2006年08月18日

アグリフードEXPO 初の国産農産物のみの展示会

去る8月8,9日に幕張ビッグサイトでアグリフードEXPOが開催されました。
これは農林漁業金融公庫による、初の加工も含む国産農産物のみの全国規模の展示商談会です。
内容についての詳細は、同公庫の理事である村田泰夫さんによる7月23日の「今週の私」をご覧ください。
アグリフードEXPOのサイトはこちらです。

agriexpo.jpg第1回目はおよそ200社の生産者、生産団体、企業などが参加、入場者数は約4900人でした。
ちょうど台風が近づく悪天候の中でしたから、閑散としているのでは?と思いきや、なかなかの盛況ぶりでした。

農業者とバイヤーが直接出会う大規模な場というのは確かにありそうでなかったものです。
村田さんによると、数年後には国産農産物の一大ショーにしたいとのことです。

下記は村田さんからお聞きした参加者とバイヤー、双方の声です。

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agriexpo2.jpgQ:どんなバイヤーが多かったのか
A:まだアンケート結果がまとまっていないので、わかりませんが、大手デパート、大手量販店、地域の中堅スーパー、大手および食品専門商社、通販業者、それに台湾・香港などアジア地域のスーパーの仕入れ担当者など。


出展者の声 生産側
「世話になっている農林公庫の担当者に頼まれたので、義理で出展してみた。ところが、思った以上に、まじめなバイヤーがいて商品について専門的な質問をする人もいた。ひょっとしたら大型商談につながるのではないかという期待を抱いている」

「どんなものか、様子見で出展した。だから、現物を持参せず展示はパンフレット類ですませた。ところが、サンプルを見たいというお客さんが多く、来年からは現物を持参し試食もしてもるつもり」
など。

バイヤーの声
「農家など、実際に生産している人が出展しているのがよかった。
商品の説明にせよ、取引条件にせよ、責任者が出てきているから話が早い」
「国産に的を絞った企画がよかった」
など。

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私が見たところ、今回の出展者は、畜産関係が目立ちました。
比較的大手の生産団体で、管理状態のよい飼育による安全安心な肉をアピールしているところが多かったような印象を受けました。

私にとって勉強になったのは、国産の産卵鶏を育種している「ゴトウのヒヨコ」(岐阜県可児市)という会社があることを知ったことです。
以前、NHKの番組で親鶏の90%以上が外国から輸入された外国鶏で、アメリカの種鶏会社によると現在世界中で採卵用の種鶏会社は数社を残すのみとなっているという報道があり、気になっていました。

ゴトウのヒヨコの広報資料によると、
「日本の民間企業で唯一『種(遺伝子)を保有し、私たちが食べるたまごを産む鶏の父親・母親、さらに、その親鶏に至るまで育種改良しています」

ニワトリが先か、卵が先かと、思わず頭を抱えてしまう養鶏の世界の奥深さ。
密かに種の闘いが行われているというわけです。

同じく養鶏で「みやざき地頭鶏」。
「じとっこ」と読みます。
日本在来種で、種保存のため昭和18年に国の天然記念物に指定されている鶏だとか。

さすがに人気で完売状態が続いているそうで、残念ながら試食はなし。
こちらも広報資料の写真によると、平飼いで1平方メートルあたり1,2羽程度で快適そうな鶏舎です。
見るからにおいしそう。これはどこかで出会ったら、食してみたいものです。
が、高い!オンラインショップで1羽4400円!!!
うーん、うーん、でも、食べてみたい!

もう一つ、いいかも!と思ったのは「中津ミート」
ソーセージなどで添加物を使わないためには、まず第一歩として肉本来が持っている結着力を活かすために屠殺してからすぐに加工する必要があります。
中津ミートは、食肉処理場と加工場が近く、死後硬直が始まる前にウィンナーにすることが可能。これを温屠体使用というそうで、日本では数ヶ所しかないそうです。
お味もちょっと塩味がきつめだけれど、なかなかおいしくできていました。

みんな、がんばっています。
いずれも取材してみたい興味深い食材でした。

結城登美雄師匠がよく言われるのは、つくる側の「待っている人がいる励み」です。
待っている人の成熟度が市場をつくるのですから、本当は一番重要なんだけれど、先日の「危険な食卓 フードファディズム」(8月10日の記事)で書いたように現実はお寒い限りです。

こうした出会いの場が、それぞれのレベルを少しでもアップしていくような場になっていければいいのですが。

来年は、風土倶楽部も出店してみようかな。
LJ21ネットワークのみなさん、こんな出会いの場がほしい、こんな人たちと出会いたいというご意見、ご要望がありましたら、お知らせください。

ラベル:農業
posted by 風土倶楽部 at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 首都圏情報&食事情&おいしいお店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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