2006年12月28日

希望はここにあります 日本の伏流水

LJ21事務局の日記は、当ホームページの人気コーナー「今週の私」で現在、更新中です。
恒例になりました事務局による年末年始の日記です。
12月最終週は浦嶋が、1月第1週は朝田が担当します。

3年間続いているこのコーナーにはご参加いただいた約150名の方による各地での暮らしの様子が詰まっています。
お正月のお時間のあるときに、ぜひ、過去のログも合わせてご覧いただければと思います。
参加者リストはこちらです

勝組も負組も関係ない、日本に暮らす私たちが本当に望んでいること、めざしていることが垣間見れる、伏流水のような日本がここにある、そんなブログだと自負しています。
ご多忙のところ、ご参加いただいたすべてのみなさまに深く感謝しております。

この3年間は、1月中旬に開催されていたニッポン食育フェアのおかげで、なんとなく落ち着かない年末年始を過ごしていました。
今年6月から、内閣府主催の全国食育推進大会という名称に変わり(この名前なんとかならないんでしょうかねぇ)、各主要都市が持ち回りで開催されることになりました。
1回目の大阪大会に参加させてもらいましたが、予想通り、おばちゃんパワーにたじたじさせられました。詳細はこちら

来年からは、東京朝市の実行委員会、すなわちオーガナイザー団体の一つとして、独自のマーケットを開催していく予定です。
詳細は随時、このブログでお知らせしていきます。

今年、ご縁があって松江市と京丹後市を訪問。どちらも江戸時代に北前船の航路として賑わった港がありました。
海から攻められることを極端に恐れた江戸幕府による「大型和船は一枚の帆であること」という 不文律ゆえに、命がけで船を操り、日本の海の裏表を縦横に駆け抜け、必要なものを必要なところに運んだロマンあふれる時代でした。当時は裏日本が表舞台として日本海の航路は北前船に代表されるようににぎやかだったのでしょう。

流通というのは、古今東西、ないところ、欲しがっているところにモノを運んで川上から川下までが成り立ってきたもの。
物流とはまさに字のごとく「物」の流れを生むことで世の中が潤っていくことだったのです。
近年ではエネルギーを手にし、道路や空路が発達し、大量に早く運ぶことも可能になりました。

が、今ではしっかり何もかもが行き渡ってしまいました。おまけにモノはどんな遠くからでも運んでくることができる。
日本国内の大抵のところなら1日で到着してしまう。
いつでも、どこでも、いくらでも。
なんでもお望みのまま。昔の人からすれば、まるで魔法です。
でも、手にするという喜びは半減したような気がします。

食べ物でいえば、やはりその土地にいって、その土地のものを食べるのが一番おいしいし、楽しい。
おいしいお酒があればもっと楽しい。
一緒に楽しめる仲間がいればなお一層楽しい。
北海道から沖縄まで知り合いを訪ねて、芭蕉みたいにゆっくり旅していきたいなあ。
名句とか残していかないと歓待してもらえないか。

なーんでも手に入る世の中(お金があれば、なおのこと)、いったい一番欲しいものはなんなんだろうと考えてしまいます。
衣食住足りて、人はどこへ向かうのか。
いや、本当に衣食住は足りているのか。
確かなようで不透明な時代です。

2006年をなんとか乗り越えることができたのは、ご支援くださったみなまさまのおかげです。
来年も、暮らしを豊かにする「あたり前の」モノやコト、元気をお互いに交換できる人と人の出会いの場をつくっていきたいと思います。
引き続き、ご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

では、よいお年をお迎えください。

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2006年12月24日

農から始まるA to Z 2007年へのメッセージ 農業の概念を拡大せよ!

「おれ、たくさんの若い女性から握手を求められちゃったよ」と師匠。

cafeslow9.jpg

結城登美雄師匠、本日はいつものジジババではなく、首都圏の若い人に向けてたくさんのメッセージを発信!
それをしっかり受け止めた若い人たちが、思わず駆け寄り、このシーンが生まれました。

今日は国分寺のカフェスローでトージバによる「半農半X」のシリーズ・イベントが開催されました。

cafeslow3.jpgなんと驚いたことに100人を越える参加者の大半が20代後半の人だったのです!
「農」がテーマですぞ!
その熱気に師匠ともどもびっくり!
地方の人たちに、特に過疎地の人にこんな熱気が渦巻いていることをぜひ、知ってほしいです。


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ラベル:農業 食の未来
posted by 風土倶楽部 at 18:25| Comment(2) | TrackBack(0) | 関連イベントのお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月22日

沖縄から考える日本 その2 共同店ものがたり

kyodoten.jpgついに出ました!
「沖縄で100年続くコミュニティ・ビジネス 共同店ものがたり」(発売:創英社・三省堂書店 500円 平成18年11月17日発行)

共同店とは、沖縄県国頭村奥集落で1906年4月に誕生した、地元の住民による、住民のための「コンビニ」のことです。
やんばるは当時、不便な場所の代名詞になっていたほどの場所。全戸住民が出資し、村で生産される農林産物を集出荷し、生活に必要なものを取り揃え、販売する、みんなの店「共同店」を設立したのです。

この共同店を結城登美雄師匠が数年前から着目されていました。そして、過疎地のコミュニティの元気の素として宮城県丸森町大張区に提案し、見事に「なんでもや」として花開いたのです。

実は私も、前回、シマの力でお伝えしたように、国頭村辺戸でこの共同店に出会い、面白いものがあるなあと感心していたのですが、過疎地と共同店を結びつけるなんて思いつきませんでした。
さすがに師匠です。

kyodoten2.jpg

その辺戸の共同店でなるほどと思ったのは、訪問したときに泊めてもらうなどお世話になっていた上江洲和子さんの手づくり島豆腐と村の人々の関係でした。
上江洲さんは、村の人のために毎朝3時から1日に40丁程度の島豆腐づくりをして、家の斜め前にある共同店に出します。薪で炊いて、海水で固める昔ながらの豆腐は、毎日ほぼ売り切れてしまいます。義母から伝わる島豆腐を、ご主人を亡くされた後、自分が引き継ぎ、子育ての足しにとがんばられました。村の人にとっては毎日の食卓に欠かせない食材であり、今では数少なくなった昔ながらの島豆腐が食べられる、上江洲さんにとっては家計の足しになり、共同店の運営にも寄与する、みんながうれしいいいシステムだと思ったものでした。

今では、やんばるでも車でちょっと走れば、なんでも買える時代ですが、わざと遠くの安い店ではなく、少し高くても身近なお店で買う。そうすれば、お店が維持できて、いざというときに助かる。あるいはそこが溜まり場になって、住民のコミュニケーションの場になる、などいろいろな機能を持たせることも可能です。

実際に辺戸では、毎日、共同店の内外でおばあやおじいがたむろしていて、○○さんはどうしたのかしら、今日は顔を見ないね、なんてウワサしていました。

大型店がどんなにうまくいっても、地域には還元されませんが、共同店には地域をよくする可能性があるのです。
コミュニティ・ビジネスの拠点にもなりえます。

そんな沖縄の共同店を網羅したのが「共同店ものがたり」です。
沖縄を旅するときに持っていけば、共同店を通して観光ではない沖縄の暮らしに触れることができます。

ただ、この冊子には共同店とは何かについての記述はそんなに多くないので、
200411zokan.gif結城師匠の書かれた、「みんなの気持ちが集まる場所さえあれば 「小さな村」には希望がある」(農文協刊2004年11月号「なつかしい未来へ」)




200308zokan.gif「未来としての江戸につながる小さな村」(現代農業増刊2003年8月号「21世紀は江戸時代」)を読んだほうがわかりやすいです。こちらに丸森町の取り組みについても詳しく出ています。

