2015年02月09日

観劇日記 4回目の「黒豹の如く」『Dear DIAMOND!!−101カラットの永遠の輝き−』

4回目はSS席。
雪組ご一行が、公演が始まる直前にどっと入場。ふと振り返れば、ともみんが〜!その後ろにちぎちゃん、その後ろにゆうみちゃん。反対側の通路では、ずらっと並んでお席に向かう組子たち。
そして、私の席のうしろは、花組の城妃 美伶ちゃん3名。
美伶ちゃん、ハンカチを握りしめていた。

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「黒豹の如く」の方は、4回目ともなると、新しい発見がある。
耳についてきたのは、登場人物たちが「男として決意する」とか「男として生きる」とか、男としてどう行動するかを表明しあっていること。
残念ながら、一番強く印象づけられなければならないアラルコンの決意表明が弱すぎる。一人壁ドンが浅い。ファシズムが台頭する歴史の大きい渦、激しい波が来ようとしている中、彼は自らの能力を信じて、世界を動かそうという意欲に満ちている。それはファシズムに呼応してしまうある種の狂気でもある。だから、あのシーンの歌詞の「もっともっと」はあくまでも力強くならなければ。そして、その勢い余って壁ドンなのだ。それをやってこそ、歴史の波に乗り遅れているのかもしれない…と一抹の不安を抱いているアントニオの脅威になれるはず。

なのに、なのに・・・

アラルコンが激しければ激しいほど、この物語の細部は見えなくなるんだけど。
たとえば、なぜカディスに集合するの?どこにも語られていない。
なぜアルヴィラは、あのような行動をとってしまったの?
なぜ、ゴンザーロは、アントニオを裏切ってしまったの?

細部が気になって仕方ないやん。。。どうしてくれる?

カディスは、しーらんたちが歌う歌詞にもあるように大航海時代コロンブスが出航した港。
16世紀には英国に侵略されていたときもあるようだ。
このお話の舞台になった時代、すなわち第一次世界大戦後のスペインでは、「右派と左派の対立が尖鋭化していた上にカタルーニャやバスクなどの地方自立の動きも加わり、政治的混乱が続いていた」(Wikiより)らしい。馴染みのない歴史だわ〜。
要するにカディスのカーニバルをシーンに持ってきたかったとしか思えないですな(笑
その割にはカディスの必然性が4回観てもわからない。柴田せんせーい!

この日、ちえさまのラストのお言葉が「行ってきます!」から「行きます!」に変わっていた。
耳にした途端、ドキッとした。
行ってきますだと、「マッサン」のエリーみたいに「行ってお帰り」のニュアンスが強いけれど、「行きます!」というのは、帰りが約束されていない感じが強くなる。

はあ・・・

アントニオ「この国のために使命を果たしてきます」
ちえさま「宝塚をより多くの人に知ってもらうために外でがんばってきます」

アントニオ「カテリーナ、必ず君のもとに戻ってくる」
ちえさま「必ず、みんなのもとに戻ってくる。少し休憩したら、また舞台で活動するからね」

と勝手にちえさまの心情に変換しちゃった。そうでないとつらすぎる・・・

とにかく、今回の公演は、ひたすら観る方が疲れる。全身全霊で観ていて、おまけに涙をこらえているから(涙で目が曇るとちえさまが見えない)、終わった途端、どっと疲れが襲ってくる。

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さて、ショーの方は、もう、ちえさまの宝塚愛とファン愛があふれていて、言葉を失う、言葉にできない感動の連続。藤井大介先生はじめスタッフの方たち、組子の愛が詰まっている今までに体験したことのないすごいショーになっている。REON1と2を足して、二乗したみたいな感じ。

オープニングのDangerous DIAMONDは、いきない銀橋のセンターに座ったちえさまから始まる。
髪が少し額にかかり、色っぽさが半端ない。目を奪われているうちにタンゴが始まり、ANJUさんのかっこいいとしかいえない振り付けで展開する。組子たちも一緒に踊るダンシング・ダイアモンドは、目を奪われる

その後のDynamic DIAMONDでも、ノリのよい曲に乗せて一気にヒートアップ。
みんな、キラキラ。

場面は変わり、Disco・DIAMONDに。ノバボサノバのドアボーイで現れるちえさま。ナンバーワンホストになると夢を語りつつも、慣れない手つきで飲み物を運ぶちえさま。そして、ねね扮するダッジェスNENEにシャンパンをかけてしまうちえさま。
もうどれもかわいすぎて、知らないうちに微笑んでしまう。

NENEを怒らせ退場させられてしまってから、再登場するまでのコミカルな展開も、とっても微笑ましいシーン。そして、今度は、カッコいいカウボーイ風であらわれるレオン・ボーイならぬレオン・ドンファン。このときにねねちゃんの胸にサングラスをさすところは必見。今回は、このねねちゃんの胸とちえさまの手、ちえさまの顔の接近がポイント!
そして、ディキシージャズでにぎやかなシーンに。

このあと、紅子のドラキュラ・シーンがあるんだけれど、これがねぇ・・・
あーちゃんたち娘役がとってもステキで、紅子を観ている暇なし。
あーちゃんは、清純な娘から、妖艶な女までできちゃうのね。あんるの歌もステキ。
紅子・・・トップになったら、こんなシーンで存在感を出せなかったら、1時間も持たないよ。

そんなこんなですでに第10場!ことちゃんとふうちゃんの95期生コンビによる歌で始まる「DIAMOND・Dinner」は、キッラキラのゴールド。
そして、次から次へとカラフルなスパンコールで登場。
中詰めで全員が出そろったところで、「2階に来たぞうっ!」というちえさまのお声が2階から聞こえてくる。トップが2階に現れるなんて今までなかったこと。1階から見上げてみたら、照明が動いている。劇団は今回のためにちゃんと照明が当たるようにしたのね。
その間、組子たちは1階の客席降りで盛り上げる。私のそばにはあんると海隼人。
ぺっちゃんの笑顔が、とってもステキだった。
まさこさんの歌から、ラストのデュエットダンスまでは、もう一気だった。
今回の公演では、ちえねねと一緒に退団する4名が随所にたくさん出ている。

麻央と海のダンスがリードして、ラインダンスになった後、場面は「Dolce Vita」に。
ちえさま、ゆりか、紅、ねね、あーちゃん、ことちゃんの6人でのダンスは、それぞれが相手を変えて短いデュエットダンスをするのだけれど、女になったことちゃんのうれしそうな様子が印象的。

そして、いよいよDawn DIAMOND.
まさこさんの歌が始まり、ショーは大団円に向かっていく。
「もうすぐ夜が明ける。あの星と同じように、夜が明ければダイヤモンドの輝きは消えていく」
イリュージョンなのか・・・いや、ちえさまの美しさ、輝きは絶対に失われない。
まさこさんの歌が終わり幕が開くと、青い輪の中にちえさま。
輪が天井に向かう中で踊るちえさま。
今のちえさまの不安や希望、さみしさや愛しい気持ち、すべてがダンスで語られていく。
それがものすごく伝わってくる。

踊り終えたちえさまが舞台の上に倒れると、組子たちが見守る。
紅が「あなたに憧れたダイアモンドスター」
ゆりかが「あなたに育まれたダイアモンドスター」
そして、ねねちゃんが「あなたを愛し抜いたダイアモンドスター」と歌い近寄るとちえさまが徐々に起き上がり・・・やがてみんな歌って、ちえさまを称える。

紅子とゆりかがダイアモンドスターを称えて歌い、いよいよちえさま作詞の「たからづか」
まさこさんが、今までで一番出来がよいといったというちえさま作詞の歌詞は、宝塚と組子とファンへの愛にあふれている。歌いながら、客席を一巡するちえさま。私は前方席だったので、歌い始めたちえさまの後ろにどいちゃんが舞台に出てくるのが重なり涙腺崩壊。
カポエイラのどいちゃん、運動会でのどいちゃん、いろいろなシーンが目の前にどっと出てきて、ちえさまが後ろの席に移動する間、舞台の上のころちゃんとどいちゃん、ぺっちゃん、あかりちゃんが元気に踊っている姿が涙でぼやけていく。
舞台に戻ったちえさまを黄金の神輿に乗せて、にぎやかにREON祭が始まる。
そして祭が終わり、ちえさまは、大階段の上に消えていく。

ねねちゃんが歌う歌が救いなのよね。
「きっとまた会えるはず」

幕が上がると、ゴールドの大階段にちえさまが一人黒と白のシンプルな燕尾服でポーズを決めて立っている。
圧巻は男たちがちえさまを中心に踊るシーン。
シンプルそのものなのに、こんな豪華なシーンは観たことがないと思えるほど。
そして、最後にねねちゃんとの夢のような美しいデュエットダンス。
最後の最後にねねちゃんの胸に顔をうずめ、ねねちゃんが天井に伸ばした手をそっとおろしてちえさまを抱く。今まで観た中で一番美しいデュエットダンスだった。
ちえさまとねねちゃんは、同じ舞台人として力を合わせて大きな壁をいくつもクリアしてきたんだなと、納得。

お芝居も、ダンスも、歌も、なにもかもステキなちえさまだけれど、やはりショーでのちえさまが一番光り輝く。こんなショーにこれからも出てほしいなあ。
退団記者会見で「私の女優なんて、誰も観たくないのでは…」などとおっしゃっていたけれど、私は女優のちえさまも絶対観たい。でも、ショースターのちえさまをずっとずっと観ていたい。
こんなにも心を奪われた人はいないもの。
美人だから、映画やテレビでも活躍できるとは思うけれど、やはり舞台人として輝き続けてほしい。

あと何回、宝塚のちえさまを観ることができるのか。
回を重ねるごとに涙の量が増し、疲労度が募ってくる。
今日は、もう肩こりこりでたーいへん。。。
5月までの長丁場。ちゃんとちえさまについていけるように体力気力を充実させねば!



posted by 風土倶楽部 at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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