観はじめるとクセになるし、見なければ、足がすぐに遠のく。
宝塚のおかげで映画から、ちょっと遠のいている。
先日、BSプレミアムで昼間に放映されていた「赤いハンカチ」を仕事をしながら、横目でちょこちょこ見ていら、やたらと面白くて、画面を消すのに勇気が必要だった。
裕次郎さん、ルリ子さん、英明さん、みんな、いい味を出しているなあ。もうこの昭和な香り、たまりません! 今度、ちゃんとDVDを借りて観ようっと!
DVD「ライフ・オブ・パイ 虎と漂流した227日」
不思議な映画。
自然の美しさと、生き物たちの命の輝きを素晴らしい映像美で魅せてくれる。
我が家のREGZA40でも、十分美しかったけれど、これこそ3Dで観るべき映画。虎はCGによるものだとか。すごい技術!
アン・リー監督の作品は「ラスト・コーション」以来。
あれは傑作です。
今回も、緻密な構成で、映画としては★4つ以上だろうけれど、私の好みとしては3つ程度。
最後の保険員たちに語る話は必要だったのだろうか。
あの話があるおかげで、本当のことがわからなくなり、物語はよけいに印象づけられたわけだから、やっぱり必要?
DVD 大奥 ~永遠~ [右衛門佐・綱吉篇]
家光篇が良かったから、つい観ちゃったけど、盛り上がりにかけた内容。
まあ、原作もそうだから、仕方がないけれど。
ただ、哀しい女将軍はとてもよく表現できていたけど。
女の哀しさと、大きな責任を負わされたつらさ。そして、父親の期待。
最後はステキなラブストーリーに仕上がっていた。が、後半までがかなりつらかった。
映画にする内容なんかなあ。
男女逆転の面白さは、やはり家光篇に尽きるかも。
ドラマチックだし、逆転せざるを得ない理由も明快だから。
綱吉篇だと、結局、子どもを産むという役割から逃れられない女に将軍は無理なのか、という疑問が湧いてしまう。オトコが子どもを産めるようになる、というところまで逆転を突き詰めないとダメかも?(笑 そうなると女はオンナじゃなくなるし…ああ、ややこしい。
5月ごろ放映された天海祐希の「女信長」も、それなりに面白かったけれど、やはり設定に無理がある。
女の社会進出が進んだけれど、日本はまだまだ遅れているとIMFのラガルト専務理事にはっぱをかけられている日本。
男の権力者の姿を借りてではなく、実在の北条政子といった女性の権力者をきっちり描く日本映画や作品がそろそろ現れてもいいのでは?
そういう意味で来年の「レディベス」は、英国の女王が主人公とはいえ、今から楽しみだ。
小池修一郎が、日本初演のミュージカルとしてエリザベス女王をテーマにするという感覚は、やはり鋭いなあ。
はたして女王さま役は誰になるのか・・・。
ラベル:映画