2013年07月26日

観劇日記 2013年7月 U シェイクスピアなど

吉祥寺シアターにて「ヴェローナの二紳士」を観た。
吉祥寺にこんな公共のシアターがあるなんて知らなかった。
キャパが200名ぐらい。

DSC_0003.jpg

シェイクスピアの最初の戯曲といわれており、20代後半ごろに書いた作品らしい。
ヴェローナからミラノへ勉強のために行くことになったヴァレンタイン。親友のプローテュースには、ジュリアという恋人がおり、留学など行く気はなかったが、父の命令でヴァレンタインの後を追うことになり、ジュリアと愛を誓いつつ、泣く泣く別れてミラノへ。

ヴェローナに着いてみれば、ヴァレンタインはミラノ大公の娘シルビアと恋仲になっていた。これがすごい美女。この美女を狙っているのが、金持ちだけれど、アホで冴えないシューリオ。ミラノ大公はシューリオに嫁がせるつもり。プローテュースは、シルビアの美しさにひと目で参ってしまい、親友との友情の誓いも、ジュリアとの愛の誓いも忘れ、横恋慕し、ヴァレンタインを陥れようとする。プローテュースの諫言で立場が危うくなったヴァレンタインは、森へ逃げ込み、なぜか盗賊たちの頭に。(このあたりがかなりいい加減。盗賊たちに頭になって〜と懇願されちゃう)そんなときにジュリアが恋人プロテュースの後を追って、ミラノへ男装してやってくる。そして、ジュリアも森の中へ…。
シルビアは、プローテュースのウソを見抜き、ヴァレンタインを探すために家出をし、森の中へ…。
森の中でシルビアを襲おうとしているプローテュースを止めたのがヴァレンタイン。ジュリアもその場に居合わせ、プローテュースの不実を嘆く。よくやく目が覚めたプローテュースをヴァレンタインは許し、ミラノ大公はシルビアのヴァレンタインへの気持ちが真剣なのを知り、結婚を許す。めでたし、めでたし。

って、ラストがあれっ?というぐらい簡単にめでたし状態になってしまった。
ウィリアムくんも、駆け出しだったから、そのあたりの詰めは甘かったのかな。

シェイクスピアの戯曲は、セリフがやたらと長く、もってまわった言い方が多い。
よくこんなに長いセリフを覚えられるものだと思う。三島由紀夫よりもマシか?(笑
時間内に終わらせる必要があるためか、やたらと早口だった。言っている意味が理解できないまま、次から次にセリフが出てくる。シェイクスピアの作品って、日本語でやるとこんなふうになるの?
わけのわからないたとえとか、ジョークをすべてセリフとして言わないといけないのかしら。
もう少し整理したら、と思うけれど、それだとシェイクスピア作品じゃなくなるし…。

従者が連れている「犬」という役があって、これがなんともわけわからなくて、そこはかとなく可笑しい。セリフはもちろんぜんぜんなし。ウィリアムくんのセンス、面白いです。


サンモールで「カリオストロ伯爵夫人」
これは月組公演の「ルパン!」の予習のつもりでゲット。
が、「ルパン!」は日程が合わず行かないことに…なんのこっちゃ。
こちらは男性ばかりの劇団。したがってカリオストロ伯爵夫人も男性なのだ。

話は、100年以上若さを保っている不思議な悪女カリオストロ伯爵夫人と、若き日のルパンであるラウールが恋に落ち、ともに財宝を探すというもの。まあ、いうなれば夫人は峰富士子なのだ。だから、いつ裏切るかわからないという緊張感もはらんでいる関係。
隠された秘宝をボーマニャンたちの秘密結社、ラウール、ジョセフィーヌ(伯爵夫人)が3つどもえとなって抜きつ追われつしながら探す。

舞台がとてもよく考えられていて、時空と場所を自在に表現しているのに感心した。
音楽も、メロディアスで、ワクワク感をそそられる。
役者の方たちも、歌の上手な人が多くて、十分見ごたえがあった。
が、しかし、途中、睡魔が…。

モーリス・ルブランのルパンシリーズは、高校生のときにはまってしまい、ほぼ全部読破。実はかなりご都合主義のストーリーで、けっこうはったり的なことも多い。要するにルパン・ワールドにどれだけ入りこめるか。今回はほぼ40年ぶりのルパン・ワールドで、子どものころの、あのワクワク感はなんだったのだろう…と思いだしながら観た。

映像を使って秘宝の隠し場所の暗号や謎解きをすごくわかりやすくしたり、演出はとてもよいのだけれど、お話の荒唐無稽さにどこかついて行けなくて、ああ、年をとったなあ…。

それとシアターサンモールの座席の並び方は平面なので、すごく観にくい。前から8列目のセンターという悪い席ではないのに観にくい。前の座席のおかげで舞台の足元が見えない。よって役者の動きが半減してしまう。今度は、もう少しいい舞台で観たいなあ。もったいない。

男性が扮するカリオストロ伯爵夫人。なかなか色っぽかった。メイクをもう少し丁寧にしたら、もっとよくなると思う。見るからに女装風のメイクなんだもん。
でも、最近、宝塚を見慣れているから、帝劇のレミゼを観たときに「平たい顔族」のおフランス革命…と少々白けたのだけれど、その点、女装メイクながら、おフランスの雰囲気が出ていたのにはちょっとびっくり。
あまり平たい顔族が気にならなかった。

役者の組合せが3パージョンあって、私が観た日は、Tチームでラウールが松本慎也さん、ジョゼフィーヌが関戸博一さんのバージョンだった。
松本さんは小柄ながら、元気なラウール、関戸さんは大柄な骨太伯爵夫人でした(笑

ラウールは、クラリスを捨て、ジョゼフィーヌと秘宝探しの旅に出てしまうのに、秘宝が見つかったら、ジョゼフィーヌを捨て、クラリスの元に帰ってしまう。勝手なやつ。その罰が当たったのか、いろいろ不幸が襲い、やがて怪盗ルパンに。

そうだったけ・・・すっかり忘れていました。
私のルパンは、最初に読んだ「奇岩城」がやはり一番ステキかな。






posted by 風土倶楽部 at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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