2017年01月25日

「リバティ・バランスを射った男」

1962年製作、ジョン・フォード監督の「リバティ・バランスを射った男」

BSプレミアムでお昼に放送していたのを録画して見た。
なにも期待せず、なぜ録画したのかもよくわからず…。
が、見られてよかった。

傑作だった。

お昼のBSは、なぜか頻繁に西部劇を放送している。
解説には、傑作、注目作、などの文言が散見され、ほんまかいな…といつも思っていた。
西部劇は、特に見たいジャンルでもないし。

が、これは、素晴らしい作品だった。

南北戦争も終わり、アメリカがいよいよ近代化に向かって歩み始めたころのお話。
無法時代の名残の色濃い西部の街にやってきた弁護士になりたてのランス。街の入り口でリバティ・バランスが率いる荒くれ者たちにみぐるみはがされてしまう。牧場主のトムと、彼を慕うレストランの給仕ハリーに助けられるが、このまま泣き寝入りするのではなく、法で裁きたいと考える。

字の読めないハリーに法律書を読ませ、読めるのが当たり前という態度のランス。
近代化の先端をゆくランスと、まだ昔のままの街の人たちとのやりとりが随所にいろいろなエピソードで仕込まれていて、時代背景がとてもわかりやすい。

字の読めない人が多いのに、新聞社を一人で立ち上げ、新聞を発行しているダットン・ピーボディ編集長の気骨も面白い。

牧場主のトムは、銃の名手。ハリーを嫁に迎えるためにひそかに家を増築している。
開拓者の成功者の一人だけれど、牧場を拡大するなどの新しい波には乗り切れていない。

登場人物の一人ひとりのキャラが、とても明確で、物語の進行もスピードがあり、どんどん引き込まれてしまった。

中盤、意外な展開で、ランスは街の代表者に祀り上げられ、中央の政界への足掛かりをつかむ。
その裏には…

というのが、あっと驚くラストシーンになる。

ジョン・フォード監督、すごいじゃないですか。
そして、ちょっとお腹の出たジョン・ウェイン。ぐずぐずしているから、ハリーの気持ちをつかみ損ねてしまう。不器用で、♡のある男。はじめて、ジョン・ウェイン、ええやん、と思った。

こんな傑作を放送してくれるBSプレミアムは、エライ!(笑

堪能いたしました。

posted by 風土倶楽部 at 16:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観賞日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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