2007年02月14日

千葉県鴨川市で「食の祭典」が開催されました

甲斐さんに急に頼まれて2月11日(日)に千葉県鴨川市で開催された「食の祭典」と「食文化フォーラム」に行ってきました。

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会場は鴨川駅から車で15分ほどのところにある見晴らしのよい丘の上の城西大学。
この日は、鴨川市と同大学が共催で開催する鴨川朝市の第1回目も同じ校庭で行われていました。
20店舗ほどと規模は小さいものの、各店舗に立ち寄って話をしてみたら、それぞれに個性的で面白かったです。
10時半ぐらいと早めに着いたつもりだったけれど、すでに完売で何もないお店もありました。
どんな店かというと、これ!

kamogawaasaichi2.jpgイワシをうまく活用できないかと試行錯誤の上に開発した商品で人気が出てきているとか。
開発したのは魚屋さんではなく、機械やさん。釣りをしているうちになんとかイワシを・・・というので思いついたそうです。
ここに出ているお店に行けば、食べられるとのこと。
なかなかうまい宣伝の仕方です。ないとなれば食べに行きたくなりますもん。

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そのほかにもお馴染みの鴨川自然王国や、普段はデザインの仕事をしているパンやさんとか、旅館を経営しつつ、黒米そば、赤米うどん、鴨川塩などの商品開発をしている店主とか。
お店って、出している人が面白いとつい買っちゃいます。

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「食の文化祭」は市内12地区の食改さんたちによるものでいつものことながら女性パワー全開という感じ。
ピンクのエプロンがまぶしいです。
今回のテーマは「堤げ重」という大型弁当。

ishidasan.jpgご挨拶中の大山千枚田保存会会長の石田三示さんです。
今回の仕掛け人の一人。

「食の文化祭」の楽しみ方のコツは、料理を目で見たり味わったりだけではなく、必ず料理に添付される料理シートに注目することです。

レシピや材料を比べてみるというのもありますが、何より面白いのは「この料理をつくった理由」の項目です。
そこにはいろいろな思いや知恵が満載です。

kara2.jpg「豆腐よりも栄養があるけれど、おからの方が安いから」
「酢のものはからだによいと昔から親から伝えられている」
100皿のうち5皿ほど出ていた「からなます」はこのあたりではよく料理されるもの。
栄養があって、おいしくて、そして安い!
日常の食べ物としては最高です。
説得力あります。

namemiso.jpg旬の時期に一度にたくさん採れてしまうものを保存しておいしく食べる知恵があります。
なめ味噌は、茄子がたくさん採れたときの保存食とあります。
和歌山発祥の金山寺味噌がここでも息づいていました。

kamogawa3.jpg残り物をおいしくいただく「焼き米」
これは各地の食の文化祭にずいぶん出ていますが、初めて登場したもの。
「種籾の残りでつくり、苗代の神さまのお供えにしたもの」
今では健康食として定番になりつつある発芽玄米ですね。
モミを落として、炒って炊いたり、蒸したりします。
「以前はモミがうまく落ちていなくて、口に残ったものよ」と聞きました。
ぱらぱらするので手の平に乗せて、砂糖をまぶして口に運んだとも。

orange.jpg「消毒していないので食べたあとの皮を利用しようとつくってみたら好評」
オレンジピールです。

余っているもの、捨てるもの、ここにしかないもの、どこにでもあるものをうまく組み合わせたら、料理は無限大の可能性を発揮するということをよく物語ってくれる食の文化祭です。
食べ物って、昔は元気に働けるからだを維持するために、どう効率よく、おいしく食べるか、食べ続けるかの工夫の連続だったのですよね。
それが食文化として、先祖から申し送りをされてきているのです。

今回の料理の多くも母から子へ、祖母から母へと伝えられてきたもの。
もしくはその知恵がベースになって、応用されているものです。
こういう知恵がきちんと伝われば、アホな料理番組に翻弄されることもありません。

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いつものことながら、あちこちで食談義が始まり、賑やかなことこのうえなし。
午後から始まったフォーラムでは、甲斐さんによる基調講演に続いて、今回、料理を出してくださった方、町の中心部で朝市をすでに6年ぐらい有志で開催されている方などに私も参加して、食のもつ力について話し合いました。
世代を越えて、食べる大切さ、楽しさ、知恵を伝えていくことがまちの元気につながっていくのだと。

今回はノロウィルスのおかげで試食がままならず残念。
でも、女性パワーは新しい出会いをきっかけに、すごい化学反応を起しそうな予感です。

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終了後、持ち寄り会に変身して、春の陽気の鴨川の陽の中でとっても楽しそうなお母さんたちでした。
みんなで食べるって、幸せな風景ですね。





ラベル:食の文化祭
posted by 風土倶楽部 at 08:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 千葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
イワシの「ひしこ押し寿司」ですが、下記にオンラインショップがあります。

http://www.algamarina.jp/

当日終わった後に、石田さんの事務所に寄ったのですが、その建物の前で、軽トラに乗っけるような冷蔵庫ひとつで「魚屋」をやっているおじさんがいました。「こんなところで」と思うのですが、事務所スタッフによるとあれでなかなか売れ行きがよいのだとか。市役所づとめを辞めて魚屋に転身したのだそうです。写真を撮っておけばよかった……。

あの機械屋さん兼すし屋さんとか、民宿の親父兼塩屋さんとか、なんか鴨川には独特の職業(商売?)観があるのかもしれません。
Posted by kaiです at 2007年02月14日 16:31
ひしこ押し寿司&餃子、3月になったら試食会をしたいです。どうしても気になります。いただいた鴨川の新酒とともに。

いろいろな可能性を試せる、面白がる気風があるのかも。
Posted by LJ21 あさだ at 2007年02月14日 19:09
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