2014年10月24日

観劇日記 雪組「伯爵令嬢 ―ジュ・テーム、きみを愛さずにはいられない― 」

あーん、もう、いやーん!
少女マンガの世界が日生劇場の舞台に出現しちゃったじゃないの〜。
何十年ぶりかのこの甘酸っぱい雰囲気。
おばさんは、懐かしいような、恥ずかしいような、いたたまれないような、でも、ずっと観ていたい、なんともあわあわな気分の2時間半を過ごした。

眠くならない!
だって、波乱万丈すぎるんだもん。
なんせ海難事故が3回も起きるんだから。
そのたびに助かっちゃうコリンヌ。
一度はタンカーにぶつかって沈没(連れている猫まで一緒に助かる)、一度は自ら橋から転落(リシャール、目が見えるようになったのに、なぜ飛び込んで助けない!でも、いつの間にか自力で助かったようで、いきなりアランの目の前に現れちゃう。さすが少女マンガだ・・・)、一度は飛行船が炎上して、海に落ちる。それ、普通助からないっしょ。おまけにみんな助かっている。

こんな内容の舞台で、ちぎ&みゆ、一つ間違えると絵空事が空虚になるのに、そのぎりぎりのところをよくぞ!
ベルばらみたいに史実の上にのっかっているフィクションじゃないから、より一層大変。
マンガの世界にリアルをちょこっと持ち込み、夢の世界を展開する。宝塚の真骨頂だな〜。でも、途中はらはらするところもあり。だから、眠気が襲ってこなかったのか?(笑

唐無稽なマンガを舞台で再現するって、つくづく大変な力技が必要だと痛感。
ちぎちゃん、みゆちゃん、お見事!いいトップコンビが誕生だわん。
雪組、いい組だなあ〜としみじみ。

内容は、前述のように突っ込みどころ満載。まあ、少女マンガだからね。
アランがコリンヌにビンタされて一目ぼれから始まる恋物語。
僕のはねっかえり、なーんて少女のころはみんな呼ばれてみたいもの(だったよね?)
リシャールの目は、手術で完治しちゃう。ペルエポックなパリでは、なんだって夢が叶っちゃうのだ。
伯爵のおじい様とお母様は、簡単にころっとアンヌにだまされちゃう。
伯爵家、危うし!少女マンガには必須アイテム。

ひたすらマンガな世界なのかと思いきや、ジャーナリズムに切り込むとは…生田くん、やるなあ。ま、深堀はしていませんけど(笑 あ、生田くんじゃなくて、原作にあるのか?
朝日新聞問題が大きな社会問題になっている今、産声をあげたばかりのジャーナリズムの初々しさが、新トップコンビの熱さによくマッチしていた、ような気がする(笑

舞台がなかなかよく考えられていて、飛行船の事故や海難事故(やたらと事故が多くて、おまけに人が死ぬ…メルヘンな世界なのに。いや、メルヘンだからこそ、か?)がうまく表現できていた。
娘役たちが、海のニンフのようになって海を表現するあたりも、マンガな世界観とマッチしていた。

個別にみると、
キングががんばってた〜。悪役を気持ちよさそうに。
相棒役の有沙 瞳、うまいなあ。もう一人の主役でした。彼女がすべるとアウトな内容だもん。
老け役で執事の真那 春人、この人もうまい!ちゃんと仕事していた。
大がおじい様役!ほとんど歌なし。そして、なんとラストには圭子さんとデュエット。それってさあ〜・・・(笑 でも、そこそこ新境地を開拓できていた。
その圭子さんの歌、聞いているだけで涙が出てくるほど。すごい人材だ。
夏美さんの侯爵も、安定の演技で盛り上げてくれる。
煌羽 レオが、私の目には目立ったなあ。
ともみん、ステキだった。かすかにドキドキした(笑 スタイルがいい人なんだとあらためて思った。
しょうも、中途半端なリシャールの役をうまく存在感を出していた。、

ちぎちゃんの壁ドン、後ろから抱きしめ、ベッド押し倒し、かなり思い切ってやっている。もう少しだけ体格がよかったら、もっとドキドキするんだけどなあ。でも、ステキだった。ルパン、大丈夫!と確信。

そして、そして、みゆちゃん。逸材だわ〜。娘役をいつまでも観ていたいと思わせられるなんて。
かわいいし、変幻自在だし、ちぎちゃんにちゃんと合わせられる。すごい娘だ!
これから、どんどん新しい顔を見せてね!

マンガを人間がやる、それも舞台で。
こんなことを実現できるのは宝塚だからこそ。
舞台に密度があるから、ウソも楽しめる。
ウソがほころぶことなく、2時間半。特にアラン&コリンヌの役作りは相当に難しかったと思われる。
きゃっ!となるほどあまーい作品だけれど、宝塚、レベル高い!

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外に出ると5時すぎでもう真っ暗。
宝塚大劇場には、ちえさまのポスターが!
1か月後だ〜。

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posted by 風土倶楽部 at 10:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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