2010年03月18日

「農水省」というのはいったい誰のこと?

飛ぶように月日が過ぎていってコワイくらい。
相変わらずミツバチに関しては、なんだかんだと賑やかです。
一部では、まるでミツバチ狂騒曲みたい。
マイナーが好きな私だけれど、気がついたらミツバチは超メジャーになっていて、マイナーなのは私でしたたらーっ(汗)

生きるためには、ハチミツをどこからでも採ってくるという因果な習性を持つ昆虫だから、人間の都合のよいように解釈されやすいのね。
都合のよいように解釈するといえば、先進国の中で一番低いとされている自給率40%は、国民に「自給率を高めなければ!」と思わせるための農水省が都合のよいように試算した数字だそうで。

「日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの自給率」
浅川芳裕著 講談社+α新書


カロリーベースで自給率を割り出している国は、世界中で日本と韓国だけ。生産額ベースで計算してみたら、66%で、米国、フランス、日本の順で、第3位!一気に農業国なのだ。

では、なぜ、40%が喧伝されるのか。
自給率向上が指示される限り、農水省の予算確保が磐石になるから。
仕事がつくりやすいから。天下り先を確保しやすいから。

なるほど。そういうことも考えられますね。
大手広告代理店とがっぷり組んで派手に宣伝していますから。
マルシェジャポンも、なんで1つのマーケットづくりに1億円もかけるのか、とあきれたのでした。さすがに事業仕分けでばっさりやられてましたが。

ところがその民主党の政策の農家への戸別所得補償制度は、そうして煽った危機感を背景にばら撒きを行う最悪のものだと浅川氏はいう。
民主党と農水省のダブルの陰謀なのだ。
サラリーマンとの兼業の擬似農家が多く、なぜそこに補助金を回すかといえば、票田です。擬似農家が、本当にやる気のある農家の足をひっぱっているという浅川氏の主張は、十分納得できます。

ただ、私も自給率信仰をしていた一人なので頭と気持ちの整理が必要。
農水省と一塊に言ってしまうのもどうかと思うけれど。彼らだって、日本の国民なんだから、農業が衰退しては足元をすくわれるようなもの。じゃあ、誰がそう仕組んでいるのか?組織に入ってしまうと、思考回路が硬直、あるいは洗脳されてしまう?
マスメディアは、なぜ、その部分につっこんでいかないのか。

いずれにしろ、なにかを信じ込んでしまうというのはコワイことです。
ミツバチも、都会で飼える、ハチミツが採れる=都会は彼女たちにとって住みやすい、なんてすぐに結論づけてしまう。それにイマドキのメディアは一切疑問を感じないし。

何事も、何が真実かは、体を動かして収集した情報をもとに、自分の頭でじっくり考えなければなりませんねぇ。





posted by 風土倶楽部 at 23:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 食と農の未来 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
畜産物では飼料自給率を勘案するのに,農産物では,生産資材,肥料・農薬,燃料(これは基本的に海外依存)を勘案しないのはなぜだ,という見方もありますよね.
農業がその土地だけでできるものなら自給率は多少意味があるのかも知れないけれど,各所でいわれるように,政策目標として日本の農業に当てはめること自体には意味がないでしょう(高かろうが低かろうが,農業自体がまともとはいえないんだから).
個別品目自給率は,生産基盤が保護されていないことを示す重要な指標です.ハチミツの自給率6%,その養蜂産業が膨大な数の交配用ミツバチを生産する基盤なんて,そんなの図式的におかしいじゃん!
Posted by Junbee at 2010年03月19日 19:05
畜産物は国産飼料を食べて育った肉だけが国産カロリーとしてカウントされ、自給率に反映されていますね。そこで国産の飼料米を増産して「自給率」をあげるために2009年には1572億円の補助金が計上されたけれど、それで増産される分は国内の家畜が食べるわずか数週間分の量にしかならないそうです。もし、輸入飼料がストップし、全量を国で賄うなら、税金負担は3兆円を超えるとあります。

交配用の需要が高まっているのだから、根本的なところを解決していかないとミツバチさんたちの過酷な労働条件は当分改善されないことになりますね。だまって働く労働者、いや労働虫。あー、死んじゃった〜、また、買えばいっか、じゃ、ハケンより浮かばれないか。
ん?受粉用ミツバチはまさにハケン社員!?
Posted by あさだ at 2010年03月19日 22:25
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