2008年11月14日

香港映画的三国志 レッドクリフPart 1

ようやくレッド・クリフPart1をクリア。
これを観るためにわきめもふらず今週前半はお仕事に専心。原稿も、ちゃっちゃと書き上げたし。異例の早さでした。

映画は・・・香港映画としてみれば、☆4つ半。歴史映画としてみれば、たぶん☆3つ

映画館は7割ほどの席が埋まっていて、老若男女入り混じり、かつてトニーさん主演の映画をこんなにたくさんの人と観たことがあったか、とトニーファンとしては感無量。

だけど、この映画、トニーさんの周瑜と、金城武の孔明に納得できなければ、はい、それまでです。
この二人はワン・カーウェイの「恋する惑星」、昨年公開された「傷だらけの男たち」でおなじみのコンビ。
このコンビが主演で、これだけお金をかけた映画ができるなんて・・・ううっ、涙。ファンとしてはうれしいです。

私は三国志はぜんぜん読んだことがないけれど、日本でいえば、義経みたいなもので、誰もが知っているストーリーだから、どうイメージ通りに視覚化するかにかかっていて、戦闘シーンはそれなりに見せてくれます。さすがにジョン・ウー監督。
八卦の陣というのが面白かったです。
ただ、それぞれの武将に大見得を切らせるので、その分、リアリティが薄れ、つっこみを入れたくなります。
「待ってました!」という合いの手を入れる、という見かたもできるけれど。
ちょっと「グリーンディスティニー」風の立ち回りもあって、私的には「おお!これぞ香港!」で満足だけれど、歴史絵巻、あるいは三国志に浸ろうと思っていた人には、ちょいとズレがあるかも。

戦闘シーンと戦闘シーンをつなぐエピソードが中途半端な感じ。
たぶん本当の三国志はもっと頭脳戦が面白かったり、駆け引きがあったりでワクワクするものなんでしょう。
ウー監督は、「男たちの挽歌」シリーズで世の中に出た人だから、女の描写は得意じゃないし(MI-2ではそこそこだったのに今回はダメ)、フィルムノワール香港版がMI-2である意味一つの到達点を見たと思えば、要するにウーの監督で香港映画とハリウッド映画の融合が行きつく先としてレッド・クリフはこういう映画になるべくしてなったわけ。これが限界かな。

トニーさんがかわいすぎ。鉄兜が似合わないし。
合戦の最中に金城孔明と戦闘を眺めていたのに、思わず合戦の中に踊りこむ周瑜、というキャラじゃないのよねぇ。
いつもの上目使いで、劉備の武将たちもとろかせてしまうし。
やはり当初のチョウ・ユンファ兄でやった方がよかったのでは?
もっともユンファが降りちゃったから仕方がないけれど。

「2046」のときから5年ほどたって、ほおの線がおじさんになっちゃったなあ。金城くんの孔明がそこそこよくて、「恋する惑星」のときもよかったけれど、年を経て、いい感じに・・・と、トニー大ファン&金城中ファンの私は結局、トニーさんと金城くんばっかり見ていたわけで、映画の感想は当てになりませぬ。

三国志に舞台をちょっと借りた中国活劇スペクタクル映画がたぶん正しいジャンルだと思います。三国志完全映画化!というのはちょっとねぇ。同じく戦乱の古代中国を舞台にしたチャン・イーモウ監督の「HERO」の方が香気がありましたね。

Part2は、予告を見るかぎり、もっと面白くなりそうでしたよ。
いよいよ本当に赤壁の戦いの火蓋が切って落とされます。ワクワク。
2009年4月公開です。また、行こうっと!
posted by 風土倶楽部 at 19:09| Comment(0) | TrackBack(1) | 極私的観賞日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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