2022年07月26日

35年もかかってしまった

村上春樹の「ノールウエイの森」を読了するのに35年もかかってしまいました。

読了して、ささやかな達成感を味わっているところです。


思い返せば、この本が出版されたころ、ロンドンにいた私のもとに、赤い上巻と緑の下巻(なんだかきつねとたぬきみたいだ・・・と春樹風につぶやいてしまう 笑)の単行本が友人から送られてきました。

もともと村上春樹には、羊をめぐる冒険などに手を出したものの、あまり馴染めずな私だったので、わざわざ送ってきてくれたのに、小包の封をあけて、かなりがっかりした記憶があります。
だって、せっかく英語の勉強のためにロンドンにいるのに、なぜ赤と緑の本を今、「ロンドン」で読まなければならんのだ!
そして、帰るときの荷物が増える。

でも、わざわざ送ってきてくれたし〜と、ちょっと読んでみたけれど、やっぱり馴染めず・・・


が、しかし、ずっと気になって頭の隅に残っていたこのタイトル。


送ってきてくれた人は、たぶんもう私のことを忘れていると思う。
でも、村上春樹という名前を聞いたり、見たりするたびに、頭の中に浮かび上がるあの赤と緑の本の表紙。

「ノールウェイの森」


というわけで、これはこの妙な脳への焼き付けを消してしまうには、読むしかないとようやく読み始めました。

が、結局、読み終わるまでに3ヶ月くらいかかってしまった。


やっぱり春樹は、ダメだ・・・笑


1960年から70年にかけてが舞台。
ノンポリの学生の恋愛物語だけれど、やたらと「死」の匂いが立ちこめている。

そういえば、このころ作られた日本映画も、同じような匂いのものがけっこうあったな、と。
そういう時代だったのかな。

村上氏がこの本を書いたのは1987年ごろ。

読んでみて思ったのは、時代の匂いが立ちこめた小説だなと


そうして、思ったのは、からだも、こころも、強靱さには個体差があるということ。
35年かけて、いろいろ乗り越えて思う

この小説から、感じたのは、ワタナベくんや、永沢くんや緑のように強靱でなければ、生命は続かないということ。


35年かけて読んでよかったと思いました 笑


村上氏が、この本を書いた当時、かなりぞっこんだったというのがフィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」
本の中にも、引用が出てきたりする。

「ノールウェイの森」を読了したころに、奇しくも宝塚大劇場で、月組による「グレート・ギャツビー」が開幕。

観てきました。

映画は、ロバート・レッドフォード版とディカプリオ版を両方見たことがあります。
本も、読んだことがあります。

小池修一郎氏による脚本・演出の月組公演は、相変わらずとてもうまくまとめられていて、とてもよかったです。

「グレート・ギャツビー」には、自殺するような人は出てこない。
むしろ、全員、生きることにむちゃくちゃ前向き。
永沢くんタイプばかり 笑

春樹ファンじゃないから、村上氏はギャツビーのどこにそんなに惹かれるところがあるのかなと不思議に思っちゃいました。


そういえば、1Q84も、チャレンジしてみたけれど、1巻目でギブアップしたっけ 笑

ダメとわかっていても、何度でもチャレンジする私、けっこうチャレンジャーだな



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2022年07月19日

トップガン マーヴェリック と キングダム2 遙かなる大地へ

両方とも、IMAXレーザーで見ましたよん。

「トップ・ガン マーヴェリック」

1のことなんて、ほぼ忘れていたのに、見始めたら、おお!という感じで映画の世界に引き込まれました。

物語は、過去を思い出せるように作り込まれていて、違和感なし。
友人たち、恋人との関係性も、ある種、お定まり感満載ではあるけれど、収まりがよいです。

そして、なによりも、戦闘シーンの迫力がすごい!
まさにIMAX〜!

一番感じたことは、娯楽作品だとはいえ、国防という観点が見事に描かれている点。
憲法9条にすがりついて、未だに自衛隊は違憲だとかの日本人のお悩みがいかに非現実的か、笑えてしまう
まるで同じ世界にいるとは思えない
で、どちらが現実なのかと言えば、たとえ娯楽映画であろうと、現実の上に成り立っているのだ。


キングダム2

数年前の1を見たときに、日本でもこんなに面白い娯楽映画を作ることができるのか!とうれしくなった。
大きな期待をもって見たキングダム2だったが、正直に言えば、1年前なら、もっと心が躍った可能性が高い。

紀元前200年ごろの史実に基づいた国盗り物語りだとはいえ、殺し合いに変わりはない。
今、戦闘シーンの連続を目にするのは、かなり気分が悪かった。

ウクライナのことも、安倍元首相のことも、脳裏から消えることはない。

唯一、羌瘣の殺しの舞からの戦闘シーンは、美しくてしばしワクワクした。

エンドロールのあと、思いがけずキングダム3の予告がありました。

呂不韋が佐藤浩市!上総宏常ではないですか!
もう少し若くてもよかったかな〜
でも、3は、とても面白そう。

2は、信の成長と登場人物たちの変遷を描くためにはどうしても通らないとならない回だから、仕方がないか。
やはり戦闘よりも、一人一人のドラマがもっと早くみたいなあ。

これ、いつまで続けるつもりなのかな・・・笑





posted by Luna at 22:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観賞日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月16日

上手に現実逃避しよう

このブログは、2005年9月から開始したので、早17年目。
当初は仕事の活動記録だったのが、2015年ごろからは、観劇・読書日記になってしまった。
仕事環境も、家庭環境も激変し、仕事は引退、東京から故郷の関西へと移り住み、その間は、なぜかお芝居という虚構の世界にどっぷり浸っていた。
現実逃避の一つの形だったような気がするけれど、このところの統一教会で大騒ぎの世の中をみると逃避先が演劇の世界でよかったと思う。
現実逃避とは、バランスの問題。自分のメンタリティが不安定だなと感じたら、しばし気持ちが向かうものを別に振り分ければいいのだ。
20代で鬱を経験してから、逃げ足だけは上手に早くなった。

5年前から、写真を撮るという行為がこの逃避の中に入り込んできた。

いったいなにから逃げているのかな。。。

それさえわからなくなるお年頃
老い先短くなると、時間から逃げているのかもしれない

その写真なのだが、言葉でなく、見たもの、感じたことを視覚で伝えるものだと思っていたら、言葉で説明せよと師匠。

言葉で表現できないから、写真でするのだと思っていたのに・・・笑


奥が深すぎ


言葉にするということは、表現したいことを明確にイメージするための作業だとは思うけれど、文章を書くことをほぼ放棄していたら、思わぬ伏兵、奇襲を受けたような気分になりました。

ということで、書いてます。
でも、撮りたいものはいまだよくわからず・・・テーマは見つからず・・・

果たして見つかるのか?

その課程を自分なりに記録しておこうかなと。
Instagramも、はじめてみました。
https://www.instagram.com/lunakuni38/

いつまで続くかわからないけど

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兵庫県立芸術文化センターのバックステージツアーにて
舞台からの眺めってワクワクする〜
お客が思っている以上に、見られている側は、お客の顔が見えているのね

posted by Luna at 06:41| Comment(0) | TrackBack(0) | カレイなる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月29日

半年ぶり

韓国行きの飛行機が、今日から解禁となりました。
いよいよアフターコロナに突入です。
また、外国人で京都や銀座が埋め尽くされる日が来るのかしら。
その前に、すでに日本人でどこに行っても、人、人、人の状況が生まれ始めているけど
人混みが苦手なので、自粛期間の伏見稲荷や祇園の風景が恋しくなっちゃうかも

あっという間にまた半年が経ってしまいました。
最近は、ひたすら趣味の写真撮影に悩みながら奔走中です。
こんなに「撮ること」の深みにはまるとは思わなかったです。
なにを撮りたくて、この界隈をうろうろしているのか、未だわからないまま。
自分にしか見つけられないもの、それはなんなんだろう・・・なんて、哲学的に思索したり・・・
見たもの、感じたものをカメラのデータに残して持ち帰って、再び遭遇するときが妙に楽しいです。
一番うれしいのは、思ってもみなかったものが写し撮られているとき
いや、撮ろうと思って撮ったんだけれど、私って、こんなものを見てたんだと気づくときがすごく面白いです。


2022年1月

17日 映画「ハウス・オブ・グッチ」
監督が大好きなリドリー・スコットだったので、ウキウキ見に行きました。
レディ・ガガってすごい〜
野心満々のお品のない、でも、男、それもうぶな男にとっては魅力的すぎる女を熱演。
グッチのアホぼんなんてちょろいもんですな。
役者をチェックしていなかったので、グッチのあほボンが、あれ?カイロ・レン?となりました。
ずいぶんイメージが違ってました。
レンのときは、なんだか暗くて、かっこよくなくて、あまりSWっぽい役者じゃないというイメージでした。
まだ見てないけれど、マリッジ・ストーリーにも出ていて、実力のある人なのね

叔父役のアルバチーノにびーっくり
おじいやん
グッチといえば、バブりぃなころにバッグやスカーフなどを持っていたっけ。
狂乱の懐かしい時代です。肩パッドの入ったジャケットにミニスカートとか履いてたなあ 笑
そんなバブりぃな時代が終わろうとしている1995年にこんな事件があったなんて知らなかったです。
サリン事件や阪神淡路大震災のあった年でもありますよね。

25日、30日 梅田芸術劇場「ボディ・ガード
初演のときは、ちえさまは、新妻聖子とのWキャストだったけれど、2回目の再演となる今回は、2人にMay.Jが加わり、トリプルキャストとなりました。
ホイットニーとケビン・コスナーの映画は、何度も見ている。ホイットニーの歌は大好きだったから、ずいぶん聴いた。
だから、やはりこの公演は、舞台化する必要があるのかなとつい思ってしまう。
どんな歌声でも、ホイットニーを越えることはできないから。
ちえさまの挑戦には頭が下がるけれど


2月

3回目のワクチン
今回は、ファイザーを我が家のそばのオープン間近の皮フ科クリニックで接種。
簡単に予約できて、待ち時間もほとんどなく、あっという間に終わりました。
熱も腫れも、ちょこっと
4回目もありなのか?と思っていたら、最近、4回目の接種券が到着
このころ再び宝塚星組、宙組の公演がコロナで中止になりました。
エンタメ業界の苦境は続いていました。

17日 映画「ウエスト・サイド・ストーリー(WSS)」
何度見ても泣けるストーリーです。
ロミジュリを作ったシェイクスピアはもちろん、アーサー・ロレンツとスティーブン・ソンドハイムさん、すごすぎです。
そして、バーンスタインも。これだけの天才たちがつくりあげた傑作は、時を軽く超えています。
というか、人間の愚かさは、いくら年を経ても、何千年経ようと変わらないという証ですね。
これからも、きっと語り継がれる物語りです。
スピルバーグが、リメイクしたくなるのもわかる気がします。

最初に見たのは、たぶん1980年代あたりかと。
若いなりにすごい作品だとは思ったけれど、当時は、恋の悲劇くらいに見ていたかも。
1969年ごろにゼフィレッリ監督の「ロミオとジュリエット」を見て、あれが初めてシェイクスピアだったような気がします。
オリビア・ハッセーの胸がものすごくふくよかで(そういう衣装だから、そう見えたのかも)、思春期の女の子にとってはやたらと刺激的でした。
そのあとに見たWSS。悲劇だな〜とは思ったけれど、人間の愚かさは、単なる恋物語りだけじゃないことはまだ知らなかった。
2月に新版を見たときも、ロシアはウクライナに侵攻直前だったから、ここまで愚かだとはまだ思っていなかった。
もう一度、今、見てみたい。
1961年版のアニタ役のリタ・モレノが、2021年版では、トニーを助けるバレんティーナ役として再度出演。
こんな役を設けても、やっぱり誰も愚かな行動を止めることができない


18日 映画「コーダ あいのうた」
予定調和なストーリーだけれど、エピソードがどれも人間くさすぎ。
特に両親のセックスへの情熱のなまなましさに少々辟易としつつも、笑いが出てしまった。
わかりやすいお話ですかっとしました。


19日 野田マップのフェイクスピアの配信を購入したのに、うまくテレビに反映できなくて断念
スマホで舞台を見るのはつらいから諦めました。
特に野田マップをスマホでは見るのは不可能。ダイナミックな舞台構成も、シャワーのようなセリフも、ムリっ!
配信は楽天TVがわかりやすいくていいなあ
ほかのアプリなどは、そのたびにうまくいくのか?と心配になる。
見られるかどうかを賭けるには、4000円ほどは高すぎる


3月

8日 Bunkamuraオーチャードホール 「AMUSE PRESENTS SUPER HANDSOME W LIVE   ”HANDSOME” is not just for men」
アミューズ主催の所属女性タレントたちによるコンサート
ちえさま(柚希礼音)が出るというので行ってみました。東京遠征です。
うーん・・・なんかやな予感はしたんだけれど、予感的中。
そもそもわざわざハンサムは男だけのものじゃないというサブタイトルを付ける必要があるのか?
アミューズが、毎年、男性タレントだけのイベントやっているから、ではあるけれど、なぜ、男性だけ、女性だけでやらなきゃならないのか。
その方がマーケティングしやすいからか
なんだかちっとも楽しくなかった
こういうごった煮、わちゃわちゃイベントは、中途半端な芸を見せられるだけで、舞台上の人たちが一番楽しいんじゃなかろうか。
とにかくご本人たちも自信のあるプロフェッショナルなものだけを見させてくれ〜


12日 兵庫県立芸術文化センターで「ドン・ジョバンニ」
関西二期会 第94回オペラ公演
コンパクトな舞台装置でドン・ジョバンニの世界観が表現されていて、とてもよかったです。


4月

21日 梅田芸術劇場「千と千尋の神隠し」
素晴らしい舞台だった。どんなふうにアニメを舞台化するのか。あのシーンは舞台化なんてできるのか?と、アニメを思い返せば、返すほど、不可能なんじゃないの?と思っていたけれど、あまりの見事な舞台化に脱帽。
おまけに日本の伝統的な芸術の一つである歌舞伎の黒子や、文楽の使い手の技を中心に据えて、よどみなくあの世界が再現されていくのに、ただ、ただ、驚いた。舞台芸術の粋を集めた作品だった。
萌音千尋は、アニメからそのまま抜け出してきたような千尋で、動きの細部までが千尋そのもの。
心の動きの的確さに、またまた驚かされました。数年前に「ナイツテイル」で観たときは、小柄な歌の上手い人くらいにしか思わなかったけれど、カムカムエブリボディの安子、今回の千尋と、萌音ちゃんの進化がすごくて、ひたすら心地よい驚きとトキメキを味あわせてもらいました。
このところコロナで博多公演などが中止になっていて、観ることができない人がたくさん出てしまったのが残念でならない。
日本のエンターテイメントの新しい財産となっていく公演だから、再演を重ねてほしい。


23日 兵庫県立芸術文化センター シプリアン・カツァリス  ピアノリサイタル
カツァリスとの出会いは、フォーレの曲だったような気がする。その音色が大好きで、コンサートが目にとまると、つい足を運んでしまいます。
今回も、カツァリスさんによる没後100年のサンサーンスコーナーにて、交響曲第3番オルガン付き第2部後半の演奏に深く酔わせてもらいました。なんと交響曲を一人でピアノで弾いてしまうというもの。こんなことができちゃうなんて!と驚きつつ、うっとりさせられて、あれ以来、疲れたときは、この曲を聴いています。


5月

21日 梅田芸術劇場ドラマシティ 星組公演「ブエノスアイレス」
ありちゃん(暁千星)の星組最後の出演の主演舞台。ちえさま(柚希礼音)がトップになる直前に主演したあの作品で、ありちゃんが主演する日がくるなんて感無量。ちえさまが退団直後にニューヨークに修行に出かけ、これからなにを楽しみに生きていけばよいのだ・・・と思いながら、ありちゃん主演の「A-EN」をバウホールで観ていて、「黒い鷲」のダンスを観たときに衝撃を受けたのでした。まだまだ楽しみはあるぞ、と(笑
ずっと見守ってきたありちゃん。こんなに大人の男ができるまでに育つなんて・・・ばあやはうれしい。


24日 大谷美術館 佐藤健寿展
「これまで世界 120 カ国以上を巡り、各地のありとあらゆる “ 奇妙なもの ” を対象に、博物学的・美学的視点で撮影と執筆活動を行ってきた」(サイトより抜粋)という佐藤健寿氏の写真展。
世界各地の人間の猥雑さを写真ですくい取って、見せていただきました。
人間のわけがわからないエネルギーを感じるとともに、それを収集してまわる佐藤さんのエネルギーはそれを軽く越えているなあ。
日々、生き残りをかけて喰い喰われしている動物に比べて、人間は、ヒマなのかもなあ・・・


27日 キヤノンギャラリー 「宮田 裕介 写真展 山頭火」
衝撃的な写真展でした。
山頭火の俳句と写真。その写真が、まったく説明的でないにもかかわらず、俳句の世界がそこに広がる。
言葉と写真が融合しただけでなく、もっと広い世界へと誘ってくれる。
こんな世界観に出会えるなんて、写真の世界に足を踏み入れていて、よかったと思えた写真展でした。


6月

1日 何必館 「北欧、光の調べ ペンティ・サマラッティ展」
ユーモアや、偶然と必然が織りなす静謐な世界。好きです。
ずーっと眺めていたい切り取られた瞬間。あ、動かないで!と、思わず願うその瞬間がちゃんと収まって、私の部屋にポストカードとして並んでいる。


8日 京都ギア
最近、京都の町を撮影でうろうろしていることが多く、1928ビルに遭遇。
雰囲気のあるビルなんですよね〜
2階のギャラリーの窓なんて、ずっと見てられそう
3階は、日本発×日本初のノンバーバル・パフォーマンス「GEAR(ギア)」の専用劇場となっています。
ということで、どんな劇場?と気になって仕方がないので、そのパフォーマンスを観ることにしました。
劇場は、とある工場の中。そこで働く4人のロボットと、一人の女の子の人形が登場人物。
マイム、マジック、ダンスなど、それぞれ得意なパフォーマンスをつなげて、4人と女の子がコミュニケーションして、親しくなっていく。
ストーリーはあるようなないような・・・ラストは小さな劇場がすべてちょっとしたカタルシスに満たされる。
なかなか面白かったです。若い人たちは、果敢に挑戦しているんだな〜


17日 宝塚大劇場 >花組「巡礼の年〜リスト・フェレンツ 魂の彷徨〜 Fashoinnable Empire」
魂の彷徨というか、物語が彷徨しちゃっていて、よくわからない内容でした。
リストの曲がもっと出てくるかと思っていたけれど、ほとんどないし・・・って、空白の時間がけっこうあったから、あったのかもしれませぬ 笑
ひとこちゃん(永久輝 せあ)が女性役。美しい〜
まどかちゃん(星風 まどか)も、美しい〜 大好き〜

レビューは、キラキラで楽しかったです。カレー(柚香 光)ちゃんのビジュアルは最強。なにが出てきても、ま、いっかと思わせてくれちゃう 笑
宝塚なんだから、それが正解!


21日 映画「大河への道」
大河ドラマ好きなうえに、鎌倉殿が面白すぎて、毎日曜日の大河の時間がなによりも楽しい。
そんな私だから、ついタイトルに惹かれてしまいました。
すごーく面白かった!
伊能忠敬による日本発の実測地図
映画の中で、現在の地図との重ねて、いかに正確に実測されたかがわかるシーンがあって、びっくり!
ずれがあるものの、ただただ歩いて計測しての積み重ねにより、ここまで正確に描かれていたとは。
ただ、忠敬は、地図完成の1821年の3年ほど前に亡くなっていた。だから、大河には向いてなーい!というのが映画序盤の結論。
そこから、どうするか。
その地図を完成させたのは・・・というのが映画の本題
こういう大河ってあっていいと思う
一人の偉大な人の人生ではなく、多くの人が力を合わせて、日本を守っていく
今、一番必要なテーマだと思うけどな〜


28日 映画「ベイビー・ブローカー」
寝落ちしてしまいました。
冒頭の10分くらいの導入部分がすごくわかりにくかったためかと思います。
子供を捨てにきた母親と、子供のブローカーをやっている男たちの協働作業が、やはり子供をできるだけ高く売りつけること。
その道すがら、それぞれの人生や現状が見えてくる。
結局、家族を持たない彼らが、疑似家族化して、そこに居場所を見つけそうになるという「万引き家族」とパターンは同じかあ。
母親が子供に愛情を持ちながら、捨てざるを得なかったという物語りの要となる仕掛けの説得力が弱い〜
是枝監督らしくないなあ
配信で見ればよかった。






posted by Luna at 15:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月14日

8ヶ月ぶり

アルファ、ベータ、ガンマ、デルタの次がオミクロンで、ギリシャ文字を毎日目にする日が来ようとは思わなかったです。
新型コロナウィルスが出現しなければ、オミクロンなどという単語には一生出会わなかったでしょう。

自粛とか言われつつ、なんかふつーに生活してます。
マスクと手洗いだけには気をつけて

それ以上、やりようがないですしね。


文章を書くのがどうしようもなくめんどうになってしまいました。
写真を撮ることが趣味になって以来、写真で表現しているんだから、文字はもう必要ないと思っていたら、作品にはステートメントやらが必要だとか。
理論武装も必要で、自分の作品を語れることが必要なんだとか。

そりゃあそうですわよね
自分の思いを表現するのだから、なにをどのように表現したいのか言わなきゃわからない
頭の中を整理するためにも、文字にしてみようかと。

結局、元の振り出しに戻ったような気がしてます。


でも、ここでは、まずは昨年からの観劇と鑑賞の履歴を忘れないうちに
いや、もう忘れているでしょ。

「パンドラの鐘」の感想が最後でした。
観たのを忘れてました・・・

6は、ワクチン接種の予約と接種で終わったような・・・
大阪の集団接種会場でモデルナを打ちました。母を連れて行かねばならなかったので、合計4回も。
自衛隊の素晴らしく規律のとれた手際のよさに心底感動。
自衛隊は、災害救助だけでなく、日本らしさも守っているのだ

7日に宝塚大劇場で月組のたまきち退団公演『桜嵐記(おうらんき)』と『Dream Chaser』
さすが上田久美子さん。こんなにいつまでも心に残る作品で卒業できる珠城りょうは幸せものだ〜
あのややこしい南北朝を舞台に、見事に散りゆく武将の悲しさ、りりしさを描いておられました。
ありちゃん(暁千星)の後村上天皇のたまきち楠木正行を送る「戻れよ」のセリフが、今も耳に残ります。
ショーも、とてもよかったです。

26日 梅芸で「マタハリ」
初演3人の千秋楽をそれはそれは楽しみにしていたのに、コロナで飛びました・・・
2回は観たけど、やはり東くん、和樹くん、ちえさまの組み合わせで観たかったな〜


7月は、引き続きワクチン接種
1回目は、まさにモデルナアームになってしまい、腕がパンパンに腫れ上がってしまった。
2回目は、38度くらいまで熱が出て、寒気がひどかったので、ちょっと怖かったです。

24日に兵庫芸術文化センターで「メリー・ウィドウ」
とびきり楽しい公演で最高でした。
「唇は語らずとも」かな。何度聴いてもステキ

23日に宝塚大劇場で宙組「『シャーロック・ホームズ−The Game Is Afoot!−』『Délicieux(デリシュー)!−甘美なる巴里−』
すみません、観たけど、なぜか覚えておりません。なんとなくゆりかちゃん(真風)が、シャーロックっぽくてステキだなというのはかすかに覚えているけど。

月末は那須に避暑へ
オリンピックで野球をこんなに応援する日が来るなんて。以後、オリックスの優勝をめざし、野球をテレビで追いかける日々に突入。
野球以外でも、たくさん感動しました。オリンピックはテレビで見るのがいいです。涼しいから(笑
国の持ち回りではなく、アテネあたりに会場を決めて、配信でよいのになあ

5日から18日まで、参加している写真クラブ「関西ファイブ」の写真展が、キヤノンギャラリー大阪で開催されました。
今回は、あまり見てもらうような写真じゃないからと、友人知人に連絡してなかったけれど、見に来てくれた見知らぬ人数人に、紫陽花の写真がよくできていると言われ、うれしかったです。
自分で自分の写真をちゃんと評価できないなんて情けない。


8月
梅芸でだいもん(望海風斗)の退団後、初のコンサートへ
宝塚マジックが消えただいもん。ちょっと物足りなかったです。B席で観たから、かも。

23日に宝塚大劇場で雪組『CITY HUNTER』と『Fire Fever!』
シティーハンターは、読んだことも見たこともなかったので、びーっくり。
すみれコードで変えてあるそうだけど、それ以前にセクハラオンパレードで、古くさっ!(笑
宝塚って、果敢に挑戦する劇団です。

20日に映画「竜とそばかすの姫」
中村佳穂の歌の部分がやたらと気になって見てしまいました。
が、ばあやには、気になっていたところだけで十分でした(笑


9月
REON JCAK4が開幕されたので、東京、大阪、北九州と久しぶりにコアファンらしい活動をしました(笑
ちえさまは、やっぱりこれだな〜!


10月
6日に劇団新感線の「狐清明九尾狩」のライブビューイングを久しぶりに映画館で鑑賞。
中村倫也、吉岡里帆、向井理、テレビでよく見る方々が舞台でどれほどの・・・と好奇心で見ましたが、みなさんお見事でした。
やはりちゃんと普段から、努力しておられるのでしょうね。
また見たいです。今度は生の舞台を

9日は芸文で佐渡裕さん指揮で「音楽の贈りもの PAC with ベートーヴェン! 第3回」
音楽にリーズナブルに浸れる芸文は最高です。

12日 宝塚大劇場で星組新人公演『柳生忍法帖』
原作が山田 風太郎だから、すみれコードをどうするんだ?と思ったけど、かなり頑張ってました。
本公演を観ないで新公だけって、どうよ・・・ですよねぇ (笑
なぜか今の星組に興味が持てなくて。
トンチキな内容のお話を、みんながんばっていました。

18日 月組バウ公演『LOVE AND ALL THAT JAZZ』
風間柚乃ちゃんの初主演作品。ジャズとあるから、ゆのちゃんのジャジーな歌がたくさん聴けるとウキウキだったけど、ジャズというより、昭和歌謡な曲調の歌が多くて、お話の内容もわかりにくくて、ゆのちゃん、かわいそう
でも、そこは宝塚。若手のジェンヌたちが一丸となってがんばっていました。

19日 映画「DUNE/デューン 砂の惑星」
むかーし見ましたよ。わけわからん映画でしたが、妙に頭に残る映画でもありました。
リメイクということで、気になって仕方がなかったです。
やはり映像技術の進化はすごいです。
そして、ポールのティモシー・シャラメ。美しいです。それだけで見てられました(笑
くらーい映画だけど、シャラメくんが美しいだけで耐えられました。
美しくて強い母レディ・ジェシカ。この母なら、この子はありだなと大変納得できました。
続きが気になります。が、続きはあるのかしら。あまりヒットしていなかった気がします。


下旬に再び那須へ
今回は紅葉とお食事が目的。紅葉は裏磐梯のレイクサイドホテルで堪能するはずが、少し早すぎました。
でも、久しぶりの東上でテンションが上がりました。
なんだかんだいって、今年は、姪の結婚式、夏の避暑、今回で3回も東上。
お食事は、那須でこのような美味なものに出会えるとは!なお店でした。
あまり人に知られたくないから、店名は「S]とだけで内緒。


11月
撮影旅行で能登金沢へ
撮れ高、あまりなし。
美味しい料理やさんには出会えたけど。
夜の茶屋街がまるで鬼滅の遊郭編みたいで楽しかったです。でも、明るいレンズが格安50mmの、おまけにEFレンズしか持っていなかったので残念。

13日梅芸で「ニュージーズ」
京本大我くん主演。梅芸でB席を入れてみたら、当選。でも、B席で観ると、やはり迫力が伝わってこないためか、イマイチでした。
きょもくんの歌唱力のすごさはよくわかったけど。
ちえさま主演のファクトリー・ガールズと似たシチュエーションの労働問題を扱った内容だったけど、ファクトリーの方が、より社会問題に迫っているような気がしました。

15日梅芸で宙組「プロミセス・プロミセス」
「アパートの鍵貸します」だったのね。って、内容をちゃんとチェックせずに見るなんて、こらっ!
これもすみれコードにひっかかりまくりだけど、やっちゃう宝塚なのだ。
ききちゃん(芹科斗亜)、もう完成しまくっている。どうなっちゃうのだ。
観ながら、ききちゃんの行く末ばかりが気になりました。


12月
映画「悪なき殺人」
フランス・ドイツの合作
久しぶりに映画館で見ました。面白かった!
世界はつながっている。偶然すぎるけど。
こういうバタフライ・エフェクト(些細な事がさまざまな要因につながり、大きな出来事や成果につながる)もありよね

映画「グンダ」
モノクロのドキュメンタリー映画。ある農場で暮らす雌豚と子供たちの日常をただただ撮った映像
なのにじ〜っと見入ってしまう。美しく、そして残酷。でも、それが生。
見ながら、いろいろな思いが頭の中をぐるぐるする映画でした。

19日梅芸「蜘蛛女のキス」
面白かった!
映画の印象だと、すごく暗い舞台?と思ったら、監獄の中と、モリーナの妄想の明暗がはっきりしていて、暗さと華やかさがいい具合に混じり合っていました。ちえさまに蜘蛛女/オーロラをやって欲しかった!
オーロラに絡め取られていくモリーナ。石丸幹二さん、さすが!
そして、とうこさん(安蘭けい)も。
また観たいです。


2022年に突入〜!

1月
これを書いている14日、感染者が2万人に達しました。
どうするんですかね。
私は、普通に暮らします。

3日 兵庫芸術文化センター「2022年度ワンコイン・コンサート出演者お披露目 新春・顔見世コンサート」
来年の春までにワンコインコンサートに出演する方たちのお披露目コンサート
どの方もすごくて、あれも聴きたい、これも聴きたい状態に陥るけど、ワンコインだから安心です。
コントラバスのワンコイン、ぜひ、聴いてみたいと思いました。

9日 梅芸「フィフス・オブ・ノーススター 北斗の拳」
北斗の拳をミュージカル化???好奇心には抗えない私。見て参りました。
ワイルドホーンの美しくて力強いメロディに乗せて、核戦争後の荒々しい暴力の世界が見事にミュージカルとなっていました。
ぬっきー(大貫勇輔)のビジュアルは、まさにケンシローでした。
歌は、まだまだだけど、まずはビジュアルで引き込まれました。
その分、あーや(平原綾香)のユリア、和樹くん(加藤和樹)のトキ、福井晶一さんのラオウなど、主役級の歌唱でばっちりサポート。
ユリアって、みんなのアイドルなんだな〜。このお話は、予習でアニメを3話くらいしか見てないから、よくわからないのですが、ユリアをめぐる男たちのバトルなんですかね。きっと違うだろうな〜(笑

席の真上に空調の窓口があって、まるで外で観ているような寒さだったので、核戦争後の殺伐とした空気感は共有できたけど、風邪をひきそうな寒さで、心ここにあらず。劇場のお姉さんに文句を言ったら、空調を調節してもらったけれど、広い会場だから、すぐには対応できないというお返事。要するにできないっていうことらしく、終わるまでずっと極寒の世界で観劇する羽目になりました。
あの席は二度といやです。

10日 兵庫県立芸術文化センターにてプロムナード・コンサート 高野百合絵&黒田祐貴 デュオ・リサイタル
なんと最前列センターの席がゲットできて、まるで私たちのためにお二人が歌ってくださっているようでした。
大満足。どのナンバーも、聴き入ってしまいました。
特に2部のオペレッタの「こうもり」や「メリー・ウィドウ」はさすがでした。
そもそも去年、観たメリー・ウィドウが、このお二人のバージョンで素晴らしかったので、このコンサートのチケットを気合いを入れてゲットしたのでした。
アンコールの「カルメン」のナンバーも、夢のような歌唱で、最高のひとときをいただきました。
ありがとうございました。母孝行もできました。


11日 宝塚大劇場 月組『今夜、ロマンス劇場で』『FULL SWING!』
とっても楽しかったです。
ロマンス劇場は、映画を観ていたので、どうやってミュージカル化?再びでしたが、さすが小柳菜穂子先生。
ラストシーンには泣かされました。会場は、その少し前から鼻をすする音があちこちで始まり、幕が下りたら、ハンカチを握りしめ号泣状態の方たちをたくさん目にしました。
綾瀬はるかちゃんが大好きだから、どうしてもはるかちゃんの顔が浮かんでしまうんだけど、まあ仕方がないか。
あまりSSで観るより、遠目の方がいいかも(笑 うみちゃん、ごめん

ショーも、すごく楽しめました。ありちゃん、ゆのちゃん、ちなつの並び。それぞれのシーン、どれもす・て・き
すごーく満足してるんるん家に帰ってきたら、ありちゃんが星組に異動とのニュースが駆け巡りました。
月の王子様でいてほしいという反面、ちえさまの星を継ぐものになって欲しいという気持ち。複雑すぎる
ありちゃん、大好き。星組、久しぶりに通いますよ。
ドラゴンシーンのありちゃん、まさに星を継ぐもの、ですね。


は〜
8ヶ月を網羅するのに1時間半くらいかかってしまいました。
こうしてみると、本を読んでいないということに気がつきました。
老眼の悲しさで、本を読むのがどうも・・・です。

さて、今年は、インスタでも再開してみようかな

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2021年05月19日

兵庫県立芸術文化センター「パンドラの鐘」と日テレプラス「LUXE」

4月上旬ごろから、空咳が出始め、ずっと同じような状態
1週間くらい前までは、ひどい肌あれで、顔の皮がつっぱった感じで赤みが取れず、少しだけどかゆい、ひりひりする
内科と皮膚科と耳鼻咽喉科をうろうろするのが日課になってしまい、黄砂とPM2.5を恨みまくってました。
今週に入って、かなり落ち着いてきたかな

今時、咳をしていたら、それだけでにらまれちゃう
なのに、ついお芝居ががっつり観たくなり、芸文へ
さすが野田秀樹作。ものすごく面白くて、まったく眠くならず・・・
が、シーンとすると、喉のあたりがイガイガ
緊張した〜


兵庫県立芸術文化センター「パンドラの鐘」

野田秀樹の作品は、見やすい、わかりやすいときと、わからへーんのときと二極化が私の場合、激しいので、前者だといいなと願いつつ、コロナ変異株流行で大騒ぎの中、のこのこ芸文まで出かけて行きました。

価値あるお出かけでした。
すごくわかりやすいわけでもないけれど、古代と太平洋戦争開戦直前の長崎がクロスするお話に引き込まれた。

主役であるミズヲの名前が、「水をくれ」から来ていて、やっぱり原爆なんだな〜
娯楽仕立てになっているけれど、いつもテーマとして原爆、戦争、権力が通底している。

セリフと状況展開の早さで、頭の中はぐちゃぐちゃしているんだけれど、目が離せず、最後まで集中力は持続。
でも、やっぱり、もやもやしたまま

出演者は、多いセリフを明瞭にこなしていて、観客として、その部分で立ち止まるところがなかった。
門脇麦は、できる女優というイメージ通りだったけれど、金子大地の役者としての大きさにちょっと驚きました。
これからが楽しみだわ〜

緒川たまきは、ほんとうに舞台が、演じるということが好きなんだなというのも伝わってきて、心地よかった。

感想らしい感想は言えないけれど、すごく心に残る作品でした。
ちょっと「アイーダ」?と思ったりして・・・
脚本を読んでみたい。
いや、もう一度観たい



「LUXE」

横浜アリーナまで出向いた前回の氷艶から、早2年。
今回は諸事情が重なり、横浜までは到達できず、家で日テレプラスのLIVE放送を見ました。

オープニングのオリンピアンのミューズみたいなちえさまに度肝を抜かれました。
エアリアル・・・あんなに高いところでエアリアル
ありえへん

あのようなアクロバティックなパフォーマンスをオーラを放ちながら、できる女優なんて、ちえさましかおりませぬ。
この貴重で希有な人材を、もっとエンタメ界は有効活用してくださいっ!

今回は、宝塚の原田氏が演出で参加とのことで期待していたのだけれど、2幕冒頭の黒燕尾には、正直、うーん、ちょっと違う〜とイライラ。
そりゃあ、宝塚の男役としてレジェンドちえさまだから、黒燕尾でキメるのは朝飯前。
でも、この黒燕尾をここでやらせる?

違うでしょ。もう退団して丸6年。
ちえさまは、もっと進化しているのだ。
REON JACK、見た?研究した?

もっと先を行っているのよ
だから、それを見せて欲しかった。
たとえば、RJでも歌っているタトゥ。あのかっこよさこそ、今回、披露して、びっくりさせて欲しかった。
千載一遇のチャンスだったのに

あ〜、不満。
黒燕尾は、どんなにちえさまががんばっても、やっぱり宝塚の世界とリンクしすぎる。

2幕後半のサンバシーンでの火の鳥のような華やかな羽を背負ったダルマのちえさまこそ、今のちえさまなのだ。
美しくて、ダイナミックで、かわいくて、かっこいい

オリンピアンのスケーターのみなさまのパフォーマンスは、なにも言うことはございません。
どれもすごい迫力で、テレビからでも伝わってくる。

チームラボのお仕事ぶりが素晴らしすぎる。
会場で見ていたら、夢の世界だったろうな〜
チケット代が高いのも、仕方ないか。

でも、高い 笑
最近、カメラとレンズの沼にはまっているから、お金がない
S席26000円がレンズ代10分の1かあとか考えるようになってしまいました。
以前は、梅芸チケットS席2回分かあとかだったのに

この一連の公演は、フィギュアスケートの芸術性に魅せられるのだけれど、今後、どこに向かっていくのだろう
大ちゃんも、そろそろ王子って、感じではなくってきている年齢だし(笑

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2021年05月16日

梅田芸術劇場花組「NICE WORK IF YOU CAN GET IT」と宝塚大劇場星組「ロミオとジュリエット」など

気がついたら、もう5月・・・
題名だけ入れて、放置してました。
備忘録だから、思い出しながら・・・


梅田芸術劇場 花組「NICE WORK IF YOU CAN GET IT」

配信で見るつもりで購入していたら、友人から急遽、お誘いがあり、生を観ることになりました。
生って、やっぱり意義があるなあ
と思ったのは、生を観ていたときには、華やかな舞台の上で美しい人たちが、いつものように楽しいパフォーマンスをしてくれるから、楽しくウキウキ拝見しました。
面白かった〜と帰宅。
配信を見始めたら・・・やたらと歌が気になる。芝居の声のトーンが気になる
歌は、こんなに雑だっけ?とか、芝居はここまで声が高くなくてよいのになあとか。
やはりこれぞ宝塚マジックなのか?
というか、これはもともとが舞台なのだから、配信で見る方が邪道とも言えるわけで。
配信で舞台を観た気になってはいけない
いや、同じ演目を一日に舞台と配信と両方で見てはいけない。
これが正解ですな 笑


星組「ロミオとジュリエット」

あまり観る気は、これもなかったけれど、やはり友人が・・・ありがたいことです 笑
なぜ観る気にならなかったかというと、私にとってロミジュリは柚希礼音ロミオしかありえないから。
案の定、観ている間中、自動的にことロミオはちえロミオに脳内変換され、結局、帰宅してから、速攻、ちえロミオのブルーレイを引っ張り出して、お口直しをすることになりました。
ことロミオがダメとか、そういうレベルの話ではないので、ことファンの方は気にしないでくださいね 笑

宝塚の配信

最近は、すっかり配信慣れしてしまいました。
高齢者の家人は、コロナのこともあり、テレビの前のSS席で十分、もう劇場に行かなくていいなどと言っている。
確かに超高齢者にとっては、その方が安全だから、心置きなく楽しめるかな


月組「ダル・レークの恋」

10年近く前に友人が貸してくれたDVDで見たときに(瀬奈じゅん主演)、このストーリーになじめず、途中で早回ししてしまった記憶があります。
れいこ(月城かなと)主演、2番手が、ありちゃん(暁千星)に加え、ゆのちゃん(風間柚乃)、という布陣の誘惑には勝てず、東京公演の配信を見ました。

うーん、やっぱり設定が古くさすぎて、ムリっ!
カースト制の頂点にいる貴族ラッチマン。なのにそれを嫌い、平民のふりをしたり、詐欺師をやってみたり・・・理解できない
海ちゃん(海乃 美月)扮する貴族の娘カマラが、親族に反対され、彼を必死に見下して、引導を渡すと、逆恨みして、ひどい扱いをして・・・というストーリー。
いやはや、なんちゅう前時代的な男女関係。これが商業演劇として成り立つのは宝塚という世界だけかと。
なぜなら、ジェンヌたちの美しさと豪華な衣装でごまかされちゃうから 笑

れいこのターバン姿、それなりに堪能させていただきました。


「美園さくら ミュージックサロン」

ありちゃんがサポートで出演するので見ました 笑
期待していた「私が踊るとき」をやってくれたので、それだけで大満足です。


「エリザベート ガラコンサート千秋楽」

だいもんのトート、ねねちゃんとみりおのシシィのバージョンでした。
だいもんトートは、さすがです。酔わせていただきました。
ただ、メイクが濃かった 笑
ジェンヌの宿命かな

ねねちゃん(夢咲ねね)のシシィは、わがまま娘が時代のうねりの中に飲み込まれていく様子がうまく出ていました。
特にフランツが、皇帝には義務があると歌いつつプロポーズする歌のときに、「私、そう言われても、よくわかんない。でも、皇帝からプロポーズされちゃったわ」みたいな感じが眉間のしわに出ていて、思わず笑いまで出ちゃいました。
エリザベートはヒロインにまったく寄り添えないお話なのに、ナンバーがどれも秀逸だから、なんとなく納得したような気になって、毎回、最後まで見ちゃうという不思議な作品。
みりおシシィは、女になりたて(笑)で、そこを見るという好奇心を満たしてくれました。
テレビのドラマなどで、ご活躍。「コントが始まる」の雀士をめざすファミリーレストランの店長役が妙にしっくり似合ってます。

としちゃんのルキーニが素晴らしかった!!!


宙組バウ「夢千鳥」

とてもよい作品でした。
夢二の生きる大正時代と現代の映画監督を重ねて男の愛を描いた作品。
和希そらちゃんの夢二&白澤と、彼を取り巻く女たち
そらちゃんは、真ん中に立ちながらも、周囲の娘役たち役との絡み具合が絶妙で、引き込まれて見ました。
絶妙なのはそらちゃんの舞台の上でのあり方とともに、脚本と構成が巧みだからなのかも。
栗田 優香さん、今後がとっても楽しみです。

天彩 峰里、水音 志保、山吹 ひばり・・・
最近の娘役は、「できる子」が多いなあ

亜音くんも、よい加減で目立っていました 笑
新公主演、おめでとう!
宙組は、充実のとき、ですね。




posted by Luna at 13:40| Comment(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月16日

兵庫県立芸術文化センター「フェードル」

さすがに配信ドラマに飽きてきました。
TBSの日曜劇場「天国と地獄」がやたらと面白くて、日本のドラマも、がんばってると大変うれしく思っております(誰目線なのだ 笑)

1年に一度くらいストレートプレイの舞台を観たくなるという病気みたいな現象に陥る。
ふと目についたのが「フェードル」という17世紀にギリシャ悲劇『ヒッポリュトス』を題材に作られたという作品。

割にギリシャ悲劇、好き・・・
今は亡き平幹二朗御大による「王女メディア」に衝撃を受けたのをふと思い出し、ついチケットをゲット。

大竹しのぶ主演というところに、かすかーにひっかかるものがあったけれど、まあ病のような観たいという衝動に目がくらみ・・・

が、その予感は的中。

これって、悲劇、なのか?
どうみても喜劇にしか思えなかった。

まあ悲劇と喜劇は表裏一体だから、そういう意味では大成功ということなんだろうけど

大竹しのぶの年齢でフェードルを演じるのは、ちょっときつすぎる
だって還暦のおばちゃんというかおばあに、ぴちぴちの義理の息子イポリットが言い寄られて、拒絶(当然よね)されたら、死にそう・・・とだだをこね・・・

そこに帰還した夫である王に、人生のすべてをフェードルに捧げてきた乳母が、イポリットがフェードルに関係を迫ったことにしてしまう。
王はその言葉を信じ、イポリットを追放すると言い出す

そんなに自分の妻が息子にとって魅力的に見えると思うものだろうか。
おばちゃんだよ

この時点で、これは喜劇で笑えばいいのかなと思って、笑ってみたけれど、会場はシーンとしている。
たまにクスクス笑いはあるけれど、無風の中のそよ風みたいなもの

物語としては、あるよね〜、こういう誤解の積み重ね
ギリシャ時代から連綿と受け継がれている行き違い、思い違いの人間関係による悲劇

ああ、フェードルが若村麻由美だったらな〜と、ないものねだりをしながら、なんとか終了まで観てました。
大竹しのぶだと集客できるから、なのでしょうか。

王女メディアの平幹二朗御大は、老人で男性だったのに、ちゃんと女に見えたし、おばちゃんやんなどと一瞬も思わなかった。
今更ながらにひらみきさんのすごさを再確認させていただきました。

びっくりしたのは、カーテンコール。
スタンディングオベーションが何度もあって・・・宝塚と同じくらいしつこい

こういうのが好きな人が多いんだな〜と思いながら、劇場を後にしました。



posted by Luna at 15:11| Comment(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月15日

「Endress Shock」と「鬼滅の刃 無限列車」

あんなに好きだった読書がつらい。
歳です。

なので映像に偏りがちな今日このごろ
お芝居と同じで、たまには映画館で生映画というのも変だけれど、どっぷり世界に浸りたくなる
配信は、どうしても途切れがちだから


鬼滅の刃 無限列車

大ヒットしている鬼滅の刃の映画版
Netflixでテレビアニメを見て、最初は、ずいぶん血なまぐさいアニメだと思い、見続けられるとは思わなかったが、4話、5話と進んでいくうちに竈門炭治郎のキャラクターに魅せられていった。

健気だ・・・

ストレートに健気なのだ

家族を愛し、出会った人々を大切にする炭治郎

炭治郎が敵である鬼の首を刈るときに、人を喰うという業を断ち切ってやる愛さえ感じるではないか
なんというアニメなのでしょう

全話見たころには、すっかりはまってしまってました。

無限列車、すごくよかった。
エンターテイメントとしての完成度の高さと、煉󠄁獄杏寿郎に人として生きる道を伝えさせる明確なメッセージ性を備え、見応えがありました。

煉󠄁獄杏寿郎も、また魅力的な人物だった。

泣いてしまった・・・

炭治郎は、鉄腕アトムに通じるものを持っているのよね〜
懐かしくて、やさしくて、強い。ずっと寄り添っていてほしいキャラクター。
そういえばアトムにも、ウランちゃんという妹がいたっけ
ブラックジャックにもピノコが

よく考えられた作品だと思います。


「Endress Shokc」

KinKi Kidsファンの友だちから、勧められて・・・

2時間以上、ほぼ出ずっぱりで、歌って、踊って、お芝居して、フライングして、階段落ちもして・・・光一くん、すごいです

何度も盛り上がる場面が用意されていて、初心者の私は、どこで入魂したらよいのかわからず・・・
宝塚のレビューだと、中詰めがあるんだもん

レビューとお芝居が一体化していて、どう乗り切ればいいのか戸惑うばかりでした。

光一くんのコーイチが、死んじゃって、幽体になって出てきてな展開に唖然。
これも、どうお付き合いすればよいのかわからず・・・

やはり初ジャニーズ体験にはたくさん戸惑いがありました。
宝塚を初めてみる人の気分が少しわかったような・・・気がしました 笑




posted by Luna at 15:42| Comment(0) | 極私的観賞日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月30日

Netflix「シグナル」

シグナル

「愛の不時着」で、なんだ、この面白さは!
「梨泰院クラス」で、ふ、ふかい・・・
「シークレット・ガーデン」で、愛とファンタジーと格差問題は融合するのか〜(笑
「秘密の森」と「未生(みせん)」で、ん?韓国社会やばくないか?
そして、ついに行き着いたのが「シグナル」

脚本と構成がすごすぎる👀
過去と無線でつながる因縁の関係をベースに、年代を追って未解決の事件の真相をえぐり出していく
オリジナルは、アメリカの映画「オーロラの彼方へ」で、父と息子の設定
リメイクされたアメリカのテレビドラマでは、母と娘の設定
ということだから、時空を越えて交信するという設定だけが共通で、あとはかなり独自の内容になっているのではないだろうか。

16話の中で4つの未解決事件の真実が暴かれていくと同時に、警察内部の不正も徐々に明らかにされていく。
そう、またまた警察内部のヤバさが根底にあるのだ
どこまで腐ってんねん、韓国の警察!

こんなにいくつものドラマで警察や検察が犯罪の温床となっているというストーリーを見せられると、これが実態なのか?とか思っちゃう。
かの国の政府や団体の主張や行動は報道でも、理不尽なことが多いし、検察の不正も、俎上に挙げられることを時々目にする。
そもそも大統領の任期が終わり、普通の人になった途端に収監される国
ほんまに腐敗してるん? 笑

というような背景を考えながら見ると、サスペンスはいやがうえにも盛り上がるというわけで・・・
エンタメが面白いというのは、やはり国の中の緊張感が影響するのかしら
日本のエンタメがイマイチ刺激に欠けるのは、我が国が平和ボケしているから、なんだろうなあ

と、つい政治的なことを考えがちだけれど、エンターテイメントとしては、なんというクォリティの高さ!
シグナルだけでなく、傑作だ!と思えるものが多い。

収賄事件に巻き込まれ、15年前に行方不明になり、時の流れの中で忘れられてしまったイ・ジェハン刑事が、無線でつながった2015年に生きる刑事に「世の中は、よくなっているのか?不正や腐敗はなくなっているのか?」と問う言葉が、とても重い。
そして、「諦めるな。必ず道はある」という過去からの励まし。

ほんとうにすごいドラマだ
これがテレビドラマだなんて・・・
未生も、すごいと思ったけれど、これはすごかった
同じ監督によるもの

ハイエナでは、キレキレの弁護士でかっこよかったキム・ヘスが、惚れた先輩で行方不明になってしまったジェハン刑事を15年間一途に思い続ける刑事役。過去シーンでは、半人前と呼ばれるぺいぺい時代のチャン刑事。見ようによっては、ぶりっこで気持ち悪いという人もいるらしいけれど(当時45歳くらいだもんね)、私は、健気で一途なチャン刑事にちゃんと見えました(笑
あのくりくりしたオメメで見つめられると妙な快感が〜!

ジェハン役のチョ・ジヌン。
見ているうちにチャン刑事と同じく、どんどん好きになるステキなジェハン刑事をありがとう!
みなさん、ほんまに演技がお上手です。


読書
原田マハ著「風神雷神」

つまらなくて、上巻だけでギブアップしてしまった。
俵屋宗達が大天才なのはわかるけれど、信長に気に入られて、天正使節団に入れてもらうのはわかるけど、信仰を美しく描きすぎていて、神父たちの存在が善意すぎて、トントン拍子に話が進みすぎて・・・要するにつまらない。
芸術は天上の楽園でのみ生まれるのか?
マハさんが、こんな作品を書くなんて、ちょっとショック




posted by Luna at 17:07| Comment(0) | 極私的観賞日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする