2007年03月26日

地域の宝は誰のもの?

今回の地域調査の地(3月24日の記事参照。間にハゲタカが入っちゃいました)、名久木には、湧水が流れていて、わさびやクレソン、せりなどが自生していました。

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最近は、家の周りに食べ物があることがやたらと羨ましい。
でも、それを地方の人はわかってくれない。
なぜなら、あるのがあたり前だから。

s-2007_0318nakugi0066.jpg山があるのもあたり前。
川が流れているのもあたり前。
畑でいろいろな野菜を育てているのもあたり前。
静かで、空気がよくて、水がおいしくて・・・それもあたり前。

知り合いだらけの集落は、ちょっとうっとうしいと思うこともあるだろうけれど、やはり羨ましい。
だって、子どものころのこと、ご先祖のこと、いろいろな思い出や情報を共有できているのだから。

そんな10年や20年ではどうにもならない積み重ねがあたり前になっているところが一番すごいこと。
地域に根ざすこと、それが一番の宝なんだとよく思う。

でも、最近、あたり前じゃなくなったことがある。
それはイノシシとサル!

前はこんなにいなかったし、悪さもしなかった。
それは、そのあたり前が少しずつ切り崩されている証拠でもある。

「地域の宝を探そう」というけれど、
本当に必要なことは、宝をどう大切にするのか。

「宝を活用しよう」というけれど、
活用することと同時に、守り、伝えることも考えたい。

宝がゴミに埋もれて汚されてしまう前に。

名久木の人たちは、とても威勢がよくて、親切で、みんなが協力しあっていて、冗談が飛び交っていて・・・

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月1回の名久木市を
「人がたくさん来るってほどでもない」とか言いながら、
つくった団子とかが余っても、
「みんなで食べちゃうからいいよ」なんて言って、
楽しみながら、5年も欠かさず続けている、
自然体のとっても素敵な集落でした。

s-2007_0318nakugi0048.jpgこの日の市は、初めて企画した村あるきのフィールドワークに参加する人たちで、いつもの倍以上のにぎわいだったようです。



参加者の多くは隣の地区の人たちでした。それでも充分「風の人」。

s-2007_0318nakugi0068.jpg「前から歩いてみたかったのよ」
「この道はどこにつながっているの?」
「あ、ふきのとうがこんなにいっぱい・・・(後は下を向いて夢中で採っていました)」
わいわい、がやがや。
陽射しは暖かいけれど、群馬特有のからっ風で寒い中、
みなさん、熱心にふだん行かないかつての田んぼ跡や街道筋を歩いてみていました。

かつて人が暮らした跡。山の中に突然平地が出現。
最近、組み上げた石垣は、ミミズなどを探してイノシシが崩してしまうけれど、この石垣はびくともしていません。

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名久木に暮らす若い人たちに、
家族が積み重ねてきた時の重さ、
すばらしさに気がついて欲しい、
そんなふうに思ってしまうのは、
やはり年のせいかあ・・・

でも、今回、アシスタントとして同行してもらったミチコちゃん20代後半、横浜出身は、「お宝だらけだ!」と目を輝かせっぱなしだったけど。

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遺跡のように見えてしまった遊休地。

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かつての棚田跡でひっそりと咲いていたクロモジの花。



ラベル:地元学 地域資源
posted by 風土倶楽部 at 00:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 群馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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