2006年07月14日

消え行く砂浜 微小貝の運命やいかに

先日、ネットで調べものをしていたら、行き当たったのが微小貝をテーマにしたサイトだった。
味噌を調べていて、貝に行き着く不思議。
これもまたネットなり。

もちろん、このサイトには味噌のことなんて出ていない。
でも、「微小貝」という言葉に惹かれてサイト内をうろうろ。
お薦めは「微小貝劇場」

長さが数ミリほどしかない貝を日本の貝類研究家のあいだで微小貝と呼んでいるそうな。

そういえば、子どものころ、芦屋の浜がまだ美しい砂浜だったころ、桜貝とか、巻き貝とかよく拾ってきてはガラス瓶に入れて、眺めたり、飾ったりしていた。今では埋め立てられて、行く気にもならない海岸になってしまった。おまけにぶかっこうなマンションがにょきにょき建っているし。

そんな変化は日本国中の浜辺で展開されているようで、微小貝たちもどうやら肩身が狭いらしい。
といっても、打ち上げられてくるのは貝殻だから、ご本人たちはどこでどうなったやら。

海洋汚染や護岸工事、湾岸工事などにより、めっきり見つけることができなくなったとある。
鳴き砂にも影響が出ているらしい。微小貝たちが打ち上げられないから、鳴かないのだ。

ところが、ことは微小貝どころではないようだ。
昨夜、NHKのクローズアップ現代で、全国各地の砂浜がすごい勢いで波に侵食されて失われつつあるという状況をレポートしていた。

毎年160ヘクタールが消滅し、15年間で13%減少したそうだ。千葉県九十九里浜ではこれまでに、海水浴場の3分の1近くが海開きが出来ず閉鎖された。ダムや河川改修によって、従来、流れてきていた砂が激減し、波がさらっていく砂に追いつかなくなって、砂浜が失われていく。

原因は、河川ダムや港湾など、長年の開発の悪影響が積み重なった上に、対処療法的な対策がかえって事態を悪化させていると見られている。

昭和30年代の川を再現するために、ダムの底に溜まった砂を運んで河川の岸に堆積させ、水量が増えたときに川の水により下流に運ばれるようにしているところもある。が、「50年かけて変化したものが、数年で戻るわけがないし、50年かけても元にもどるかどうかさえ怪しい」と専門家。

そりゃそうでしょ。自然は何千年とかけて形成されてきたのだから。
便利で快適な生活の裏に潜む、私たちの生存を脅かす緩やかな、そして確実な変化になすすべもない。

ずいぶん実施されたであろう環境アセスメントって、いったいなんだったのだろうと思わざるを得ない。
人間が自然に手を加えるということは慎重すぎるぐらい慎重でなければならない。
石橋を叩いて、壊すぐらいでもよいのだ。

微小貝は、顕微鏡で覗いてみると、ちっちゃいくせにアートしていて、かなり美しいらしい。
オークションもあって、300円ぐらいから45万円まで値がついている。
あんなにどこにでもあったものが、オークションかあ。

この夏、どこかの海に行けたら、久しぶりに探してみようかな。
でも、最近、ちっちゃいものを見るのがけっこう大変なのだ。
虫眼鏡が必要かも・・・とほほ。

白い砂浜、青い海、ピンクの桜貝に似合うのは、やはり少女よねぇ。
でも、次の次の世代の子どもたちは貝殻拾いさえできなくなるのかしら・・・。

以下は微小貝劇場より抜粋。

…消えていくものたちはいつも寡黙です。
でも、彼らが話せるとしたら、こういうかもしれません。
「次はあなたたちの番ですよ」

ラベル:なんか変
posted by 風土倶楽部 at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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