2013年07月21日

観劇日記 2013年6月

お芝居を見ても、なにか残しておかないと、すぐに記憶が彼方へ〜。
なので、簡単にでも書いておこう。
ついでに映画も。

6月
まずは「グランドマスター」映画です。
ウォン・カーウァイ監督の新作。トニー・レオン主演、チャン・ツイィーが共演。ときたら、行くしかないでしょ。目にしたときから、そわそわしてしまい、ロードショーの翌日に行ってきました。なぜ香港映画(今は香港映画じゃないけど)とカンフーものに血が騒ぐのかは我ながら不明。
それぞれの流派の達人たちが日中戦争から、香港と中国が国交がなくなるときまでの激動をどう生き抜いたかという系譜のお話。宣伝の仕方が闘い合うようなイメージで展開されているので、香港映画や王監督を知らない人にとっては肩透かしになること間違いなし。
ただ、王監督の映画が好きな私にとっては至福の時間でございました猫

トニーとのカップルのときにツィイーはなぜかいつも恋が成就しない役。トニーさん相手に片思い。その切ない表情がたまらない。そう、実は恋の話なのです。王監督の作品の中の恋の切なさは、たまりません!恋する惑星、花様年華、2041…を思い出すなあ。
ツイィーの黒の毛皮のコートがすごくステキだった。
チャン・チェンの理髪店のお話を今度は映画化してほしい。チャンも、めちゃくちゃカッコイイ!

ここに描かれている中国(香港)なら、大好きなんだけどな。


金子修介監督「100年の時計」
高松琴平電気鉄道開業100年を記念して制作されたご当地映画。
この映画を観賞する映画会に参加し、終わってから、監督や出演者と飲むという機会に恵まれました。で、映画そのものよりも、強烈に印象に残ったのがミッキー・カーチス扮する画家の若かりしころを演じた近江陽一郎クンの華のある風情。映画の中よりも、実物の方が輝いていて眼福でございました。要するにイケメンなんです。
映画は、開業記念なので、電車の中で100年を追憶するというのがクライマックス。ちょっとこじつけ気味。悪くないんだけれど、やっぱり実物の近江クンですっとんじゃった。ゴメン。

「天翔ける風に」シアタークリエ。
元宝塚の朝海ひかるが主演。彩乃かなみも出演。原作が野田秀樹の「贋作 罪と罰」で、それをミュージカル化したものというのに、ものすごくそそられたので観劇。おけぴでとてもよいお席が値下げで出ていたのもご縁かと。ちゃんと「罪と罰」の原作の小説を予習。原作をどのように野田が「贋作」にして、謝珠栄がどのようにミュージカル化したのか。コムちゃんはどんなふうに演じるのか。私の好奇心をものすごくくすぐってくれた。
原作の舞台はロシアから幕末の江戸に、ラスコーリニコフは三条 英(はなぶさ)という女性に置き換えられている。江戸開成所の塾生として学んではいるものの、女性の存在など誰も認めなかった時代。向上心の持って行き場を見失い、金貸しの老婆とその妹を殺してしまう三条。三条の親友である才谷梅太郎、実は坂本竜馬。
才谷を演じる石井一孝さんのさわやかさときたら。こんな親友がいるのに、なぜ三条は思いつめて殺人事件まで起こしてしまうのか(笑 

妹(かなみちゃん)に言いよる溜水石右衛門。吉野圭吾さん、すばらしい。嫌味な役を実に魅力的に演じていました。ん?それって、いいのか?(笑 
原作には出てこない三条姉妹の父。時代に翻弄されて居場所を失くしてしまう男の悲哀がすごく伝わってきた。岸 祐二さん、覚えておきたい役者です。

ラストに服役している三条が、未来に思いを馳せているころ、才谷、すなわち坂本は暗殺され、未来を失くしてしまう。時代を切り開くためには、屍を乗り越えて強く生きていくしかないのか。

残念だったのはアンサンブルと合わせる場面で音程がかなり外れてしまっていたこと。群衆シーンは、このお芝居の重要な要素だから、もうちょっときちんと合わせて欲しかったです。
それ以外は、セットも、演出も、役者陣も、見ごたえがあり、再演したら、また、行きたいかな。

「マイフェア・レディ」大阪オリックス劇場にて2回目。
きりやん(霧矢大夢)を観ているだけで幸せなので、あまり感想にならない〜(笑 5月22日に日生で観たときは、なんと大劇場SS席のようなお席だったので、きりやんが目の前で笑ったり、泣いたり、歌ったり、踊ったりしてくれるのは私のため?と錯覚するほどのしあわせーな時間。ファンになって観るという幸せをしみじみ感じさせていただきました。

さすが大阪、すなわち地元だから、観客のノリが日生とぜんぜん違う。もちろんノリノリだから、ますます楽しくなる。一緒に行った母も、とっても楽しんでいた。
「スペインの雨」の部分が江戸っ子の「ひ」と「し」の違いが言えないところをうまく応用していたり、随所に新しい演出が加えられていて、ウワサのG2を初体験。踊り明かそうが「じっとしていられない」になっていて、多少の違和感はあったけれど、きりやんを観ているだけで、違和感はどっかにすっとんじゃった。どうしてあんなにかわいく、ステキなんだろう…(ファンの欲目?)

ヒギンズ教授に怒るシーンでは、まだオンナの機微が少し足りない気がする。しっかりしすぎちゃってる。それがきりやんの魅力だから、いいといえばいいんだけれど、もう少しオンナっぽいか弱さが出てもいいかも。
あれじゃあ、オンナの扱いがわからないヒギンズは、ますますどうしていいかわからなくなるよね(笑

日生のときは、まだまだ高温が苦しそうだったけど、オリックスでは少し出るようになっていた。これからのきりやん、楽しみだわん。シアターコクーンの「もっと泣いてよ フラッパー」に出てほしいなあ。
アンサンブルが素晴らしかったです。
4月下旬に観た帝劇の「レ・ミゼラブル」は、ロンドンを入れると10回ほど観ている中では、なぜかぜんぜん心に響かず…なぜにスタンディング・オベーション?とまで思ってしまった。映画の完成度が高すぎたから?

宝塚歌劇団花組「戦国BASARA 幸村編」
まったく観るつもりはなかったのに(だってチケット完売だったし、シアターオーブは好きじゃないし)、友人が上京してくるのに合わせて、ちょうどB席がチケット流通センターに定価で出ていたのでゲット。定価で出すなんてエライ!
これもあわてて、DVDを借りてアニメを予習。えーっ!これをミュージカルにしちゃうの?と思いつつも、かえって好奇心が刺激され、おまけにスチール写真でみるみりおの謙信様がかなりイメージに近いじゃないか…ということで、ワクワクしながら行ってきました。
が、3階B席は舞台の背景が半分くらいしか見えない!ということが席についてから判明。迫力が半減でした。でも、ヅカ生たちが、それぞれのキャラに完璧に扮していて、そのことにひたすら驚きと感動だった。彼女たちの演技力はすごい。だって、普段からオンナなのにオトコを演じているんだから。それができることがまずすごいと思う。だから、真田幸村、伊達正宗、武田信玄、上杉謙信、猿飛佐助…なれちゃうでしょ。
音楽がすごくメロディが美しかったり、耳に残ったりで、宝塚大劇場で再演されたら、たぶん行く(笑
でも、そのときには伊達正宗の春風さんはもういないと思うと、かなりさみしいけど。
花組が今、メンバーが一番充実しているかな。来月の「愛と革命の詩」にかなり期待!



posted by 風土倶楽部 at 11:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする