2017年01月16日

シアタークリエ2回目の「お気に召すまま」

2回目を観劇。

む〜・・・

メイヤー氏は、考えすぎとちゃうの?
演出家は、なぜかシェイクスピアを激しく料理したくなるもんなんだな。
BSプレミアムで放送していた蜷川幸雄演出の「ハムレット」もそう。
日本の19世紀の庶民の家の廃屋に囲まれた舞台。劇中劇は、歌舞伎のような、文楽のようなお芝居が出てくる。

私は、こういうのがどうも好きじゃない。
そうする必然性が自己満足、演出家の独りよがりになっているような気がしてならないのだ。

古いお芝居だから、現代的なシチュエーションを入れたくなる気持ちはわかるけどね。
先日見た「ヘンリー4世」で浦井くんのハル王子が、ヘッドホンを耳にして、外界とのコミュニケーションをあえて遮断しながらも、少しずつ成長していく過程でのロックな雰囲気を出していたのは納得できたからオッケー。
でも、今回の舞台がニクソン時代の大統領府とヒッピーの時代になっているのは、やっぱりどうしても理解不能。不自然。
こじつけたいのはわかるけれど、ニクソン時代なんていちいち考えてみているわけじゃないし、
そんな見方をしても、面白さが倍増するわけでもないし。
そもそも「公爵」ってなに?どういう位置づけ?
まったく語られていないから、わけがわからない。

人生は舞台、すべての人は役者…有名すぎる劇中のセリフ。でも、舞台の上で、まず役者が輝かないとね。
ベテラン陣の役も、どれも中途半端。
彼方さんの歌も、あの使い方ではもったいない。
橋本さん、横田さん、入江さん・・・なんだかイマイチ輝きがないのよね〜。持っているものを出す場がない。
バイオハザードの壮ちゃん、大輔くん、横田さん、マコトさん・・・みんな、イキイキしていた。
そして、ちえさまのキラキラ度はすごかった。

ちえさまは、一番難しいオンナでオトコ。際物的な役をふられちゃって、本当に気の毒。
もともとは、オトコがやるロザリンドが、まずはかわいく、オトコがオトコに戻ってやるギャニミードをオンナだと思って口説けというところが面白いわけで・・・ちえさまがやることで、ねじれがねじれでなくなって、妙にリアルになっちゃったところがアウトなんだと思う。

その原因は、メイヤー氏が、ちえさまを研究していないこと。

バイオハザードのときは、G2さんがちえさまを研究し尽くして、魅力を最大限に引き出すことに成功。
演じる人一人ひとりへの愛が、役と役者にとても感じられた。パンデミックという究極の状況の中で、まさに「愛を歌う」が表現されていた。
そして、ファンの気持ちのツボを押さえ、心得た作・演出だったと思う。

メイヤー氏は、自分のやりたいことが先にありき。そこに女優になったちえさまを投入したら、面白いだろうと企画サイドが考えたのだとしたら、浅い。

ちえさまの引き出しに女優のネタがまったくないのを知っているのだろうか。
こんなに手さぐり状態なのに、あえてオトコの振りを加えてしまう…見世物としては面白いかもしれないけれど、そこからなにかを引き出せるわけじゃない。
ちえさまの苦しみがわかる気がして、私は、舞台の上のちえさまを必死で気持ちの上で支えてしまった。

かつて宝塚にこれほどさまざまな男を演じた人があっただろうかというほど、どれも繊細で、奥が深くて、舞台の上に新しい男役像を作り上げていったちえさま。だから、男役の引き出しには、入りきれないほどの芸が詰まっていた。そういうことができる人なのだ。
その素晴らしい才能を企画サイドは、どうかもっと大切にしてほしい。
「ブロードウェイの演出家」なるものに引きずり回されているのではないの?
宝塚のように、たとえ外部の人を登用しても、必ず自分たちの方に引き寄せるというしたたかさを身に着けてほしい。
ブロードウェイというお墨付きは、もう十分。もっと堅実に女優の芸を積み重ねていける場をちえさまに差し上げてください。
「ビリー・エリオット」のウィルキンソン先生は、そういう意味できっとすごくいい場になると思う。
ホリプロさん、よろしくお願いします!

入りと出のときのちえさまのキラキラ度ときたら、もうため息の連続。
ますますオンナとしても美しくなっている。
今回、全公演の入り出待ちがあって本当によかった。
そうでなかったら、ちえさまのことが心配でたまらなかったはず。
ちえ組は、みんな、ちえさまのことが大好き。寒風吹きすさぶ中でも、ワクワクしながらお待ちしているのです。

そうそう、舞台衣装も、なんとかならないのかしら。
POBのときもだったけれど(賞をいくつも受賞しているという人のデザインということだったけれど、フォーリーズの衣装なんてちゃっちくて…)、今回も、メイヤー氏いわく「シャネル風のドレス」とやらがお粗末すぎ。
もっとちゃんとした生地で仕立ててほしい。

ちえさま、東京公演は、あと2週間半。がんばってください。ささやかにお支えしますので。

REON JACK2が楽しみで、楽しみで、もう心は3月23日に飛んでいる!

posted by 風土倶楽部 at 00:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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