2020年01月14日

原田マハ「まぐだら屋のマリア」とミュシャ展

「まぐだら屋のマリア」☆☆☆

登場人物や地名が、キリストに絡んだものとなっているから、贖罪がテーマなんだろうなあと思いつつ読み始めました。
予想通りの展開でした。
紫紋側の贖罪の要となる悠太の置かれた状況と心理状態がイマイチなのと、マリアの贖罪の対象となる事件が、あまりにもありきたりだったので、ちょっとがっかり。
女将の贖罪を受け入れる心の経過も、よくわからなかった。
マリアと紫紋のつくる料理が、やたらと印象に残った。


京都文化博物館「ミュシャ展」
一昨年、急逝したガラス作家の叔父(堀内英城)がミュシャの絵画をモチーフにした作品をたくさん作っていたことから、ミュシャ展へ。
初めてミュシャという画家の生涯と絵の変遷、そして、現代に与えた影響を一気に見て、叔父も、やはり彼の絵に深く魅せられた一人だったのだと納得。
叔父が作った「ドーム2004」という78px116pのパネル25枚からなる作品が、ミュシャの教会ステンドグラスにインスパイアされたものだったことに、気持ちのよい衝撃を受けました。
2004年ごろにあんなに大きなものをとりつかれたように制作した叔父。
ああ、ボクも、あんなパネルを作りたい!と思ったんだろうなあ。
それはそれは夢中になって作っていましたっけ。
昨年11月にアトリエ「駅から七分工房」で開催した遺作展に合わせて作品集を作製、掲載する写真をすべて撮るという作業しました。
ファインダーをのぞきながら、叔父の情熱の熱い風が吹きつけてくるようでした。

叔父の作品集
IMG_20200114_151450.jpg


スラブ民族の統一とチェコの独立をめざした20枚からなる「スラブ叙事詩」には、ユメユメしい女性画ではなく、骨太な大地に根差した民族の歴史が描き込まれている。

叔父が感化されたように、日本のクリエーターたちにも大きな影響を与えていたミュシャ。
そういえば、「明星」の表紙は藤島武二によるミュシャ風の絵で飾られていたし、少女漫画の世界は、ミュシャワールドだったし、アニメ世界にも、多大な影響を与えている。

サラベルナールの絵ばかりがイメージの中に定着しているミュシャだったけれど、認識を大きく変えられたミュシャ展でした。
そして、叔父に一瞬、再会できたような気がしました。

開場入り口にあったミュシャ作品のポスター

image.jpg

同じものをステンドグラスとして制作した叔父の作品

IMG_6984.jpg


叔父は、ガラスをキャンバスにして絵を描きたかったんだなあ



posted by Luna at 14:34| Comment(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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