2015年11月03日

渡辺淳一「阿寒に果つ」宮本輝「錦繍」

渡辺淳一「阿寒に果つ」
淳一大先生にすっかりはまってしまったと友人に言ったら、「阿寒に果つ」を読めとのこと。
なるほど〜、これを読まずして、彼の女性遍歴はわかりまへんな。
それにしても、なんという女なのだ、純子は。
こんな自己愛の塊みたいな女に出会ってしまったら、オトコは翻弄されるしかないでしょ。
しかし、なんでも最初というのが、とっても重要。自分の人生を振り返ってみても、つくづくそう思う。
この小説と並行して宮本輝の「錦繍」を25年ぶりに再読した。
こちらは「業」のお話。
どっちも同じことを言っているのだと思う。人の業なんて、自分ではどうしようもないこと。
性格でもなく、まさに業なのだ。
どんな人にどこでどんなふうに出会うか、きっかけはいろいろでも、そこに業がまとわりつき、その道を選ばせてしまう。たぶん何度生き返っても、同じ道を選ぶのが業なんだろうなあ。そこからは逃れることができない。せめてその道を覚悟を決めていくことだけができること。
純子は、果てることで自分を生かす道を選び、亜紀は障害児の息子を育て上げる道を選び、靖明は令子と生きる道を選ぶ。
2冊とも深いなあ。さすが淳一大先生と宮本大先生のご本だわ。


posted by 風土倶楽部 at 22:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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