2009年01月11日

ミツバチも生きにくい世の中

今日は、玉川大学ミツバチ科学研究施設にて年に一度の「ミツバチ科学研究会」があり、ちょこっとのぞいてきました。
年々、盛会になり、昨年からは大学内のこんなりっぱなホールで開催されるようになりました。

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養蜂家が増えているのか、環境系や食系、まちづくり系の人が増えているのか、謎。
私は例の東京はちみつクラブの顧問が同研究施設の中村教授で、一応、ミツバチとハチミツの学会で注目されていることなどを押さえておくようにということで参加させてもらっています。

「左右の脳を使い分けるミツバチ」「貯蔵と蓋がけを開始する糖度の基準」「ローヤルゼリータンパクのもう一つの役割」といった「おお!学会!」みたいな内容に加えて、私が今回、聞きたかったのは研究者からの「在来種マルハナバチの利用」と「日本における蜂群崩壊症候群発生の可能性」でした。

日本でもミツバチの減少がかなりのスピードで進行しているけれど、アメリカが特にひどくて、2007年には31%だったのが、昨年は37%が逃去しちゃっているとか。死骸があるわけでもなく、群の姿が見えなくなってしまう。巣箱から消えてしまう。それを蜂群崩壊症候群(Colony Collapse Disorder)を略してCCDといいます。うーん、またしてもアメリカかあ。アーモンドや果実の受粉にミツバチを多用している農業国の一面も持つアメリカにとっては、とても大きな問題になっている。
ダニ、病原菌、ストレス、農薬など原因として考えられるのはさまざまだそうで、まだ、はっきりとした原因はわかっていない。

日本ではCCDはまだほとんどないけれど、特に懸念されるのが農薬。全体討議の話題は、昨年のカメムシ防除の農薬で全滅した地域がかなりあったということに集中。

各地の養蜂家から、農薬の使用を制限するようなことはできないかといった研究やアクションを大学側に要望する発言があいつだけれど、研究費をどうするのか。結局、誰かに要望する時代じゃない、自らが動かないとね、とやんわり押し返されていました。

人類よりも300万年も先輩のミツバチたちにとっても生き難い世の中になりつつあるみたいです。

もう一つ、とっても気になったのが、日本におけるCCDを調査するためのアンケートを養蜂関係者約2700人に配布、900人ほどのデータが集まったのだけれど、平均年齢が67才だったということ。
こちらもまたしても高齢化です。
国産のはちみつはますます希少なものになりつつあるかも。
posted by 風土倶楽部 at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする