2008年03月14日

いのちの食べかたその後 Happyチキンやーい!

昨日の今日で何を食べたらいいのやら・・・。
友人に「観たよー」とメールをしたら、「ある意味、とっても「グロい」映画でしょ?」とのこと。
うーん、グロいというのが屠殺の部分やその後を言うのなら、まあ、グロくないわけじゃないけれど、そこは誰かがしなければならないし、食べないわけにはいかないのだから仕方がないと思う。要するに生きているときにいのちあるものとして扱われていないことに一番胸が悪くなるのだ。
生きている間からモノとして扱われている。それに一番耐えられない。

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数年前、インドネシアの村を調査で訪れたとき、高床式の住居の下はもちろん、家の中も我が物顔にニワトリが歩き回っていた。

私たちが住居の中で話をしていたら、階段を上がってきて入り口のところから「コッ、コッ!」などといいながら、こちらを見ている。
かと思ったら、抜き足でまたも「コッ、コッ」と鳴きながら、家の中に入ってきて、話をしている我々の顔を一人ずつしげしげ覗き込んだりしてウロウロしていけれど、そのうち、飽きたらしく、いつの間にかいなくなった。

泊まっていた農家で夕飯に鶏のから揚げのような料理が出て、この肉がやたらとシワイ。固いというのではなく、シワイのだ。近くにスーパーはなさそうだし、どこで買ってくるのかなあ・・・あ、あいつか?

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まあ、例のヤツでなくても、家の周りには10羽以上のニワトリがどっちが主人だかわからない様子でウロウロしていた。
どいつも堂々としていて、時折、猛烈な勢いで駆けていて、怒らせたら怖そうだった。
その上、朝方のうるさいこと!
夜が明けてきたと同時にニワトリの声だらけになって、おちおち寝ていられなかった。
鶏生を謳歌して、ある日、お肉になるのだ。
一昔前の日本ではあたり前の風景だったはず。

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熊本県菊池市で見た「走る豚」は、本当に私たちの姿を見て、農場の端っこからすごい勢いでブヒーっと鼻を鳴らしながら駆けてきて、ブヒーブヒー言いながら、からだを振って歓迎してくれた、と勝手に思った。
北海道や島根県で見た山地酪農の牛たちは、のんびり山の傾斜で草をはんでいた。

そんな家畜のお肉を食べたい。けれど、今や一番贅沢なことなんだなあ。
贅沢の前にほとんど流通しない。

Happy チキン、Happyピッグ、Happyビーフやーい!
あ、Happyベジタブルも。

ん?山や野を荒らしまわっているイノシシは一番Happyなんじゃない?!
そういえば、水俣の天野茶やの天野さんは、ワナにかかったイノシシには納得してもらってから、いただくのだ、と言っていたっけ。
納得するわけはないと思うけれど、ワナにかかったことを一生の不覚とは思うだろうな。

e-やましし3.jpgちょうど訪問したときに子どものやまししをゲットしたと興奮気味だった沖縄のおじいとおばあたち。やましし鍋をおすそ分けしてもらい、うっかりリップサービスで「うまい」と言ったら、「なら、もっとお食べ」
周囲を見渡したら、みんな食べていない!
「あれ、食べないの?」と聞いたら、
「わたしら、すきじゃないさあ」ときた。
そりゃ好きなわけない。
鳥取で食べたイノシシ汁はとびきりおいしかったけど。

e-DSCN7825.jpg e-DSCN7826.jpg インドネシア・マカッサルの市場にて。おじさんの顔と羊の顔、似ている・・・。この猥雑さと機械化されたものの間に横たわるものってなんだろう。

このブログは時折、自分のための「記憶を記録する作業」であり、考えをまとめるつぶやきと化すので、お読みいただいている方々、あしからず。

e-オンドリの危機管理 写真.jpg

山形の菅野さん家のニワトリたち。
この内臓を加工したら儲かるよーと言われて久しい。
私もそう思う。



ラベル:食の未来
posted by 風土倶楽部 at 00:42| Comment(5) | TrackBack(0) | 食と農の未来 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。初めまして。

「走る豚」を扱っている福岡の会社の者です。
と申しましても宣伝でも何でもなくて、昨年、フランス在住の知人からLJ21と貴ブログをご紹介いただき、以来「なるほど〜」と感心しながら拝読させて頂いていた次第です。

「いのちの食べ方」については、「走る豚」を買い支えてくださっている会員さんにもご案内をいたしました。

すると昨日、知人から「LJ21事務局の中のひとの日記に、映画について書かれていたよ」とのお知らせメール。

その翌日に「走る豚」まで出て、彼も私もビックリです。ずいぶんと広い範囲をアグレッシブに活動なさっておられて感心いたしました。今後のいっそうのご活躍を期待しております。

農場では現在、肉牛としてジャージー牛のオスのチビっ子たちが育っています。この子達はなんと「無料」でした。でも牧場主さんが、殺すに忍びずミルクを与えていたということでした。

肉牛向きではありませんが、スタッフもちょうど、少ない穀物でも粗飼料で丈夫に育つ牛を供給したいと考えていたところだったようです。

シワイ肉かもですが、多分うちの会員さんなら、命を引き受けてくださるのではないか、と勝手に思っています。
お近くにおいでの節は、お立ち寄りくださいませ!



Posted by ('・ω・`) at 2008年03月14日 19:22
はじめまして!コメントをありがとうございます。フランス在住の方のご紹介とは、いつのまにかLJ21もワールドワイドになったものです(笑)ひょっとして、むふさん?

「いのちの食べ方」は先月、熊本を訪れたときに菊池養生園の竹熊先生に絶対観るようにと厳命されました。また、広くみんなに知らせるようにとも。

穀物の高騰で畜産はますます経営が大変になっていくと思います。でも、循環の大きな役割を担っているので、持続可能な社会づくりに欠かせない存在でもあります。
「走る豚」が日本中、駆け巡る日が来るといいですねー。

風土倶楽部は最近、3つのわを標榜しています。人の輪、いのちの環、そして心と平和の和です。「わ」がまた一つつながったようで、とてもうれしいです。今後とも、よろしくお願いします。
Posted by あさだ at 2008年03月14日 21:04
こんにちは。あさださま、春に向けますます大活躍のようで、ブログも毎回楽しみにさせていただいています。

じつは私の父は獣医でしかも畜産関係。
牛を「つくる」立場におりました。
柵の中の牛、豚を肉になるものと見、30年前夕飯の席で人工授精の話を聞く小学生でありました。それでこんなにねじれたまま大きくなってしまったのか?(いや小さいけど…)
それがこう食について考えるようになったのも何かの縁かもとも、今となっては思います。

映画のほうはまだ見ていませんが 知らない世界でもなかったりしますので 自分としても子どもたちに伝える立場としてももう一度考えたいと思います。

走る豚、駆け回る鶏、一緒に生き だからこそいただくということなんですね。




Posted by kicco at 2008年03月14日 23:56
早速のお返事有り難うございます。
竹熊先生も最近、ついにマンガのキャラにまで進化なさいました。恐るべし、です。

「むふさん」というお名前では、存知あげませんが(本名が「むふ」さんでしたら、別人かと 汗)
それに、ここは十二分にワールドワイドだと思いますので。

|-`).。oO(「わ」が拡がっていけばいいなぁ)
と、小さな所帯から祈りつつ、発信していきたいと存じます。
こちらこそ、宜しくお願いいたします。


Posted by ('・ω・`) at 2008年03月15日 00:44
kiccoさん
このところ、「ご活躍」でもないでーす!年度末の報告書作成時期でパソコンの前に釘付け状態です。その合間に書いているので更新が頻繁になっています(笑)

この映画を観て、「食」のことをもっと考えたい、手がけたいとの思いをあらたにしました。

走る豚について
昨年10月で休止した「今週の私」に「走る豚」の農場「やまあい村」の武藤計巨さんにご参加いただきました。こちらをご覧ください。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/10616/2151696#2151696
おいしそうに雪を食べたり、雪の中を走り回っている豚たちの画像は、大好きなショットです。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/10616/2160718#2160718
Posted by あさだ at 2008年03月15日 09:37
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