2007年07月11日

お宝の活用はしたたかに、うまくやりましょう!

大手自動車会社が、カーライフを充実させるためにドライブの行く先々のさまざまな情報を取り込んだサイトを運営したいのでどうやったら、地域の情報を吸い上げられるかと昨日、某会社の人に相談されました。
媒体=サイトを用意するので、無料の広告と考えてもらって、
彼らが用意したブログにどんどん情報を入れてくれということです。

まあ、要するにコンテンツが欲しいということです。
某省庁の人も同席していて、よくテレビ局などのメディアに何かよいネタはないかと聞かれるそうです。
表に出てくる情報は、すでにあちこちで取り上げられていて、まだまだ隠れた情報を入手したいということのようです。
彼ら曰く、「がんばっている人にもっとスポットライトを当てたい」とか。
でもさ、がんばっている人を応援したいのなら、一緒に地域で汗かかんとねー。

車を使ってもらって、もっと車を販売しようということでしょ?
ディーラーが顧客を連れていけるようなプログラムをやっているところも探しているそうです。

人が行けば喜ぶだろう、モノを買うから、お金が落ちるだろう。
そんな発想のようです。

GISやら、モブログやら、この手の相談を何度受けたことか。
地元学や地域調査は、まさに地域の情報を得るために実施するのですから、中にはコンテンツになるようなことももちろんあります。

地域は、今、お金が落ちればいいのでしょうか。
それなら、ちゃんと旅行会社と組んで、きちんとしたプログラムをつくって、プロフェッショナルにやるべきだと私は思います。
地域の貴重な「宝」は、ささやかなお金が落ちるためにあるのでしょうか。

お金よりも、もっと早急に着手しなければならないことがたくさんあるのではないでしょうか。
耕作放棄地、森林の荒廃、磯焼け…地域の存続が、食料が、自然が…一皮めくれば、持続不可能な社会が生まれつつあります。

そして、本気で地域の人たちと交流したい人たちは、一緒に新しい社会、持続可能な社会をつくっていきたいと考えていると思います。
東京朝市に関わっている人、訪れてくれる人と話をしていると、もっとみんな何かの役に立ちたい。自分たちの行動が何かにつながることを願っていると感じます。
私はそういう人たちと、地域をつなげたい。
実際に私の周囲には、すでに何度も通うような地域を持っている人が増殖しつつあります。

もちろん、ドライブして、人に会って、モノに触れて、得ることもたくさんあるだろうけれど、あまりにも短絡的にサイトを活用して、情報を集めて、という思考回路に、地域って、もっと複雑だし、もっと深いものだとつい思ってしまいます。

私は、この企画がまったくダメと言っているわけではなく、
エコを前面に出している企業、それも世界をリードするような企業がやるサイトで、地域を巻き込もうというのなら、新しい価値を創造するサイトであって欲しいのです。
楽しいとか、おいしいだけじゃない、もっと大切なものを今、世界中で取り戻そうとしているのじゃないの?

大企業の考えるエコって、その程度のものなのかあ、とため息がまた、出てしまいました。
やっぱり吸い上げるだけなのかな。

まあ、エコって言っても、マイバックだったり、待機電力をなくそうとか、そんなお手軽なことばっかりですもんね。
石原良純に今さら、待機電力を減らしましょうなんて言われるとはね。それも、電力を使って。
それで本当に6%削減できるの?
何をどれだけ減らせばこれだけ削減できるってちゃんと言ってよ。
年金問題とおーんなじ。何にどれだけ使って、どれだけ残っていて、5000万人分全部払ったとしたら、どうなるとか誰も言わないもんね。
おっと、話がそれてしまった。

しかし、まあ、7年前にGISで地域情報を…と某県庁でプレゼンされたときとなーんも変わっていないことに驚きました。
お手軽に見つけたものって、お手軽な価値しか生まないような気がするんだけれど。
調べた人しか詳しくならない…奥の深い地元学なんである。

この手の要望に応えるためのバージョンを用意しておくというのもありかもしれませんね。
お宝の活用、みなさん、慎重に、上手にやりましょう、ね!
荒らされて、疲れて、終わり、なんてことにならないように。

ラベル:地域資源 地元学
posted by 風土倶楽部 at 22:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 日々あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
びっくりしています、先日某氏の紹介で訪問者の方から1時間ほど話しを聞いていた内容がこれでした。難しい話しは上っ面のおいしいところしか理解できませんでしたが、興味をそそりました。このページを何度も読み、井の中の蛙が少し水の中で目を開けた気持ちです。参考にさせていただきます
Posted by ふみえ at 2007年07月12日 23:08
そちらにも行っていると聞いたので、もしや…と思っておりました。
うまく活用すればいいと思いますよ。
なんでもかんでも情報として出してしまうのではなく、きちんと対応できるように用意できたものやコトに誘導するようにしましょ。
そういうテクニックを地域は身につける時期だと思います。これからはますます、こうした話はたくさんやってくるでしょう。だって、未開拓の部分はそこしかないですから。

真のお宝は、神社のご神体のように、何度も拝みにきてくれた人だけにそっと見せてあげる(笑)

私にとっては、ふみえさんのブログそのものがお宝の一つですよ。一息つきたいときに、のぞいています。今日はどんなおいしいものを食べているのかな、なんて。
たぶん、そちらに何度も滞在している人たちはみんなそうしているのでは?
Posted by あさだ at 2007年07月13日 08:17
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