2009年01月05日

井上ひさし著「ボローニャ紀行」

年賀状、年賀メールに返信いただき、ありがとうございます。
ようやく今日、関西から東京に帰着。
車窓を景色が飛んでいき、東京に近づくにつれて徐々にお仕事モードへ。

DSCF0700s.jpg さて、まずは2009年の幕開けに相応しい本のご紹介から。
井上ひさし氏のボローニャという街に対しての恋文のような紀行文です。
でも、恋をしてしまう気持ちがよくわかります。
だって、こんな街に私も住みたいから。
この街に生まれ、育ち、暮らし続けることができれば、きっと今みたいな不安たっぷりの日々ではないだろうし。

「中央政府というやつはとかく信用がならん。だからこそ、自分の住んでいるところが、自分の街がしっかりと自立しなくてはならんのだよ」
「私たちは自分の街がうまくいっているなら、それで十分、たとえ国がどうなろうと仕方がないと考えているんです」

本文に出てくるボローニャ人の威勢のよいこんな言葉の裏には、結局、自分たちでなんとかするしかない!という覚悟があるわけです。
安心の安の字も、なんか怪しい書き方しかできないリーダーをいただいた国の国民も、そろそろ目覚めるときですよね。そうか、あの方は私たちを目覚めさせるために登場したのかも!?

「過去と現在とは一本の糸のようにつながっている。現在を懸命に生きて未来を拓くには、過去に学ぶべきだ」
これがボローニャ精神といわれているものの本質だそうです。
地元学の本当の意義もここにあるはず。
2009年の今こそ、ですよねぇ。
自治のこと、モノづくりのこと、福祉のこと、文化のこと、たくさんの知恵が詰まった必読の書です。共同する、つながる、助け合う…言葉だけでない具体があります。

行ってみたいです。この目で確かめたい。
と、この本を読むと思ってしまうから、ボローニャ詣でが始まるのでしょうか。それはちょっとねぇ…で、でも、行きたい(笑)
本書の中で紹介されているボローニャについて書かれている本も読んでみたくなりました。
そうそう、ビッグイシューの原型はボローニャの新聞「大きな広場紙(ピアツツア・グランデ)」だったんですねぇ。

mixiのお仲間が紹介してくれたこの本に出会えて、よかったです。
K.Iさん、ありがとう。




ラベル:地域資源 地元学
posted by 風土倶楽部 at 17:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする