2021年02月16日

兵庫県立芸術文化センター「フェードル」

さすがに配信ドラマに飽きてきました。
TBSの日曜劇場「天国と地獄」がやたらと面白くて、日本のドラマも、がんばってると大変うれしく思っております(誰目線なのだ 笑)

1年に一度くらいストレートプレイの舞台を観たくなるという病気みたいな現象に陥る。
ふと目についたのが「フェードル」という17世紀にギリシャ悲劇『ヒッポリュトス』を題材に作られたという作品。

割にギリシャ悲劇、好き・・・
今は亡き平幹二朗御大による「王女メディア」に衝撃を受けたのをふと思い出し、ついチケットをゲット。

大竹しのぶ主演というところに、かすかーにひっかかるものがあったけれど、まあ病のような観たいという衝動に目がくらみ・・・

が、その予感は的中。

これって、悲劇、なのか?
どうみても喜劇にしか思えなかった。

まあ悲劇と喜劇は表裏一体だから、そういう意味では大成功ということなんだろうけど

大竹しのぶの年齢でフェードルを演じるのは、ちょっときつすぎる
だって還暦のおばちゃんというかおばあに、ぴちぴちの義理の息子イポリットが言い寄られて、拒絶(当然よね)されたら、死にそう・・・とだだをこね・・・

そこに帰還した夫である王に、人生のすべてをフェードルに捧げてきた乳母が、イポリットがフェードルに関係を迫ったことにしてしまう。
王はその言葉を信じ、イポリットを追放すると言い出す

そんなに自分の妻が息子にとって魅力的に見えると思うものだろうか。
おばちゃんだよ

この時点で、これは喜劇で笑えばいいのかなと思って、笑ってみたけれど、会場はシーンとしている。
たまにクスクス笑いはあるけれど、無風の中のそよ風みたいなもの

物語としては、あるよね〜、こういう誤解の積み重ね
ギリシャ時代から連綿と受け継がれている行き違い、思い違いの人間関係による悲劇

ああ、フェードルが若村麻由美だったらな〜と、ないものねだりをしながら、なんとか終了まで観てました。
大竹しのぶだと集客できるから、なのでしょうか。

王女メディアの平幹二朗御大は、老人で男性だったのに、ちゃんと女に見えたし、おばちゃんやんなどと一瞬も思わなかった。
今更ながらにひらみきさんのすごさを再確認させていただきました。

びっくりしたのは、カーテンコール。
スタンディングオベーションが何度もあって・・・宝塚と同じくらいしつこい

こういうのが好きな人が多いんだな〜と思いながら、劇場を後にしました。



posted by Luna at 15:11| Comment(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする