2007年03月08日

おにぎりで始動!鳴子の米プロジェクト

kokeshimacchi.jpg鳴子といえば、こけし!
でも、これはマッチ「人生のともしび」
かぎりなく哀切なムードを漂わせるお土産品です。

kokeshimacchi2.jpg今は笑っているけれど、やがて燃え尽きる運命…

鳴子温泉の駅周辺のみやげ物店のある商店街は、シャッターが目立ちました。
お店に置いてある漆器は、どうみても価格からいって日本のものじゃなさそうだし、こけしもどこの店も同じようなものばかり。
どうして温泉街のみやげ物店って、こうも同じ雰囲気を醸すのかなあ。
黒川温泉とか湯布院を散歩していて迷うことが楽しくなる雰囲気というのは貴重ですね。

結城登美雄師匠の仕掛ける鳴子米プロジェクトのご披露に参加してきました。
会場はさながら「おにぎり祭」

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おにぎりって、ごちそうだったのねー。

onigiri12.jpg田んぼで働いた後のおにぎり弁当は最高においしかったのだろうなあ。
汗を流してこそ、食事はおいしくいただけますね。

と、おにぎりは楽しい、おいしい、面白いのだけれど、その背景はというと…

生産者米価は13000円前後で後継者も育たない状態。

鳴子では、1995年と2005年を比較してみると、
農業者数は118戸減の7.7%減
水稲作付け面積は643haから443haで31.1%減
耕作放棄地は21haから94haと4.5倍
となっています。
高齢化が進んでいることを考慮すると、これからはこの減少と増加が加速していくものと思われます。

飽食の時代、米はどのくらい食べているかというと、食生活が激変し、
昭和35年には一人当たり年間114.9kgだったのが、現在では61.5kgです。

では、ご飯一膳分はどのくらいの値段かということ…
今回のプロジェクトで設定している1俵あたり24000円という価格で食べる側に供給した場合、

1年間の消費量が約60kgで1俵ですから、24000円÷365日=65円/日
1膳は米60g〜70gとして、1俵で1000杯分。
24000÷1000=24円/1膳というのがおよその金額となります。

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これは会場に設置された1膳24円としたときにほかの食品と比較したものです。
左は、宮城名物笹かまぼこの切れ端、真ん中はイチゴ、右はポッキーです。

鳴子の米プロジェクトの場合、24000円で消費者に販売し、18000円は農家に、残りの6000円は後継者の育成にという内訳が考えられています。

narukokome.jpg鳴子の米ということで新しい品種に挑戦したことも大きな特徴です。中山間地を適地とする東北181号という品種です。これがウマイ!もちもちしていて、食感がとてもよかったです。
会場には宮城県知事や大崎市長も来場し、なにやら華やかなイベントに。

こんなにおいしいおにぎりなら、まずはみやげ物店で一口サイズのおにぎりを出してみるというのはどうなんでしょう。
あるいは米粉を使ったお団子とか。
宿に泊まって、おにぎり弁当を持たせてもらったら、すごくうれしい。

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こんなにかわいい手ぬぐいで包んで。
思わず米を予約してしまいそう。

初年度はほんの210俵の収穫を予定。こんなにおいしいお米だから鳴子温泉の旅館や宿泊客であっという間に予約がいっぱいになってしまいそう。だって、食べたら絶対に欲しくなりますから。

田園風景あっての鳴子だし、かつて湯治に来ていたのは農繁期を忙しくして疲れたからだを癒しにきた農家の人たちだったはず。
鳴子の旅館・ホテル、がんばってください。

各地の観光地の旅館やホテルの話を聞けば、宿泊客に同じものを提供するために供給量の見えにくい地元産は使いにくい、料理人のスタンスと合わない、採算が採れないなどなど、意外にも地産地消を一番めざすとよさそうなところができない傾向が強いようです。
温泉利用客からすると、地元産のものを丁寧に料理してもらえれば、これほどうれしいことはない。
どうやら大規模なホテルや旅館よりも、小回りの効く、小さい旅館やホテル、ペンションなどの方が料理が面白くなってきている気がします。

グリーンツーリズムのプログラムもいいけれど、きちんとした食を提供することから始めてほしいなあ。
だって、人は健康になりたくて温泉に行くのだから。
肌からだけじゃなくて、内側からも、癒されたいノダ。

というか、おいしいものを食べさせてもらう→地元に興味を持つ→作っている人やところに興味が出る→手伝いたくなる、参加したくなる、こういう図式、ありでしょ。

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米だけでなく、山菜もキノコも畑も、生き物も、自然と調和した人々の暮らしがあればこそ、自然の恵みとしてもたらされる。
手ぬぐいがよく似合ったお母さんたちと、新しい品種のお米づくりに果敢に挑戦した農家さんたちのコラボレーションによるおにぎりは、自然の恵みそのものでした。

写真はおにぎりなどをつくってくれた地元の女性たち(左)
東北181号を栽培した農家さん(右)

あ、そうだ。今回の宿泊先はいつもの「みやま」でした。
おすすめします。
木の肌触りがいいぬるめのお風呂が最高!
のんびり湯だっていけます。




ラベル: 農業 食の未来
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posted by 風土倶楽部 at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮城 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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