2007年11月10日

ライスショックどころか、フードショック!

かねてよりウワサに聞いていた輸入食品の実態を横浜港の埠頭にて、この目で確かめてきました。

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野積みになっているポリ容器の中には、各種山菜がビニールの袋の水の中に漂っていました。
暑い真夏には、たぶんお湯になっていたはず…。
濃い塩水につけてあるには違いないけれど、鼻を近づけてみれば、強い塩素のような匂いがしました。

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壊れたポリ容器から見えているのは、なめこです。

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ヘタをカットされたナスが入った木箱。

5年たっても腐らない。
虫も、鳩も近寄らないそうです。
誰もが勝手に入れる場所なのに、勝手に持っていこうという不届きものさえいない。

飛行機で空輸なんていうのは特別高価な食品だけ。
たいていは船で運ばれてくる。
2〜3週間かかれば、その間、腐らないはずがない。
なのに腐らない。

どうしてここにこんなものが存在するのだろう。
これを利用する食品メーカーのつくり手たちは心が痛まないのだろうか。
中和して、添加物を入れて、味をつけて、それを食べている人を見て、
「あんなものを食べている」とほくそえんでいるのだろうか。
ミートホープの社長が日本全国にいるとは思いたくない。
こんな光景を見たら、今、騒いでいる賞味期限の意味がわからなくなります。
この埠頭には、全国各地のナンバーをつけた車がこれらの食品を引き取りに来るそうです。蕎麦の産地、山菜の産地、落花生の産地、わさびの産地、梅干しの産地、数え上げればきりがないほど。
原産国表示は、「商品の中身において実質的な変更行為をしたところ」という規定により、中国産の蕎麦を信州に持っていってつくると信州そばになるとか。

5825万トン、5兆2000億円を輸入する国。
なのに検疫所は全国に31ヶ所、支所が103ヶ所、所員が334人のみ。
現物審査は3.3%のみで、後は書類審査だけ…。
ひょっとしたら、日本は輸出国のゴミ箱みたいになっているのでは?
自給率39%のお寒い国の現実を目の当たりにしてしまいました。

他国の農場で有機だ、無農薬だと言っても、運んできて殺虫のために青酸ガスで燻蒸。
青酸ガスはナチスが大量殺人に使った薬品。

モノがあふれる豊かさの代償はあまりにも大きすぎる。
農業は成り立たなくていい。輸入を促進して食品を安く手にできることが消費者の権利とか言っている人たちに見せたい。
いや、目の前で食べさせたい。

国は安全なものを国民に提供する義務があるはず。
この国に未来はあるのだろうか。

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新車の並ぶ埠頭。
輸出のために食糧を引き換えにし続けてきた私たちの国。
折りしも海外で活躍するNGOの仲間から、旱魃がない年はアフリカ諸国の自給率もばっちりだとメールが届きました。
日本は北朝鮮よりも低い自給率です。

これを豊かさと言うのか。
食糧自給をあげることで、今度は何を引き換えにしなければならないのか。
政府は今こそ、きちんと伝えるべきでしょう。
でも、そんな能力も気概もなさそうですね。
やはり個人の自給率をあげる、これしかないと一緒に見学した仲間と再確認した次第です。

s-2007_1109yokohamko0084.jpgお話をしてくださった港湾労働組合書記長の奥村芳明さんに深く感謝です。
「食糧主権」を取り戻そう!
安全で新鮮で栄養がある食べ物を得るために日本の農業を守ろう!という熱い思いが伝わってきました。
見学希望が殺到しているそうです。
少し救われる思いがしました。

すでに穀物は世界中で争奪戦になりつつあります。
日本が食糧をお金で買える時代が終わりかけています。
「食糧は武器になる」
そんな戦略を展開している国にしがみついている日本に暮らす私たち。
みんなでモノを考える賢い国民になりませう!!!


posted by 風土倶楽部 at 09:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 食と農の未来 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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