2006年08月30日

菜の花学会・楽会にて 

8月26日(土)は、滋賀県東近江市の愛東福祉センターじゅぴあ(旧愛東町)で開催された「第3回菜の花学会・楽会」でコメンテーターを務めさせていただきました。

まずは、11時からのオープニングのランチパーティでの滋賀県を代表する女性両巨頭のツーショット。
kyotou.jpg嘉田先生とは昨年春の湯布院でのバカンス会議(内輪だけが知る、未だかつてなかったスリリングなフォーラムでした。嘉田先生のせいではありません。念のため)以来です。

「東京でも私のこと、みんなの話題になってる?」
「なってますよぉ」
「滋賀県で地元学をやろうと思っているから、また、よろしくね」とのこと。

知事に成り立てで大変だろうなあと心配していたけれど、なんのなんの。お元気そのものというよりもパワー全開というご様子でした。
藤井絢子さんとは3年ぶりぐらい。相変わらず、華やかな雰囲気で、こちらもいっそうパワフル。


パーティでは、淡海の国自慢ということで、またしてもおいしいものをたっぷりいただくことに。
lunchparty.jpg
廃食油の回収で始まった菜の花プロジェクトだけれど、今では地域内のほかのバイオマスの資源循環とも連動した取り組みとなっています。そこで「食」を活動にもっと取り入れようということになり、私に今回、およびがかかりました。

食はすべての根幹です。同プロジェクトがめざす「農の再生」「暮らしの再生」「地域の再生」は「食の再生」でもあるのです。
さすがに活動が活発なため、「鋭い食材」がずらり。

メニューは、
近江牛と愛東野菜の肉じゃが、
愛東こんにゃくのぴり辛煮(自然薯だとか!)、
ミョウガときゅうりの酢和え(こちらのミョウガも自生しているもの)
近江牛とトマトのサラダ、かぼちゃのスープ、愛東産「環境こだわり米」によるちらし寿司やかやくごはんと盛りだくさんでした。

nanohanaparty.jpg中でも、菜の花プロジェクトの菜種油100%揚げナスの生姜醤油が抜群においしくって、何度もおかわりをしてしまいました。
私は食材も大切だけれど、油だとか、調味料といった必ず料理に必要なものこそ、一番いいものを大切に使うということが健康をつくる食の基本だと考えています。

だから、今回は丁寧に精製した菜種油を使ったお料理が出てきて、すごく感動しました。
トマトサラダのドレッシングにも使われていました。
お料理は、「愛の田園・あいのまちエコライフ」愛料理人チームと、NPO法人「愛のまちエコ倶楽部」菜の花ランチ特捜班のみなさんによるものでした。
そう、愛があふれているのです。

さて、いよいよ学会・楽会の始まり!
nanohanagakkai.jpgどの事例もとても熱心に活動している様子がよくわかりました。菜の花という可視化できるシンボルがあるというのはわかりやすくて、誰でも参加できるからでしょう。

特に今回、事例を発表してくれた静岡県立磐田農業高校の取り組みにはとても頼もしいものを感じました。菜種を育てて、油の循環をさせるだけでなく、すでに食にも力を入れていて、地域の子どもたちに本当の味を知ってもらおうという活動まで行っています。

nanohanaiwatakou.jpg

発表してくれた高校2年生。イマドキの子たちです。
「からだを動かすことが好きだから…」と農業高校を選んだといいます。家が農業という生徒は少ないそうです。
地域政策などを勉強している大学生も顔負けの、内容の充実した報告でした。

食をとりまく諸問題にも関心を持って取り組んでいて、キャノーラ(カナダ産の菜種)の60%はすでに遺伝子組み換えとなっているという現実も押さえていました。

マヨネーズも、ドレッシングも、サラダ油も、使われているのはほとんど菜種油だって知っていますか?
でも、その菜種油の99.999%を輸入に頼っている現実を知っていますか?
とんでもない人口を抱えている中国も、そしてインドも、輸出から輸入に切り替えつつあることを知っていますか?
(この辺りのことは9月下旬に発売の「住む」秋号の「風土倶楽部のおすそ分け」に書いていますので、ぜひ、ご覧ください)

廃食油の資源循環から始まった菜の花プロジェクトですが、いろいろな広がりを見せつつあるようです。
近江八幡市の北部にある島学区では、菜種殻で飾る松明を使う伝統行事の復活に取り組んでいます。
その様子をドキュメンタリー映画として記録中だということです。

菜の花プロジェクトについては、経済的な循環が困難だということをよく耳にします。
それは仕方がないことだと思います。
だって、うまく循環させる仕組みがまったくないゼロからのスタートなのですから。
(地域経済だって、公共事業がなくなったら、すぐに危うくなる。経済が循環しているといえるのかどうか)

でも、現代の技術が取り込まれ、先人の知恵と融合させて、そこからさまざまな試みが生まれています。
かつて当たり前にあったものを復活させていくことで、人と人、人と自然、人と地域が再びつながりあえる。
それを実証していっているのが菜の花プロジェクトなのだと納得。

nanohanakan.jpg

あいとうエコプラザ菜の花館
館内には、BDFの精製プラントや、もみ殻のくん炭プラントなどがあります。

それにしても、みなさん、とっても真面目。4時間にもおよぶフォーラムとなり、ほとんど休憩もなかったのに、最後まで熱心に耳を傾け、質問をしていました。

お疲れさまでした。

nanohanayoshimurasense.jpg鳥取環境大学の吉村元男教授。NPO法人鳥取発エコタウン2020理事長でもあります。

2004年度の経済産業省環境コミュニティ・ビジネスモデル事業で採択されたときに採択団体同士の交流会でお会いして以来でした。今年はNEDOの予算をゲットして、いよいよエコバスを市内に走らせるそうです。

そうかあ。風土倶楽部は1度もらえたきり。経済産業省の「コミュニティ・ビジネス」という定義では、私たちははみだしてしまうようだと言ったら、「うちもでした」とのこと。

首都圏から、各地の仲間を支援するCBである風土倶楽部は、あれ以来、自費でやっています。でも、「りんご」だってできたし、青森の毛豆でオリジナル豆腐だって作ったし。よくやっていると思いません?

吉村さんは、「CO2排出削減50%時代の循環型まちづくりをめざす 環節都市」という冊子を自費出版。オールカラーです。気合が入っています。ご希望の方は、こちらをご覧ください。

今回もまた、たっくさんの方に出会うことができました。

さて、終了後、私はというと、せっかく滋賀まできたんだから、と、地元のよきパートナーを得て、もちろん食べ歩きにいざ出陣!でした。
これは別レポートでご紹介します。





ラベル:循環
posted by 風土倶楽部 at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 滋賀 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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