2017年09月01日

日本青年館ホール 雪組「CAPTAIN NEMO ネモ船長と神秘の島」

これはいったいなんなんだろう・・・
ツッコミどころ満載な作品は、いくつも観たけれど、ここまで最初から最後まで???の連続の作品は初めてだ。
びっくりの連続でもある。
駄作というだけでは言葉が足りない。珍作、奇作、怪作・・・

実は、オープニングの赤いドレスの娘役が踊り始めてから、いや〜な予感がし、彩風咲奈(さきちゃん)が金髪ロン毛を揺らせながら、ソロでダンスを始めころには確信に変わりつつあった。

そして、いよいよ縛られて椅子に座らせられたジョイス博士(ひかる)、レティシア(彩 みちる)、シリル(永久輝せあ)による、物語の立ち上がりが始まったところから、「よくわからない〜!」の連続に突入。

その後、何度も気を失ってしまったので、ますますわからなくなった。

世界各国の紛争や戦争で国を追われた人たちが集まる島(名前を忘れちゃったよ。マトカって言ってたっけ?)
そこに君臨するNEMO船長も、また、国を追われた人間。彼らに言わせれば、国を棄てた、らしい。
ネモは、その島のリーダー・・・というよりも教祖。

ネモに沈められてしまった船から救命ボートで彷徨っているどきに、どうやら、縛られていた3人は助けられ、この島に連れてこられたらしい。
が、イギリス海軍将校のラヴロック少佐が、いきなり現れるのはなぜ?
朝美 絢(あーさ)の軍服姿は美しいけれど、漂流したのに、やけにぴっかぴっか。
その軍服をみて、島人たちが「ひえ〜」と言いつつ逃げまどっちゃうのが可笑しい。

ネモが憎む軍人なのに、彼はどうやってこの島へ?

さきちゃんネモが、常に憂鬱な顔をして、カッコだけつけているのが、なんだかとっても滑稽。
せめてこんな島に傷ついたたくさんの人が集まったのなら、みんなで楽しくやればいいのに。
一応、楽しそうに歌ったり、踊ったりしているんだけれど、イマイチ、その幸せ感が伝わってこない。

さきちゃんのオルガン演奏シーンも、ショパンな別れの曲で、とにかく憂鬱そう。
まるで新興宗教の教祖さま風で、信者たちが「愛」を唱えながら、かしずいているみたいなのだ。

笑っちゃうのは、各国からやってきたという島人たちが、そのままの民俗衣装でいること。
そうしないと各国を表現できないからなんだということはわかるけれど…

「ラララ・ラ・ララ」などと言いつつ、モールス信号の歌を島人たちに教えるシーンも、笑っちゃう。

これって、いっそ喜劇に仕立ててしまえば、社会風刺になったのでは?と思ってしまった。

なにやかや物語があるようで、なくて、2幕は、またまたさきちゃんネモのソロダンスから始まる。
ネモはダンサーなのか?

以下、ネタばれ(ってほどのネタでもないけど)


そして、ロシア艦隊が島をめざしてやってきて、ネモたちは、潜水艦ノーチラス号に乗って、海底火山に激突して、火山を爆発させ、艦隊を蹴散らす。島を守るために。

その特攻に行く前に、みんなは家族〜♪愛〜♪という歌を歌って。
潜水艦の中にもぐりこんだレティシアが、10年間行方不明になっていた学者の父と出会えたから、もう一人はいやと言って、一緒に突入するといいつつ、ネモ船長を愛してしまったと、ついでのように愛も告白。
船長は、その愛を受け入れ、一緒に突入。
このときにキスシーンなんて、入れたら、怒るよ!と思っていたら、さすがにそれはなかった。

特攻礼賛は、やめてほしい。

これで終わり。はあ?
いったいなにを見せられたんだ?

せあちゃんを観に行ったから、目的は達成しているんだけど。
こんな作品にエネルギーを使わなければいけない組子たちが気の毒すぎて…
みんな、健気だ
でも、そこに劇団は甘えてないか?

宝塚って、今度の作品は、こういうのをやりますという企画会議はないんだろうか。
そして、作品づくりを途中で劇団側がチェックすることはないのだろうか。

ときどき信じられないような?な作品があるけれど、観客は、お目当てを観に行っているので、物語が破たんしようが、主義主張が怪しかろうがどうでもいいのだ。
私も、どーでもよかった!

でも、ビリー・エリオットのウィルキンソン先生の「どうでもいい!」と同じで、本当はどうでもよくない。
いい作品でせあちゃんを観たいよ〜。

せあちゃん(ひとこ)は、すんごい悪役が絶対似合うと思う。
ひとこちゃん主役の公演を早く観たい〜
そのときは、脚本は小柳先生か上田先生にお願いしたいわ〜

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posted by 風土倶楽部 at 10:40| Comment(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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