今年は、ありがたいことに師匠とご一緒にいくつか仕事で旅をさせていただきました。
いつもいろいろな引き出しから、キラキラする素敵なものを取り出して見せてくださいます。
「オレが言いたいのは、小さな力を結集して、支えあうかたちをつくろうってことなんだよ」とやさしく耳元で言ってくださると、思わず涙、です。
まあ、この調子で各地で講演を聴いた人をうるうるさせて、旋風を巻き起こしてしまうというわけです。

沖縄に学ぶところが大きいとも。
「あたいを持て」
「ゆんたく」をせよ
「ゆいまーるでいこう」
そして最後に「てーげー」

てーげーだけは、ばっちりだけれど、後はねぇ。
来年こそ、です。

その前に、共同店ものがたりをぱらぱらしていたら、沖縄に行きたくなっちゃったなあ。

東京銀座のわしたショップでも販売しています。



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2006年12月16日

鳥取紀行その5 羨ましい水使い

シリーズでお伝えしている鳥取県鳥取市上地地区の暮らしの風景、今回は「水使い」です。

yousuiro.jpg集落の中を用水路が走り、水がかなりの勢いで流れています。
深い山を背にした地区ならではです。
この豊富な水が段々畑や棚田を可能にしています。


waji5.jpg


mizutukai.jpgこの水路を止めると・・・
水路にどんどん水がたまってきます。




mizutukai2.jpgあふれてきます。





mizutukai3.jpgやがて道を伝って落ちていき、ごく浅い川のような状態になります。
さて、これは何のためにやるのでしょう。


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ラベル:地域調査 地元学
posted by 風土倶楽部 at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 鳥取 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月15日

開催中のエコプロダクツ展に出ています

今日から開催のエコプロダクツ展に急遽出展することになりました。
来春5月から始まる「東京朝市実行委員会」のオーナイザー団体の一つとして、アースデーマネーのコーナーに出ることになったというわけです。

今年、5月から始まった東京朝市アースデーマーケットをより発展させるために、アースデーマネー、トージバ、やさい暮らし、そしてLJ21の4団体で実行委員会を運営することになりました。
代々木公園から、東京の暮らしを変えよう!そんな意気込みで取り組んでいます。

でも、突然、出ることに決まったので、商品が間に合わず、おまけに私は出張で今朝、帰ってきたという次第。「りんご」だけでも紹介しようと、並べています。
エコプロダクツ展にお立ち寄りの祭はぜひ、アースデーマネーのコーナーにも足を運んでみてください。小さい方の会場を入ってすぐ左です。

企業のブースはどこも派手ですねー。最新技術の競い合いです。東京電力と東京ガスがほぼ向かい合う場所で、方やCO2削減、方や天然で「エコロジカルな暮らし」を提案しているなんて、エコプロダクツ展ならではですなー。

植物性のなんちゃら、というのもよくあって、その植物って遺伝子組み換えでしょ?と突っ込みいれたくなっちゃいます。

そう!いろいろ突っ込みを入れるには最適のビジネスショーです。
というのもみんなわかっていて…みなさん、オトナなのだ。

ecoproducts.jpgアースデーマネーのコーナーは、売り出し中の竹テント。手づくり感、漂い、なんだかここだけ、ほんわか、のんびりムードなのでした。
LJ21は東京朝市の看板があるところです。


ラベル:東京朝市
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2006年12月13日

今週の私 4年目突入をついに決意!みなさん、ご協力、よろしくお願いいたします。

今年も後、残すところ2週間半。早いものです。
物心がついて見るもの聞くものすべてが新鮮なときは、時の流れをゆっくり感じ(というか、そんなものを意識していないのかも)、年齢を重ねるにしたがって、経験知というものが加算されていき、新鮮なことが少なくなっていく。そうなると気になるのは時間ばかり、ということなんでしょうか。

私なんて、農山漁村に行けば、相変わらず、へぇ!の連続で新鮮このうえなしなんだけれど、時の経つのは年々早くなる。
特にこの晩秋から初冬に向けての時期は、日が昇ったと思ったら、もう、暮れている、そんな感じです。
師走はあわただしいから、駆け足ですぎていくように思うけれど、この日が短いせいも大いにあると思いませんか?

さて、みなさまのご協力のおかげで「今週の私」がなんと丸3年続きました!何度もやめようかと思う危機を乗り越えて、です。
もう、来週以降誰もいない!と思ったら、どなたかに出会ったり、紹介してもらったりでなんとかかんとか3年間つなぐことができました。

事務局を除いて144名の方に全国から参加いただいたことになります
(5名ほど2回参加していただいています)
本当に、本当にありがとうございます。深く感謝しております。

今年は夏に以前、使っていたDoblogがあまりにもメンテナンスによるサービス停止が多く、ついにお引越しを決意。このSeesaaのブログに落ち着くことになりました。画像の枚数も限られることなく、快調に運営することができています。
再来週、Seesaaのデータセンター移転に伴いメンテナンスが入り、19,20日はサービスが停止されます。
これに伴い、今年の「今週の私」は、今週の大紀町役場 商工観光課玉木謙治さんにトリを飾っていただきます。
来週以降の12月第3週から1月第1週は例年通り事務局および関係者で綴っていきたいと思います。

来年、ついに4年目に突入します!
来年は、「食」の情報をできるだけご提供いただく予定でおります。

ネットワークのみなさま、みなさまご自身、あるいはみなさんの周囲の楽しい方、面白い取り組みをしている方などを推薦していただければと思います。
お待ちしています。

ラベル:今週の私
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2006年12月11日

はちみつヌーボーパーティ メジャーデビュー!

蜜会2006ファイナルイベントセミナー「ミツバチを育てながら」とはちみつヌーボーパーティが12月10日、無事、終了しました。
詳細はまた、後日、みつばちプロジェクトなどでご報告します。

party0612102.jpg12月14日18:10からのNHK首都圏情報でこのパーティの模様がオンエアされます。
また、クロワッサン2月号にも掲載予定です。

取り急ぎ、ご報告まで。
ラベル:はちみつ 食育
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2006年12月10日

市民調査の可能性と課題 あなたは実践者?専門家?

もうすぐクリスマスですねー。
今日、東京は冷たい雨が降って、とっても寒かったです。
冬がいよいよ腰を据える気になったようです。

gakkai3.jpg

池袋の立教大学正門に毎年灯るツリーです。

gakkai2.jpg今日は、環境社会学会の第34回セミナーのシンポジウム
「実践者/専門家 市民調査の可能性と課題」にLJ21がお招きいただき、報告とパネリストを務めてきました。
今回の担当は浦嶋。久々の登壇でした。産休より、徐々に目覚めつつあります。
登壇者などの詳細はこちらをご覧ください。

登壇者のお一人だった宍塚の自然と歴史の会理事長の及川ひろみさんのお話には圧倒されました。
副理事長の佐々木哲美さんはLJ21が駆け出しのころ、会員としていろいろサポートをいただくなど、ご縁のある団体です。
佐々木さんには昨年、「今週の私」に参加いただきました。
そのころから、活発に活動している団体だとは思っていましたが、いやはや、すばらしい!の一言に尽きます。

ついこの前の記事で私が、どうやったら文化が伝えられていくのだろうかとブツブツつぶやいていたことを実践して、着々と積み重ねているのです。それはもう地道に丁寧に、なおかつ楽しく!
及川さんは楽しくなければ続けないそうです。その辺りはすごく思い切りがいいようです。

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ラベル:地域調査 地元学
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2006年12月07日

鳥取紀行その4 大豆とドジョウといのししの深い関係

昨日の続き。本日は食べもの編です。

yamabudo.jpg

初めてみました。
まさき」といって、山ぶどうの葉を干してたたいたものです。
くず米を粉にして、「まさもち」を作るつなぎにしていました。
中にはサツマイモやかぼちゃ、あずきなどを入れたり、味噌をつけて食べたとか。
浜の方に持っていって売っていたこともあったそうです。

もしやと思い、岡山県奥津町のお仲間がまとめた食の資料を引っ張り出してみたら、ありました!
山菜のキクバヤマボクチや山ぶどうの葉を同じように綿状にして、餅とつくときに茹でて混ぜてつくとあります。
かの地ではぶどう餅というそうです。
東北では聞いたことがなかったです。

ぶどう餅で検索してみたら、ぶどうの粒のカタチを指していたり、ワインが入っていたりで別物。
ぶどう餅と「まさもち」、かなり気になります。


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2006年12月05日

鳥取紀行 その3 砂丘より魅力的なものだってあるもん!

おもちゃ箱をひっくり返したようなワクワク感のある集落発見!
もう、お宝だらけですごいです。
思わず仕事を忘れて、いえ、仕事に熱心なあまり写真を撮りまくりました。

という私の興奮をよそに、案内役の地元の谷口徳五郎さんは「毎日見ているものだから、そんなこといわれても、わからんわなあ。なにがええんかようわからん」と何度もおっしゃっていました。
仰せごもっともです。あたり前のことってそういうものです。

相変わらずお天気オンナの私です。
地元の方いわく「最近では最高の天気」に恵まれました。
すべては普段の行いです。

錦秋の世界です。
waji.jpg

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posted by 風土倶楽部 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 鳥取 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月02日

シマの力とは? 沖縄から考える日本 その1

ときどきたまらなく沖縄そばが食べたくなる。
考え出すといてもたってもいられないくらい。
3,4年前に、国頭村辺戸(へど)の最終処分場建設問題に関わっていたときには、年に3度ほど沖縄に出向く機会があった。
あのころ、辺戸のおばあに連れていってもらった今帰仁あたりにあったそばやが忘れられない。
国頭村入り口付近にある道の駅のレストランで、地元の人が料理してくれるそばも!

utaki.jpg
辺戸の御嶽(うたき)と呼ぶ聖地のすぐそばの共有地に処分場が、住民の合意なしに建設されるということになった。それに対して、地区の高齢者たちが結束して反対することになった。

その高齢者たちに、いくら村当局が無断で共有地に建設を決めたからといって、「ゴミを持ってくるな」だけでは地域エゴと言われても仕方がない。自分たちもゴミを減らす、出さない暮らしに変えていく努力をしたら・・・と提案、平均年齢70歳のおじい、おばあたちがつくった「国頭環境むかしの青年団」という会のホームページを立ち上げ、逐次、そんな活動の様子や村とのやりとりをアップするといったことでお手伝いをしていた。
(島豆腐づくりを習ったのも、このやんばるだった。残念ながら、このホームページは今はなし)

西表島にも友人がいて、毎年、9月下旬に開催される節祭に仲間とともに訪れたことがある。
「みるくさま」と呼ばれる神さまが天から降りてきて、1日かけてのんびりと芸能やご馳走を披露して、一緒に楽しんでいただくというお祭だ。同行者の面々が寝ても覚めても泡盛を放さないという連中で、祭の間中も泡盛を飲み続け、夜もカチャーシーをしながら飲み続け、空港でも飲み続けていた。
酩酊しつつ、西表の海と風と空に抱かれた3日間は、今までの旅の中でも忘れられないものの一つだ。

mirikusama.jpg
みるくさま
またお会いしたいです。

ところがその訪問の1年後ぐらいにさる企業のリゾート施設が、こちらもやはり聖地とされる砂浜に建設されることになり、現地の友人は反対運動の先頭に立つことになった。私は原告の1人として名を連ねたものの、以来、島には渡っていない。
たまたま目にした島のゴミが散乱したゴミ置き場と、施設建設反対がどうもしっくりこなかったせいもある。


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posted by 風土倶楽部 at 09:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする