2014年09月25日

観劇日記 花組「エリザベート」

宝塚大劇場の前楽を観てきた。

うーん・・・みりおファンに怒られるか・・・
でも、正直に言っちゃおう。

まさかの寝落ち。
それも何度も。。。

徹夜組が出るほどの大人気公演なのに。。。と思いながらも、うとうとしてしまう私。
一路真輝の退団後の日生劇場(帝劇だったかも)、2年前のOGガラコンサートの2回のエリザベートを経て、ようやく初の宝塚版エリザベートを観ているのだよ…と自分に言い聞かせても、うとうと。
一緒に観たヅカ友たちも、寝落ちした人多し。

緊張感がないのよ。
ドキドキしないのよ。

なぜ…。

みりおトートは、美しいし、お歌は上手。
なのに、なのに・・・。
「愛と死の輪舞」からすでに朦朧としはじめ、「私だけに」「最後のダンス」も半分ぐらいしか覚えておらず、ぼんやり…

全体に地味〜、なのよ。

みっちゃんフランツはうまいけれど、マザコンフランツの感じではない、かなあ。

ゆずカレールドルフは、歌が課題。あれはない。ちょっとちやほやしすぎじゃないの?
かなり中腰で歌っているのが原因?

だいもんルキーニは、この人、トップになれると思った。みりおとでは、両雄並び立たず。だから組替え?

一花ゾフィー、大河マダム・ヴォルフは、迫力にイマイチかける。

マイティ・マデレーネ、どうしてマイティでなければいけなかった?
腕なんかムキムキ。足も。

掘り出しものは、あきら!その分、キキちゃん、影が薄かった。

らんはなエリザ。及第点だけれど、時々アニメ声になる。「長い春の果てに」のエヴァがちょこちょこ顔を出す。もうちょっと大人の女の雰囲気がほしいかな。

星組の熱さ、濃厚さになれちゃっているから、物足りないのか・・・。
このエリザに徹夜組が出る現実、みりお人気らしいけれど、正直言って、よくわからない。
そもそも宝塚版エリザベートのエリザベートには、ぜんぜん共感できないので、仕方がないかな。
時代の狂気と、エリザベートの狂気が共鳴して、レマン湖へとつながる。
なのにヅカ版は、トートとエリザベートのロマンス物語になっちゃっているから、単なるわがままお姫さまの一代記にしか思えない。でも、みんな、なぜか大好き。ヅカ友が「渡る世間は鬼ばかり」が好きなのと同じと言っていたけれど、言いえているかも。

曲は、どれも名曲なんだけどね。

それでも、みりおちゃんは、好きだけど。
今まででは、「春の雪」の清さまが、一番いいかな。



posted by 風土倶楽部 at 11:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月12日

舟橋聖一著「ある女の遠景」

昭和40年代に書かれたもの。
母よりも慕っていた叔母伊勢子が、不幸な恋愛で自死。
ところが、その後、伊勢子の不実な相手と不倫関係になってしまう姪の維子。
官能の世界にとらわれて、人生の迷路をさまよううちに、伊勢子の最後に隠された謎に行きつく。
遠い平安の世に同じように愛欲の迷路をさまよった和泉式部日記を愛読した伊勢子もまた、日記を書いていた…。

昭和40年代の風俗がところどころに取り入れられていて、そこが一番面白かった。
ウナギ屋が密会の場所になっていたり、
英国大使館周辺の新築アパートが当時のお妾さんたちの一番多いエリアだったり、
千鳥ヶ淵のホテル(たぶんフェア―モントホテル。懐かしい)が舞台になっていたり…。

それにしてもまったく生活感のない小説。
いったいみんななにをして食べているのだ?
伊勢子、維子、紋哉(議員なんだけど、なにをしているんだか)と変わった名前だらけ。

愛情ゆえなのか、愛欲ゆえなのかわからない悶々とした一人の女の日々をみると、いろいろな女の顔が見えてくる。
でもね、年をとっちゃうと、悶々したことなんて、どーでもよくなるのよね。
あれはなんだったんだろうってぐらい。まあ、そうなっちゃうと、単なるオバサンになったよい証拠でもあるけど。
和泉式部も、最後はどんなことを思ってのかしら。

舟橋聖一は男性なのに、女性の心の動きがよくわかるのね。
同時に「花の生涯」を読んでみたけれど、「奸婦にあらず」と設定が違いすぎて戸惑ってしまった。
なので、途中でギブアップ。
ただ、村山たかという人の人生が、壮絶なことには変わりない。
平和なときに悶々として自死しちゃう女、悶々として、結局、身勝手な男の都合のよい女として生きる女、混乱した幕末に命がけで男に尽くす女、
いずれの遠景も、すでに私には遠いなあ。

と、小説を読むと思うのに、宝塚の作品を観ていると、そうなのよ、そうそう、あら〜っ!そうなっちゃうの〜と、共感してしまう。この差はなんだ?
たぶんどんな男も、女性が演じることで浄化されちゃうのかも。
ロスト・グローリーのちえさまイヴァーノを決して憎めないように。
あーあ、あんなに悪く悪く考えちゃって、ばかねぇ。かわいそう…としか思えないもんね。
だって、ちえさまがカッコよすぎるから・・・。

そこかい…。

これでいいのだ。

退団後も、どこまでもお供しちゃうもんね 黒ハート

posted by 風土倶楽部 at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする