2015年07月23日

映画「サンセット大通り」と映画「浪速の恋の物語」

ミュージカルの「サンセット大通り」を観て、どうしても気になったので本家本元の映画「サンセット大通り」を観賞した。

そうか、ミュージカルは、ほぼ映画を踏襲しているのだ。
登場人物たちの心情や状況がポイントで音楽化されているだけで、ストーリーはもちろん細部に至るまで同じ。
以前、観賞したと思っていたけれど、「イヴの総て」と「アプローズ」の組合せと混乱していたみたい。
「アプローズ」は越路吹雪の生を見ているもんね、と自慢(笑 

ウィリアム・ホールデンが若い!
ノーマは、本当にお金持ちなのかな…とちょっと疑っていたんだけれど、映画では「油田」も持っていると言っていた。舞台でも言っていたのかしら。記憶になし。

そりゃあ、お金持ちだわ〜。

でも、こんな女に深入りしたら、危ういのは明白。
ジョーは袋小路にはまっちゃったのね。
まさにあの車がパンクして、横道にそれて屋敷の駐車場に入ってしまったがごとくに。

ノーマに出会った日にサロメの脚本を読まされるのだけれど、このときにノーマがサロメのストーリーにうっとりしているのが伏線になっているというわけね。

よく練られた脚本、演出で、映画史上、傑作中の傑作ということに納得でございます。

とうこさん(安蘭けい)が、ノーマ役のグロリア・スワンソンそっくり(笑

DSC_4016.jpg

映画を先に見ていたら、舞台のノーマはイメージ通りだったはず。

登場人物たちは、華やかなハリウッドにいるのに、全員、闇を背負っていて、まさに光と影。
風前の灯だったジョーが、ノーマの闇に飲みこまれていく様子がなんとも哀れ。
ノーマの闇は、すなわちマックスの闇であり、ノーマを過去の栄光に閉じ込めてしか愛せなかったマックスの悲劇。そして、そのマックスを手放さなかったノーマ。闇はめぐる・・・

実は、舞台を見ているときに、大原麗子のことが頭をよぎっていた。
女優には、演じることよりも、自分が真ん中でいることの方が重要な人もいるのだ。

ちえさま(柚希礼音)が、今、発売しているan anのインタビューで、女優ではなくアーティストと呼んで欲しいと言っている。
その理由は、「なんか「女優〜!」って感じがするから。自分には合わない」

ちえさま、ステキ。ステキすぎる〜!
女も、男も越えて、人間としてなにかを表現する人でいてほしい。

いよいよNYで修業を開始したちえさま。instagramなるものを始めたから、私も、もちろん登録。
でも、ブログも、facebookも、facebookページも、ツイッターもやっているから、当面は、ちえさまのNY生活を拝見するだけ。

と、結局、また、ちえさまのことに落ち着いてしまった…(笑

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
NHKのBSプレミアムで放送された「浪速の恋の物語」を見た。
近松門左衛門の『冥途の飛脚』がベースになった内由吐夢監督の1959年製作の映画。
忠兵衛が萬屋錦之介、梅川が有馬稲子。
片岡千恵蔵が近松門左衛門として、二人の行く末の傍観者の役。

えりたん(壮一帆)とあゆっちの「恋の大和路」ですがな。

「わてらにとっては金が仇の世の中…」

そりゃあ、そうだけど、やっぱり忠兵衛はあかんと思うよ・・・
演出なんだろうけれど、忠兵衛のいじいじした演じ方に相当いらついた。
ただ、近松の脚本は、二人の心中で終わるけれど、現実は忠兵衛は獄門、梅川は2度のお勤めという厳しさが胸を打った。

有馬稲子もヅカのOG。
八千草薫といい、新珠三千代といい、あのころのヅカは美女の宝庫だった。

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posted by Luna at 15:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観賞日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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