昨年、ウワサを聞いて、どんなものかと憧れていた群馬県吉岡町にある有限会社やまと花火の「ひかりなでしこ」です。
とにかくすごい人気で、昨年は入手困難ということでした。
桐の箱に納まっている花火なのです。
7本入りは1050円。なんと1本150円!

女性の花火師・斉藤公子さんの手による線香花火です。
「手漉き和紙を野山で摘んだ草花の汁で染め、一本一本心をこめて、よりあげました」
とあります。
「昔の線香花火は火花が大きかったよね」というところから、始まった花火づくりだとか。
佳い松煙をつくるには赤松の60年ものがよいとか、
江戸っ子は秋冬の花火を楽しんだとか、
なかなか面白い記事がこちらにアップされています。
ムービーもあります。でも、あまりバーチャルものを先に観たくないなあ。

こんな繊細このうえない儚さのこよりをつまんで、火を着けるシチュエーションが重要なのだ。
これに火を着ける宵は、やはり浴衣でしょ。
楚々としたこの風情に合う浴衣を選ばなくっちゃ。
冷酒を飲みながら、
いやいや、キーんと冷えたビールを片手に?
白ワインもいいなあ
蛙の鳴き声とか聞きながら?
潮騒の音もいかも!
線香花火一つで、思わずいろんなことを考えている私に、くれたKさんが、
「1年くらいよっく乾燥させてからの方がいいらしいですよ」
えー、今夏はだめなのー!?
納得できる製品にするまでに30年の月日をかけた線香花火。
1年待つぐらい…(冷蔵庫に入れたら、乾燥が早まるか?)
おまけにこよりをよれる人が、この会社には二人しかいない!
スローな花火なのでした。
ラベル:こんなあんな特産品