2016年01月18日

東京グローブ座「王女メディア」

東京グローブ座にて「王女メディア」を観劇。

平幹二朗、すごい、すごすぎる・・・

役者としての執念を見せつけられた。年齢をまったく感じさせないばかりか、美しく妖艶な嫉妬深い女の苦悩と情念が、舞台の上にゆらゆらめらめらと立ち上っていた。

女に見えちゃうことに驚愕!

オペラをのぞこうとは思わなかったけれど(笑

物語は、夫に裏切られたメディアが、相手の女も殺し、自分の子どもも殺して、夫に復讐するというもの。
いや、そこまでやらなくても…と思うけれど、復讐に滾る気持ちはよくわかる。

人間の業が噴き出すような演技だった。

ええもんを見せてもらいました。

赤い布を使ってた歌舞伎の様式美が舞台にうまく映え、シンプルな装置に対して、とても効果的だった。

ギリシャ悲劇は、「オイディプス」もだけれど、これでもか!というほど人間の負のエネルギーを提示してみせる。時々、妙に浸りたくなる世界なのよね〜。
人間とは、こういう業の深いものなんだから、そのように覚悟して物事にあたるようにというのがエウリピデスの言いたいことなんでしょうかねぇ。

カーテンコールで最後に出てきた平幹さんが、にや〜っと笑顔になった顔が忘れられない。
「してやったり」なのかなあ。
役者の業を感じた瞬間だった。

今まで平幹さんが出ている舞台は観ていたけれど、主役じゃなかったものばかり。それでも登場すると、その場をさらっていたし、その役が物語の要の一つになっていた。
主役で観てみたいと思っていたけれど、これほどとは…
役者という化け物やね。
メディアの髪型がエイリアンママのように見えた。なにもかも食い尽くす女メディア。
恐れ入りました。

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posted by 風土倶楽部 at 11:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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