2008年07月31日

日本の「食」は安すぎる

原油高の高騰で食品をはじめ軒並み値上げされている。
原油高分を上乗せするというサーチャージが原油を多く使うハウス栽培ものの農産物にも11月から実施されるらしい。

冬にキュウリやナスやトマトがふんだんにあるほうがおかしかったんだけれど、では、これらの通年野菜が姿を隠したら、また、野菜がない!とかいって大騒ぎになるんだろうなあ。
歪んだ食と食生活を見直すために原油高も食糧争奪も、きっかけとしてはいいけれど、残念ながら、農作物は足りないからといって、すぐにできるわけではないし、作り手は高齢化している。日本の食糧の先行きには暗雲が垂れ込めている。

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山本謙治さんの「日本の「食」は安すぎる」(2008年5月刊 講談社+α新書)はまったくその通りなんだけれど、発刊のタイミングが微妙。
せっかく食料品がねあがっても、原油に吸い取られてしまって、結局、生産者の手元にはいかないのだから。

納豆も生協に100円で売るから、50円以下で商品を出して、なんて言われるそうだ。
おまけに国産大豆を求められる。

この帯にある「タブーを犯さなければ生産者は生きていけない」は間違いです。
食品偽造をしているのは製造者と流通なのだから。
それによって儲けているのも。
でも、まともなメーカーは四苦八苦している。
本文にはちゃんとそう書いてあります。
ふつうに、まともにやっていたら、儲かるなんてありえない。
どこかに負荷をかけて、はじめて大きな利益というのは生まれるものなのだ。

ただ、自給率をとにかく上げなければ!という危機感はようやく共有できつつあるから、国産の農作物にとっては追い風には違いない。
WTOが決裂したので、とりあえずホッとした農家も多いだろう。
工業製品と引き換えに市場を開いたとしても、供給国が「食糧は外には出しません!」「ほかに売ります」となったら、関税もなにも関係ない。

工業立国から農業立国への転換といっても、状況はキューバとは違いすぎるし。でも、食べ物がなくなれば、そんなことも言ってられなくなるか。。。

とにかく食べモノを安いということで選ぶ時代は終焉を迎えつつある。
量より質が問われる前に、食べ物を確保しなければならない状況が出てくるかも。
「お客さまは神さまです」なんて遠い昔に。
「大きいことはいいことだ♪」も。

20世紀に築かれた砂上の楼閣が時代の激流にどこまで耐えられるのか。
何が残るのか。

この本には、納豆を国産大豆でつくる登喜和食品の苦労も取り上げられている。日本の食の現状を価格という面から切り込んだ挑戦的な本です。グルメ情報ばかりでなく、こういう情報がもっと必要!

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2008年07月30日

納豆パワーで乗り切れるカモ!?

納豆ってすごい・・・。
今、納豆関連本に埋もれている。
ほう!とか、へぇ!とかいう情報をできるだけ頭に詰め込んで、それからそぎ落としていく、というのがいつものパターンなので時間がかかる。
が、発見の連続でもある。

まあ、原稿を書くという機会でもなければ、ものぐさの私はなかなか物事を追及しないから、神様がくださった学びのプレゼントなんだろう、といつも原稿書きの苦しみの最中に思うことにしている。

それにしても納豆はすごすぎ。
サルモネラ菌やチフス菌にも対抗できてしまうし、風邪にも効くらしいし、お肌にもよいし、肝臓にもよいし、とにかくスゴイ!
食品のスーパーマンなのだ。
すべては納豆菌がたんぱく質を食べて出すグルタミン酸の糸のなせるわざ!スパイダーマンも真っ青。
今、脅威となりつつある新型インフルエンザとの闘いはどうなんだろう。

老化防止というパワーもあるらしい。
もうちょっと早くに気づいていれば。。。
で、でも、今からでもカレイなる日々を楽に乗り切れるかもしれない。
中高年には納豆割引券を配布するとか。

それにしても梅干、醤油、酢・・・今まで「住む」の風土倶楽部のおすそ分けで取り上げてきた食品の多くは、先人たちの知恵の集積がかたちを成した大いなる遺産ばかり。機能性食品が大流行だけれど、結局、昔の人が食べ続けてきたものが一番理に適っている。研究もそれがベースになっているわけだし。

そして、そして、大豆と米の相思相愛。これがまたスゴイ!
大豆こそ、米(マイ)プリンス!なんちゃって・・・。

食品ではないけれど、最近、片品のみっちゃんたちの畑で大注目が「ししおどし」。ししおどしは、鹿威しと書く。
鹿に大豆の若芽を食べられたことから、いつもお世話になっているソラリスさんが思いついて設置してみたところ、百戦百勝!

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足跡は残るものの、一度も食べられることもなく、現在もすくすくと成長中。
鹿には「ししおどし」、のようだ。これも先人の知恵。

サルやイノシシにも、効く「おどし」があればいいんだけれど。
各地の過疎地を訪問するたびに見かける電柵が張り巡らされた田んぼや畑、檻のように網で囲った畑での作業風景が頭から離れない。
耕作放棄地が少なくなれば、改善されるのだろうか。

イノシシはせっせと食べるのが一番かも。
だって、いいもの食べている安全なお肉だから。
posted by 風土倶楽部 at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | カレイなる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月29日

納豆のヒミツに迫る

今日は府中にある登喜和食品さんを取材。

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工場の一角にあるお店。

遊作社長夫妻とは、すでに10年来の顔見知りなので久しぶりにお会いしたこともあり、風土倶楽部の近況説明ばかりしていたような変な取材になってしまった。りんごもシリアルも気に入ってもらえて、とっても嬉し!

4年ばかり前になるけれど、食話会で話してもらったこともあるし、じっくり取材をさせてもらったこともあるし、ま、よいか。
が、一応、ちゃんと水戸納豆のヒミツは聞き込んできたので、目ウロコ情報もばっちり。N副編集長さま、ご安心を。

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最後に遊作さんが数年前に開店した「厨」でお昼をご馳走になった。
以前、訪問したときには、これからここを蕎麦処にするんだと意気込んでおられた。

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内装はほとんどが手づくりとのこと。
奥様のこんな作品が和ませてくれる。
書道や陶芸の先生たちの協力もあって、楽しい雰囲気を醸している。
e-2008_0729nattou0033.jpg写真を撮ろうとしたら、照れちゃったお店のスタッフの方々。



そして、ここで出会ったのが、厨オリジナルメニューのこれ!

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から鴨汁 1050円

旨い!ほんとにおいしくて、まずはこれで目ウロコ。
特性ラー油がピリッと利いて食欲をそそる。
そして鴨の濃厚な味わいがしっかり出汁をとったスープにうまく融けこんで、そこにからむ蕎麦。
たっぷりの海苔がまたいいからみ方。
リピートしたくなる一品です。

納豆に付ける醤油やからしまでも、こだわって最高のものを無添加でつくって添付している登喜和食品さん。
その心意気でやはりちゃんとした出汁をとったスープはおいしい。
最後に蕎麦湯を足してスープとして飲んでも、当然のことながらおいしかったです。
うーん、さすが!
お店でつくっているといううどんもコシがしっかりしていて、出汁も◎。味には、普段の心意気がちゃんと出るものなんだなあ。

納豆一筋60年!よいものをつくり続ける大先輩の登喜和食品さんに学ぶこと多し、なのだ。
あ、納豆のヒミツは次号の「住む」で。お楽しみに。

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しっかり買い込んできた納豆。当分、納豆三昧!
この藁苞の藁は、先日、取材に行った飯尾さんたちの棚田の藁も使われています。いいものはつながっていくのであります。


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2008年07月27日

食のたからもの再発見プロジェクトに棚田掲載

大暑とはよく言ったもので暑さは今がピーク。
次は立秋。文字を見るだけでもほっとする。
8月7日だから、後、10日!
それまで干からびないようにしなくっちゃ。

今夜はどこかで雨が降ったようで、冷たい心地よい風が吹いていて、とても過ごしやすい。毎日がこうならいいんだけど。

先日、取材に行った丹後の棚田の記事が東京財団の「食のたからもの再発見プロジェクト」にアップされましたので、ご笑覧くださいませ。

この取材のおかげで棚田のことについて瞬間とっても詳しくなった。
宮津市世屋の棚田が食文化と地域経済の幸せな関係を証明してくれています。

片品で読み始めた「ディープ・エコノミー 生命を育む経済へ」(ビル・マッキベン著)がなかなか面白いです。まさに幸せを産む経済への転換が必要という内容。内山節先生がおっしゃっていることと同じなんだけれど、米国のジャーナリストが書いているのでアプローチの仕方が違って興味深い。ただ、翻訳がイマイチで頭にすっと入ってこないのが残念。
最後まで読めたら、あらためてご紹介します(笑)

さて、今は納豆世界に徐々にはまりつつあります。
N副編集長さまからの次回のお題なので。

私は納豆はやはり小粒に限るなあ。



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2008年07月26日

快適片品で読書三昧 「カーブボール スパイと嘘と戦争を起したペテン師」

日中はさすがに陽射しがきついけれど、木陰は涼しいし、朝晩は肌寒いほどになる快適片品で久しぶりに読書に没頭。
あまりに快適で、本日、マンション管理組合の臨時総会(理事長なんだもん…とほほ)がなければ、まだ、はまっていたかも・・・。

e-2008_0726kanzashi30098.jpgまずは行く前から読んでいた「カーブボール スパイと嘘と戦争を起したペテン師」(産経新聞社の本刊)。
007シリーズなどのスパイ映画は荒唐無稽さが楽しいわけだけれど、現実世界は遥かにフィクションを凌駕した荒唐無稽さがまかり通っていることに仰天!

ドイツ情報局に飛び込んだたった一人のウソつきなイラク人による不確かな情報が、CIAにより「イラクが大量破壊兵器を隠している」という“確かな情報”となり、戦争の大義とされ、戦争を引き起こし、今なお終息が難しい混乱が続いている過程を当事者たちへ徹底的な取材を行うことで克明に綴ったノンフィクション。著者は、ピューリッツァー賞など多数の受賞歴をもつロサンゼルス・タイムズ紙の記者ボブ・ドローギン。

情報に対する姿勢や取り扱いのあまりのいい加減さにスパイものの下手なフィクションかと錯覚してしまうほどだ。
相手が欲しがる情報をちらつかせ、ベンツを乗り回すリッチな欧米での暮らしを夢見る嘘つきイラク人をBND(ドイツ連邦情報局)はもてあまし、CIAとの歴史的な確執が情報に水をやり、芽を出させることに。そして、CIA内部のヒエラルキー(スパイもまた組織人間)、工作官と分析官の対立、お互いの思い込み、疑心暗鬼、ジェラシー、プライド、そして、フセインを何がなんでも叩き潰したいというアメリカ側の指導者たちの意思が成長させていく。

そして、ついに2003年2月にパウエル国務長官が、国連安全保障理事会で移動しつつ恐怖を撒き散らす「細菌トラック」の存在を認め、3月にイラク戦争開戦、5月にブッシュが「大量破壊兵器を発見できた」と間違った発言をする。

笑っちゃうのが「細菌トラック」。細菌を移動しながらつくり、好きなところで撒き散らすことができるとされるトラックをイラク国内でCIAは血眼になって探しまくる。が、出てくるのは種子処理施設や製氷工場だったり、移動木工所だったり。
なのに、一方では大量破壊兵器は確実にあるとされていく。

生物兵器を埋めた場所を知っているという部族長の言葉を信じて、数ヶ所掘ってみたが出てこなかった。2週間後、そこには鯉がうじゃうじゃ泳いでいて養殖場になっていた、なんてことも。

CIAには「サソリ」なんていう名前の秘密軍があって、将校たちは自分たちのニックネームを「ワニ」とか「コブラ」などと誇らしげに使っていたというまるでマンガみたいなこともあった。
高性能とされる最新翻訳ソフトは、手描きのアラビア文字にクラッシュしまくり、超多忙の翻訳官はソフトの後始末でより多忙になる。
カメラ会議にわざわざ設置された音声反応式のテレビカメラは、声を追って移動するカメラがほんの小さな咳でも動きまくるため、ハイテク自動頭痛製造機になってしまう。
まるでお笑いCIAなのだ。

そして、ものすごく意外というか、あほらしいというか、へーー!そうなの!と驚いてしまうのが、戦争前も戦争後もCIAはイラク人のスパイを一人もゲットできていなかったということ。そして、情報源の嘘つきイラク人に戦争前に一度も会ったこともなかったということ。

莫大な費用をかけた諜報活動はいったいなんなの?
本文中にある「自分たちの仮説に合わせて証拠を調整してしまう」「それは真実であるにちがいない。なぜなら自分たちが正しいことを証明してくれるから」。こんな論法で動いているというのが事実なのだ。

いやはや、世界はなんとあやふやなものなのだろう…とため息混じりに大豆畑に出てみると、みっちゃんとセトヤマさんが炎天下の中、草刈と虫取りに励んでいた。自然農法を実践中の二人にとって、人の手の力と自然の営みこそがリアル。

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そんな世界を垣間見させてもらっていることに感謝、感謝。

情報収集・分析・評価・防諜・謀略をインテリジェンスとまとめていうそうだが、バーチャルな情報がますます膨らんでいく今日このごろだからこそ、そんなものがますます必要になってくる。なんと嘘つきイラク人はネットで得た情報をしゃべっていたのだから、本末転倒もいいところ。そんな泥沼の中には絶対足を踏み入れたくないものだとつくづく思う。でも、そんなワナは戦争だけでなく、身近なところにいっぱいある。例えば、ネットにある食品の効能なんてコピー&ペーストだらけ。まったく同じ文章をみかけることもしばしば。どこが最初の情報の出所なんだか、正しい情報なんだか皆目検討もつかない。

種から芽が出て、花が咲き、実をつけるという情報でもなんでもない、事実だけの世界がいいなあ。

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三鷹農クラブ二坪畑の本日の収獲。
セトヤマ先生に「よくできている」とほめられちゃった。
水やりだけで、ほとんど何もしていないんだけど。
もちろん無農薬!



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2008年07月21日

プライスレスなご縁が広がる東京朝市

暑かった〜。
カレイなる日々には、かなりダメージが大きい。
紫外線が憎い…。

事務局スタッフの大半は30代。さすがに若い。
Keikoさんなんて、涼しい顔で歩いているし。
はあ。

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私がお客だったら、こんな暑い日には家の中で本を読むか、DVDで映画鑑賞でもしているなあ、などと考えてしまう。

ところが千客万来、次々に「あ、こんにちは!」「お久しぶり!」と顔なじみがご来店。
結局、売上の半分くらいは知り合いによるもの。
このマーケットで出会った人が大半だから、これはもうここにコミュニティができていると考えてもよいのではないだろうか。

暑い中、ちょっとそこまで来たからとか、どうしても気になった商品があるからとか、仕事の帰りだとか、みなさん、本当にありがとう!

お店って、モノだけが行きかうのではないんだなあというのを毎回実感させられる。

出店者同士の交流も得がたいものがある。毎回、車を5時間以上走らせて奈良県学園大和町から来ている農業生産法人むろう大澤農場の方が、わざわざブースを訪ねてきてくださった。ネットではちみつのことを調べていたら、ようやくここにたどり着きましたとのこと。はちみつの話をしていたら、つくっているブルーベリーの話になって、奈良市のくるみの木に提供しているとのこと。

「あれっ!先日、くるみの木を訪問したときにブルーベリージュースを飲みましたよ。。。あれは、もしや・・・」

「そうです、うちのです!」

「うちのりんごとCerealもくるみの木に置いていただいています」

「そうなんですかあ!!!」

どこかでつながっているものなんだなあ。

売上高よりも出会い高。プライスレスなご縁が広がる朝市なのだ。
暑いけど。

来月8月17日は風土倶楽部はお休みします。
ラベル:東京朝市
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2008年07月19日

山形紀行 その3 家紋は雑草の花?

美食探訪の報告が先になってしまったけれど、旅の前半はちゃんとお仕事をしておりました。

日本財団の郷土学事業の研修会で先月の姫路に続く第2弾が戸沢村で開催された。
鹿児島県トカラ列島からの再度の参加を含めて、長崎県五島列島、岩手県雫石、兵庫県加古川、東京都八王子市、秋田県北秋田市阿仁町に関わる都民、地元山形県、そして、かみえちご山里ファン倶楽部とバラエティ豊かなメンバーが勢ぞろいした。毎回、いろいろな取組みに接することができて、とても刺激的だ。役得である。

中でも私は、「すっきゃ加古川」のような地元検定の取組みにこうした研修会では初めて出会った。
先日行った明石でも、明石タコ検定が実施されていて、受験者数はかなりの数に上るということだった。
元来、お勉強が苦手な私は検定なるものにはあまり興味を感じないのだけれど、自分のレベルを知りたいという願望が強い人が多いのかなあ。食育検定とかもあるしねぇ。

知識というのは使ってなんぼのもんだし、知恵はやっているうちにしか身につかない。
すっきゃ加古川も、初級の次は?ならば中級、中級の次は?ならば上級という段階になっていて、さて、これからどーするという状況のようだ。
結局、地元学の調べてどーすんの?と同じことだと私は思う。

地元のことを知ろうとすることはいいけれど、「知ったからには。。。」という地元学の法則その3がどう機能するかが正念場になる。ということは、地元学の一歩その先へ、になんら変わりはないということに。

まあ、何でも他人任せで知ろうとしてこなかったから、こんな世の中になっちゃったんだから、少しでも知ろうと努力することはいいことです。

さて、フィールドワークでは、ちょうど山の神さまのお祭り日ということで祭礼に立ち合わせてもらった。

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ご神体は・・・とよく見ると、石のさる形のもの。
はーん、なるほど。山の神さまは女性ですもんね。
みなさん、とても神妙な面持ちの後、社を出た途端に「さあ、飲むか」
ギャップ、すごすぎ。

田んぼのフィールドワークでは、沼エビに遭遇。

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そうか、おまえたちはこんなところにいたのね。
実は3月に岩手県一ノ関市でエビもちをご馳走になった。

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茹でるとこんなに鮮やかな色に変わる。
一ノ関周辺では手に入らなくて、宮城のものということだった。
かつてはどこにでもいたのでしょうねぇ。

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おおさんしょううおのチビ助もしっかり生きていた。

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この辺りも以前は見事な棚田が繰り広げられていたところ。
今みたいに棚田が注目されるんだったら、残しておけばよかったなあ・・・と地元の方がつぶやく。
機械化による大量生産体制への転換で一番最初に捨てられたのだから、仕方がない。
時代の波というのは、どうしても押し寄せてくるのだから。
今は、また、違った波が、それも高波が押し寄せてきているから、今こそ、みんなでしっかり考えて、力を合わせて乗り越えなくっちゃ。
最近はエゴマに力を入れているのだとか。
けっこう売れているとのこと。

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正直に言うと、エゴマはちょっと苦手な私には、こんな高価な油がどのように使われているのか、逆にとても気になってしまう。

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ビオトープの田んぼの隣の沼に咲いていたオモダカの花。
かわいい。
一緒にいた地元のTさんいわく、
「うちの家紋なんだよね。でも、オモダカって田んぼの困りもんの雑草の一つなんだよ。なんで雑草が家紋なんだか。。。」

こういうのって、ご当地検定では出てこない問題だろうなあ…。

ラベル:地域調査 地元学
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2008年07月17日

小さな畑の恵み

5日間留守にしている間に、三鷹農クラブの畑の植物たちはすっかり成長していた。

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トウモロコシも、ナスも、トマトも、ちゃんと実を太らせつつあります。セトヤマ先生にもらったルッコラもすくすく育ち中。

と思ったら、今日、トウモロコシ1本を人という獣にやられちゃいました。5本しか植えてないのにねぇ。折ってコロンと転がしてあった。

みっちゃんたちは、鹿とムジナなどに苦しめられているけれど、案の定、こちらは人間です。
まあ、想定内のこととはいえ、気分よくないです。

というわけで、そこそこ育った野菜は収獲することに。
これが今夕の収獲。

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ナス1本、イタリアントマト4個、ミニトマト2個、ルッコラ、シソ、そしてなんだかわかんないマズイ葉っぱ。
トマトはトマトソースにして、クラブ員たちでスパゲッティを食べることになっている。早速食べたルッコラのおいしいこと!片品に負けてないですぞ!

我が家のゴーヤはすくすくと成長中。
でも、バジルも、カモミールも干からびちゃって、跡形もなく、土色に。。。とほほ。

ラベル:三鷹
posted by 風土倶楽部 at 22:45| Comment(2) | TrackBack(0) | 三鷹の二坪畑のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

山形紀行 その2 幸せのテーブル アルケッチャーノ

仕事で山形。それも戸沢村。ならば帰りに鶴岡に立ち寄れる!
ということで鈴木徳則師匠にアルケッチャーノを予約していただいた。

「予約がとれたわよ」の一言でなんと青森、東京、地元から6人の食にうるさい女たちが大集合。総勢7名で今をときめくイタリアン・レストラン「アルケッチャーノ」のテーブルを囲むことになった。

料理はあちこちで絶賛されているし、今回、我々7人の胃に納まった料理の一部は風土倶楽部のブログにアップしているのでそちらをどうぞ。

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とにかく意外だったのが、このなんの変哲もない店の風情だった。
ロードサイドの気軽な洋食料理屋といった雰囲気。

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店の前には滾々と水が湧いていて、開店を待っている親子連れの子どもたちがキャッキャいいながら遊んでいる。親子はTシャツ、短パン姿。
気軽にふらっと食べにきたという感じ。
実のところは日本一予約の取りにくい店の一つだから、たぶん何週間も前から予約したはず。

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通された食卓の後ろにはこんな黒板がどーんと飾られている。
今回はシェフのお任せコースで11品の料理を堪能してきたが、食べながらもこの黒板のメニューが気になって仕方がなかった。

「また、こなくっちゃね」なんて言いながら食べる食事の楽しいこと!
気の置けない仲間たちとおいしい料理をいただくって本当に幸せなことですねぇ。

そして庄内の食材を脳髄に強くインプットさせる料理の力をあらためて実感。本来の地産地消とは、このように創意工夫にあふれた、心を沸き立たせるものなのだろう。黒板にところ狭しと書き込まれたメニューに奥田シェフの心意気が現れている。

e-2008_0715hatake0115.jpg奥田シェフがめざすのは「幸せの食卓」。食事後のうるさい女たちの満足げな表情でおわかりでしょ?
その夜、宿に帰ってからも深夜まで盛り上がったのはいうまでもなし!
まさに庄内の食材とシェフの料理の融合で思い出深い一夜となった。

また、行きましょうネ。

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2008年07月16日

山形紀行 その1 これもありカモ!

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ちょっと韓国に旅しておりました。

というのはウソです。

山形県戸沢村に仕事で出向いて、そのまま、鶴岡のアルケッチャーノ、真室川、赤湯経由で白鷹で味噌仕込みと盛りだくさんの山形行脚をしちょりました。

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ここは道の駅とざわです。
いや、道の駅で、モモカミの里で、韓国文化の発信地で、交流拠点で…
韓国からの嫁の多い地域だとかで、こうなったようです。

唐突というべきか、村長の英断というべきか、迷います。

が、迷っているうちについモモカミの里に迷いこんでみれば、なかなかおいしそうなキムチなどがずらりと並んでいて、つい買ってしまいました。無添加です。

私は香港派なので、韓国スターたちのグッズには目もくれず、瞬間韓国を味わっただけで外に出たところ、オバサマたちがどっと大型バスから下車中だったのであります。

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うーん、これもありかもしれません。
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2008年07月11日

美容室の変

棚田の原稿アップ!
ルンルンで吉祥寺の美容室へ。
信頼を寄せるSさんに髪を切ってもらいながら、雑談。

「最近、地方の美容室が元気なんですよぉ」
「何、それ?」
「駅前とかじゃなくて、わざわざ離れたところに、駐車場を完備して開業するというパターンで成功しているところが目立ってきててねー」
「へぇ。どの辺りで?」
「静岡とか」
「でも、人口が少ないのにやっていけるの?」
「以前なら、東京までカットしにきていた人たちが地元のそーゆー美容室に行き始めているんですよ」
「ほーほー。なるほど」

そういえば、私も、どこか地方に移住したら、ヘアカットが困るなあって思ってた。
そのたびに吉祥寺まで来ないと、どこに行っていいかわかんないから。
美容室というのは当たり外れが大きくて、これは!という相性のよい美容師さんと出会うのがなかなか大変なのだ。

5,6年前に表参道に通っていたころ、当時、お気に入りだった某さんに
「美容師という仕事はどこでもできるから、いいわよねぇ」などと言ったら、「地方に行っても、お客がいないから、意味ないですよ」と言ってたっけ。
「そりゃ、そうだ」と納得したし。
でも、その彼も、今や奥多摩で開業している。

東京は激戦地だから、自ずと腕は磨かれる。東京で修業した人が地元に戻って、地元に東京と腕の変わらないヘアアーティストたちがいたら、女性にとっては百万の味方を得たようなもの。

これって、都市から地方への逆流現象の兆候なのでは?
ヘアスタイルが決まったら、やはりファッションでしょ。
セレクトショップなんかが近所に出来たら、ますます、東京なんて行かなくていい。
ファッションが決まったら、お出かけするところが必要で、おしゃれなレストランとかカフェ、すべてコンセプチュアルなお店だったりしたら・・・。
実際にレストランやカフェではすでにそんなお店がどんどん増えている。「りんご」ちゃんのお得意先がみんなそーゆーお店だし。

なにはともあれ地域づくりの盲点でしたねぇ。
食ばっかり注目していたけれど、「美」もこれからは大注目せねば。
食と美容もつながっているしね。

posted by 風土倶楽部 at 06:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月10日

庭で飼うはじめてのみつばち

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「庭で飼うはじめてのみつばち ホビー養蜂入門」という本が山と渓谷社から出版された。

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なんと東京はちみつクラブで3ページも割かれているのだ。
いやはや。こんなふうに掲載されちゃうと、なんか企画しないとなあ。
最近、カレイなる日々でエネルギー不足。お肌の調子もよくないし。

みつばちだけは、主宰者の気分とはウラハラにブンブン飛び回っておりまする。はちみつクラブをやってみて、一番驚かされたのは、とにかく飼ってみたい人が多いこと。

この本は楽しい養蜂紹介本になっているけれど、押さえどころはきちんとしている。
当クラブ顧問の玉川大学の中村教授の監修が光っている。
飼うなら、それなりの覚悟をしろよ、ということです。

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このチャートがよろしい。
みつばちは誰にでも飼えそうで、実はそうではない。
向き不向きがある。

最近は、この人は向いているなあ…というのがわかるようになった。
犬とか猫とかと違って、みつばちはなつかない。
かわいいけれど、一方的な片思いでお世話できるかどうか。
そう、片思いってところがいいんだよ。めんどくさくなくてさ。みたいな人の方がよろし。

みつばちを飼ってみようかなと思っている人への入門編としてお薦めします。
1890円(税込み)!けっこうお高い本なので、まずここで覚悟が試される?

で、私は飼ってみたいけれど向いてない、のよねぇ。。。

ラベル:はちみつ
posted by 風土倶楽部 at 07:37| Comment(6) | TrackBack(0) | 記事掲載 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月08日

ゆうまちゃん 銀座に進出

このところ、ゆうまちゃんネタを書いた記事「ゆうまちゃんを生んだ群馬県庁はエライ!」にアクセスがやたらと多い。
せんとくんのおかげで各地のゆるキャラにスポットライトが当たっているからだろうと思っていたら、群馬の友人から銀座に「ぐんまちゃん家」というアンテナショップがオープンしたという情報が。

実はゆうまちゃん誕生の前に群馬出身の漫画家馬場のぼるによる「ぐんまちゃん」というキャラがいた。
銀座のショップの名称からすると、どうやら先祖返りをしたらしい。
ゆうまちゃんの運命やいかに!と送られてきた情報先にアクセスしてみたら…
この辺りのことはこちらの高崎経済新聞の記事が詳しい。って、そんなことを知ってどーすんだ、ですけど。

銀座に群馬県PR拠点「ぐんまちゃん家」−前橋のちんどん屋も登場
銀座に群馬県PR拠点「ぐんまちゃん家」−どうする?「ゆうまちゃん」

ネーミングのことも出ているけれど、やっぱり「ゆうまちゃん家」でしょ。
とゆうまちゃんびいきの私はつい熱くなってしまう。
県職員によるイラストだから、好き勝手に使えるところが「ゆうまちゃん」のゆるキャラたらんとするところ。
ゆるキャラの中にだって、馬なのにチョウチョにもなってしまうキャラなんてそーないはず。

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かねてより私が切望しているゆうまちゃんのぬいぐるみストラップ、できたかなあ。

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「ご当地キャラ、大集合してほしいな」もゆうまちゃんネタで書いてます。私とゆうまちゃんの衝撃の出会いは「踊るゆうまちゃん」、でした。

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2008年07月06日

酢がつくるうどんの美味しさ

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宮津で飯尾さんに連れていってもらったうどん屋「こんびらうどん」。
この天ぷらうどん、
これだけを食べに宮津にまた行きたいと思わせるうどんと天ぷらだった。

うどんには飯尾さんの酢が使われていて、これが食感を決めるのだとか。
こしが強すぎず、もちもちとして適度な歯ごたえ。絶妙です。

ダシにも隠し味で酢が使われている。
おいしいです。

そして、天ぷらの揚げ方。
タレをかけた後もさくっとしていて、油が軽い、軽い。
つい油の配合を聞くのを忘れてしまった。

とにかく宮津に行ったら、まずは「こんぴら」です。
宮津の旨いものは、飯尾さんのブログ「酢を造るという仕事」のこちらにばっちり掲載されています。
ここを読んだら、食いしん坊なあなたなら、すぐにでも宮津に飛んで行きたくなーる・・・危険なブログです。
地元の醸造元と飲食店の必然的なつながり。
地産地消の一つの理想的な展開ですね。

今年も蒸し暑い夏が始まりました。
からだが酢を呼ぶ時期です。
お求めは風土倶楽部でどうぞ(笑)
フレッシュ・ヴァージン・ナタネ油「まごどさ」もね!
食べ方はこちらに
実店舗がなくなったので、ネットでよろしく!
posted by 風土倶楽部 at 10:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月04日

美味なる酢の生まれる棚田

京都府宮津市の飯尾醸造さんを棚田取材でカメラマンとともに再訪。
稲の生育もほどよく、久しぶりに晴れオンナの威力も発揮され、晴天の中、ベストショットをゲット!

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宮津湾を望む棚田。絶景!

つくづく思うのは地域に飯尾さんのような筋の通ったものづくりを行うメーカーがあることの重要性だ。
創業は明治26年。昭和39年以来、祖父の代から、棚田で無農薬栽培の米づくりを行い、その米を原料に本物の酢を作り続けている。
近年では、農家との契約栽培だけでなく、30枚の田圃で従業員総出で米づくりも行っている。

棚田で米づくりを続ける理由は、近隣の田圃を気にせず無農薬栽培ができること、きれいな水を得ることができること、と明快。すべては最高品質の酢をつくることが目的。それが景観の維持、自然環境の保全、農家の生計へとつながる。まさにこれこそ真っ当な生産活動といえる。

e-DSCF8134.jpg夜は五代目見習いの彰浩さんと飲み会。
焼酎と日本酒のお供は、もちろん紅芋酢のチェイサー。アントシアニンをたっぷり含んでいる紅芋酢を焼酎に垂らして飲んでもOK。悪い酔いしない。これは私が実証済み。と安心して、つい飲んでしまうから、酔うことは酔うのだけれど。

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この季節だけしか食べられないという若狭湾の天然とり貝や油ののった鰺の刺身、へしこのマリネ、高級珍味ばちこ、などなど、グルメな彰浩さんらしい料理のチョイスとお酒で、楽しい夜は更けていったのでした。
で、やっぱりかなりよっばらってしまった。

酔っ払いついでに宣伝。私の大のお気に入りの富士酢プレミアムは風土倶楽部で販売させていただいております。この酢を知らずして、酢の物を語らないでねー。ひっく。紅芋酢もあります。

この夜の宴会場「美優食 心」は超お薦め。宮津駅前あたりです。
もちろん、飯尾さんのお酢を使っています。



posted by 風土倶楽部 at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする