2020年01月20日

映画「ジョジョ・ラビット」

ほんのり笑って、深くささって、ほろりとして、ほっとする映画です。

軍国少年というよりも、ヒトラー崇拝、ナチス好きの10歳の少年ジョジョが主役。
教育って怖い。
ヒトラーが、常に心を支配していて、心のお友達もヒトラー。
お友達ヒトラーに煽られて、ナチスの子ども対象の強化合宿みたいなのに参加したものの、やさしい心をもつジョジョは馴染めないし、どじばかり。
あげくが重症を負って、顔にブラックジャックみたいな傷を受けてしまう。

家にこもっているうちに、母の秘密を知ってしまう・・・


10歳の子供にとっての戦争とは、あんな感じの夢と現実が入り混じった世界を行ったり来たりしているようなものなのかも。
と、自分の子どものころのことを振り返ってみた。
そんな時代と年頃に出会う重大で、哀しい出来事の数々。
小さな心で受け止めながら、成長していくジョジョが健気で泣ける・・・

あんなに表情豊かにまるでジョジョが本当にいるかのように演技できるローマンくん、すごすぎます。
かわいい表情の中に、ふっとオトコの顔を見せたりもします。
天才かも

ママ役のスカーレット・ヨハンセンがとにかくステキ。
こんなにステキな女優だったのね。
ヨハンセンがあまりにも魅力的でステキなママを出現させてくれたから、感動はますます深くなります。

そして、案外重要な役を担っているのが、スティーヴン・マーチャントの大尉さん。
実は、この人物造形が秀逸。

監督で、ヒトラーもやっちゃったタイカ・ワイティティの脚本がすごいです。
絞首刑にされた人々を見て、ジョジョが「あの人たちはなにをしたの?」 
母「できることをやったのよ」
ジョジョが、なんでもやれるとしたら?(だっけ?)「ダンスをするわ」
子供たちにナイフの使い方を教えながら、大尉が念を押す「そのナイフを友人に決して使うな」

重要なメッセージがさりげない言葉の中に込められている。
見逃しそうなほどさりげなく・・・

その言葉にジョジョがどれだけあとで救われていくか。

大人が子供を育てていく、そして、子どもは大人が思うよりももっと早く成長していく
大人の愚かさをきちんと見抜き、生き抜いていくだろうジョジョに乾杯!!!

☆☆☆☆


posted by Luna at 20:29| Comment(0) | 極私的観賞日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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