かなめマリー、美しかった。
きれいな声だった。
女優だった。
ぶっちゅ!もあった。
もともと女優志向の強い人だったから、ご本人的にはようやく本領発揮、なのかな。
ごく普通のオンナにすぎないのに政略結婚でフランスの宮廷に一人送りこまれ、退屈な毎日に生きている実感を得たいがためにフェルゼンとの恋に身を焦がす有閑マダムでございました。
もう少し演技にメリハリがあった方が、役柄の輪郭がはっきりするのでは?
かなめさんファンの人たちは、いきなり女優しちゃうのって、許容範囲なんだろうか…と余計なお世話的心配(笑
ねねななちゃんのオランプは、音域が低くなったためか歌唱が安定し、存在感があって、とてもよかった。
ななちゃんは、立ち姿の美しさ(サンセット大通りでも思った)、華やかさ、演技力にくわえ、色気があるのが大きな武器だと思う。ちえさまとの濃厚なラブシーンで培われた貴重な財産だね。
特に「あ、ダメです。やめてくださいっ!」というようなシーンが妙にエロっぽい。こういうのは出そうと思っても、なかなか出せない色気だから、大切にしてね♡
フランス革命を題材にしたミュージカルは、レミゼラブルを筆頭に、スカーレットピンパーネルや二都物語などいろいろあるけれど、この「1789」は、どうも私にとってはワクワク感、ドキドキ感が乏しい作品なのだ。
なぜなんだろう。
耳に残るナンバーも多く、一場面ごとはそれなりに見応えのあるシーンになっているんだけれど…
何かが足りない。
あ〜、観た〜っ!という高揚感が湧かないのよね〜。
農民ロナンのキャラクターが、どうも明確じゃないから?
なぜオランプが彼に惹かれ、二人が恋に落ちるのか。
どうも客席は置いてけぼりをくらっているような気がする。
まあ、恋に落ちるのに理由なんかいらない、ってところでしょうかねぇ・・・
レミゼラブルのような心にひたひた押し寄せてくる登場人物たちへの共感ができないままに物語が進んでいく、ような。。。
月組バージョンと比べると・・・
全体の勢いは、月組の方があった。
月組でよくわからなかったアルトワ伯の手下3人が、もっと重要な狂言回し役になっていた。
特に坂元健児さんのラマール役が面白くて、舞台全体を引き締めていた。
登場人物たちのつなぎ役とでもいうのだろうか。
吉野アルトワ伯は、みやるりアルトワ伯よりも、冷酷な野心家というキャラクターが明確になっていた。
でも、みやちゃんは、すごくうまくやっていたと思う。
2幕の市民蜂起のところの演出がまったく変わっていた。
そして、帝劇バージョンの方が細部がわかりやすくなっていたかな・・・
ロベスピエール、ダントンが見分けがついたし(笑
デムーランがイマイチ認識できず…(バイオハザードで共演予定。梅田で再チェックだ)
フェルゼンの広瀬くんにオペラでロックオンしちゃった。背が高く、歌声がソフトでフェルゼンにぴったりだった。
ソニンのソレーヌも、迫力があって、悲しみがよく伝わってきた。
不思議なことに男の人が多いから、迫力があるというわけでもないんだなあ。
娘っこたちだけでも、あれだけの熱気が出せる宝塚は、やっぱりすごい!
本日はA席。サブセンターだったけれど、ぜんぜんOK。帝劇の1階席は見やすい。2階席のB席は最悪だけど。
徹平くんのロナンを観てみたくなっちゃったな〜。
吉野さんは、バイオハザードでゾンビ側なんだろうか、ちえさま側なんだろうか…と、ちえ友と予想。
敵側だと強そうだな〜。