2014年10月14日

観劇日記「道化の瞳」と十月大歌舞伎夜の部

食わず嫌いだと、ものすごく損をしているかもしれない…と、誘われるとつい重い腰をあげてしまう。
そんな公演が2つ続いた。

2つとも悲しすぎる物語だった。

ひとつは、友人に誘われて行ったシアタークリエの「道化の瞳」
そもそも道化というのが、ちょっと苦手なアイテム。

で、やっぱり苦手だった…(笑

お話は、ガンで入院している少年が主役で、彼が入院している病院のスタッフと盲目の母親の心情をつづったもの。
どうして、難病なうえに、母親まで盲目という不幸を重ねる設定にするのか。
人のやさしさと、人には必ず役割があるということをテーマにしているのだけれど、悲しすぎるなあ。
ラストには、鼻をすする音が会場に満ちていたけど、私は泣けなかった。

劇中劇まで悲しすぎて、悲惨すぎて…。
どうしてこんなに人は泣きたがるのだ?

元ジェンヌのゆみ子(彩吹真央)さんと、れみちゃん(白華れみ)は、ステキだった。
ゆみ子さんは、もうすっかり女優だなあ。それも癒し系。
男役の匂いがしない。
昨年、観た「ロコへのバラード」と似たキャラクターだった。

もうひとつの公演は、10月大歌舞伎夜の部。

DSC_1569.jpg菅原伝授手習鑑
道行初音旅
鰯売恋曳網

手習鑑が、これまた悲しい。
忠義のためにわが子を主君の子供の身代わりに差出し、切られた首を父親が主君の子供だと証言するというのも。

どんなに忠義ものだといっても、子殺しはあかん。
ぜんぜん受け付けない。
おまけに首実検で、小さな子供の首が出てくる。

血なまぐさすぎる…。

悲しすぎて、泣けない!

会場は、すすり泣きが満ちていたけど。
歌舞伎通の友人によると、これは型を楽しむ演目なんだそうな。

理解不能。

まあ、江戸時代や戦国時代にはあったことだとは思うけど。
が、歌舞伎のわけがわからんところは、時代考証がめちゃめちゃなこと。

いったい何時代なんだ?
武家の女がお引きずりで着物を着ている。NHKの大河ドラマでも、なかなか出てこない着方。

最後の鰯売が面白かった。三島由紀夫作。
明るくて、ばかばかしい話で、力が抜けまくった。
歌舞伎って、本来、大衆のものだから、この程度のかるーい感じがいい。

七乃助の女形が、とーっても美しかった。
男が女をやると、どうしてあんなに色っぽいのかしら。
宝塚は、この逆なわけで…。

男役、女役、面白いなあ。
歌舞伎は、女形を観るものだね、少なくとも私にとっては。

さて、来週は、いよいよちえさまが、この歌舞伎座の舞台に上がられるのだ。
うふふ。

DSC_1567.jpg






posted by 風土倶楽部 at 10:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする