今回はB席。
で、B席で観て正解だった。
だって、グスタフ、半分寝ちゃったもん。
なんで18世紀のスウェーデンなんだ?
宝塚は、18世紀のヨーロッパの歴史を網羅しようっていうわけ?
と観ながら、疑問がふつふつ…
前半寝たから、後半は頭脳明晰になり、ラストシーンでなるほど〜と私なりに納得。
要するにかなめちゃんは、18世紀の宮廷の衣装と軍服を着たかったんだな。
だって似合うもん。
ムラの千秋楽で白い軍服を着たぐらいだから、本人に自覚あり、とみた。
かなめちゃんにしたら、きっと去年の今頃「なんで私がレットバトラーなわけ?似合わないでしょ」と思っていたかも。
「銀河英雄伝説」は好きな作品だとなにかで言ってたし、「うたかたの恋」も「ベルばら」も、すべてかなめちゃんのルックスだからこそ映えるコスチュームだった。
そもそも私は、「ハプスブルクの宝剣」のときのフランツ・シュテファンの美しさには、けっこう衝撃を受けたのだ。まあ、一番の衝撃はちえさまのエリヤーフー・ロートシルトの人物造形の深さではあったけど。
かなめちゃんのさよなら公演は、お芝居の中身だとか、なにを伝えたいのかとか、そんなことを考えちゃダメなのだ。次々に変える衣装を着たかなめちゃんをうっとりしながら、観賞するのが正しい見方。
ふりふりのブラウスと美しい上着、彼女のスタイルを引き立てる軍服の数々…
(その割には、メイクと髪形がイマイチ彼女に似合っている!と言えないところが、また、ふつふつと疑問…)
だから、かなめちゃんラブのファンにとっては、とってもうれしい公演。
ショーも、ひたすらかなめちゃんが、衣装を変え、ふわふわと銀橋に出てきて、まるでモデルのようにくるっとまわって見せたりして、去っていく・・・の繰り返し。
ちえさまの運動量の3分の1ぐらいだ。いや、5分の1か。
でも、そんなことで苛ついたり、怒ったりしてはならない。
だって、かなめちゃんはビジュアルの人なんだから。
そういうことをわかっていない人は、観に行ってはいけないのよ。
ああ、B席でよかった…。
ちえさま特装版のGOLDを予約していたので、キャトルに引き取りに行ったら、レジはかなめちゃんの写真集を購入する人で混み合っていた。ちょっとアウェイな感じだった(笑
宝塚ファンの多様性にも気付かされた興味深い公演だった。
みりおんは、歌が上手いなあ。
かなめちゃんと組む娘役はつらいよね。男らしいとか、女らしいとかではなく、ビジュアルで勝負されちゃったら、居場所がないもんね。
星組時代の「再会」「愛するには短すぎる」、そして

後で調べたら、このお話のグスタフは、ヴェルディの「仮面舞踏会」のモデル。そして、その原作のウジェヌ・スクリーブによる題名は、戯曲『グスタフ3世、または仮面舞踏会』 ヴェルディがアメリカに舞台を移して作ったのが「仮面舞踏会」。
早くそう言ってよ〜。
って、予習して行かなかった自分がいけないんだけど、劇団のサイトには、なにも出ていなかった。
ラストは、まさに仮面舞踏会が踏襲されている。
世間的にグスタフといえば、仮面舞踏会だったのかな。
私が無知なだけだったのかも。
ラベル:宝塚歌劇