2008年09月11日

地域を知るための数 420町歩

おっと訪問地の前にこの風景をぜひ!

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ここは山を削って420町歩の農業団地として昭和63年に200億円(!)かけて整備された地区。
柿、ぶどう、トマト、畜産農家などに加えて、ケールなどもつくられている。
が、ここも高齢化などで耕作放棄地が目立ってきているとか。
大手メーカーから、放棄地活用の打診はあるものの、農地が点在しているため、ままならないそうです。

これだけ農地があるということは、水をそれだけ必要とすること。
以前、新潟の水田地帯で河岸段丘開発パイロット事業なる240町歩におよぶ水田開発事業を視察したことがあるけれど、その水田には川から水をポンプアップしている。
生命線である水をものすごい電力を使って、吸い上げて使っていた。
この水田の開発事業は昭和40年代だったっけ。
日本全国、自民党の先生型が土地改良の団体と組んで景気よくがんがんやってきた「つわもの」ならぬ「土建業」の夢の跡。
全国的に送水パイプの老朽化が進んでいるという話も聞くので、夢の饗宴の後始末は大変になりそう。

ぶどう農家は生食が好調なため、後継者があるそうで、そんな話を聞くとほっとします。

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見渡すかぎりのハウス。ここも後継者がばっちりだとか。
さて、何を作っているのかといえば・・・メロン!
二股に分かれた高津川に囲まれた三角州のようなエリアは、以前は川が氾濫するたびに被害を被っていたもっとも貧しい地区だったそうです。
ハウス栽培に取組んだのは昭和40年代と早い。
ハウス3棟で1反程度の面積で、かなり利益率もよいとか。
今後は原油高がどう影響してくるか。

この3年ほど、島根にはご縁があって、松江市、出雲市、そして益田市と見せていただいている私。
島根は日本の過疎地の中でも特に高齢化率が高く、耕作放棄地も多い。
益田市は平成16年10月に益田市・美都町・匹見町が合併し、島根県内で最大の面積になり、733.16uにおよそ5万2千人。
160億円の芸術文化センターや200億円の農業団地。
巨額の資金が投下されても、なお、過疎。
ということは過疎を解決するのはお金ではない!ということ。

町の元気は多様であることから生まれると思う。
吉祥寺を歩いていると、未だに路地があったり、屋台があったりして、ちょっとワクワクするみたいな。
夜、みんなで繰り出した裏町は、見た目は閑散としていたけれど、扉を開けるとけっこう人がいて、面白そうなお店もちらほら。
唯一無二のものを追求し、オリジナリティを高めることも一つの方向性なら、
農村や地方都市が都市のような個性的な多様性をどう取り込むかも、ありだなと思う。ただ、多様性というのは案外掘り起こせば今も存在しているものだとも思う。一人ひとりの人はすべて個性豊かなものなのだから。

さて、今度こそ、いよいよ担当地区の山間部美都町へ。
ラベル:農業
posted by 風土倶楽部 at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 島根 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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