ということで鈴木徳則師匠にアルケッチャーノを予約していただいた。
「予約がとれたわよ」の一言でなんと青森、東京、地元から6人の食にうるさい女たちが大集合。総勢7名で今をときめくイタリアン・レストラン「アルケッチャーノ」のテーブルを囲むことになった。
料理はあちこちで絶賛されているし、今回、我々7人の胃に納まった料理の一部は風土倶楽部のブログにアップしているのでそちらをどうぞ。

とにかく意外だったのが、このなんの変哲もない店の風情だった。
ロードサイドの気軽な洋食料理屋といった雰囲気。

店の前には滾々と水が湧いていて、開店を待っている親子連れの子どもたちがキャッキャいいながら遊んでいる。親子はTシャツ、短パン姿。
気軽にふらっと食べにきたという感じ。
実のところは日本一予約の取りにくい店の一つだから、たぶん何週間も前から予約したはず。

通された食卓の後ろにはこんな黒板がどーんと飾られている。
今回はシェフのお任せコースで11品の料理を堪能してきたが、食べながらもこの黒板のメニューが気になって仕方がなかった。
「また、こなくっちゃね」なんて言いながら食べる食事の楽しいこと!
気の置けない仲間たちとおいしい料理をいただくって本当に幸せなことですねぇ。
そして庄内の食材を脳髄に強くインプットさせる料理の力をあらためて実感。本来の地産地消とは、このように創意工夫にあふれた、心を沸き立たせるものなのだろう。黒板にところ狭しと書き込まれたメニューに奥田シェフの心意気が現れている。

その夜、宿に帰ってからも深夜まで盛り上がったのはいうまでもなし!
まさに庄内の食材とシェフの料理の融合で思い出深い一夜となった。
また、行きましょうネ。