2007年01月23日

「種まき大作戦」に思う、日々の暮らしからレボリューション!

tanemaki 002s.jpg昨日は、NPOトージバさん主催の種まき大作戦・顔合わせ勉強会に参加。『2007年、「農」のムーブメントを日本におこす。前代未聞の大プロジェクト!』だそうです。

趣旨文を引用させていただくと『藤本敏夫がこの世を去ってから5年という節目である「2007年」。彼はなくなる間際、真の日本の未来像「持続可能な循環型田園都市」構想を、国に、私たちに残した。
「食」の不安、「農」の危機、それを支える「環境」の破壊がますます叫ばれる現在において、まさに2007年こそ、(中略)来年よりリタイヤの時期を迎える「団塊の世代」の力と、次世代をつなぐ「団塊Jr.」の力を、「農的幸福=土と平和」というキーワードで結びつけることで、このムーブメントを牽引する「新しい未来への大きな力」としたい。この趣旨のもと、2007年をまさに「はじまりの年」と位置づける。』

tanemaki 005s.jpg実行委員長のアーティストのYaeさんは、藤本敏夫さんと加藤登紀子さんの娘さんです。2月に誕生した息子の麻和くんと一緒に、最初の挨拶のまえに、歌をご披露してくれました。彼女は、今の時代のキーワードは「土」だと力強く語りました。以前からたびたび訪れた鴨川で、4年前の夏のある日、炎天下のなかで夢中に草むしりをしてから突然目覚め、以来「土」に無性に惹かれていったそうです。そこでいまのだんなさんと出会い、麻和くんを授かった−土はいろんなものを育むんですねー。いい話だ。

この豪華な顔ぶれは、世話人の方々。

tanemaki 007s.jpg左から加藤登紀子さん、高野孟さん、辻信一さんに、われらがLJ21の理事でもある農文協の甲斐良治さん。
それぞれ、2007年が大きなターニングポイントになるだろう、と語ってくれました。加藤さんは、鴨川にこの5年間で若者の来訪が非常に増えたこと、辻先生は、環境面でも、世界政治面においても、とんでもないと思われるアメリカも、実は水面下では、LOHAS(宣伝コピーに成り果てた日本でのイメージではなく、culture creativeな、本当の意味ですよ、と再三繰り返しているのがおかしかった)な暮らしが浸透しているそうで、アメリカも大きく変わるそうです。高野さんも、明治以来、お金で測る価値だけを追求してきた発展途上の国のありようも大きく変わってくるだろう、と

続いて勉強会の講師の甲斐さんは、今年から始まる農政改革と現在の雇用の流動化は実は同根の問題であると説明、農業においても、雇用・労働においても効率化のあくなき追求とそこから生じる歪みとして格差社会が生じている。一方で、冒頭の趣旨文にもあるとおり、団塊の世代もさることながら、実に多くの若者が農山村へと向かい、土と向き合った生活を送っている。今の社会の根底を流れる悪しき本流とはまったく別の価値観で暮らす若者達が各地でがんばっているそうです。そんな姿をまとめた現代農業増刊最新号「脱・格差社会 わたしたちの農的生き方」を携えてお話をしてくれました。
ところで、この若者達のなかに、去年から今年にかけて多くの新しい命が生まれたそうで、編集後記には、それぞれの親御さんからその命に込められた思いが掲載されてあります(実は私もその一人なのですが)。このいのちが幸せに育っていくためにも、2007年が転換点になることを願わずにいられません。

藤本さんたちの1970年代の「運動」とは違って、いま盛り上がってきている農的な暮らしへの希求の特徴は、会場でも多くの皆さんの発言にもあったように、決してイデオロギーから入るのではなく、自らの生活のなかでつくり出していくこと、そして生活文化をはぐくんでいくこと、なんでしょう。頭ではなく、体から。スローガンではなく、日々暮らすこと。それが、一番大事ですね。

LJ21も、東京にいても、毎日の買い物や食べることを、今よりもうちょっと「土」に寄り添い、「土」のリズムやテンポに合わせた暮らしを一人ひとりが送ることができる、そんなことを考えながら取り組んでいきたいと思います。その一つが、今年の5月から、NPOトージバさんやNPOアースデーマネーアソシエーションの皆さんらと一緒に行う東京朝市!
そして農産物の加工品づくり。さきの現代農業増刊に紹介されている、若者3人で起業した農業法人「かむつみ」の3つある活動方針の1つに「地場産の農産物を使った加工品の開発」とあります。生産者にとって、農作物をそのまま売るだけでなく、加工品づくりは収益的にも非常に重要ですが、売れるものをつくること、それを販路にのせること、はとてもたいへんなことです。私たちも、ようやく「りんご」というヒット商品を生み出すことができましたが、これに続くものと頑張っていますが、実に難しい!そこを、ともに手をとってやっていきたいと思っています。
また、農業や食をはじめ、自然と調和した心地よい暮らし方について学んだり暮らしの技術を学ぶ「暮らしの学校」なども始めていきます。
とにかく、大切にしていきたいことは、実際にいま農業を生業としている人たちとどう支えあって一緒に暮らしをつくっていくか、というまなざしです。

日本の食糧自給率の低迷や毎日ニュースで流れる食に関する不安な事件、そのほかにも世界的な環境問題や各地で起きるテロや紛争等々暗くなるニュースは限りがありませんが、2007年、一人ひとりの暮らしから少しずつ社会が変わる、そんな年にしていきたいですね。

ラベル:農業
posted by 風土倶楽部 at 17:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 関連イベントのお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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