2006年06月09日

大人のための食育ワークショップ予告編 八丁味噌を名乗れるのは誰?

6月24日に大阪で開催する大人のための食育ワークショップ「豆味噌純情物語」に出演いただく愛知県岡崎市のまるや八丁味噌の浅井信太郎社長にお会いしてきました。
おお!やはりそばで見るとド迫力です。
この樽の中で2度の夏と冬を越して熟成された豆味噌こそが八丁味噌なのです。(石積みが平らなのは1年熟成の豆味噌)

miso.jpg

浅井社長によると味噌は「八丁味噌、豆味噌、麦味噌、米味噌と分けられる」といいます。
創業660年以上の歴史を誇る八丁味噌店は、まるや味噌店の向いにあるカクキュウさんと2店舗のみ。
八丁味噌の名は、岡崎城から西へ八丁(約870m)の距離にある八帖町に由来しています。

売り先はほとんどが料亭などで築地に直に卸しているそうです。
このところ、マスコミで取り上げられることが多くなり、今年は特に放映中のNHK朝の連続テレビドラマ「純情きらり」の舞台がまるや八丁味噌さんになっているため、俄然注目度が上がっているとか。そりゃあ、そうでしょう。私だって見ているもん。
桜子ちゃんもかわいいけれど、達彦さんも、冬悟もイイ男だからなおさらです。

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ところが4月から始まった特許庁による「地域団体商標登録制度」により、「八丁味噌」の名前で地域ブランドの申請をしたところが出てきてしまいました。それは愛知県全域の業界団体「愛知県味噌溜醤油工業共同組合」。同組合によると、30年前から八丁味噌で売っている業者もいるのだから、2社だけで独占するのはおかしいというのが言い分。

ちょっと待って!問題は中身でしょ!作り方でしょ!
豆の熟成の速度に合わせてふた夏、ふた冬越して作ってこそ、八丁味噌が名乗れるわけでしょ。
この石だって、長年かけて磨いた積み上げ技術があってこそ豆が均等に熟成されるわけだし、味噌の仕込みだって微妙に水と塩の分量を変えて重ねていくふかーい技術がある。
同じ豆味噌なんだから、いいじゃない、なんて甘い!
そんな単純なことがなぜわからんのだ!と思わず、消費者として怒ってしまいます。そうやって消費者は惑わされ続けてきているのです。

「八丁味噌」じゃないものを「八丁味噌」といいたいとかいっている場合じゃなく、自信のある豆味噌をつくって、新しいブランドを立ち上げればいいじゃないですか。そのぐらいものづくりに自信を持って欲しい。これから先、100年、200年続く新しい味噌づくりをしようという意気込みはないのか。

でも、消費者もちゃんと勉強して欲しい。本物を知ることは自分の選択の幅が広がることでもあります。
というわけで、24日は浅井社長に面白くて深い八丁味噌の話をしていただきます。
見逃せないワークショップですよ。
社長手づくりの焼き八丁味噌も試食してもらえるかも。

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浅井社長の左手にあるのが大豆に麹の花を咲かせたもの。

「数字の目標を持つと数字は有限だから、だめになる。無形のものを目標にしていけば、残っていける」とは浅井社長のお言葉。
なんという重みのあるお言葉。ヒルズ族よ、聞いているか!
660余年、続くことのすごさを知るがよい!!!

思わず秀吉の霊が乗り移ったようになっちゃいました。というのも・・・
同味噌店には、秀吉が日吉丸と呼ばれていたころ、味噌の匂いに釣られ、ついご飯をつまみ食いしたのを職人に見つかり逃げ出した。
たまたま秀吉を見つけた人が機転を利かせ、石を近くの井戸に投げ込んだため、井戸に飛び込んで逃げたと思われ、職人が井戸の中を覗いているうちに逃げた・・・というエピソードのある大きな井戸があります。ホントかな。

因みにまるやさんとカクキュウさんが向かい合う道はなんと旧東海道なのでありました。

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享保年間に付けられた仕込み帖。
ラベル:食育
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