先日、神奈川県相模原市某地区にて、地元学の研修を2回続けて実施してきました。
相模原市といえば、3月11日に城山町、藤野町と合併をしたばかりで人口は70万人、都心から40分程度のベッドタウンです。
まあ、首都圏だわねー、と思いながら、出向いたところ、
なんと北海道から開拓団が昭和17年ごろに入植し、開拓された地域でした!
北海道から神奈川に…ですよ!
今では、住宅地と公園と流通団地や先端企業が混在する町になっています。
さて、地元を歩いてみようといっても、見た目は普通の住宅地。
家はほとんどイマドキの建物だし…
ということで、あえて「地主」さんのお宅を訪問してみたら…
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2007年03月31日
2007年03月29日
スロービジネスのゆくえ その1
最近、風土倶楽部は何なんだろう・・・とつらつら考えておりましたが、はたと「スロービジネス」だ!と気づきました。
というのは、2月に日本社会情報学会で講演をさせてもらったときに、かなり思いつきで「スロービジネスのゆくえ」というタイトルにしてみました。
そうしたら、すごーく話しやすいかったのです。
というわけで、ときどきスロービジネスのゆくえ、というテーマでお伝えしていくことにします。
とにかく「りんご」ちゃんは大好評なんですが、
生産量は限られています。
今年から、つくってくださる方が2人に増えました。
やったぁ!
だからといって、相変わらずお取引のロットは小さくて、40g、80gの袋を組み合わせて6400gを基本にしています。
要するに80gの袋なら、80個です。
ね、少ないでしょ?
ところが、うまくしたもので販売していただいているお店もちょうどこのぐらいが適当な数なんです。
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というのは、2月に日本社会情報学会で講演をさせてもらったときに、かなり思いつきで「スロービジネスのゆくえ」というタイトルにしてみました。
そうしたら、すごーく話しやすいかったのです。
というわけで、ときどきスロービジネスのゆくえ、というテーマでお伝えしていくことにします。
とにかく「りんご」ちゃんは大好評なんですが、
生産量は限られています。
今年から、つくってくださる方が2人に増えました。
やったぁ!
だからといって、相変わらずお取引のロットは小さくて、40g、80gの袋を組み合わせて6400gを基本にしています。
要するに80gの袋なら、80個です。
ね、少ないでしょ?
ところが、うまくしたもので販売していただいているお店もちょうどこのぐらいが適当な数なんです。
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2007年03月28日
消費者ではなく、当事者でいこう!
昨夜のJIフォーラム「いい消費者が日本の農業を救う」(会場・日本財団大会議室) は、私たちにとってとても楽しいフォーラムでした。

東京朝市を核に集まった4団体(アースデーマネー・アソシエーション、トージバ、やさい暮らし、LJ21)の代表+Kaiおじさんの5人でパネラーを務めさせていただきました。
不肖ワタクシがコーディネイターで、なぜ朝市なのか、そこで何が始まっているのか、農に今、必要なことは?などをみんなで熱く語ってきました。
詳細は、東京朝市のホームページに近々レポートが出ますので、また、その折にはお知らせしたいと思います。
以前から「消費者」という言葉をなんとかしたいねーと言っていたのですが、
昨夜、ついにみんなで話しているうちに「当事者」という言葉が出てきました。
大切な食を人任せにしないというのが根底にあるわけですから、
「当事者」というのはかなりいい線です。
ちょっと固いけれど、とりあえず、当分はこれでいこう!
予想したよりも多い、100人近い参加者でした。
東京のど真ん中(霞ヶ関の隣)で、都市の消費者(昨日はまだ、消費者ね)で熱く農を語り合うなんて未だかつてなかったのでは?なんて自画自賛しています。
食べ物をおいしく食べようというだけでなく、農業や漁業のことをもっともっと話し合う場があればいいなあ。
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東京朝市を核に集まった4団体(アースデーマネー・アソシエーション、トージバ、やさい暮らし、LJ21)の代表+Kaiおじさんの5人でパネラーを務めさせていただきました。
不肖ワタクシがコーディネイターで、なぜ朝市なのか、そこで何が始まっているのか、農に今、必要なことは?などをみんなで熱く語ってきました。
詳細は、東京朝市のホームページに近々レポートが出ますので、また、その折にはお知らせしたいと思います。
以前から「消費者」という言葉をなんとかしたいねーと言っていたのですが、
昨夜、ついにみんなで話しているうちに「当事者」という言葉が出てきました。
大切な食を人任せにしないというのが根底にあるわけですから、
「当事者」というのはかなりいい線です。
ちょっと固いけれど、とりあえず、当分はこれでいこう!
予想したよりも多い、100人近い参加者でした。
東京のど真ん中(霞ヶ関の隣)で、都市の消費者(昨日はまだ、消費者ね)で熱く農を語り合うなんて未だかつてなかったのでは?なんて自画自賛しています。
食べ物をおいしく食べようというだけでなく、農業や漁業のことをもっともっと話し合う場があればいいなあ。
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ラベル:農業
2007年03月26日
地域の宝は誰のもの?
今回の地域調査の地(3月24日の記事参照。間にハゲタカが入っちゃいました)、名久木には、湧水が流れていて、わさびやクレソン、せりなどが自生していました。

最近は、家の周りに食べ物があることがやたらと羨ましい。
でも、それを地方の人はわかってくれない。
なぜなら、あるのがあたり前だから。
山があるのもあたり前。
川が流れているのもあたり前。
畑でいろいろな野菜を育てているのもあたり前。
静かで、空気がよくて、水がおいしくて・・・それもあたり前。
知り合いだらけの集落は、ちょっとうっとうしいと思うこともあるだろうけれど、やはり羨ましい。
だって、子どものころのこと、ご先祖のこと、いろいろな思い出や情報を共有できているのだから。
そんな10年や20年ではどうにもならない積み重ねがあたり前になっているところが一番すごいこと。
地域に根ざすこと、それが一番の宝なんだとよく思う。
でも、最近、あたり前じゃなくなったことがある。
それはイノシシとサル!
前はこんなにいなかったし、悪さもしなかった。
それは、そのあたり前が少しずつ切り崩されている証拠でもある。
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最近は、家の周りに食べ物があることがやたらと羨ましい。
でも、それを地方の人はわかってくれない。
なぜなら、あるのがあたり前だから。

川が流れているのもあたり前。
畑でいろいろな野菜を育てているのもあたり前。
静かで、空気がよくて、水がおいしくて・・・それもあたり前。
知り合いだらけの集落は、ちょっとうっとうしいと思うこともあるだろうけれど、やはり羨ましい。
だって、子どものころのこと、ご先祖のこと、いろいろな思い出や情報を共有できているのだから。
そんな10年や20年ではどうにもならない積み重ねがあたり前になっているところが一番すごいこと。
地域に根ざすこと、それが一番の宝なんだとよく思う。
でも、最近、あたり前じゃなくなったことがある。
それはイノシシとサル!
前はこんなにいなかったし、悪さもしなかった。
それは、そのあたり前が少しずつ切り崩されている証拠でもある。
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2007年03月25日
ハゲタカが終わっちゃった〜 富は問題にならぬ
2月17日から放映されていたNHKの6回連続ドラマ「ハゲタカ」が終わっちゃいました。
1回目からはまってしまって、録画してまで観たドラマは久しぶりでした。
さすがNHK!
受信料を今後1年間は感謝しながら払っちゃいます。
だって、大年度末峠越えのハードな日々の貴重なお楽しみだったんだから。
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1回目からはまってしまって、録画してまで観たドラマは久しぶりでした。
さすがNHK!
受信料を今後1年間は感謝しながら払っちゃいます。
だって、大年度末峠越えのハードな日々の貴重なお楽しみだったんだから。
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2007年03月24日
2007年03月23日
お宝は使わなくっちゃ! おかめ笹
なかなか更新できない状態です・・・お察しくださいませ〜。
先週末、群馬県桐生市の山間部(といっても、赤木駅から車で15分ぐらいのところ)にある名久木という集落に地域調査に行ってきました。
「おはようございまーす」と、地元のみなさんが待つ地区の公民館に足を踏み入れた途端、見つけてしまった。
大発見!!!
これは確かにお宝です。
おかめ笹という笹の一種でつくるカゴです。
なーんだ、よくある蔓とかでつくるカゴでしょ〜などと思ってはいけません。
このカゴは50年以上、使えるのです。
といわれても、ほんとかな〜と思いたくなります。
でも、これが証拠。
この色の変わったのは、たぶんおばあちゃんの時代からだから、50年はたっているものとか。
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先週末、群馬県桐生市の山間部(といっても、赤木駅から車で15分ぐらいのところ)にある名久木という集落に地域調査に行ってきました。
「おはようございまーす」と、地元のみなさんが待つ地区の公民館に足を踏み入れた途端、見つけてしまった。

これは確かにお宝です。

なーんだ、よくある蔓とかでつくるカゴでしょ〜などと思ってはいけません。
このカゴは50年以上、使えるのです。
といわれても、ほんとかな〜と思いたくなります。

この色の変わったのは、たぶんおばあちゃんの時代からだから、50年はたっているものとか。
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2007年03月15日
JIフォーラム「いい」消費者が日本の農業を救う のご案内
今年は、マーケットづくりをしっかりやろうと決意。
東京朝市を舞台に出会いをいろいろプロデュースしたいと考えています。
「新鮮でおいしい野菜を食べたいなあ」とちらっとでも思う方は、すでに「いい」消費者です。
下記のようなフォーラムのコーディネイターを務めさせていただきます。メンバーを見て、「なーんだ、内輪じゃない」と思うあなた、LJ通です。
会場で、ぜひ、お会いしましょう!
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東京朝市を舞台に出会いをいろいろプロデュースしたいと考えています。
「新鮮でおいしい野菜を食べたいなあ」とちらっとでも思う方は、すでに「いい」消費者です。
下記のようなフォーラムのコーディネイターを務めさせていただきます。メンバーを見て、「なーんだ、内輪じゃない」と思うあなた、LJ通です。
会場で、ぜひ、お会いしましょう!
第116回JIフォーラム
「いい」消費者が日本の農業を救う
〜自給率1%の東京ができること〜
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2007年03月14日
流行通信に掲載 私をピクニックに連れて行って!
年度末の山場も佳境に入りつつあります。
連日、パソコンと顔をつき合わせております。
さて、りんごちゃんネタ、2連チャン!
今、発売中の「流行通信」の「おいしいピクニックで幸せになろう!」に掲載されました。
わーい、わーい、とまた、はしゃいじゃいます。
ちょっとアクセントに欠けるのは、私が出張中で編集部からの「撮影のためのりんごを送ってぇ〜」の連絡をうまくキャッチできなかったため。なんといっても通信状態の不安定なところでうろうろしていることが多くて。
編集部の方が、入手して食べていたものを仕方なく撮影してしまったため、いつものかわいい赤いワイヤーとか、メッセージカードがありません。
でも、そんなりんごちゃんでも、「食べてみて、おいしかったので」と言ってちゃんと掲載してくださった編集部の方に感謝です。
同じページの上は六花亭のマルセイチーズ&ビスケット、左隣は有名ホテルやレストランでおなじみのノールウェー大使館員愛用の「スモークサーモンのリエット」などです。
りんごちゃん、がんばっています。
一緒に出ている「風土倶楽部」の文字も目に滲みます。
日本海側は今頃になって雪が降っていますが、東京は抜けるような青空です。陽射しが日増しに力強くなっていっているような気がします。
暖かくなったら、りんごちゃんを連れて、ピクニックに行きたいなあ。
連日、パソコンと顔をつき合わせております。

今、発売中の「流行通信」の「おいしいピクニックで幸せになろう!」に掲載されました。
わーい、わーい、とまた、はしゃいじゃいます。

編集部の方が、入手して食べていたものを仕方なく撮影してしまったため、いつものかわいい赤いワイヤーとか、メッセージカードがありません。
でも、そんなりんごちゃんでも、「食べてみて、おいしかったので」と言ってちゃんと掲載してくださった編集部の方に感謝です。
同じページの上は六花亭のマルセイチーズ&ビスケット、左隣は有名ホテルやレストランでおなじみのノールウェー大使館員愛用の「スモークサーモンのリエット」などです。
りんごちゃん、がんばっています。
一緒に出ている「風土倶楽部」の文字も目に滲みます。
日本海側は今頃になって雪が降っていますが、東京は抜けるような青空です。陽射しが日増しに力強くなっていっているような気がします。

2007年03月10日
もてちゃって、うふっ・・あ、りんごちゃんが、です
風土倶楽部オリジナル商品「りんご」がもてもてです。
表参道にあるおしゃれなお店「ブラウンライス」さんで扱っていただくことが決定しました。
わーい!わーい!と思わずはしゃいでしまいます。
なんといっても表参道。メジャーです。
若い女性がたくさんやってくるお店です。
食物繊維をりんごでしっかり摂って、からだの内からきれいになっていただければと思います。
このほかにも金沢のうつわと雑貨の素敵なお店も決定。
西国分寺にあるおなじみ「カフェスロー」さんでも置いていただくことになりました。
ほかにもお問い合わせをいただいております。
これまでも、盛岡、松本、京都などのいろいろなお店に置いていただいていますが、いずれも、コンセプトのはっきりした、スタイリッシュなお店ばかり。
どうやら、おしゃれなお店ご用達“イケテルりんご”ちゃんなのです。
りんごちゃんのすごいところは、外見だけではないところです。
扱っていただいているお店からは、「りんご」のもつ背景やストーリーがとてもいいと言っていただいています。
環境保全型の栽培方法や生産方法、生産者の市嶋さんやりんご農家さんたちの無理をしない生き方、私たちのスローなビジネスのあり方、などに共感をいただいているようです。
今日、久しぶりの友人から連絡があり、結婚式の引き出物に検討中とのことでした。
また、ショップで商品の整理をしていたら、年配の女性のお客様が、「このりんご、ほんとうにおいしいのよね」とおっしゃりながらご購入くださいました。
いつもありがとうございます!
「りんご」ちゃん、あなたの使命は自然と地域と人を結ぶこと!
そして、みなさんにおいしい!って言ってもらえること。
みなさん、かわいがってやってください。
風土倶楽部でお求めいただけます。

わーい!わーい!と思わずはしゃいでしまいます。
なんといっても表参道。メジャーです。
若い女性がたくさんやってくるお店です。
食物繊維をりんごでしっかり摂って、からだの内からきれいになっていただければと思います。
このほかにも金沢のうつわと雑貨の素敵なお店も決定。
西国分寺にあるおなじみ「カフェスロー」さんでも置いていただくことになりました。
ほかにもお問い合わせをいただいております。
これまでも、盛岡、松本、京都などのいろいろなお店に置いていただいていますが、いずれも、コンセプトのはっきりした、スタイリッシュなお店ばかり。

りんごちゃんのすごいところは、外見だけではないところです。
扱っていただいているお店からは、「りんご」のもつ背景やストーリーがとてもいいと言っていただいています。
環境保全型の栽培方法や生産方法、生産者の市嶋さんやりんご農家さんたちの無理をしない生き方、私たちのスローなビジネスのあり方、などに共感をいただいているようです。
今日、久しぶりの友人から連絡があり、結婚式の引き出物に検討中とのことでした。
また、ショップで商品の整理をしていたら、年配の女性のお客様が、「このりんご、ほんとうにおいしいのよね」とおっしゃりながらご購入くださいました。
いつもありがとうございます!
「りんご」ちゃん、あなたの使命は自然と地域と人を結ぶこと!
そして、みなさんにおいしい!って言ってもらえること。
みなさん、かわいがってやってください。
風土倶楽部でお求めいただけます。
2007年03月08日
おにぎりで始動!鳴子の米プロジェクト

でも、これはマッチ「人生のともしび」
かぎりなく哀切なムードを漂わせるお土産品です。

鳴子温泉の駅周辺のみやげ物店のある商店街は、シャッターが目立ちました。
お店に置いてある漆器は、どうみても価格からいって日本のものじゃなさそうだし、こけしもどこの店も同じようなものばかり。
どうして温泉街のみやげ物店って、こうも同じ雰囲気を醸すのかなあ。
黒川温泉とか湯布院を散歩していて迷うことが楽しくなる雰囲気というのは貴重ですね。
結城登美雄師匠の仕掛ける鳴子米プロジェクトのご披露に参加してきました。
会場はさながら「おにぎり祭」





おにぎりって、ごちそうだったのねー。

汗を流してこそ、食事はおいしくいただけますね。
と、おにぎりは楽しい、おいしい、面白いのだけれど、その背景はというと…
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2007年03月06日
相変わらずやってくれます 岩手県紫波町
怒涛の連続出張がようやく終焉を迎え、ほっとしたせいかついに高熱と胃腸炎でダウン。これってノロ?
1日寝込んだだけで回復。体力あるなあと自分で自分に感心しちゃいます。
これからは怒涛のデスクワークがぁ・・・はあ。
石川県珠洲市での半島フォーラム、鳴子の米プロジェクトのことなど、いろいろ書いておきたいことはあるものの・・・
まずは私が一番深く関わっていた岩手県紫波町の5月25〜27日に行われるイベントについて。
「環境新世紀第2章 紫波100年フォーラム すべてはこどもたちの未来のために」
すごいでしょう!このタイトル。
このイベントは、1999年から町が取り組んできた循環型まちづくりの成果や課題を町民と共有し、更なる推進を行おうというものです。
私は、2000年3月に同町で開催された「環境新世紀イベント」のプロデュースを行ったことがきっかけで循環型まちづくりのお手伝いをすることになりました。その後、NPO法人紫波みらい研究所の運営のサポートや、2003年6月に開催された「森林資源循環フォーラム 紫波の森が学校になった」のプロデュースなどで、深く関わらせてもらいました。
(同町の森林資源循環については、現代農業増刊2003年8月号「21世紀は江戸時代 開府400年 まち・むら・自然の再結合」に「資源と経済の地域循環をつくる現代の「ゆい」」を書いていますので詳細はそちらをご覧ください)
今回は、2000年のイベントを受けての7年目の再挑戦です。というわけで「環境新世紀第2章」なのです。
つまり第3章、第4章もあるわけで、これからずっと挑戦は続いていくという宣言をこめたタイトルでもあります。
25日は町内の循環施設などを中心にフィールドワークを、26日は町民との成果確認および課題の整理とこれからの取組みについて考えるフォーラム、27日は完成したばかりの星山小学校でのイベントなどを予定しています。
詳細はまたお知らせします。
ぜひ、春の岩手でご一緒に、すべての子どもたちのための未来を語り合いましょう!

完成したばかりの星山小学校。町産材を使って町の業者により建設された同町にとって2棟目の小学校。町産材と町の業者の取り合わせは、あたり前に聞こえるけれど、これがなかなかままならない。かつてはあたり前だった「循環」を実現するにはさまざまな困難が待ち受けているのです。
その辺りのことを赤裸々に語ってほしいなあ。
私はこの町で本当にたくさんのことを学ばせてもらいました。
行政の挑戦とはどういうことか。
町民と協働する大切さ
真意を理解してもらうことの難しさ
ときには間違い、ときにはうまくいく、試行錯誤の連続であること=例の「聞いたら答えがあると思うな」です
そして、楽しい仲間が増える面白さ
などなど。
でも、何事も時間がかかる。
まさに継続は力なり、です。
1日寝込んだだけで回復。体力あるなあと自分で自分に感心しちゃいます。
これからは怒涛のデスクワークがぁ・・・はあ。
石川県珠洲市での半島フォーラム、鳴子の米プロジェクトのことなど、いろいろ書いておきたいことはあるものの・・・
まずは私が一番深く関わっていた岩手県紫波町の5月25〜27日に行われるイベントについて。
「環境新世紀第2章 紫波100年フォーラム すべてはこどもたちの未来のために」
すごいでしょう!このタイトル。
このイベントは、1999年から町が取り組んできた循環型まちづくりの成果や課題を町民と共有し、更なる推進を行おうというものです。
私は、2000年3月に同町で開催された「環境新世紀イベント」のプロデュースを行ったことがきっかけで循環型まちづくりのお手伝いをすることになりました。その後、NPO法人紫波みらい研究所の運営のサポートや、2003年6月に開催された「森林資源循環フォーラム 紫波の森が学校になった」のプロデュースなどで、深く関わらせてもらいました。
(同町の森林資源循環については、現代農業増刊2003年8月号「21世紀は江戸時代 開府400年 まち・むら・自然の再結合」に「資源と経済の地域循環をつくる現代の「ゆい」」を書いていますので詳細はそちらをご覧ください)

つまり第3章、第4章もあるわけで、これからずっと挑戦は続いていくという宣言をこめたタイトルでもあります。
25日は町内の循環施設などを中心にフィールドワークを、26日は町民との成果確認および課題の整理とこれからの取組みについて考えるフォーラム、27日は完成したばかりの星山小学校でのイベントなどを予定しています。
詳細はまたお知らせします。
ぜひ、春の岩手でご一緒に、すべての子どもたちのための未来を語り合いましょう!


その辺りのことを赤裸々に語ってほしいなあ。
私はこの町で本当にたくさんのことを学ばせてもらいました。
行政の挑戦とはどういうことか。
町民と協働する大切さ
真意を理解してもらうことの難しさ
ときには間違い、ときにはうまくいく、試行錯誤の連続であること=例の「聞いたら答えがあると思うな」です
そして、楽しい仲間が増える面白さ
などなど。
でも、何事も時間がかかる。
まさに継続は力なり、です。
2007年03月02日
新商品登場! その1 真室川の「うつわの会」の作品
風土倶楽部の新商品が登場!
昨日より、山形県真室川の「うつわの会」による作品の展示販売を開始しました。
真室川では、結城登美雄師匠と時松辰夫師匠による指導のもと、町産材を暮らしに生かす器づくりが2年前から始まりました。

今回の作品は、杉の木でつくった折敷(おしき)、稲藁を巻き上げて、ウレタン塗装して漆仕上げをしたもの、梅の箸や菓子楊枝などが中心です。
素敵なカードには、
山と川、田畑の恵みを生かした料理
ブナ原生林、カツラの巨木、深い山
里山に向き合い繋がれてきた暮らし、そして深い雪
漆をはじめ地元の素材を利用した手仕事の歴史
番楽、わらべ歌…受け継がれてきた伝承文化
真室川にはたくさんの宝があります
地域の宝物を活かした
「豊かで美しい暮らし」を取り戻したい
そんな想いを抱いて器づくりに取り組んでいます
とあります。いい文章ですねぇ。
「民芸は、限りなく人間の感情を入れたもので、人間の手でなければ作れないもの。人間の誇り・生きがい・暮らしという自分のテーマを形にしたものである」とおっしゃるのが時松師匠です。
(画像は指導中の師匠)

この地で培われてきた手仕事の文化を器づくりで甦らせたいと、若い人や女性を中心に取り組んでいます。
時松師匠のチェックの目は厳しく、今回も間際までOKが出ない!とハラハラさせられましたが、どうにかお墨付きを得た作品が到着しました。
昨日、拙いディスプレイでまだ、途中ですが、一応ショップに並べてきました。
ぜひ、みなさん、お近くにいらした折にはお立ち寄りいただき、
真室川の人々の暮らしに根ざした器づくりをご覧になってください。

昨日より、山形県真室川の「うつわの会」による作品の展示販売を開始しました。
真室川では、結城登美雄師匠と時松辰夫師匠による指導のもと、町産材を暮らしに生かす器づくりが2年前から始まりました。




今回の作品は、杉の木でつくった折敷(おしき)、稲藁を巻き上げて、ウレタン塗装して漆仕上げをしたもの、梅の箸や菓子楊枝などが中心です。
素敵なカードには、
山と川、田畑の恵みを生かした料理
ブナ原生林、カツラの巨木、深い山
里山に向き合い繋がれてきた暮らし、そして深い雪
漆をはじめ地元の素材を利用した手仕事の歴史
番楽、わらべ歌…受け継がれてきた伝承文化
真室川にはたくさんの宝があります
地域の宝物を活かした
「豊かで美しい暮らし」を取り戻したい
そんな想いを抱いて器づくりに取り組んでいます
とあります。いい文章ですねぇ。

(画像は指導中の師匠)


この地で培われてきた手仕事の文化を器づくりで甦らせたいと、若い人や女性を中心に取り組んでいます。
時松師匠のチェックの目は厳しく、今回も間際までOKが出ない!とハラハラさせられましたが、どうにかお墨付きを得た作品が到着しました。

ぜひ、みなさん、お近くにいらした折にはお立ち寄りいただき、
真室川の人々の暮らしに根ざした器づくりをご覧になってください。

ラベル:器
2007年03月01日
梅と備長炭のまち その3 ついに出会った梅と備長炭
ようやく年度末2月峠を越えました。
ちょっと一息。どっと疲れが出てしまった…。
次は3月峠。はあ。
探していたすごーくおいしい梅干し発見!
梅の町だから梅干し商品は山ほどあるけれど、減塩のものが人気で添加物が入っているものが多い。塩が少なくなれば、保存のために必
要になってくるのだけれど。
私もすごくすっぱいのは苦手。でも、梅干しを食べるのに添加物はやはり・・・ということで探していました。
ここに至るまで、今回、何個梅干しを食べたかしらん。
1年分くらい食べたかも。
発見したのは恵子さんの息子さんの寺谷ゆうじさんの若い仲間たち「梅彩グループ」が開発した、塩分が少ないのに添加物はなし!という画期的なもの。
その名も「塩梅」!
いいネーミングです。
その製法の秘密は備長炭にあり!
梅を漬け込むときに備長炭を一緒に入れるという製法で、通常20%ほどある塩分を13%まで減塩に成功。
ここでも梅と備長炭の融合が!

右はハチミツ入りだけれど、やはり添加物なし!
器は10年前の私の作品でございます。
みなべらしい商品が誕生していて、聞いているだけでうれしくなっちゃいました。
栽培方法も「良い畑を後世に残したい」と除草剤を使わず、有機肥料を使っています。
後継者たちが、果敢に挑戦した梅干しはおいしくて、からだにも、自然にもいいものなのです。
風土倶楽部で販売させてもらうつもりです。
お母さんの恵子さんも負けておらず、関西の有名店で大ヒット中の本格的な梅干し作品あり。梅干しはこんな素敵な眺めのところで仕込まれています。
恵子さんも、ゆうじさんも、つくれる量は限られているので、これ以上はつくらないと決めているとか。
もっと多くつくろうとすると、ほかの人から梅干しを調達しなければならず、そうなるとまたつくり方が変わって、味まで変化してしまうそうです。
梅干しは作り手の手によって、味も色も異なるほどデリケートなものということです。
ところでこんなものあったらいいなとふと思いました。
景子さんみたいな人が喜ぶようなモノ(なんだかわかんないけれど、量販店にはなさそう)とか、
私みたいな訪問者が「探していたのぉ!」とうれしがるような「塩梅」みたいなモノ、
たとえば、
梅干しをおしゃれに入れておけるような容器や壷とか、
梅干しがむちゃくちゃおいしそーに見える小皿とか、
梅干しに合うお茶とか、それを入れる湯のみとか、
梅干し茶漬けを食べるお茶碗とか、
食卓で備長炭で焼き鳥を食べられるコンロとか、
そんなものもあったら、喜んじゃいそうです。
そして、のんびりできて、おいしいものがつまめるような場所があればいいなあ。

そうそう、梅染めもよかったです。
梅干しで染めたのかと思うほど、ステキなピンクなんだけれど、すべて梅の木で染めたものですって!
この着物は糸から染めて織り上げたもの。
やはり絹糸が一番発色がよいとか。
さぞ、手間がかかっているのでしょうねぇ。
梅の精が身にまとっていそうな美しさでした。
宿ではウバメガシでつくったスプーンというのを購入。広島県の作家さんのものでした。
このところ、気に入った木のスプーンを見るとつい買いたくなってしまいます。
一度木のスプーンを使いはじめるとステンレスはどうもいけません。
さて、さて、あのKEIKOさんたちはどんな“みなべワールド”を展開してくれるのでしょう。
楽しみにしています!
後1回つづく・・・
ちょっと一息。どっと疲れが出てしまった…。
次は3月峠。はあ。
探していたすごーくおいしい梅干し発見!
梅の町だから梅干し商品は山ほどあるけれど、減塩のものが人気で添加物が入っているものが多い。塩が少なくなれば、保存のために必

私もすごくすっぱいのは苦手。でも、梅干しを食べるのに添加物はやはり・・・ということで探していました。
ここに至るまで、今回、何個梅干しを食べたかしらん。
1年分くらい食べたかも。


いいネーミングです。
その製法の秘密は備長炭にあり!
梅を漬け込むときに備長炭を一緒に入れるという製法で、通常20%ほどある塩分を13%まで減塩に成功。
ここでも梅と備長炭の融合が!


右はハチミツ入りだけれど、やはり添加物なし!
器は10年前の私の作品でございます。
みなべらしい商品が誕生していて、聞いているだけでうれしくなっちゃいました。
栽培方法も「良い畑を後世に残したい」と除草剤を使わず、有機肥料を使っています。
後継者たちが、果敢に挑戦した梅干しはおいしくて、からだにも、自然にもいいものなのです。
風土倶楽部で販売させてもらうつもりです。

恵子さんも、ゆうじさんも、つくれる量は限られているので、これ以上はつくらないと決めているとか。
もっと多くつくろうとすると、ほかの人から梅干しを調達しなければならず、そうなるとまたつくり方が変わって、味まで変化してしまうそうです。
梅干しは作り手の手によって、味も色も異なるほどデリケートなものということです。
ところでこんなものあったらいいなとふと思いました。
景子さんみたいな人が喜ぶようなモノ(なんだかわかんないけれど、量販店にはなさそう)とか、
私みたいな訪問者が「探していたのぉ!」とうれしがるような「塩梅」みたいなモノ、
たとえば、
梅干しをおしゃれに入れておけるような容器や壷とか、
梅干しがむちゃくちゃおいしそーに見える小皿とか、
梅干しに合うお茶とか、それを入れる湯のみとか、
梅干し茶漬けを食べるお茶碗とか、
食卓で備長炭で焼き鳥を食べられるコンロとか、
そんなものもあったら、喜んじゃいそうです。
そして、のんびりできて、おいしいものがつまめるような場所があればいいなあ。

そうそう、梅染めもよかったです。
梅干しで染めたのかと思うほど、ステキなピンクなんだけれど、すべて梅の木で染めたものですって!

やはり絹糸が一番発色がよいとか。
さぞ、手間がかかっているのでしょうねぇ。
梅の精が身にまとっていそうな美しさでした。

このところ、気に入った木のスプーンを見るとつい買いたくなってしまいます。
一度木のスプーンを使いはじめるとステンレスはどうもいけません。
さて、さて、あのKEIKOさんたちはどんな“みなべワールド”を展開してくれるのでしょう。
楽しみにしています!
後1回つづく・・・