2008年01月14日

本来農業への道

昨年、「持続可能な農業に関する調査プロジェクト」なるものに実行委員として関わらせていただいておりました。この報告書が出来上がりました。

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スポンサーは、行政ではなく、愛知県のイシグロ農材株式会社でした。
慣行農業による農地の荒廃、高齢化や採算がとれず離農していく現状を憂い、あらたな農業の時代を切り拓きたいとの願いでの挑戦です。
農業大学校の設立も視野に入れているそうです。

実行委員は福井県立大学学長の祖田修氏を委員長に全員で22名でした。
学識経験者が半分、生産者、NPOなどの実践者が半分です。
実践者は塩見さんや宇根豊さん、木之内均さん(NPO法人阿蘇エコファーマーズセンター)、本野一郎さん(元JA兵庫六甲)など。
この「本来農業」という言葉は、宇根さんの提案です。

私は、どうやら食と農をつなぐあたりでお声がかかったようでした。
委員のうち女性は2名だけ。食に関わっている人は、女性の方が多いくらいなんだけれどなあ。

「食から農のあるべき姿を考え、また、農から食の今後のあり方を考えることは、健全な社会を形成する出発点であるといっても過言ではない」と10の提言の前文にあります。

が、しかし!この出発点を見失って久しいのが私たち。

私はこんなことを始めて早10年。
この間、産地偽装、BSE、添加物、フードファシズム、消費期限偽装・・・とまあ、出るわ、出るわ。
でも、相変わらず、レストランのそばやうどんには例の山菜がぷかぷか浮いているのや、すごい緑色をしたキュウリや大根の漬物をよく見かけるし、目の前で人は平気で食べている。

見かけるたびに、「それはねー」と説明していたけれど、最近はあまりによく見かけるので疲れてきて、やめました。言われたほうも「ひえーっ」とかいいながら、まあ、仕方ないっか、という感じだし。

今は冬。誰が山菜を採って、どのように加工しているのか。
そもそもなんでいつも同じ形の、同じ色合いの山菜に出会うのか。
果たして山菜の味はしているのか。などなど、ちーっと考えれば、疑問だらけなんだけれど。まあ、とりあえず食欲が満たされればいいってことなんだろうなあ。(なんのこっちゃ?という方はこちらへ)

なにはともあれ、農業を「どげんかせんといかん」のは事実です。
なんでもかんでもグローバル化で問題は複雑にからみまくっています。
この糸をほぐすためには情報を収集し、自らの頭で考えて、行動していくしかないです。私は私のやれることを地道にやるしかない。
国の自給率よりも、個人の自給率。
とはいえ、迷走する日本は私たちの国。

この提言書にご興味のある方は、郵送料をご負担いただければ、お送りします。私までご連絡ください。お近くの方は会うついでに持っていく、そんな感じでいいと思いますけど。

以下、目次です。

第1章 文明の発展と農業
1−1 文明の発展を支えた農業
1−2 人類の成功から生まれた持続可能性をめぐる問題
1−3 社会における農業の地位
1−4 危険から転換できるか:本書の10の提言

第2章 持続可能な社会に向けた農業の役割
2−1 「持続可能性」という概念の台頭
2−2 人類活動はなぜ「持続不可能」とされているか
2−3 持続可能な農業とは
2−4 「本来農業」という考え方

第3章
3−1 農業関係者に対するアンケート
3−2 消費者に対するアンケート

第4章 日本の持続可能な農業の実現に向けて 10の提言
5つの分野、10の提言

第5章 20世紀半ば以降の農業 データに見る光と影
5−1 世界の視点
5−2 日本の視点

ラベル:農業 食の未来
posted by 風土倶楽部 at 15:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 首都圏情報&食事情&おいしいお店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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