桜が満開のときには必ず冷たい風が吹き、一雨くるのはお約束通り。
温暖化はまだそこまでに至っていないのかと、花冷えの今宵、妙な安心感。
一雨ごとの春、一雨ごとの秋。
雨とともに新しい季節がやってきます。
昨日は、三鷹公会堂で小三治の「ちはやぶる」を聞いてきました。
「ちはやぶる」が今までで一番の出来だったとかで師匠はご機嫌で歌まで披露してくれました。
すばらしい美声です。
歌ってくれたのが、平忠度のあわれをテーマにした明治時代の唱歌。
「更くる夜半に門をたたき 我が師を訪ねし言の葉あわれ
今際の際まで持ちし箙に 残れるは花や今宵の歌…」
文武両道に秀でた武将であった忠度。
41歳で戦場に散った彼が、この歌詞にあるように箙に潜ませた最後の一首とは・・・
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