2011年05月24日

グーグルリアルタイムで過去を振り返る

相変わらず「アレクセイと泉」の感想を書いた日記にアクセスが多い。
申し訳ないけれど、たいしたこと書いてないです。

震災から2カ月たって、再臨界すると言ったとか、言わないとかで大騒ぎしている。
ツイッターの面白いところはデータが残っていて、グーグルリアルタイムでワードを検索すると、いつごろからその話題が出てきているかが一目瞭然なのだ。
すべて残っているから、コワイともいえる。
政府も、議事録を取る人材がいなかったのなら、側近が逐次、総理と東電のやりとりをツイッターでツイートしていればよかったのにね。記録がちゃんと残りましたよ。

というわけでリアルタイムで後ろを振り返ってみると、とても興味深い。
ちなみにメルトダウンを入れてみると、11日の津波直後に原発事故のニュースが入ったとたん、メルトダウンが起こる、あるいは起こっていると言っている人もかなりいる。
「原発推進派」とされる人たちは当時、そういうことは起きていないし、これからも起きないとけっこう断言していたよねー。

一つ納得できたツイートは「今回の件、メルトダウン否定派はメルトダウンが核分裂反応を続けている状態で生じる現象と定義しているのに対して、メルトダウン肯定派は単純に高熱(今回のような余熱を含む)で炉心が溶融・損傷する状態といっているから話がかみ合わないのか」
今回の大震災は、このどっち側からみるかで状況把握が異なってくるからややこしい。

話題騒然のNHKETV特集「放射能汚染地図」も、反原発派によるものだからフィルターがかかって…といったようなことがツイートされている。
放射能の濃度の高い、低いでフィルターがかかったとか、かからないとか。そんなことはどっちでもいいこと。
文科省が高濃度の汚染地域の地名を公表しなかったことは事実。
養鶏場では、飼料が届かず、数万羽の鶏が餓死したことも事実。
(空っぽのエサ台をつついていた姿はあわれ)
今年の作付はまったくできないだけでなく、いつから作物が作れるのかさえ、今の時点でわからないことも事実。(農業をやるはずだったのに…と涙する若き後継者)
最後に多くのペットが置いてけぼりになり、たぶん餓死していくだろうことも事実。
(必死で飼い主の車を追いかけてくるワンコ。あの子は今夜どこで雨をよけているのかな?)
そして、数万人の人が故郷をあとにして、難儀な生活を強いられていることも事実。

どんなにフィルターがかかろうが、事実は事実としてそこにある。

さきほど、報道番組で元GEの原発技術者だった米国人2人が、福島原発型の脆弱さを指摘したけれど、アメリカでも取り上げられなかったし、日本では2002年の東電トラブル隠し事件のときに内部告発したけれど、当時の通産省は2年間も公表しなかったばかりか、東電に彼の名前をリークしていたと証言していた。

「日本は変わると思ったけれど、まったく変わらなかったね」

変わらないというより、変えられないのだとしたら…。
これもまた元GE社員はあちこちに出ているから、フィルターがかかって・・・とか言って終わるのかも。

なんだか毎日憂鬱な日々だ。
新聞を取らなくなって10年以上。ネットを1週間みなかったら、どうなるんだろう、と誘惑にかられる。1週間ぐらいなら、たいしたことないか。


posted by 風土倶楽部 at 00:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月09日

レミゼとともに

1989年4月、ロンドンで「レミゼラブル」を観て以来、22年が過ぎた。
そして、私が一番やりたかったこと。
娘と一緒に観劇すること。それは適わなかったけれど、19歳になった姪と一緒に観ることができた。

観ながら、もう、ずっとうるうる…。
このところ涙もろい。これはカレイなる日々の証みたいなものだから、仕方ない。

今回、どうしても見たかったのは、初演の演出が今回で終わるから。ロンドンでは、すでに新バージョンの演出になっているとか。
いやー、感激、感無量の一夜でした。
ロンドンで観たときにその場でテープを購入し、ロンドンの寒い暖房の入らないホームステイ先の部屋で毛布にくるまって何度聞いたことか。
そして、ロンドンで数回観て、東京で数回観て…22年。
未だかつてこれほど思い入れをもった芝居はない。何度観ても、素晴らしい。
久しぶりに観劇して驚いたのは、ファンが本当に多いこと。
スタンディング・オベーションが、10回ぐらい繰り返された。

姪はエポニーヌに感情移入をしていたけれど、今回、私は今まで以上にバルジャンの思い、ジャベールの思いに胸を打たれた。歳とともに観るところ、感じるところは変わるなあ。
すべてのシーンの歌い出し、メロディ、場面展開とともにさまざまな思い出も一緒に押し寄せてきて、はあ、夢の中にいるみたいだった。

ジャベールから逃げているバルジャンが、コゼットに「どうして私たちは、いつも二人なの?」と言われ、胸をつかれるシーン。そのコゼットのためにマリウスを守るためにバリケードに潜入するバルジャン。「家に帰ろう」の歌詞が胸に響く。別所バルジャンは素晴らしかったです。この歌をこんなに哀切に、暖かく歌えるなんて!

家族をコゼットに与えて去っていくバルジャン。考えてみれば、フォンテーヌ、コゼット、マリウスとバラバラな人をバルジャンが約束を守ることでつなげていく。そこに家族や人を思う心の普遍的なるものがちゃんと描かれているから、25年もの間、色あせることなく、世界中で愛されてきたのでしょうね。

そんな「愛」をすべて一瞬にしてはぎとられてしまったのが、今回の大災害の被災者の人たちなんだと思うと、ますます胸が突かれました。姪と、こんな思いも交えて、このミュージカルを22年後に観ることになるとは、思わなかったなあ。

当の姪だけれど、終わってから一杯やりながら、感想を話し合っていたら、とても楽しんでくれたみたいなんだけれど、「ところでさあ、この物語はフランス革命が舞台になっているってわかってたあ?」と聞いたら、「えー、そうなの?なんか小競り合いしているなあって思っていた〜」

おい!こらっ!予習ぐらいして来い!
というか、イマドキの子は「レミゼラブル」を読んだりしないのかしらね。
「ああ、無情」
私たちのときは、当然、みんな知っている物語だったんだけどなあ。
文豪ビクトル・ユゴーも、IT化社会の中では、ああ、無常(無情じゃなくて)なんですかね。

私の感傷をよそに、姪は「最近、料理の上手な男子が多くて困る〜」なんて言っている。
時代は確実に変化しているわね。
この子は22年後にレミゼを思い出してくれるのかなあ…。

さて、BSで放映されて録画しておいた25周年記念コンサートを観なくっちゃ。
で、また、泣いちゃうんだな、きっと。
カレイなる日々ですから。



posted by 風土倶楽部 at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月01日

オトコの涙

スーちゃんショックで3日間ほど涙目だった。
芸能人の訃報では過去最大のショックでした。ぐすっ。
女優として生きる道を選んだ彼女の「幸せな幸せな人生でした」という最後の言葉は、最後のセリフだったような気がしてならない。自分自身で書いたシナリオの。

最近、男の涙をよく目にする。
昨日は内閣府参与の小佐古東大大学院教授の涙。
なにも泣かなくても…。
「ボクの話を聞いてくれない…」と言っている小学生の子どもみたいに見えた。
専門家として冷静に話をしてくれた方が、より信頼度があがるのに。
辞任会見の全文をNHK科学文化部がいち早くブログに掲載したことに拍手!
でもって、こういう情報はツイッターからいち早く得られる。
原発に関しては、NHKが正確で冷静な情報を発信しようとがんばっているような気がする。
水野解説委員ファンだから、ひいきめかな(笑 
会見全文は問題点をきちんと整理してあったので、よいと思うけれど、こう感じたのはこの参与だけなのか?そこんとこをマスコミは突っ込んでほしい。

今朝は、フジテレビの報道2011で溝畑観光庁長官が、風評被害による会津の観光客激減などで「1年間客が来ないとダメになると思ったら負けだ」というようなことを言って泣いて、よだれを垂らしていた。そのあとも、「観光地がカラ元気でもいいから、とにかく笑顔で迎えるんだ」などと延々と精神論をぶっていた。

あのねー、風評被害は政府がつくったものでしょ。

戦争のときに皇国日本とか言って、精神論で武器もない中、多くの若者を死なせたのと同じ精神構造だ。心底、「こりゃ、ダメだ」と思った。こういう議員しか輩出できないのが日本の悲劇の一つだわね。

被災した人の涙以外は、今、流している場合じゃないでしょ。

先日、某有名女性タレントTのトークショーイベントにミツバチがらみで協力したので、会場に出向いていた。参加者は全員20代の女性。Tファンは多いようで80名の定員は、8000円という会費にもかかわらず、募集と同時に満席になったそうな。サービス精神旺盛なTさんが一人ずつと話をして、握手して、ハグしてあげたら、参加者全員目がハートマークに。

その様子をみつばち百花のみんなに
「オトコって、やっぱり究極はオンナにとって不必要なものなのか」
とレポートした。
すると、Jun先生が

「ミツバチの世界では常時は必要とされていない。人間の世界では必要なときだけにうまく作れないから常時いることになっているだけかも。そんなもんですよ、たぶん」

ですって。

かなり笑えた。

ミツバチのオス:
5,6月ごろ、よその女王蜂と交尾するためだけにオスが1割ほど生まれくる。無芸大食。なにもしない。交尾できたら即死。できなかったら、秋風が吹くころ、巣を追い出される。
これはよく聞かされる話。遺伝的な欠陥を背負って生まれてきて、巣の維持に貢献している面は忘れられがち。
命がけで巣箱を飛び立つオス蜂の凛々しさには、思わずうるっとくる。

やっぱりひっそり流す涙が美しいのよね〜ぴかぴか(新しい)


posted by 風土倶楽部 at 12:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする