2008年12月27日

来年は中和を目標に、みなさまとよいハーモニーを奏でたいです

みなさん、仕事納めで、今頃は大掃除でしょうか。
私は、散らかりまくった書類整理と年賀状と年賀メールに取り組んでいます。
とても掃除にまで行き着けそうにありません。
すごくよい年賀イラストが見つかって、うふふ。元旦に年賀ブログで披露します。
一目みて、来年はこれだ!と思いましたね。お楽しみに〜。

さて、今年最後のブログへの書き込みにしたいと思います。
テーマは中和。

2008_1212iroiro0001.jpg 友人の桐山桂一さんから、こんな本も書いているよと言われ、手にとってみたのが「呉清源とその兄弟」
20世紀最強の棋士といわれる呉清源と、その兄2人の波乱万丈の人生を描いたノンフィクション。
碁のことはまったくわからないのになぜ読む気になったかといえば、1900年ごろから1970年ごろまでの中国と日本の激動の時代が舞台になっているから。

そう、勘のよいお方はもうおわかりですね(笑)
「ラスト、コーション」をこれを読んでから観たら、より時代の空気がつかめてよかったかも。
兄の呉炎は抗日運動から共産党員になっていくのだけれど、当時の中国で学生たちが抗日に身を投じていく過程がよくわかります。

清源氏は棋士にならなかったら、宗教家になっていたとご本人が言っています。
幼いころには「四書五経」を丸暗記し、長じてからも愛読書だったとのこと。
彼の棋譜も、盤上を宇宙ととらえ、調和を何よりも重んじ、中国で調和の同義語である「中和」こそをめざす理想としたとか。

「古代中国でもっとも尊ばれたのが「中和」。「中」というのは陰陽思想で陰陽のどちらでもない、まさに無形のものです。無形の「中」が形となるときは「和」となって現れます。「道」というのも、これは法則ですから、無形です。形に表れるときは「徳」となって表れるのです」と述べています。

なんかものすごい深いです。
囲碁の始まりは不明だけれど、中国で占星術の一法が変化・洗練されて今の形となったと言われているそうです。
三国時代の人物による棋譜が今も残っているとか。(!レッドクリフ!と反応しちゃう)
今はいろいろなゲームが全盛だけれど、歴史の中に根を下ろせるものはいくつあるのでしょうねぇ。

清源氏は中国人だけれど、棋士として食べていくために日本に来て、やがて日本に帰化。
戦前、戦中は中国人に対する偏見も多く、ずいぶん苦労されたようだけれど、一方で多くの日本人が中国との親善をめざしてサポートしつづけた。
夫人も日本人だし。
いつの時代も、冷静に物事を判断できる人々、すなわち中和を心がけることができる人々がいることが救いですね。
多くの人が「中和」をめざせば、激動の時代は訪れないわけだから、人間というのは悲しいものです。

無形が形となってあらわれるのが和。
言葉でいうとわかりにくいけれど、たとえば音楽がそうかな、なんて自分なりの解釈をしてみました。
無形の音が並べられて、空気の振動で音を楽しむものとして人の心を捉えていく。
人から人へ伝わるものも、そんなふうに心に響いて、お互いを気持ちよくするものであればいいなと思います。
ぜひ、心地よいハーモニーをご一緒に奏でてまいりましょう。

今年もまた、いろいろな方にたくさんお世話になりました。
ありがとうございました。心から感謝です。
いつもどれだけのものを私は返していけているのだろう、と思いつつも、思うばかりで至らないです。
そんないつもお騒がせの私と風土倶楽部ですが、来年もどうぞ、ご支援、ご協力、ご鞭撻(やさしくね)、激励、すべてよろしくお願いいたします。

みなさま、よいお年を!

追伸:
桐山さんの「反逆の獅子 陸軍に不戦工作を仕掛けた男 浅原健三の生涯」も、やはり日中の狭間で波乱万丈に生きた浅原健三の人生を描いたノンフィクションで、ものすごく面白いです。

「篤姫」で天障院が小松帯刀や徳川家定と碁をさしてたのかと思っていたら、今夜の総集編であれは囲碁ではなく、五並べだと判明。また、泣いちゃいました。終わっちゃって淋しい。女がカッコいいドラマでしたねぇ。

 


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2008年12月26日

山形満腹旅行 その3 納豆汁が輝くとき

早速、情報科学の冊子の希望のメールが数件届きました。
まだ、見本以外の冊子が手元に届いていないので少々お待ちください。
「幸せな日々」と書いたら、こちらも早速、「幸せ一杯なんだあ・・・」というものも。

あのですね、私、最近、平凡が一番幸せだと思うんですよ。
よいお仲間とおいしいものがたまに食べられて、
床暖房の効いた(これ必須)暖かい部屋でゆっくりできて、
ささやかな仕事があって、
そしてなによりも家族が健康でいられる、
これに尽きると。

ものすごい勢いで過ぎていく時の波間でぱっと輝く瞬間があって、たとえば、家族からのほっとする電話とか、二坪農園のブロッコリーの中をのぞいたら、ちゃんと玉が育ちつつあるのを発見したときとか、おいしい日本酒をなんでも話せる友人と飲むひとときとか、お天気のよい日のみんなでのんびり過ごす朝市とか。そんなひとときはどんなにつなぎとめようと思っても、過ぎ去っていく。カレイなる日々はだからこそ、いっそう華麗に輝くわけで・・・。

そんな輝くひとときだった山形満腹旅行その3 真打登場!納豆汁と大師講のお料理です。

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食卓一杯に並べられたお料理は大師講のお料理。12月3日に大師講様は貧乏なので小豆粥、私たちが行った13日は一生懸命大師講様が働かれたのでぼた餅が登場。ラッキー!
23日にはもっと頑張ったということでお餅が出るそうです。

大師講様など行事食について説明してくださったのは結城健太郎さん、お料理は「食べごと会」の松沢栄子さん(右)と高橋よし子さんがつくってくださいました。会場は栄子さんのお宅で一夜だけの「料亭ひら岡」でした。大工さんだったご主人がすべて手づくりされたという豪邸の一室です。

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そして、ついに登場!納豆汁。

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すりこ木で擂らないと粘りが出ないそうです。
まったりとした納豆の旨みと舌ざわりがたまりません!
具にはわらびや芋がらがふんだんに入っています。

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忘れられない味になったので新庄駅で見つけたこんなものを早速購入。
(おいおい、すりこ木でやらないと本当の旨みは出ないといわれたばかりだろうに…都会人はこれだから、まったく)

ところで最近、私、肉が食べたいという欲求がわかなくなって、アルケで豚肉を食べて以来、口にしていません。
なぜだ、なぜなんだ…カレイなる日々は謎も多いのであります。
タグ:食文化
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2008年12月25日

地元学から風土倶楽部へ ニャオン!への道

みなさま メリークリスマスです。
私はとても幸せな日々を送っています。
みなさまにもたくさん幸せがありますように。

「環境情報科学」(社団法人環境情報科学センター刊)という学術誌の今号の特集「農のある未来」の中に「地元学から風土倶楽部へ 風と土のスロー&スモールビジネス」が掲載されました。
執筆人には内藤正明先生や宇根豊さん、人見謙一郎さん、鈴木輝隆さんなど。

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こちらも、私は風土倶楽部代表取締役として邦子で書きました。
今回の内容は1年前に農文協の「農村文化運動 地元学・地域学の現在 多様な個性的展開の可能性を見る」に書いたものを手直しし、その後を付け加えたもので、こういった中にある風土倶楽部はそろそろ見納めかな。
最近はビジネス分野に突入しつつあって、「論文」が並ぶ中で語るものではなくなりつつあるというのが実感です。

ビジネスという異なる次元で出会う人、企業とのつながりは、今までの輪の中の関係性を大切にしつつも、当然ながらより現実に即したスピードある対応が求められていきます。ミッションは明確なわけですから、ビジネスとしてどう歩を進めていくのか。

理念を実現化するために、どのように貫き通すのか、どこで妥協していくのか。常に難しい決断を日々迫られています。どんなに小さなビジネスでも、日々の決断の重さは同じこと。ビジネスに小さい、大きいはないのだと痛感する毎日です。
そんなときに長年にわたって本物の食を提供しつづけているメーカーさんなどと築いてきた人間関係が心強い支えです。

青森が参入してくれるということは、そこに関わる人たちに対して責任を持つということでもあります。もちろん責任は五分五分だけど。十分重さを噛み締めています。

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地元学に関わって10年。
地元学は当事者をつくるためのもの。
今の日本の現状を見ると、トップの小見出しにあるように「すべての人に必要になってきた地元学」で、もう、何かに頼るのではなく、自らがアクションを起すしかないわけで、自分で自分の足元を見直し、固めていくことを迫られていると思います。

で、私はというと、すっかり「当事者」になっちゃったな〜。
「女の道は一本道」でございます。
このブログのタイトルも変えないと。。。「ニャオン!への道」にするかなあ。

上記の冊子は発行元から何冊か提供されるようなので、欲しい方には差し上げることができます。ご希望の方はご連絡ください。
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2008年12月24日

いかなご原料の魚醤 あかし魚笑

「住む」最新号です。
いつもながら弱いところをついてきてくださいます。
「土間」です。

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おまけに「火」付きです。
土間があって、火を使える場があって、縁側があって、板の間で、平屋で、庭には果実があって…あ、それから床暖房があって、そんな家に私は住みたい。と勝手なことを夢想妄想させてくれる「住む」です。

今回の「風土倶楽部のおすそ分け」は魚醤です。

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以前、ご紹介した明石のいかなごを原料にした「あかし魚笑」です。
風土倶楽部では、小瓶530円/150mlをこちらで販売しています。
ほんの少しなので、ご興味のある方はお早めに。

魚醤は旨みたっぷりの塩の液体だと捉えるとわかりやすいです。
いかなごの魚醤は、香りも味もやわらかくて、魚醤初心者にも使いやすいですよ。

この紙面にはテーマが違うので書いていませんが、あかし魚笑が商品化に成功した要因の一つは、仲間に日本酒の醸造元がいたからです。魚醤は最近、商品化されているものをよく見かけるようになったけれど、概ねいい値段です。原料は魚と塩だけだけれど、発酵させ、瓶詰めなどのラインをつくるためにはそれなりのスペースと投資が必要になります。そのあたりがかなり大きなポイントです。

もう一つは仲間との連携。漁業、メーカー、小売店、飲食店、それぞれの分野の仲間がうまく機能しているし、お互いに楽しみながらやっていることがこのラベルから伝わってくること、でしょうか。
これからがすごく楽しみな、一緒に育てていきたくなる魚笑なのです。

ところで今回から、こちらの名前も邦子にしました。
風土倶楽部の名刺は昨年、株式会社に変更してから、すでにこちらの名前にしています。
「くに子」に馴染んでいたこの十数年だったので妙な気分です。
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2008年12月23日

毎日がドッキドキ

不況の嵐が吹きまくっていて、超零細企業の社長としては毎日がドッキドキです。
先日、久しぶりに会合で顔を合わせた渋澤氏に「不況が心配で〜」といったら、「あの手の商品はあんまり影響受けないんじゃないの?」とのこと。
妙に鋭いところがある人なので、うーん、そうかも、なんて、ちょっと安心したりして。
でも、ぜんぜん根拠なし、ですもんね(笑)

おかげさまで2店、お取扱いただけるお店がまた増えます。
東京都練馬区と富山県魚津市です。
詳細は風土倶楽部のブログのこちらへ。

心配性の社長は、ちょっとほっ。
お得意様に「売れてますか?」と恐る恐る聞いてみたら、「動いていますよ」と言ってくださるところばかり。
ありがたいことです。
日曜日には都内のお得意様2店をお訪ねしてきました。

こう書いているとすべて順調だと思われるかも。
でも、失敗もあります。
あるカタログ通販に参加したら、ほとんど動かなくて、おまけにたまに動いたら手間ばかりかかって、卸値段設定も低すぎて、これに関しては完全に赤字。この事業を一人でやることになった直後にあった知人からのお話で、カタログ通販ビジネスなるものをよくわからずについ手を出してしまいました。
密かに売れないで〜と願っているところです。
契約切れが待ち遠しいです。

失敗からこそ学ばなければ。
みなさま、カタログ通販には気をつけましょう。
量がそこそこあるものはいいかもしれないです。
でも、限られた量のものは顔の見える、すなわち通じ合えるお店と直に取引するのが一番よいですね。
お店の店長さんやオーナーさんと直接お話ししていると、その方の考え方が即お店に反映されていることを実感します。
結局、ものをつなぐということは人と人のつながり、ということなんですね。
スロー&スモールビジネスは、そこのところをずっと大切にしていかなければ、です。
ね、S師匠!
(先日は酔っ払ってお電話し、失礼いたしました。3月のご上京を心待ちにしております)

ものを売るということは奥が深いことでございます。
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2008年12月22日

売るより出会い

二晩続けて久しぶりの二日酔い〜。
めっきり弱くなっています。
かつてはあんなに(ってどんなに?)飲めたのになあ。。。
この数年焼酎ばっかり飲んでいたのに、このところ急にまた日本酒をおいしく感じ始めています。

今年最後の東京朝市はお天気に恵まれ、そのうえ、とっても暖かくて、のんびり一日みんなで楽しんじゃいました。

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じゃーん!初の2コマ出店を実現!
たまたま出店者の中で0.5コマ希望を合わせていったら、テントに空きが出てきたのと、風土倶楽部のお仲間たちの出店希望が重なったので2コマに。

魚屋さんたちの自然酒ベースの梅酒は予約だけで完売。
だって、ほんとにおいしい大人の梅酒ですもん。
甘酒も人気でした。

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雨読晴耕村舎の看板娘かよちゃん、大利根町で無農薬でお米をつくっている谷川拓也さんの若手コンビ、久しぶりにお手伝いに来てくれた田代さん。今回、初めてボランティアの販売希望で来てくれた大学生の彩香さんという10代、20代から、60代まで、年齢層も、職業も異なる仲間が一緒にのんびり一日を楽しく過ごせるなんて、ありそうでない場になりつつあります。

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真ん中は朝市デビューの谷川さん。

物が売れてくれるとやはりうれしいけれど、それ以上にこんな場を一緒に共有していけることが何よりも楽しい。そんな雰囲気に吸い寄せられてくるお客さんと生まれる新しいつながりから、また、新しい出会いが生まれたり。小さな輪の連鎖が広がっていくような手ごたえを感じます。

富士酢プレミアムを数本だけ持っていって置いていたら、何人ものお客さんが「富士酢とどう違うの?」
さすが食に関心の高い朝市のお客さんだけあって、飯尾醸造の富士酢を知っている人、使っているが多いのにちょっとびっくり。
こうしたマーケットでは瓶ものは売るのが難しいのだけれど、持っていったものはすべて売り切れ。終わりごろにやってきたMuraさんはまたしても買えず「このためにやってきたのに」とさんざん文句を言われてしまいました。予約をしてね、って言ったのにぃ。
まごどさも相変わらず好評で完売しました。

今回から、研ぎ師の方のコマも始まりました。

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こんなお正月らしいディスプレイも。

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サンタさんたちもお立ち寄り。
サンタのかっこうをして、街を歩くという企画なんだとか。
うーん、渋谷らしいというか。

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東京朝市は通年開催だけれど、風土倶楽部は1,2月は寒いのでお休み。その代わり、新年会で盛り上がろうなんて話も出ています。
終了してからは、また、豆ちゃで盛り上がったのでした。

来年はまた、新しい仲間とたくさん出会えるといいな。




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2008年12月19日

「国産」から「岩手産」へ

毎年、この時期ってあわただしくて好きになれません。何かに追われているようで。
りんごのラベルですが、ちょうど以前「国産」で印刷したラベルがなくなったので、今期から「国産」から「岩手産」へ変えました。2006年に作成したときには「国産」でも十分だったのに、最近はお客さんから「国産ってどこ?」という問い合わせがお店に入るそうです。
裏の表示ラベルはかなり以前から、「りんご(岩手産)」としているんですけれどねぇ。

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10年以上、食と農のことに関わってきて、常に「食」が危ういですよぉ…といい続けてきて、でも、なかなか振り向いてもらえず、結局、中国ギョーザ事件とミカサフーズや肉の偽装事件などがおきたら、あっという間に国産、国産で、産地はどこ?どこ?
なんだかなあ。。。ああ、なんだか割り切れない。もやもや。

先日、ある会合で久しぶりに会った、さる環境プロジェクトのプロデューサーのUさんも、ずっと地球環境のことをテーマにやってきて、ここにきてCO2だ、温暖化だと大騒ぎになりつつあって、なんだかねぇ、と。でも、だからこそ、自分たちがリードしていかなければねとも。

2008_1218books0010.jpg昨日は、主催している知人にぜひのぞいてくれと頼まれたアトピーの人たちを対象にした食のセミナーに立ち寄りました。参加者は若い女性と幼い子ども連ればかり。

アトピーを改善するためには、油、大豆、小麦、にんじん、ごぼう、ナッツ類、酢、ぜーんぶダメらしい。
ひゃーっ!食べるものがないじゃない!!!
で、こんなものができます、とこんなものをいただきました。

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海藻のゼリー寄せ。食材の中心はひえです。
ひえっ〜〜〜!(と思わず)
だって、ひえはお高いでしょ。現地値段で300gで420円ぐらいしている。ひえ醤油なるものもあるんですねぇ。
米粉も小麦よりはいいそうです。

文明病ともいえるアトピー。なんのために働いて、なんのために食べているのか、だんだんわからなくなってきます。こちらもこちらで、なんだかねぇ。。。

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2008年12月18日

世界一あたたかい人生相談

ビッグイシューから初めての単行本ともいえる「世界一あたたかい人生相談 ホームレス人生相談&悩みに効く料理」が出ました。

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なんだ、また、レシピ集かと思ったのですが、手にとってみたら、ほんわかあたたかくて、思わず引きこまれました。
だってすごく身近な悩みに対してホームレスの人たちが実に的確に、しんみりと語りかけ、それに合わせてじわっとくる料理を枝元なほみさんがレシピとともに提供されているのですから。
今までどこにもなかった「悩みと、答えとお料理がコラボした」おいしい人生相談なのです。

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ビッグイシューは2003年5月から始まったホームレスの社会復帰支援のとても優れたプログラム。
ホームレスの人たちに街頭で雑誌を販売してもらうことで自立を支援するというもの。日本における販売のしくみは販売員がまず無料で雑誌を10冊受け取り、その売上を元手に定価300円の雑誌を1冊140円で仕入れる。1冊売れるごとに160円の収入が販売員に入ります。

販売員の平均売上は1日に25冊。これだけで4000円になります。現在650人が販売員として登録し、全国で120人の販売員が自立へ挑戦中。
今までに68人以上が自立を果たしているそうです。
イギリスで始まったこの活動が今や28カ国で発行され、広がっていることからも、このプログラムが確実に機能していることがわかります。
日本で始めるときに、出版業界からは100%失敗すると言われたこの事業ですが、今では黒字に転換しているそうです。
顧客は35歳以下の若い人が中心で、5人に一人が20代の女性。
若い人たちの方多いというのは興味深いです。
行政にも頼らず、こんな事業がまわっていく社会にちょっとほっとします。
でも、土地柄、東京は苦戦中だとか。

収入を得るということに加えて、ホームレスの人と街の人との接点がもてるということもすごく大きいと思います。
私も最初は販売員の方から直接買うのはなんとなく気恥ずかしかったけれど、今は声をかけながら買っています。
これを教えてくれたのは、三鷹で以前出していたショップのテナント仲間だったIさん。
10年以上、フェアトレードのお店を仲間と切り盛りしている方です。
そのIさんの「今日は、○○さんが駅前で販売している日なのに見かけないわ」と心配する一言に、その場では言葉にしなかったけれど、すごい刺激を受けたのです。
街というのは、こんなふうにもつながることができるんだなあと。
以来、雑誌を買わなくなって久しい私も、ビッグイシューだけは見かけると思わず手が出るようになりました。

「世界一あたたかい人生相談」は1400円。半分が販売員の方の手元に残ります。
悩みに対する答えは味わい深いものばかり。うなってしまうものもありますよ。
欲しい方で周囲に販売員を見かけないという方は、購入しておきますので私までご一報ください。

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2008年12月17日

今年最後の東京朝市 初の2コマ出店

今年最後の東京朝市・アースデイマーケットが12月20日(土)に開催されます。そう、今週末です。

風土倶楽部はなんと初の2コマ出店です。
前回のメンバーに加えて、今回は雨読晴耕村舎と大利根町で無農薬栽培の農業を行っている谷川拓也さんが参加してくれます。

雨読晴耕村舎からはバジルソース(人気の商品で直売のみになっています)、玄米餅など、谷川さんは自信作の米を出品の予定です。雨読晴耕村舎の看板娘“かよちゃん”初登場です。

魚屋さんは、前回大好評だった自然酒「ほ穂」や梅酒に加えて、有機JAS認定の味噌蔵の甘酒を出品。
茨城県のはちみつやあまーい栗も、ふたたび登場です。

とてもにぎやかになりそうです。
風土倶楽部からは、おなじみのオリジナル商品「りんご」(完売間近のつがる)、パリッとしいたけ、まごどさ、そして今回は仲間うちでリクエストが多いので富士酢プレミアムも数本のみ持参します。このお酢を知ると「なんにでもかけたくなる」という人が続出しています。御節料理にもぜひお使いください。

みなさま、暖かくしてお出かけください。


タグ:東京朝市
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2008年12月16日

山形満腹旅行 その2 やろこはちまきって?

今回一緒に行ったメンバーは、風土倶楽部のお取引先のスタッフの方たち、岩手の生産者の方、東京朝市の風土倶楽部でいつも一緒に販売してくれているやまくまさん、そして食にうるさいMuraさんで、いずれも食の勉強をしっかりしたいという方々ばかり。だから必然的に食べ続けることになったというわけです。現地でいろいろお世話をしてくださったのは、うるしセンターの田代淳さんや役場の八鍬さん、そして結城師匠のご子息でずっと真室川に関わり続けておられる結城健太郎さんでした。
田代さんの拭き漆のスプーンやお箸はとてもすてきで、東京朝市で販売させてもらっていて、私は毎日使っています。

そんな食に関心が高い面々にぜひ試食をして欲しいと田代さんが出してきたのはこれ!

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やろこはちまきのジャム&ソースです。

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やろこはちまきとは、真室川周辺に自生している夏ハゼの実のこと。
実の頭のところに段がついていて、はちまきをしているように見えることから、「男の子のはちまき」=やろこはちまきと言われているとか。

米粉のシフォンケーキやビスコッティをつくっている小野静さんの工房グレインで田代さんがサポートしながら、ただ今商品化の真っ最中。前回はまだ現物しかできていなかったけれど、私もりんごの経験やお得意先のニーズ、各地で見てきたことなどをもとに田代さんにいろいろアドバイスさせていただいたので、デザインがあがったとのことで今回、とっても楽しみにしていました。

なかなかよい感じです。
参加者のみなさんにも好評で、この勢いでアルケッチャーノでお食事の後、奥田シェフに「味見してください!」

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そうしたら、奥田シェフが「あ、やろこはちまきだ!これ、気になっていたんですよ!」と早速、味見をしてくださって、そのうえ、味の方程式まで伝授してくれました。
全員感激!
そうか…シェフの頭の中ではこんなふうに味の設計がなされているわけ、ね。

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シェフの見立てでは、天然酵母のリーンなパン(糖類、油脂類、卵、乳製品などをほとんど使わない、使っていないパンのこと)にぴったりということでした。
アルケッチャーノに登場する日も近い?!

今回もシェフのおまかせコースにしましたが、いずれも本当においしく、幸せの食卓を囲むことができました。
中でも、うっとりしたのがこれ。

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キノコのスパゲッティ。ふんだんにマッシュルームが使われていて、キノコの香りに満ちた、なんとも贅沢なふかーい味わいのスパゲッティでした。
わらさのカルパッチョ、ふぐとハーブのリゾット、ハタハタと平岡の赤ネギなどなど、今回はお魚料理が中心の展開でした。
来年4月には有楽町にお店が出るそうで、また、予約が取れない店が一つ増えるのでしょうねぇ。
私は、このお店の雰囲気がとても好きなので、また、ここで地元の新鮮な食材を使ったシェフのお料理に出会いたいです。

またしても目移りしまくりのボード。

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二度目にして気づいたこの看板「地場イタリアン」
なるほど。

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2008年12月15日

山形満腹旅行 その1 米粉の未来は明るい!らしい

先週末は、米粉の勉強と米粉麺やシフォンケーキの試食、スペシャルジャム&ソースの商品企画の検討、納豆汁の真髄と真室川「あがらしゃれ」の心を堪能、そして、今年2回目のアルケッチャーノで奥田シェフに味の設計を伝授してもらうなど、心もからだも満腹の山形旅行となりました。ひたすら食べ続けた2日間で、今日はからだが重い。。。

2008_1215yamagata0010.jpgまずは食欲に負けて新幹線の中で米沢牛の「ど真ん中」弁当につい手を出し、着いてからはそば街道で有名な新庄一帯でしっかり大皿そばに舌鼓を打った後、米粉や米粉麺の製造を行っている農業組合法人「りぞねっと」を訪問しました。

2008_1215yamagata0024.jpgちょっと強面だけど、笑うとかわいい齋藤隆幸社長によると、「すべては中国ギョーザ事件とミカサフーズのおかげです」とのこと。1年目は稼働率が50%程度でどうしたものかと頭を抱えていたそうですが、この二つの事件ですっかり流れが変わり、今ではもうこれ以上受注できないというほどのモテモテ状態なんだとか。

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日本の米、すなわちジャポニカ米は、東南アジアの米粉麺の原料となるインディカ米とは成分が異なるため食感が違い、まだ、食文化ができていない。だから、米粉麺としての販売には苦戦していたそうですが、学校給食で外国産のビーフンの代用という役割に加えて、短時間で茹で上がり、常温で6ヶ月という保存期間の長さなどの利便性もあり、急に需要が高まり、増産に次ぐ増産だということです。

りぞねっとでは、一等米を使っていて、栽培された圃場まで特定できるというトレーサビリティも実施。農家からの買取価格は15000円/表以上。粉としては小麦よりも2割程度高い設定になっているそうですが、小麦が高騰しているため、米粉の需要はこれからも高まってくるだろうとのこと。
このあたりのことは、次号の「住む」で書きたいと思います。
それまでにもう少し米のことを勉強しなくっちゃ。米は奥が深いですから。米事情に詳しい齋藤社長によると北海道の米がとても好調だそうです。かつては「猫またぎ」とまで言われていたのに。品種改良されたこともあるけれど、温暖化の影響もあるんでしょうねぇ。

りぞねっとでは、発芽玄米のビーフンも製造。給食需要で事業を軌道に乗せつつ、新しい食文化の創造も模索中。商品化のときにもっとも重視しているのは添加物を使わないこと。添付のスープも無化調に。
齋藤社長、もともとは米農家だそうですが、数字がすらすら出てきて、なかなかのビジネスマン!超零細企業の社長としては見習わねば…。
私は、米粉麺の食感が気に入っていて、これにぴたっと合うスープは何かなあと考えるのが楽しいです。

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7月に来たときにも米粉パンをご馳走してくださった小野静さん。今回は米粉100%のシフォンケーキを2種用意してくださいました。
一つはやろこはちまきのジャム(これについてはその2で)練りこみ。もう一つはプレーン。
2008_1215yamagata0151.jpgそして、みんな大好きなメロンパン。こちらは米粉20%。

どれも見事なできでした。
米粉100%でも、卵白だけでこんなにふわふわに膨らむんですねぇ。
米粉の可能性をしっかり実感させてもらいました。

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2008年12月12日

シルクのマスク

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最近、これをつけています。
シルクのピンクマスク!

肌触りがよくて、温かくて、いい気持ちです。
袋状の内側にピンクの真綿を入れます。

国産の蚕の繭からとった正真正銘の国産シルク。
ということは最高級の、でもちょっと前までは当たり前のシルクです。
なんだかねぇ。。。日本国中、地域調査をすれば養蚕の跡だらけなのに今では800軒のみなんですって!
それも数年のうちに補助金が打ち切られるので風前の灯火だそうです。

おまけにこのシルクマスクはちゃんと桑の葉を食べた蚕の繭からつくられた絹です。
蚕も最近は桑の葉だけじゃなくて、抗生物質を入れた餌を食べさせられていることが多いそうです。

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先日、京都で十四代続く織元の塩野屋さんのご当主、服部芳秀さんにお話を聞く機会がありました。

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以前から、塩野屋さんのシルクのコーヒーフィルターを使っていたし、養蚕の現状についてお話をぜひ聞きたかったのでかなり無理をして駆けつけちゃった。

みつばちのことを知れば知るほど、彼女たちは人間よりも進化していると思わせられることが多いのだけれど、蚕もそうかも。
繭の中は温度も保たれているし、老廃物は外に出し、紫外線は寄せ付けない。繭の中で細胞分裂を繰り返すわけだから、いわば繭は胎内。その環境を桑の葉だけでつくりあげる蚕ってすごい!
1つの繭からおよそ1000mのシルクが採れるそうです。

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色の薄い部分は触るとぷよぷよ。食べるとここがおいしいらしいです。でもねぇ。といわれてもねぇ。
服部さんは蚕の佃煮が商品化されているとおっしゃっていたけど。
食べられます?

成長して蛾になっても飛べないって知ってました?
人との関係があってこそ、蚕は存在し続けるのか。生物としてそんな道を選んだのか。とにかく人間とはふかーい関係の虫であることは間違いないです。

繭をゆっくり煮て、今日はセリシンを取り出して、化粧水にしてみました。さて、どんな効果が表れることやら。

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2008年12月11日

半島らしい暮らしから生まれるもの

先週、関わっている国交省・地域整備局半島振興室の事業「半島らしい暮らし・産業創生調査」の採択団体による中間報告会があり、出席してきました。

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14採択団体が取り組んでいる事業の経過報告なので、計画通りに進んでいること、壁に直面していることなど、リアルなので面白かったです。
だいたい計画通りに進んでいて、真剣に動くといろいろなものも連動してきて、なにかしら進むものなんですね。

伊豆の稲取若者会の「御石曳祭の復活」は、曳き手が見つかるかと当日までハラハラしたけれど、結局、ものすごく盛り上がり、よい一歩が踏み出せたみたいです。
結婚式の聖地・二見浦を復活させるプロジェクト、湯浅町の麹を使ったアイスクリームの商品開発、那智勝浦の町中活性化を漁具のびん玉ライトアップで取り組むなどなど、みなさん、がんばっています。

さて、この関係でまたよいものにめぐりあいました。
実は少し前にこんなものができているんだよと、この事業の担当者からもらっていたのがNPO法人桜島ミュージアムが商品開発をしている椿油でした。

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中心になって取り組んでいる中道彩さん(上の写真で発表中)とは今年の2月に一緒に鹿児島を旅したこともあり、報告会での発表をとても楽しみにしていました。

手あれの気になる季節だけれど、使ってみると椿油はさらっとしていて、匂いもほとんどなく、とてもよいです。
これに関しては、ここをご覧ください。とても素敵なホームページが出来上がりつつあります。このボトルのデザインといい、最近はかなり洗練されてきましたねぇ。

まだまだ生産数が少なくて、地元での流通が中心になっているそうです。春の東京朝市で扱ってみることにしましたので、お楽しみに!


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2008年12月10日

新局面を迎えたスロー&スモールビジネス

先週は青森に出かけていました。
りんごちゃんビジネスがついに新展開の重大局面を迎えることになりました。かねてより、一つのところでたくさんつくることをめざすのではなく、それぞれの産地で初期費用をできるだけ少なくして適正規模の生産をめざすということを目論んでいたわけです。

ついに青森のりんご農家の仲間が参戦してくれることになったのです。
ううっ!うれしい。

それも理想的なお相手です。
こういう縁組を待っていたのよん!
思えば何人の求婚者が現れ、いくつの縁談が壊れたことか…。
一番のお相手は身近なところにいたというわけ。
うーん、ありがちな結末だワ。
私の5年間におよぶ青森との関わりがベースになっているわけなんですが。

りんごちゃんが今後、より一層幸せになれるかどうか。
名づけてチーム・アップルが目指す幸せアップルファミリー計画とは?
詳細は2009年1月に持ち越しです。まだ、いくつかクリアしなければ課題があるので。

で、うれしくなって鰺ヶ沢漁港に足を伸ばしたら、ハタハタ漁の最盛期で大量水揚げの現場に遭遇。

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地元の人はみんな、箱買いしていきます。1箱1000円。


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2008年12月09日

平均寿命34歳の現実…

雑誌を買わなくなって久しいです。
でも、THE BIG ISSUEはつい買ってしまう。
300円という値段もだけれど、34ページという薄さも手ごろ。
そして、なによりも内容が濃い。

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今月号のスペシャルインタビューはミックジャガー。
それはさておき、ジンバブエの女性活動家のインタビューに衝撃を受けました。

平均寿命が女性は34歳、男性は37歳!
インタビューを受けているジェニさんは46歳で
「同じ年頃の人間はあまりいませんね」という。
かつてアフリカで有数の農業国だったジンバブエが暴力の国に変貌し、悲惨な現実が着実に進行していることをこの平均寿命が物語る。
そこで非暴力の抗議運動を続けている人々が同時代に生きている。
「私たちは次の世代に、過酷な状況に対して人は非暴力で闘うことができるのだということを示しているのです」
ものすごい勇気だと思います。

枝元なほみさんの連載「スローシンプルフード」のエッセイにほろり。
「これを書いている2008年11月半ばの今、政府はみんなにお金をくれると言っている。……人がお金を使うだけの存在だと思っている人たちに、明日の希望を託すことはできない、と思うのだ。人とつながって分け合って初めて、生きていくための希望が、遠くにかすかにでも見えるのじゃないか、そう思う。」

THE BIG ISSUEのシステムを考えた人はすごいといつも思う。
これを手にしたときに、たくさんのつながりをもらったように思えるから。いろいろなものがいっぱい詰まっていて、お金じゃないんだな。励ましあいの稀有なシステムですね。

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2008年12月08日

気になる米 その4 蒸し炊きご飯

昨日のうずめめしについての続きです。
なぜ、冷えたご飯をおいしく食べる方法だと思ったか、です。
それは食育の元祖といわれる村井弦齋の「食道楽(くいどうらく)の献立」(ランチェ叢書 角川春樹事務所刊)に蒸し炊きという「一番腐らず、味がごく軽い」というご飯の炊き方が出ていたからです。
時は村井弦齋が40代の明治36(1903)年ごろ。日露戦争勃発時期です。

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一晩水に漬けておいたお米を蒸籠で蒸す。
蒸したら、桶にお米を入れて、煮立った湯を注いで30分ほどフタをする。
お米が湯を吸って、膨れたら、もう一度蒸籠へ入れて蒸す。
朝一度蒸して、お湯に漬けておいて、お昼に食べるだけ出して蒸す、夜は夜で食べるだけ蒸す。
要するに温かいご飯が毎度食べられるというわけ。
二度蒸しした後は、炊いただけのご飯より長く持つ。
お客さんが頻繁に来るときは、そのたびに蒸せばいい。

この手間はとにかく温かいご飯を食べるため。
当時は保温器なんてないですもんねぇ。
蒸したご飯かあ。うるち米だから、お赤飯とは違うわけで、どんな味わいになるのかなあ。
ということでうずめめしは、冷えたご飯でも温かい汁をかければ、手軽においしくいただけたんではないかなあと。
でも、その前に客人には蒸した温かいご飯を使うでしょうから、この思いつきはイマイチですね。

この本は小説というよりも、会話形式で読みきりタイプの料理談義です。
冷蔵庫も、保温器もなかったころ、どんなふうに食材を使って料理していたのかがわかります。
これが面白い!情報量満載です。

例えば、ご飯の炭炊きの項では、「炭で炊くなら、湯炊きにしないとご飯はよくできません」とある。
湯炊きとは、お釜にお湯をグラグラ煮立たせてからお米を入れるということ。
そうなんだあ…と思いながら、はて、どんな味がするんだろうと無茶苦茶好奇心をくすぐられます。

意外にもバターを多用した西洋料理の数々を紹介しているシーンも多いです。明治時代でも、今と同じように食材の使い方や料理の仕方については関心が高かったようです。
胡桃なんて、当時も海外から輸入していて、日本のものは少なくなったなんて記述があって、ほんと、面白いです。今、あらためて食材のこと、料理のことを考え、捉えなおすのに最適で、まさに晴耕雨読のお供に必携の一冊です。
岩波文庫から「食道楽」も復刻されています。

  

 
 
タグ:食育 食文化
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2008年12月07日

気になる米 その3 うずめめし

先日、再訪した島根県益田市美都町二川地区で「うずめめし」をご馳走になりました。

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鶏肉、豆腐、にんじん、大根などの具の入っただしのきいたあんかけ汁の上にご飯を乗せたもの。
頂上には海苔とわさびが乗っていました。
あんかけご飯の和風逆バージョンみたいな感じです。

島根県山間部や津和野あたりの郷土料理です。
特産品のわさびをおいしく食べるためのものとか、
かつては贅沢を隠すために具をごはんの中に隠など説はいろいろ。
お会いした年配の方によると客人が来たときに出したということです。
今では、ほとんと食べないとか。

ネットで検索してみたら、忠七(ちゅうしち)めし(埼玉)、さよりめし(岐阜)、かやくめし(大阪)、うずめめし(島根)とともに「日本五大銘飯」といわれているとあります。五大って、誰が決めるんでしょうねぇ。

私がふと思ったのは、冷えたご飯をおいしく食べるための工夫なのでは?ということ。
温かい汁をかけて食べるとほっと和みますよね。
どうしてそう思ったかというと、かつては現代のように保温しておくことができなかったからです。

…ということで次回に続く。
タグ:食文化
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どうなる、どうする日本の食シンポジウム in 東京「ひろがれ弁当の日」のご案内

一昨日は雷ゴロゴロ、気温はもわっ、で気持ち悪いお天気でしたが、昨日から急に寒いですね〜。自己管理をきちんとしないと風邪にやられそう。
今年はインフルエンザの注射をしました。最近、人ごみを避けまくっているので、菌への抵抗力が弱っているような気がして。。。

早いものでもう1月のイベントのご案内です。
「食卓の向こう側」シリーズで日本に食育旋風を巻き起こした西日本新聞の編集委員佐藤弘さんが、東京で食育の熱いイベントを企画しました。未来を担う子どもたちにこそ、味わって欲しい、知って欲しい、本当においしいお弁当とは?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

どうなる、どうする日本の食シンポジウム in 東京
「ひろがれ弁当の日」

子供が作る「弁当の日」。
自分で作る「弁当の日」。
一品持ちより「弁当の日」
そんな取り組みが広がっています。

自分で作ることで、食材を作ってくれる農家
いつも料理を作ってくれる人に感謝できるようになります。

誰かのために作れば、
できるだけ安全な食材を選びたくなります。
国産の、できれば地元の食材を選びたくなります。

「食の安全・安心」「食料自給率」の問題も
弁当の日が超えていくかもしれません。
日本の食と農をかえていくかもしれません。

たかが「弁当の日」。
されど「弁当の日」。
とても楽しい「弁当の日」。
みんなで考えてみませんか?
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2008年12月06日

森といのちの響き〜お伊勢さんとモアイの島〜 放映のお知らせ

森の再生の活動をしている友人から、こんな情報が届きました。
神社系の話は好きです。面白そうです。
フジテレビ系での放映です。
長澤まさみが女神というあたりにちょっと不安がよぎりますが。

○12月7日(日)16:05〜
○森といのちの響き〜お伊勢さんとモアイの島〜
○鎮座以来二千年「森との共生」を続け、「持続可能な社会」を実現している伊勢神宮と、「森を破壊した」イースター島の歴史を交錯させ、地球を救うひとつのメッセージを発信します。
 俳優の内藤剛志さんがナビゲーター、若手人気女優の長澤まさみさんが「森の女神」としてナレーションを担当します。また、「バカの壁」でおなじみの解剖学者の養老孟司さんが実際に「神宮の森」に足を踏み入れ、森と生物や、森と人間社会などを語ります。
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2008年12月05日

気になる米 その2 焼き米

再訪した島根県益田市美都町二川を捉えなおす作業として、半日だけ駆け足で地元の方と一緒に4人の方をお訪ねしてみました。
やはりその地で生きてこられた大先輩たちのお話は興味深いです。いずれ何かの形になっていくと思うので、それはひとまず置いて、今回、とても気になったものがこれ。

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焼き米です。
単にお米を炒っただけのものではなく、籾を流れる水に浸けて、4日目の夕方に水からあげて熱湯につけて一晩置く。
これですでに5日目!
それを蒸し器で蒸して、薪を炊いた釜で炒って、精米機でもみをはがすというとっても手の込んだもの。

棚田の一番上の水が冷たくて、育ちのよくない未熟米や、一度刈り取った後から出てきた米などを活用して、保存食やおやつにしたそうです。
一般的な食べ方は、熱湯を注いで、少し蒸らして、お茶として飲む。
塩を入れる派、砂糖を入れる派に分かれるようです。やわらかくなった米はもちろん食べることができます。玄米を手軽に食べられる面白い食べ物だと思います。

2007_0211kamogawa0069.jpg以前、千葉県鴨川で出会ったのは砂糖やあずきが混ぜられているおやつのようなものでした。かつてはどこでもつくられていたのでしょう。ネットで検索してみると大分や広島の村で商品化されているようです。

これをつくっているKさんは、このほか栃餅やわさびの醤油づけなどもつくっていて、道の駅や地元のお店に置いているほか、益田市のパンフレットなどに連絡先が出ているため、問い合わせも多く、直販だけで冬場の仕事として多忙を極めておられるそうです。材料は自生しているわさびや栃の実、米は自家製です。この収入だけで冬を過ごせるし、趣味の社交ダンスも楽しめるとのこと。まさに創造的な暮らしですねぇ。

流れる水に籾を浸しておけるのは清流の流れる美都町だからこそ。発芽させてしまうとおいしくないそうで、その辺りの加減が難しいそうです。
早速、焼き米を食してみました。

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香ばしくて、甘みがあって、けっこうはまります。
パリッとしいたけを細かくして入れてみたり、梅干しや昆布を入れてみたり、いろいろ楽しんでいます。スープに入れてもいいかも。

手間をかけてつくられたものはからだだけでなく、心にもしみいる滋養ですね。

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2008年12月02日

気になる米 その1 米粉麺の不思議なつながり

「米という字はすごいバランスを持っている。米は単なる食べ物じゃない」と先日、お聞きした講演で力説しておられたのが若杉友子さんでした。

今年は豊作らしく、各地から米を売りたいという要望が東京朝市や私のところに来ています。
米といえば、このところ話題になっているのが米粉です。
近々、米粉のヴィスコッティやシフォンケーキ、米粉麺をつくっている山形県真室川町を再訪して、製粉会社を取材するつもりです。

先週末、地域振興アドバイザーのお仕事で再訪していた島根県益田市美都町二川でも米粉麺のらーめんや冷麺をつくっています。
そこでふと、米粉麺の資料があればとお願いしたら、なんとこちらの米粉の製粉機械と真室川の機械は同じ岩国市のメーカーのものだと判明。
そのメーカーさんが用意してくださった資料によると、日本では島根県、広島県、北海道、そして山形の4ヶ所にのみ設備を納入したとあります。
4つのうちの2つに関わっているなんて、すごいご縁です。
多種にわたる日本の米の品種すべてをおいしく製粉するために5年の歳月を要したそうです。
取材がとっても楽しみになってきました。

2008_1202hanto0014.jpg因みに美都町ではゆず入り米麺を商品化しています。
前回、訪問したときには、冷麺バージョンをいただいたので、今回はらーめんバージョンを買ってみました。
さて、どんなお味がするのでしょう。かなりコテコテなパッケージです(笑)


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2008年12月01日

多摩のやさしい暮らし展終了

29日土曜日にアスタナ・ガーデンで開催された「多摩のやさしい暮らし展」が無事終了しました。
私は仕事と重なり、参加できなかったのですが、浦嶋さんが代理を務めてくれました。

10時半から1時半までだけの「たまの秋市」でしたが、“大人買い”のお客様が多かったとのことで、ほとんど現地に送ったものは完売しました。

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こういうマーケットでは、瓶ものは売れないのが通常ですが、このところちょっと驚いているのが「まごどさ」。今回も中瓶2本がすぐに売れ、小瓶もとんとん出ていったそうです。

私の非常食(今日は何もしたくない日のとっておき)である福井県池田町のハッシュド・ビーフも完売。ご年配の方たちに好評だったそうです。

パリッとしいたけも相変わらず完売。今回は若い方が中心に買ってくれたとか。この商品は毎回、異なる層の人に受けるなあ。ということは万人向き?

どの商品もみんなつくっている方たちの顔が見えてきて、商品と一緒にいるとほのぼのした気分になります。その“ほのぼの感”を買っていただく方にもお伝えしたいといつも思っています。

午後からは、たまおこしの会主催の「おいしい定例会」があり、みんなで多摩の地場産の野菜などを使った料理と、山梨のワインでおいしいひとときを↓のレストランで過ごしたようです。

多摩丘陵の緑の中にあるアスタナ・ガーデンさんの店内。

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レストランの裏には、みつばちの巣箱が置いてあるんですよ。
そう、みつばちつながりでもあるのです。
その様子は、東京はちみつクラブのみつばちプロジェクトのブログのこちらでどうぞ。
タグ:風土倶楽部
posted by 風土倶楽部 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | いいもの少しだけおすそ分け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする