2015年12月08日

「007」と「桐島、部活やめるってよ」

「桐島、部活やめるってよ」☆☆☆☆☆

当たるときには、よい映画に連続して当たるのだなあ。
題名をよく耳にしていて、気になっていた映画だった。
原作がしっかりしているのかしら。
とても人間観察が行き届いた興味深い内容だった。
高校生の学校内での生態を描いているのかな…と思いつつ見ていたら、他者との関係性、自分の立ち位置、そして、今をどう生きるかを一人ひとりの高校生の日常を通して突き付けてくる内容で、かなりたじろいだ。
「この世界で生きていくしかないんだよ」
見たら、削除しようと思っていたけれど、とりあえず残しておこう。


「007 スカイフォール」☆☆

007シリーズは、まず見なかったことはないのだけれど、これはスルーしていた。
カッコ悪い007とか、暗いとか言われていたから、だっけな。
スペクターを見るためには、やっぱり予習しておかねば、と見たけれど、やっぱり「はあ?」な007だった。
いつから007は、こんなに深刻な映画になっちまったのだ。
見たら、すかっとするような娯楽エンターテイメントだったのに。
カジノでコモド・ドラゴンが登場。
コモド・ドラゴン!? へ?と思った。イモトがかけっこしていたっけ?なんか違うよなあ。


そして、ロードショウの「007 スペクター」☆☆
場内は大盛況。昼下がりの回だったからか、同年代が多いような気がした。
オープニングのメキシコは、なかなか快調な滑り出しで、おお〜、007だ〜!と、うれしくなったのだけれど・・・
が、このあと、またまたスカイフォール的なアプローチにどんどんなっていき…

モニカ・ベルッチが登場するころには眠気が襲ってきてしまった。
実は、モニカ出演ということで、かなりそそられていたのだ。
だって、美しいモニカがからむのはボンドとの恋と決まっているでしょ。

ところが、ボンドに殺された組織のボスの未亡人であるモニカは、目の前に現れたボンドに「夫はぜんぜん帰ってこなかった」と言って、さっさとボンドとセックスして(それも壁に押し付けられて、それで終わり)、スペクターの会議の場所を教えてしまう。欲求不満の未亡人なのだ。
「CIAに保護を頼んでおいたから」というボンドの言葉にうなずいて登場終わり!
登場シーンは全部で5分ほど。
それはないでしょ、と、思わず心の中で叫んじゃったよ。
あとで重要な役で登場してくるのかな〜と心待ちにしていたけれど、結局、これで終わり。

モニカでなくてもよかったやん・・・

ここで大きく裏切られた感満載の私は、再び気が遠くなって、気絶寸前になった。
が、なんとか持ちこたえ、きっと面白い展開があるはずと、期待をムリに喚起した。

スカイフォールのときから、やけにボンドの少年時代の話が出てくると思ったら、今回は、ついに「兄弟」なんていうのが出てきた。007の生い立ちやら、生き方の悩みなんてやらなくてよろしい。

途中、カーチェイスのところで、やっと007ぽいなあ、この車は水陸両用よね〜と思ってみていたら、単に川に沈めて、ボンドは座席から飛び上がって、パラシュートで降りてくるにいたっては、ふつふつと怒りが湧いてきた。

こんなん、007とちゃう!

砂漠の中の要塞も、イマイチはったりがきいてない。全世界の情報を掌握しようというのに、あのレベルのパソコンを並べた部屋でいいのか!

ほとんどドキドキもしない、ワクワクもしない。
スリルなら、「黄金のアデーレ」のオーストリアからの脱出シーンの方がよほどある。

まったく数十億円をかけて、こんな程度の映画を作るってどうよ。
爆発させるのは盛大にやっているけれど、肝心の楽しませる部分が大きくずれている。
007は、おしゃれで、粋で、ユーモアがあって、ダンディでなければ。
女とみれば発情して、すぐにエッチしちゃう007なんてあかん。

テーマミュージックを聴いているときが一番「あ〜、007や〜!」と思った。
次回は、本来の007に戻してくれないと、もう見ないからねっ!

気付くの遅い私…グレイグになってから、ずっとそんな007だったのにね。
グレイグは、キライじゃないんだけど、映画の作り方が間違っていると思う。

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posted by 風土倶楽部 at 18:34| Comment(4) | TrackBack(0) | 極私的観賞日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。 紅真吾と申します。
知人が『007は二度死ぬ』のロケ地である「秋目」について、尋常ならざる意識を持っております関係で、「二度死ぬ 秋目」で検索していたトコロ、貴女のブログに出会いました。
いやはや、『スカイフォール』『スペクター』についてのかなりの辛口批評は参考になりました。
小生、’12年秋より、007シリーズについてのあれこれをブログで綴っておりまして、今回の『スペクター』についても何らかのコメントを載せなくてはならないなー、とは思っておりました。 が、はてさて、今回の作品はどう解釈したものやら、暗中模索、といった状態でした。
その点、貴女の視点は大いに参考になりました。
ところで、察するトコロLunaさんはダルトン=ボンド派ですかな。
007シリーズは全てご覧になっているとの由。
ティモシー・ダルトンのボンドについて、ぜひ貴女の辛口批評がうかがいたいものです。
Posted by 紅 真吾 at 2016年01月16日 15:04
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
秋目で検索している方が意外と多いです。訪問後に映画を見直してみました。かなりいい加減な内容で面白かったです。

007は、子どものころからずっと見ていますが、最初は最新兵器やシチュエーションに夢があって、ワクワクしてみていました。が、最近のは、ものすごくシリアスで、生き方と苦悩が描かれていて、ワクワク感がなくなってしまいました。現実の方が先を行っちゃっているから、なのでしょうか。

鋭いですね。ティモシー007は好きです。ちょうど英国でぷらぷらしているときにロンドンでリビングデイライツのロードショウを2回見た記憶があります。たいして英語がわからないにもかかわらず、ティモシーの魅力でかなり楽しめたような…。「冬のライオン」のときから、ステキ!と思っていたからかも。
007を見る視点なんて、そんなもんです。だから、リビング…の内容なんて覚えてないです(笑 バイオリンが出てきたような…程度。

だから、The World Is Not Enoughのソフィー・マルソーの美しさがとても印象に残っています。女優さんが美しいとボンドも、ますます引き立ちますから。

Posted by Luna at 2016年01月18日 11:04
Luna様
紅真吾です。
 当投稿は私信です。
 過日、ようやくダニエル・クレイグ版ジェームス・ボンドについての考察がまとまりました。
 よって拙著ブログ『007おしゃべり箱 Talking Box of 007』において、Vol.41「クレイグ=ボンド考」として10/28に発表する予定です。
 つきましては、記事の中でLuna様の記事を紹介させて頂きたいと思う所存です。
 1/16に記した”暗中模索”は小生のみでは無く、多くの007ファンが感じるところである様です。
 Luna様が記された感想は、大いに参考になった次第です。
 決して他意はありません。
 ぜひとも、拙著の中で紹介させて頂く事をお許し下さいます様、お願い申し上げます。
Posted by 紅真吾 at 2016年08月28日 09:51
紅真吾様

備忘録のため、好き勝手なことを書いているだけなので、こんなものでお役に立つなら、どうぞ、お使いくださいませ。
007ファンに怒られちゃうかも(笑
Posted by Luna at 2016年08月28日 15:16
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