2007年04月17日

穀物高騰が何を日本の農業にもたらすのか

今夜のNHKクローズアップ現代「穀物が消える?人vs車争奪戦」はついに来たか!でしたね。

バイオ燃料としてトウモロコシが世界中で栽培され始めたことにより、
値段が高騰していること、
遺伝子組み換えのトウモロコシの栽培面積が急速に増えていること、
それに押されて大豆の栽培面積が減って、こちらも高騰していること、
以上のことから、日本の畜産業界をはじめ食糧や食品づくりに大きな影響が出始めていることを伝えていました。

番組の最後には、日本としては休耕地や耕作放棄地での穀物の栽培に今こそ踏み切るときだと結んでいました。
この影響で食料残渣の有効活用も促進されるだろうとも。

結城師匠は、ロハスもスローフードも食糧があり続けることを前提にしたもの。
なくなるものであるという前提に立てば、まったく違う風景と展開が見えてくる、とおっしゃっています。

いつもながら師匠のお言葉は、深いです。

人と車が食糧を奪い合う日が来たというわけです。
なんじゃ、それ!ですよね。
蛸が自分で自分の足を食べているようなものじゃないですか!

いやいや人類が足を食べ始めたのは、蛸よりも以前からです。

遺伝子組み換えのトウモロコシの作付けを増やして、「これで大きな利益確保ができる」とほくそえむアメリカの農業者の顔を見ていると、
利益って何なのかと思ってしまいます。

折りしもパスモが登場し、電車もバスも地下鉄も1枚のカードがあれば、乗れることになりました。
買い物もできます。設定しておけば、いつのまにかチャージされて、まるで無限にお金が湧いてくるような変な錯覚にとらわれます。銀行には、ちょっとしかないのに。

お金がどんどん見えなくなって、ただの数字が電子化されて世界中をぐるぐる回っている。
この数字をたくさん手にしたものに幸せが訪れるのかしら。

いつも思うのですが、宇宙の中でたった一つ小さな青い星が生まれ、そこにたくさんのいのちが育まれ、やがて、ものを考え、つくりだす生き物が活発な活動をはじめ、やがて火を手にし、エネルギーを手にし、ほかの生命を駆逐し、その星を食い尽くしていく。
この繰り返しを何度も何度もやっているような気がしてなりません。

神さまがいるとしたら、
「今度こそと思ったこの生き物も、ああ、また、同じ道を辿っている…」
とため息をついているのでは?

世界一のトヨタは、どのように考えているのかなあ。
1兆円の開発費を投入するようですが、空気をエネルギーに替える方法でも開発してくれないかなあ。
おっと!空気もCO2に押され気味で貴重品。
うーん、そうすると…CO2を燃料にできれば…あ、そうするとバイオ燃料かあ。
ならば太陽光?
科学音痴のワタシにゃあ、わからんです。

なんだか神さまと一緒に憂鬱になってしまいました。


ラベル:農業 食の未来
posted by Luna at 00:19| Comment(3) | TrackBack(0) | 日々あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
専業でいちごづくりをしている両親と一緒に、私の解説つきで、この番組を見ました。結城先生の同様のお話を聞いて危機感も強まっていたところに…。
飼料だけではなく、窒素、リン酸、カリなどの、肥料原料も高騰しているようです。(以下日本農業新聞)

化成肥料原料の価格高騰/中国・インドで需要増 厳しい価格交渉
掲載日:07-04-10
 化成肥料原料の価格高騰に歯止めがかからない。世界的に農家の生産意欲が高く、肥料需要を押し上げているためだ。今年に入り、バイオエタノール燃料の需要増に対する期待が農家の意欲をさらに刺激、肥料需要を一段と高めた。2007肥料年度(7月〜08年6月)に向けたJA全農と肥料メーカーとの価格交渉は始まったが、全農は「マイナス材料ばかりで、厳しい交渉になる」と予想する。

 価格の上昇は肥料の三大要素(窒素、リン酸、カリ)すべてに広がる。

これも、家で新聞を見ていてきがついたんですが、さらに、4月13日付の朝日新聞には、こんな気になる記事も

飲料各社は、紙パック入り果汁100%のオレンジジュースやグレープフルーツジュースを5月から1割程度値上げする。米フロリダのオレンジ産地がハリケーン被害を受けるなど、濃縮果汁の世界的な供給不足で原料価格が高騰しているためだ。「バイオ燃料需要の増大で、ブラジルのオレンジ畑がサトウキビに転作されている」(森永乳業)との指摘もある。

のほほーんとしとっていいとかいな?
いいわけないですよね
Posted by もりち at 2007年04月17日 00:50
お!早速の情報をありがとうございます。

ジュースよ、おまけもか・・・状態ですね。
のんびりしている場合じゃないです。

でも、あなたのところには農地があるから、いざとなれば、食べるものはある。
私なんて、ベランダの1株のイチゴとローズマリーしかない!とほほ・・・

この影響で日本の農業事情は激変するのかしら。
Posted by あさだ at 2007年04月17日 01:13
メタノールは今後非食用系セルロース類からの生産技術が立ち上がってくる為、メタノール生産由来の穀物価格高騰は遠からず終焉を迎える事になるかと思います。だから国内の耕作放棄地再稼動、特に穀物生産については慎重判断する必要があるかと思います。

耕作放棄が何故発生したのか。
様々に存在するその原因を押さえてかからずして安易に「もったいない」とか、目先の経済性だけで着手したりすると大概こけますので。

今までそのような事例は沢山ありますからね。
Posted by りんご屋 at 2007年04月17日 16:44
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