2008年08月30日

北の大地から お手は宝や

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北の大地、遠軽で80年近く生きてきた人の手。

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平間正一さん。
60年以上前に馬喰だった父に払い下げられた大地を譲り受け、耕し続けてきた。耕した土の下は粘土質で決してよい条件の土壌ではない。その地でりっぱに子ども3人を育て上げた。が、農業を継ぐ人はいないという。
今は、つくった野菜を家の前で売ったり、べにや長谷川商店と在来の豆づくりをしている。

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この手は、豆問屋として54年間、北の大地の豆づくりを見てきたべにや長谷川商店の2代目長谷川清繁さん74歳の手。

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二人とも、「重い米や豆を担いできたから、指がまっすぐに伸びなくなったよ」という。
「豆のことは90%はわかったような気がするけれど、後の10%は未だにどうもわからない」という長谷川さん。
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やはり長谷川商店に頼まれて在来の豆をつくり続けている片平さん。
そして、またしても70代。
みんな何年も前から無農薬で栽培している。

今年の天候は雨が多く、先週、先々週は気温も低く、豆の生育ははかばかしくない。地面がじめじめしているためにカビが出て、病気になりつつある。こんなときに農薬を使えば、少しはくい止めることができるかもしれない。でも、一度かけたら、今までの努力が水泡に帰してしまう。

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ひまわりは、連作障害が出ないように豆と交互に栽培し、緑肥として使っている。畑の中の一本は、種が残っていたのだろうとのこと。

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「写真に撮ったら、かわいそうだね。こんなにしか育っていないんだもんね」と長谷川さん。
黄色く変色しつつある葉が痛々しい。
天気が回復して、何日か晴天が続いてくれれば…と祈るような気分だ。

でも、今日も朝から雨だった。

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この玉はカラス避け。ここも鹿やカラスの害がひどいそうだ。
そして思いとおりにならない天候。

70代の闘いが黙々と今日も続いている。

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いつまでも見送ってくださった平間さん。
たくさん、たくさん話を聞きたい…聞いておきたいと心から思った。
また、行こう。

雪手亡の花。白と黄色が混在している。

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紅しぼりの花。

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開拓団が持参した豆が生き残る北海道の在来豆の表情は多彩だ。

そして、「おとう」たちがつくるその豆たちを守って、食べ続けていこうという「おかん」たちがいる。
posted by 風土倶楽部 at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 北海道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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