5月下旬は、個人的にちえ祭状態。
今日のお席は、3列目センター。斜め前あたりには北川景子さんご一行。
この席のすごいことと言ったら…。

銀橋がない。
オーケストラピットがない。
すなわち舞台は、すぐそこ。3,4m先でちえさまたちが、歌い、踊ってくださる。
眼福とは、このことでございます。
客席下りなんて眼じゃない。だって、ずっと客席下りみたいなものなんだもん。
宝塚大劇場のSS席以上。
あまりの臨場感に茫然としているうちに終わっちゃった〜。
そして、ものすごく疲れた。座っているだけなのに。。。
この席をとってくれた友人に深く、深く感謝。
さて、2回目の作品は、予想通りスピード感が出てきていたし、緩急がうまくついて流れもスムーズになっていた。ただ、やはり舞台展開がひと工夫欲しい。暗転して、走り去るというのが、どうも気になる。
舞台のつくりは、今日は舞台を下から見上げるかたちになったため、宮廷の雰囲気が良く出ていると思った。
奥からセリが出てくるのだけれど、大劇場などのペガ子と違い、まあまあスムーズ。
ただ、舞台に奥行きをもたせた分、前方のスペースが狭くなっている。
ちえさまのダンスのスペースとして、ちょっと狭そうに思えた。
ちえさまは、1回目とほぼ変化なし。
若いルイから、経験を積んだルイ、そして、人間としての生き方を学んでこなかったと悩むルイ、と、ルイの変化を安定の表現力でしっかり見せていただいた。
さゆみは、メリハリが出ていた。
ゆりかは、ボーフォール公というルイとは、まったくからまず、常に独立したシーンをきちんと表現しきっていて、すごく頼もしかった。間近でみたゆりか、なかなか素敵だった。
しーらんは、かなり思い切った演技をしていて、1回目よりも、ルイの寵愛を失いたくないオンナの執念がよく伝わってきた。もうちょっと肉感的だったらなあ…なにものねだりか(笑
ラ・ヴォワザン役の夏樹れいが儲け役。やりやすい役だしね。
役が大きい割に目立たないのが、モリエール役の瀬稀ゆりと。もう少しモリエールの人間性が出るといいのになあ。説明に終始しちゃっている。
まさこさん、本当に大きいなあ。間近で見ると、ただ、ただ、「大きい・・・」
柚長が、きれいだった。今回は、冷たいお母さん役、なかなかよかった。
娘役の音程が、すべて低め。普段の宝塚の娘役が高すぎるというのもあるかも。
マリーとルイのデュエットも、低めで始まった、やはり低めで合わせていて、二人とも大変そうだった。
ふうちゃん、うまい。本当にうまい。フランソワ―ズの人間としての厚みがちゃんと表現できている。
そして、マリー・テレーズ。泣けます。りこマリーの悩みぬいた顔つき。
ルイと背中合わせに歌うナンバーの切なさ。
フランソワ―ズに悩みを打ち明けるシーン。
そして、セリフはないけれど、フランソワ―ズに託す臨終のシーン。
一番心に迫るのはマリー・テレーズ。ルイと仲良くできればよかったのに、こればかりはどうしようもない。政略結婚で来た方も地獄、政略結婚の陰で追放されたマリーも地獄、そして、心が空っぽのまま国を治めるルイのむなしさ。
ちょっと暗めのバラードでつなぐ太陽王は、じわじわと好きになっていく作品だと思う。
今回は、目の前でじっくり衣装を拝見。いつもながら見事な衣装。特に宮廷の雰囲気がよく出た色と布で、衣装を見ているだけでも楽しい。
1回目のときよりも、深く舞台に入りこめて、それぞれの心情に心を寄せることができた。
この作品の内容は、とても好き。ナンバーが似た感じのが多くて、もう少しメリハリがついたら、もっと好きになるのに。

このポスター、この作品の内容とかなりかけ離れているような気がする。
ルイは、こんなギラギラした感じじゃないんだけど…。
ちえルイさまは、なんだかとってもいい王さまに思える。ちょっとだけ女性が好きな。
でも、当時としては、子孫を残すことが大きな使命だったし、江戸時代の将軍様のことを思えば、まあ、そんなものかなとも。
1回目は、スペクタクルといったイメージが先行して、いざ、舞台を観てみたら、思っていたものと違った、どちらかといえば落ち着いた作品だったので、そのギャップにうまく合わせられなかった。事前情報というのも、いいような悪いような…。
ちえルイさまが、左手の人差し指にはめている指輪がとっても気になった。
あれ、欲しい…(笑

はあ、こんな目で見つめられたら、愛人になっちゃうよな〜(笑
ところで、今日、劇団の発表で、ついにちえさま武道館が実現することに。
チケット争奪戦かあ。
そして、いよいよ退団への道筋が見えてきた。
心の準備をしないと〜。
今日も、夢見心地にさせていただき、ちえさまに深く感謝です。
ラベル:宝塚歌劇