定の演技力。
せらちゃんは、本当に優等生だな〜

しゅわっち、あがちゃん、せらちゃんの3人体制は、観ていて楽しい。

眞ノ宮 るいと一禾 あおのギャングぶりが何気に板についていて、観ていて面白かった。
潤花のデボラは、お芝居はさすが。やはり課題は歌かなあ。高音がつらそう。

彩 みちるのキャロルは、それなりにいい味を出していたけれど、朝美 絢のキャロルがすごすぎるから、印象が弱い。
仕方がないよね〜

雪組、これからもとっても楽しみにしています。

IMG_20200122_094703.jpg

お正月に観て以来、2回目のワンスで確信したのは、やはり小池修一郎氏は天才だ!って、今更、確信(笑)
いや、何度でも確信したい
お手すきの時に「オーシャンズ8」をちえさまのためにぜひ!


posted by Luna at 09:46| Comment(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする