2014年02月01日

観劇日記 FUKAIPRODUCE羽衣「女装、男装、冬仕度」

座・高円寺でFUKAIPRODUCE羽衣「女装、男装、冬仕度」を観劇。

この劇場の大きさはちょうどいいなあ。
舞台は1幕もので、登場人物分の墓標が舞台の奥にずらっと横に並んでいる。
始まりと同時に、天井から雪に見立てた紙吹雪が絶え間なく落ちてくる。
照明に照らされて、まるで生きもののように変則的な動きをしながら、落ちてくる。
最初から最後まで落ち続ける雪。
舞台に常に動きが出ること、冬の季節感があることなどから、演出としてとてもうまいと思った。

そこに現れるのがバイクに乗ったカップル。
雪道を危ない運転をしながら、バイクを飛ばしているカップルの疾走感がすごくよく出ていた。
ここで、お!なんだか楽しそうな舞台じゃないの、とかなり期待。

その後、墓場でセックスをしようとやってくるカップルのやりとりがあって、小学校の雪合戦のシーンへ。
雪合戦をきっかけに小学生同士の淡い恋模様が軽快に展開。
全員が舞台に出てきて、躍動感にあふれる歌とダンスで盛り上げる。

ここらあたりまでは、なんて楽しい舞台なんだ!と思っていたんだけど…。

このあと、ピンサロでの客の男と、ホステスのやりとりで急に舞台のスピード感がなくなり、眠気が襲ってきた。妙にリアルにホステスの男へのサービスを展開していくんだけれど、この必然がぜんぜんわからず。
小劇場系というのは、どうしてこういうシーンを入れたがるのかなあ。
セックスは人間を表現するうえで欠かせないアイテムだとは思うけれど、この舞台にこれが必要だったのかな。

舞台展開のスピードも失墜。
急につまらなくなって、とにかく眠気と闘う。
原因は、舞台展開のパターンにもある。
大勢でダンスして、歌って、一つのカップルが物語的な芝居をする。
このパターンが繰り返される。
オリジナルの音楽は、とても聞きやすく、メロディアスなものなのだけれど、残念なことに歌詞が明瞭でない。この劇団は、この芝居を「妙−ジカル」という言い方をしているが、それで逃げない方がいいと思うなあ。歌詞を明確に観客に届けることが重要。そうでないと興味も半減しちゃう。すなわち集中力が落ちる。

後半はタイトルとおり、女性と男性が服を舞台で交換して、男装と女装になる。
そして、再度、前半部分の芝居を同じように演じる。
これがぜんぜん面白くなかった。
服を取り変えただけに終わっていたからでは?

観客を楽しませることと、創り手たちがやりたいことを融合させるのは難しい。
演者たちが、とっても楽しそうなのが気になった。
振りとか、なかなか工夫していて、視覚的に楽しめるのにもったいない。
1時間ぐらいなら、すごく楽しい舞台だったけれど、2時間になると飽きちゃった、のは私だけかな?(笑

まあ、このところ、サービス精神に富んだ宝塚を観る機会が多いから、どうしてもないものねだりになりがちなのよね、きっと。

ラベル:ミュージカル
posted by 風土倶楽部 at 18:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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