
初日とぜんぜん違った・・・
お芝居も、ショーも、すごいです。
1日でこんなに変わるものなのか!
座席位置のせいも、ちょっとあるとは思うけど。
でも、初日に一緒に観たヅカ友A子はS席で観て、ほぼ同じような感想だったんだけど…。
柴田先生、藤井先生、初日の感想を撤回します。
申し訳なかったです。
素晴らしい!!!
何回でも見たい!
まず「黒豹のごとく」
オープニングは、正面から見ると波の泡立ちのような照明がとても効果的。巨大な船底の木組が7つの海を行く海賊のイメージをかきたててくれる。最初に登場する3人が、ダンスと大きなバルーンで波間の様子を表現して、一気に引き込まれていく。そして、木組の真ん中にちえさま登場!海賊ソロが活躍するシーンとなり、ねね姫を誘拐した紅の悪者と闘う。
このシーンのワクワク感は半端ない!
悪者を退治し、姫を救い、黒豹ソルは姫と時の波間に消えていく〜。
ここで、ポスターなどに出ていた「今度生まれ変わっても、君をきっと探し出す」のキャッチコピーをちゃんと思い出しておくと、今後のストーリーが多少わかりやすくなるのだ!
ここで思い出さないと、ちょっと眠くなる…(笑
さて、時は1920年代のスペイン。ロスグロと同じ時代にいきなり物語は変わる。
アントニオの叔父バンデラス侯爵や、アントニオの同期で司令官のディアス子爵による歴史的背景の説明によっく耳を傾けておくこと。大航海時代とは異なり、今度の悪は世界情勢と密接なかかわりがあるのだ・・・というのを匂わせる。
匂わせてはくれるんだけれど…まあ、あとでいいや。
第一次世界大戦の終戦2周年を祝う祝賀会の夜会で物語は展開し始める。
かつての恋人だったアントニオと、今は未亡人のカテリーナが再会し、ときめきあう。
ちえさまアントニオの軍服姿がステキすぎる。海賊もステキすぎるし、もう、どうしたらいいの…。
紅子の扮するアラルコン公爵は、会社経営に成功し、どうやらフィクサーで他国とも関係をもち、台頭しつつあるファシズムをビジネスに活用しようとしているらしい。
このあたりは3回観て、ようやくふむふむとわかってきた。
だって、ちえさまアントニオがステキすぎて、そのお姿を追うだけで忙しすぎるんだもん。
お話は、アントニオとカテリーナが愛し合うのを、アラルコンがアントニオを他国に売渡し、カテリーナを手に入れようと野心満々で近づく。二人に危機が〜、というもの。カテリーナの夫は毒殺されたという噂があり、カテリーナがやったともいう人がいて・・・それでアラルコンに脅されたりして、ねねちゃん、ひょっとして悪女なの?と思いきや、そうでもなく・・・
このお話のこのあたりがなんだかもやもやしていて、大筋はわかるんだけれど、細部が?というのが多い。
アラルコンの愛人のアルヴィラ(ふうちゃん)がカテリーナに嫉妬して、裏で勝手な動きをしている。
そのアルヴィラが疎ましくなってきたアラルコン。なにかするのかな?と思ったけれど、特になし。
このあたりでますます???が多くなってきて、物語は、なぜかカディスのカーニバルへ。
どうしてカディスで決着をつけなければいけないのか、よくわからないのよねぇ。必然性がねぇ。。。
アラルコンがカディスを選ぶのではなく、アントニオが先祖のソルにちなんで海賊の拠点だったカディスにアラルコンをおびき出すというのなら、まだ、わかるんだけれど・・・。
疑問その1、だな。
疑問その2は、ふうちゃんアルヴィラは、貧しい出でもがきながら今の地位を得てきた。だから、今の生活のためなら、悪にでも手を染めると歌うシーンがあるんだけれど、その割にはラストになぜ?(ネタバレになるから)
どうもアラルコンの動きが、イマイチよくわからない。それは巨匠柴田先生の脚本のせいなのか。紅子の演技のせいなのか、、、悩む・・・(笑
紅子が、銀橋で「もっともっと」と欲望を歌うシーンがあるのだけれど、最後に一人壁ドンをやる。あれがこの役を象徴する重要な場面なんだけれど、とってつけた感があふれている。紅子、頑張れ!
というわけで、中盤はちょっと眠気が忍び寄ってくる。
が、そこをぐっとこらえて、とりあえず事件が落着するのを待つ。
すると、突然、電話の音がして、じゅんこ叔父さんのナレーションで、せっかく事件が終わったのに、思わぬことが起きたという。
え〜っ!!!何が起きたの〜?と、ドキドキしつつ、そうか、柴田先生はそんな大ドんでん返しを用意していたのね、と期待していると・・・
なぜか植民地問題でモロッコの司令部から、すぐにアントニオを寄越せと連絡が入り、行くことに。
退役軍人のところになぜ司令部から、甥を寄越せと連絡が入るの???
ま、いっか。
そこからは怒涛のお別れシーンが展開。
もう、涙、涙になっちゃう。ねねカテリーナは泣いてないけど(笑
ちえさまアントニオが、スペインのためにモロッコで力いっぱい働いてきますというようなことをおっしゃる。それは、タカラヅカという王国のために外でがんばってくるね。もっともっと宝塚をみんなが愛してくれるように、という「Dear Diamond」につながっていくのだ。
ちえさまの宝塚愛の強さにまず黒豹で印象づけられ、ショーで全開となる。
じゅんこさん、柚長と抱き合うシーンは、涙腺崩壊の序章となる。
お芝居の途中にアントニオが自分の行く末、スペイン海軍の行く末に一抹の不安を抱き、悩む姿は、そのまま今のちえさまの心情と重なる。
柴田先生、やってくれますね〜。
お話自体は、いろいろ疑問があるけれど、ちえさまの今を共有できるステキな作品だと思う。
再演は・・・無理だな。ちえさまあってこその作品だもん(笑
でも、どうしてラストはねねカテリーナと一緒に旅立たないのかなあ…。まるでねねちゃんは退団しないみたいにみえる。
最大の不満は、セリフ。
美しいセリフだとちえさまはじめ絶賛なんだけど、二つだけお願いだから、変更してほしいというのがある。
一つは、「どうだ!まいったか〜」
カテリーナに会う時間がないといわれ、アントニオが24時間以上に一日を使う方法を知っているといい、その方法が夢中になれるものがあること、と。
そのときにちえさまが言うセリフ。
うーん、なんかとってつけた感満載なんだなあ。
二つ目は、「こいつぅ」
ちえさまいわく「むひむひするセリフ」ということだったけれど、むひむひするけれど、固まっちゃう。
やめてくれないかなあ。
ちえさまは、中学3年生ごろまでサンタが本当にいると思っていたほどピュアなお方。
劇団に与えられたものをそのピュアな心で真摯に受け止め、壁を乗り越えてきたんだと思う。
だから、どんなセリフであろうと、「こんなん、言われへん」とは絶対に思わない。
きっとこのセリフを最大限に生かそうとするんだろうなあ。
それがちえさまのちえさまたる偉大なところであり、愛すべきところなのだ。
だから、「まいったか」も「こいつぅ」も、ひゃ〜っ!と思いながらも(それこそ「冷たい網が傍らを通りすぎる感覚」に通じる)、私は受け止めるけどね。と言いつつ、こんだけ文句言うてるやん(笑
「黒豹のごとく」
黒豹と海賊のイメージが二つ必要だったのかな?と、ちょっと思うけど、ちえさまあってこその、ちえさまでなければできない素晴らしい作品だと思う。
回を重ねるごとに、涙の量が増えてきていて、やばい。やばすぎる。。。。。
『Dear DIAMOND!!』−101カラットの永遠の輝き−の方は、4回目を観たあとで〜。
こちらは、ほぼ文句なし!ちえさまの宝塚愛が全開なのだ!
お芝居の感想が的確で笑えました!!
今回、柴田&謝コンビということで、ちょっとハードル上げすぎてたかなと・・・
結構ツッコミどころ多かったですね。
東京に向け、どう手直しされるかですね。
グスタフも東京ではすごく良くなりましたし。
最後のお別れシーンですが
モロッコ赴任にもっと命がけ的なニュアンスが欲しいですね。
Lunaさんも書いておられますが
あの感じだと、ねねちゃんついて行っても大丈夫かなと(笑)
現実には、第三次リーフ戦争が半端なく大変になってくる時期だと思うのですよね。
スペイン兵は4万人ぐらい死んじゃうし!!
行ったら帰れる保証はないのではと・・・
そんな感じの演出だと、皆との別れにも、もっと説得力が出るのでは?と感じました。
この後、スペイン内乱も始まりますし、真風さんたちに残って国のために、と言うのも重み増しますよね。
じゅんこさんのナレーションからなので、変更は出来そうですよね?
ま、素人の戯言ですけどね(笑)
ちえさんはじめ組子は頑張ってるから、これからに期待してます。
あ、ショーはめっちゃ楽しくて、そしてきっちり泣かされました!!
主題歌も頭を回りはじめました(笑)
次回の観劇記も楽しみにしてます♪
勝手なことばかり書いているのに、読んでくださってありがとうございます。
ショーは本当にステキで、一瞬たりとも見逃したくないと肩に力が入ってしまい、昨日から肩こりで困っています。
お芝居は、つっこみどころ満載なんだけれど、ちえさまのステキさは際立っていますね。
おっしゃる通り、「行きます!」のシーンは、もう少し丁寧に背景が描かれている方が、より緊張感の高まるシーンになったと思います。でも、それだと、ますますあのシーンがつらいものになってしまい、耐えられないかも〜(笑
そうそう、私も主題歌をはじめ、いろいろな曲がひょこひょこ頭の中で鳴り始めました。